フィレンツェ観光 モデルコースと所要日数
本記事では、フィレンツェ観光をお考えの方に向けて、効率良く観光するためのモデルコースをご紹介します。
これからフィレンツェ観光をお考えの方は、是非当サイトをご活用いただけますと幸いです。写真や地図を交えて可能な限り詳しく紹介させて頂きます。
観光所要日数
フィレンツェはコンパクトな街なので、所要日数1日あれば観光できると言われています。確かに1日あれば主要観光スポットは網羅できますが、フィレンツェ観光の基本は徒歩になります。
そのため「クーポラ」や「ジョットの鐘楼」「ミケランジェロ広場」などで、かなりの段数の階段に登ったり、ウフィツィ美術館の広い館内を何時間も歩く事を考えると、観光日数1日で全てをつめこむのは、かなりハードです。
また、中央市場やサンタ・マリア・ノヴェッラ薬局での買い物時間なども考慮すると、フィレンツェ観光の所要日数は丸2日間(2泊3日)がおすすめです。丸2日間あれば、フィレンツェの主要スポットを網羅できるだけでなく、近隣都市の「ピサの斜塔」への観光も可能です。
観光のモデルコース
本項では2日間でフィレンツェの主要観光スポットを効率よく観光するためのモデルコースをご紹介致します。仮にフィレンツェ観光に1日しか時間の取れない方でも、1日目のモデルコース【フィレンツェ主要スポット 完全周遊コース】のルートで観光すれば、フィレンツェの主要スポットは1日で網羅できるコース内容になっております。
モデルコース1日目
【フィレンツェ主要スポット 完全周遊コース】
フィレンツェ主要スポット 完全周遊コースは「ドゥオーモ」や「ウフィツィ美術館」はもちろん、フィレンツェ観光で絶対にここだけは外せないというスポットを1日で周遊するモデルコースです。以下の地図の①~⑨の観光スポットを順番に周って行きます。
09:00 アカデミア美術館
旅のスタートは「アカデミア美術館」です。この美術館の見どころは何と言っても、ミケランジェロ作の「ダビデ像」のオリジナルが見れる所です。ヴェッキオ宮殿とミケランジェロ広場にあるダビデ像は複製品になります。館内構成は2フロアのみなのででそこまで広くないですが、一通り回ると所要70分~90分ぐらいは必要です。時間のないは、さらっとダビデ像だけ見るだけでも足を運ぶ価値はあると思います。
徒歩12分~15分
10:10 サンタ・マリア・ノヴェッラ教会
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会は、トスカーナ地方を代表するゴシック建築の教会です。内部は荘厳な雰囲気ながら色鮮やかなイタリアの芸術作品の数々が飾られています。中でもマサッチオ作の「聖三位一体」のフレスコ画とブルネレスキ作の「十字架像」は必見です。美術館も併設されておりますが、時間の都合で教会内部だけを見学します。
徒歩7分~8分
10:30 サン・ジョヴァンニ洗礼堂
「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」はドゥオーモ付属のロマネスク様式の洗礼堂で、内部のクーポラ部分の天井一面には、ビザンチン風の黄金に輝くモザイク画が描かれ、建物の東側ではあのミケランジェロが称賛したとされる「天国の門」を目にする事ができます。
徒歩1分~2分
11:50 ドゥオーモ大聖堂
フィレンツェ観光のメインの一つがドゥオーモ大聖堂の見学です。まずは外周をグルリと一周しながらドゥオーモ全体の景観を堪能します。その後、ドゥオーモ内部にも入場(無料)し、クーポラ部分に描かれた黄金の天井画を堪能します。天井画の中にはあの有名な「最後の審判」も描かれています。
■クーポラに登るにはドゥオーモのクーポラと呼ばれるドーム型の天井部分には、463段の螺旋階段から登って行く事ができます。クーポラの見晴らし台からの景観は絶景で、フィレンツェの街並みを一望する事ができます。
もし、クーポラに登る場合、ドゥオーモの見学時間と合わせると所要2時間は見ておいた方が良いです。また、クーポラに確実に登りたい場合は、事前のオンラインチケット予約が必須となります。クーポラはドゥオーモ大聖堂の一部分ですが、入口も大聖堂とは異なり、入場チケットが必要となります。大聖堂とは同じ建物内の別施設と考えた方がイメージしやすいと思います。
徒歩1分~2分
12:50 ジョットの鐘楼
ジョットの鐘楼は、上から景色を堪能するための展望塔で、徒歩で414段の階段を登って上まで行く事ができます。クーポラとジョットの鐘楼の両方に登ると体力的にも時間的にも厳しいので、どちらか一方ならこの「ジョットの鐘楼」に登るのがおすすめです。ジョットの鐘楼からは、フィレンツェの街並みをバックにドゥオーモのドーム部分も撮影する事ができます。
休憩・ランチ(60分~90分)
ドゥオーモ周辺の施設を堪能したら、休憩がてらのランチタイムです。ドゥオーモ広場周囲のカフェやレストランは以下がおすすめです。
- ・Coquinarius
観光客は少なく地元民御用達のイタリアンレストラン。看板メニューのラビオリがおすすめです。 - ・Fiaschetteria Nuvoli
パスタ類が6ユーロから注文可能、座席も多くて価格もお手頃なイタリアンレストラン。 - ・Ristorante da Lino
絶品と評判のピスッテカを始めとする肉料理に定評のあるトスカーナな料理のレストラン
徒歩4分~5分(ドゥオーモ周辺から)
14:30 シニョリーア広場
午後の観光は「シニョリーア広場」からスタートです。この広場には、フィレンツェが共和国時代に政庁として使用していた「ヴェッキオ宮殿」をはじめ「ネプチューンの噴水」や「ペルセウス像」「ダビデ像(レプリカ)」などが置かれています。フィレンツェを代表する広場なので、是非いろんな角度から写真撮影を楽しんでください。広場に面してカフェなども営業しております。
徒歩1分~2分
14:50 ウフィツィ美術館
午後の観光のハイライトがこの「ウフィツィ美術館」です。「ウフィツィ美術館」には「レオナルド・ダビンチ」や「ミケランジェロ」をはじめとするイタリア芸術の巨匠たちの作品が約2,500点も展示されています。予約なしだと確実に数時間並ぶか、最悪入場できなくなるので、ウフィツィ美術館の観光は事前のWEB予約が必須となります。
徒歩3分~4分
17:50 ヴェッキオ橋
フィレンツェ最古の橋「ヴェッキオ橋」の外観を少し離れた位置で写真撮影後、橋の上をウインドウショッピングを楽しみながら歩きます。橋の両脇には金細工店や宝石店が並んでいます。
■時間が余った場合の「ピッティ宮」本モデルコースの最後は、夕暮れ時のミケランジェロ広場を目指しますが、夏場などは陽が長く、日の入りまで時間と体力に余裕がある場合は「ピッティ宮」に立ち寄って時間を調整します。ピッティ宮は歴代トスカーナ公の宮廷で、現在内部には美術館をはじめ、博物館や庭園などが置かれています。さすがに入場してしまうと、かなりの所要時間を要するので外観の見学だけがおすすめです。
徒歩15分~20分
18:50 ミケランジェロ広場
ミケランジェロ広場は、フィレンツェの街並みを一望できる絶好の夕焼けスポットです。広場の周辺には露店や見晴らしの良いカフェなどもあります。広場までは徒歩だと登り坂や階段を上がって行くので若干体力が必要ですが、夕食前の運動には最適です。サンタ・マリア・ノヴェッラの駅前から12番のバス、または各スポットからタクシーでも広場へアクセスする事もできます。
ディナー
ミケランジェロ広場の夕景を堪能したら、この日の絞めはディナーです。フィレンツェの代名詞である「Tボーンステーキ」や美味しい「パスタ」を食べるなら以下の店がおすすめです。
- L'Osteria di Giovanni
Tボーンステーキは最低でも1kグラムから注文可能。がっつり食べる男性や、大人数での訪問におすすめのレストラン。 - Buca Lapi
地元民もおすすめする本格的なトスカーナ料理を提供するレストラン。日本人観光客も結構多いです。 - Ciro and Sons
若干入りにくさこそあるものの、ピザとパスタの味に定評があるレストラン。本格的なピザが食べたいならココです。
モデルコース2日目
【ショッピングとエクスカーションコース】
ショッピングとエクスカーションコースでは、午前中はショッピングを中心に、午後は現地発のオプショナルツアーを利用して「ピサの斜塔」へ半日の日帰り旅行をします。
09:30 サンタ・マリア・ノヴェッラ薬局
サンタ・マリア・ノヴェッラ教会から徒歩3分ほどの場所にあるヨーロッパ最古の薬局です。日本人観光客には特に人気で、フェイスクリームやハンドクリーム、石鹸などのコスメ用品を400点以上も取り揃えています。値段は石鹸で10€ほどと決して安くはありませんが、可愛いラッピングなども可能なので、大事な方へのお土産や自分へのご褒美を買うにはおすすめのショップです。この店の商品は、日本の伊勢丹などでも販売されていますが、現地フィレンツェで購入した方が圧倒的に安いです。
徒歩10分
10:30 Eataly Firenze(イータリー)
Eataly Firenze(イータリー)はローマをはじめ、複数の都市で展開しているイタリア食材を中心したスーパーです。加工商品や調味料をはじめ、パスタからトリュフ塩、乾燥ポルチーニ茸、エコパックまで様々なお土産を見つける事ができます。店内にはレストランも併設されており、ここで食事を採る事もできます。
徒歩5分
11:30 中央市場・ランチ
中央市場はフィレンツェの地元民も買い物に訪れる市場です。市場内は広く、チーズやパスタ、ワインなど、これぞイタリアという食材をたくさん見つける事ができます。また、生でフィレンツェ市民の生活の一旦に触れる事ができるので、見ているだけでも楽しめると思います。2階はフードコートになっているので、ここでランチを摂る事もできます。▶中央市場の詳細を見る
昼食・お土産の整理
中央市場やEataly、近場でランチをとったら、午後のピサ観光にそなえて、お土産をバッグ、もしくはホテルに置いて整理します。ピサ斜塔へは半日ツアー利用するので、バスに荷物を置くこともできますが、可能な限り荷物は少なくして行くのがおすすめです。
13:50 ピサ斜塔への半日観光
ピサの斜塔は自力で行く事も難しくありませんが、往復バスで行けて料金もお手頃な現地発のツアーへの参加がおすすめです。
ピサの斜塔へのツアーは現地で探すか、オンラインならMyBus社が運行している「日本語ガイドとゆく!ピサ半日観光<ピサの斜塔入場プランあり/日本語/フィレンツェ発>」がおすすめです。集合場所は「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅構内の薬局」になります。ツアーの終了は19時頃で、サンタ・マリア・ノヴェッラ駅周辺で解散になります。これで2日目のモデルコースは終了です。
まとめ
本記事で紹介しているモデルコースはあくまでも一例ですが、本ルートで観光すれば、フィレンツェのメインスポットはほぼ全て網羅できると思います。また、中にはフィレンツェの滞在を半日しか取れない方もいるかと思いますが、その場合は、本記事で紹介している【フィレンツェ主要スポット 完全周遊コース】からウフィツィ美術館とアカデミア美術館の観光を抜いて周れば、半日だけでも美術館以外の主要スポットは網羅できると思います。
フィレンツェはコンパクトな街で主要スポットは市内の中心に集中しておりますが、徒歩で観光するとそれなりに歩く距離も多く体力が必要です。年配の方や体力に自信のない方は「フィレンツェ観光ガイドツアー」を利用するもおすすめです。
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