サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを攻略 – 登り方、料金、入口、所要時間【バチカン市国】

(2019年9月17日 公開) (2019-10-02 最終更新) サンピエトロ大聖堂のクーポラ

バチカン市国の見所の一つである「サン・ピエトロ大聖堂」には二つの楽しみ方があります。一つは、無料で入場可能な大聖堂内部の見学、そしてもう一つは有料入場が可能な「クーポラ」に登って絶景を眺める事です。

「サン・ピエトロ大聖堂」の見学は、聖堂内だけ見学できれば良いという方もいるかと思いますが、個人的には絶対にクーポラには登る事をお勧めします。その景観はバチカンとローマ随一の絶景です。

本記事では、クーポラの入口から、チケットを購入して展望階に到達するまでの流れを詳しく解説致します。

他にも、料金や営業時間、チケット売り場の情報、クーポラ展望階からの景観など、これからクーポラへ登ろうとお考えの方には役立つ情報が満載です。

クーポラとは

サン・ピエトロ大聖堂 クーポラの装飾と窓

さて、ヨーロッパを何度も旅行されている方なら「クーポラ」が教会のどの部分かは容易に想像がつくかと思います。しかし、そもそも「クーポラってどこ?」という方も多いと思います。

クーポラとは、屋根あるいはその一部として建築物をおおう半球形、もしくはそれに近い形状の部分です。ドームなどと呼ばれる事もあります。写真で見た方が早いと思いますので、以下の画像でサンピエトロ大聖堂のクーポラ部分をご確認ください。

サン・ピエトロ大聖堂と広場の景観
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ

赤枠で囲った部分がクーポラで、景色が楽しめる展望階は、青枠で囲った部分になります。写真で見るとそんなに高さがない様に見えますが、約120mの高さがあります。

このサン・ピエトロ大聖堂のクーポラは1547年にミケランジェロの設計によって建設が開始されました。

残念ながら、完成を見ずしてミケランジェロは、工事スタートから17年後、彼が89歳の時にこの世を去りました。

その後、弟子の「ジャコモ・デッラ・ポルタ」にその意志は引き継がれ、ミケランジェロの死後から13年後の1590年にクーポラは完成しました。

クーポラの展望階へは「階段」か「エレベーター + 階段」で登る事ができます。

クーポラの基本情報

クーポラの入口と案内板

クーポラの営業時間や料金は、階段とエレベーターのどちらを利用するかで異なってきます。また、階段を利用した場合は551段、エレベーターを利用した場合でも途中から320段の階段を登る必要があります。

営業時間

クーポラの営業時間は、階段とエレベーターで異なります。階段の方が入場終了時間が早いのでご注意ください。

階段

  • 7:30~17:00(4~9月)
  • 7:30~16:00(10~3月)

エレベーター

  • 7:30~18:00(4~9月)
  • 7:30~17:00(10~3月)

休館日

サン・ピエトロ大聖堂に準ずる(日曜ミサや宗教行事日)

入場料金

クーポラの料金は「エレベーター」と「階段」のどちらで展望階に登るかで料金が変わってきます。

  • エレベーター:10ユーロ
  • 階段:8ユーロ

クーポラの登頂レポート

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ

本項では、クーポラの入口から入場チケットを購入し、実際にクーポラの展望フロアに登るまでの流れを詳しく解説していきます。

クーポラの入口、登り方・チケット購入方法

クーポラに登るには、サン・ピエトロ大聖堂に向かって右手側にある並び口から入場していきます。

サン・ピエトロ大聖堂とクーポラの入口

上記画像の並び口は、クーポラに登る場合も、サン・ピエトロ大聖堂に入場する場合も共通で、途中の通路で大聖堂の入口方面とクーポラの入口方面で分岐されます。入場チケットは、クーポラの登り口の直前に窓口があるので、後ほどそこで購入します。

下画像は、サン・ピエトロ大聖堂(クーポラ)の入口で開場を待つ人たちの様子です。朝一番だったので数人並んでいる程度です。

サン・ピエトロ大聖堂とクーポラの並び口付近の景観サンピエトロ大聖堂(クーポラ)の入場口

大聖堂とクーポラの並び口は「ENTRANCE BASILICA - DOME」と書かれた黄色い看板が目印です。

サン・ピエトロ大聖堂 入口の看板

入口から仕切りの順路に沿って歩いて行きます。日中はこの仕切りに沿って行列ができます。

サン・ピエトロ大聖堂 入口付近の景観

数10メートルほど歩いた先で「荷物検査」を受けます。

クーポラ 入場前の荷物検査

荷物検査を通過したら、再び順路に沿って進んで行きます。

サン・ピエトロ大聖堂とクーポラ入口への順路

ひたすらサン・ピエトロ大聖堂の建物に向かって歩いて行きます。

サン・ピエトロ大聖堂とクーポラ入口への順路

サン・ピエトロ大聖堂の建物近くまで進むと看板があります。

サン・ピエトロ大聖堂とクーポラ入口の分岐点

大聖堂に入場する場合はエンジ色の「BASILICA」の案内に従って左側へ、クーポラに入場する場合は緑色の「DOME ENTRANCE」の案内に従って右側へ進んでください。参考までに、クーポラ観光後に大聖堂を見学する事も、大聖堂見学後にクーポラに登る事も可能です。入口から並び直す必要はありません。

最初にクーポラを見学する場合は、とにかく緑色の「DOME ENTRANCE」案内板に従って歩いて行きます。下写真は逆側から撮影したので左側になっていますが、最初の階段を登ったら右手に曲がります。

クーポラ入口への順路

サン・ピエトロ大聖堂の見学後に、クーポラの入口にアクセスする場合は、大聖堂の入口前にある回廊の右手側(大聖堂を背にした場合は左手側)に、クーポラ列への合流口があるので、そこから合流可能です。

サン・ピエトロ大聖堂の回廊にあるクーポラ入口

「DOME ENTRANCE」の案内に沿って進んで行くと、奥にクーポラの入口が見えてきます。

クーポラの入口前の通路

この先の右手側にある窓口でチケットを購入するので、少し列が詰まります。

クーポラ チケット売り場前の行列

窓口で購入する際は、エレベーターと階段のどちらのチケットを購入するかと、購入したい枚数を伝えてください。

クーポラ チケット販売窓口

「Lift(Elevator) ticket for two people(エレベーターのチケット2枚)」や「On foot(Stairs) for one peple(階段のチケット1枚)」など言えば伝わると思います。通じなかったらすみません。

クーポラのチケットはクレジットカードほどの大きさです。今回はエレベーターのチケットを購入しました。デザインは時期によって変わると思います。

クーポラの入場チケット

チケットを購入したら奥に進み、正面に見える建物の入り口から入場します。入口は階段もエレベーターも同じです。

クーポラの建物入口

建物に入る際にチケット確認があります。

クーポラの建物入口 係員のチケット確認

建物に入ったら、エレベーターで登る方は右手に、階段で登る方は左手に進んでください。

クーポラ エレベーターの登り口と階段の登り口

エレベーターを利用すると、丁度クーポラ部分の根元辺りにある「屋上テラス」まで登る事ができます。階段の方は231段分の階段を登ると、この場所に到着します。ここからはエレベーターの方も階段の方も同じ経路になります。

クーポラの屋上テラス

奥の階段からクーポラの展望階に登って行きます。ここから頂上までは、まだ320段分の階段があります。

クーポラ展望階へと続く階段

階段を登って、クーポラの建物に入るとスローブが続いているので、ひたすら歩いて行きます。

クーポラ内のスローブ

スローブを抜けると、サンピエトロ大聖堂内部 クーポラの内側に出ます。クーポラは2重構造になっているため、一端内側に入ってから最終的に外側の展望フロアに出る形になります。

クーポラ内部の通路

頭上に目を向けると、ミケランジェロ設計の直径42mのクーポラを間近で見ることができます。均等に16分割された装飾の中央の窓からは光が差し込んでいます。

ミケランジェロ設計のクーポラの装飾と窓

今度は視線を下に向けると、ベルニーニ設計の大天涯や主祭壇が遙か下に小さく見えます。

クーポラの通路から見るサン・ピエトロ大聖堂内部の景観

ドゥオーモ内側の黄金のモザイク画もこんなに間近で見ることができます。

クーポラ 黄金のモザイク画

クーポラ内側の通路に沿って歩いて行くと、横に入り口が見えてきます。

クーポラ 通路沿いの入り口

この入り口を入ると下り階段があり、その先に再びクーポラ展望階への登り口があります。

クーポラ展望階への登り口

ここから頂上までは残り165段です。

クーポラ展望階への登り口

この辺りから階段の通路幅が極端に狭くなっていきます。

クーポラ展望階へと続く階段

この金属素材風の赤い手すりの階段が見えたら、展望フロアは目の前です。

クーポラ展望階へと続く階段

階段を登りきるとクーポラ展望フロアに到着です。クーポラの外周に沿って360度の景観を楽しむ事ができます。

クーポラ 展望階の通路クーポラ 展望階の景観

クーポラの絶景

クーポラから見るサンピエトロ広場とローマ市内の景観

クーポラの展望階に到着したら、まず見るべきは東側の「サンピエトロ広場」方面の景観(写真上)です。この景観を見たくてクーポラに登ろうとお考えの方も多いのではないでしょうか。

サンピエトロ広場の先には「サンタンジェロ城」も見えます。更にその奥に見えるのは最高裁判所の白い建物です。

クーポラから見るサンタンジェロ城の景観

クーポラの北西側からは、バチカン市国の領土の3分の1を占めるという、イタリア式のバチカン庭園が広がっています。手前に見える建物は、バチカン市国の中枢とも言える「バチカン政庁舎」で1928年に建てられました。

クーポラから見るバチカン庭園の景観

「バチカン政庁舎」前方の庭の植え込みは「教皇の紋章」を象っています。

クーポラから見るバチカン庭園の景観

クーポラから見て「バチカン政庁舎」の左後ろあたりには、バチカン市国の鉄道列車も見えます。こちらは世界最短850mほどの国有鉄道で、ピウス11世の在位中に建設されたものです。

クーポラから見るバチカン市国の鉄道

北側方面からは、バチカン美術館のシスティーナ礼拝堂や地図のギャラリーの建物を見下ろす事ができます。システィーナ礼拝堂の外観は意外に質素です。

クーポラから見るバチカン美術館側の景観

南側は、どちらかと言えば住宅街の様な景観です。左奥に見えるのは「ロシア正教会」の建物です。手前には線路も走っています。

クーポラから見る南側の景観

クーポラの展望階から出口へ

展望階からの景観を十分に堪能したら「EXIT」や「USCITA」と書かれた出口案内板に沿って歩いて行きます。

クーポラ 出口の案内板

出口の案内に沿って帰りは行きとは別の階段で下りていきます。

クーポラ 下り階段

階段を下りきった所にある、出口の案内板に沿って一旦野外に出ます。

クーポラ 下り階段の案内板と通路

再び、行きの時に通った「屋上テラス」に出ます。

クーポラ下の屋上テラス

登りの時は、屋上テラスを素通りした方も多いと思いますが、折角なら軽く散策する事をお勧めします。

屋上テラスからは、サン・ピエトロ大聖堂の正面を飾る彫像を背後から鑑賞する事ができます。ちょっとシュールですが、この場所でしか見られない景観です。

クーポラ下の屋上テラスから見る彫像クーポラ下の屋上テラスから見る彫像

クーポラもこんなに綺麗に間近で撮影できちゃいます。

サンピエトロ大聖堂のクーポラ

屋上テラスにはギフトショップも併設しており、土産物を購入する事ができます。

サンピエトロ大聖堂 屋上テラスのギフトショップ

ポストカードやマグネット、ロザリオ、書籍など、商品はかなり豊富に取り扱っています。

サンピエトロ大聖堂 屋上テラスのギフトショップサンピエトロ大聖堂 屋上テラスのギフトショップ

カフェも併設しているので、帰りに一休みするにはもってこいです。屋上テラスは素通りされる方も多いので、カフェは空いている事が多いです。

サンピエトロ大聖堂 屋上テラスのカフェ

カフェでは、ドリンク各種と、パン、パニーニ、スイーツなどの軽食が販売されています。ペットボトルの水を買うだけでも中の飲食席で休めます。

休憩や屋上テラスの散策を終えた方も、屋上テラスを素通りする方も、「USCITA EXIT」と書かれた緑の案内板がある横の入口から、建物に入り下っていきます。

屋上テラス 階段とエレベーターの降り口

中ではエレベーターと階段で降り口が分かれているので、どちらで降りてもOKです。帰りのエレベーター利用時にチケット確認はないので、階段のチケットで登った方も帰りはエレベーターを利用しても問題なさそうです。ただし、この点に関しては確認は取れてませんので、ご自身の判断でお願い致します。エレベーターのチケットをお持ちのかたは、エレベーターで降りても当然問題ありません。

エレベーターで降りても階段で降りても、下画像のドアからサンピエトロ大聖堂内部に出ます。

サンピエトロ大聖堂内部 クーポラの出口

大聖堂の見学がまだの方は、この後に思う存分見学してください。これでクーポラの観光は終了です。

クーポラの入場予約は可能?

屋上テラスから見るクーポラ

クーポラはバチカン市国観光の目玉の一つであるため、夏場のピークシーズなどは、1時間〜2時間の入場待ちは当たり前となります。

残念ながら、サン・ピエトロ大聖堂とクーポラの入場予約はできませんので、混雑覚悟で並ぶか、混雑が緩やかな時間帯を狙って訪問するかの何れかになります。

ただし、GET YOUR GIDEというオプショナルツアーサイトのサン ピエトロ大聖堂:予約入場&セルフガイド ツアー(音声ガイド付きの自由見学ツアー)」に参加する事で、サンピエトロ大聖堂に優先入場する事が可能です。サンピエトロ大聖堂に優先入場してしまえば、大聖堂の回廊から付属施設のクーポラにもほぼ並ばずに入場する事ができます。

サン・ピエトロ大聖堂の回廊にあるクーポラ入口

この方法の場合、サンピエトロ大聖堂のツアー料金(通常無料)と、クーポラの入場料金の両方を支払う必要がありますが、タイムイズマネーという考え方の方にはベストの方法だと思います。

サン ピエトロ大聖堂:予約入場&セルフガイド ツアー

GET YOUR GIDE「サン ピエトロ大聖堂:予約入場&セルフガイド ツアー」 サン ピエトロ大聖堂:予約入場&セルフガイド ツアー

ご希望の時間帯を選んで、空いた時間に列に並ぶことなく入場しましょう!サン ピエトロ大聖堂と地下墓所へスピーディに入場して、自分のペースでお好きなだけ見学をお楽しみください。お持ちの携帯電話またはタブレットを利用して、ミケランジェロや他の芸術家たちによる素晴らしい作品を満喫しましょう。

おすすめのクーポラ訪問時間帯

サン・ピエトロ広場と大聖堂の景観

クーポラ入場の行列が最も緩やかな時間帯は、サン・ピエトロ大聖堂の開場時間である7:00頃です。

この時間帯か、少し前に入口に並べば、ほとんど待ち時間なく入場する事ができます。クーポラ自体の入場は7時30分からとなりますが、先に「大聖堂」を見学した後に、クーポラに登ると効率よく観光できます。大聖堂はクーポラに登った後も見学可能なので、クーポラから降りてきた後に、サン・ピエトロ大聖堂内部を再度ゆっくりと見学ください。

ただし、朝一番での「クーポラ」訪問は一点だけデメリットもあります。午前中のクーポラから撮影するサン・ピエトロ広場方面の景観は、下画像の様にやや逆光気味となります。ちなみにこちらは「iPhone XS Max」で撮影したものです。

クーポラから見えるサン・ピエトロ広場

このぐらいのクオリティの写真が撮影できれば十分という方は、朝一番のクーポラ訪問がベストだと思います。

混雑に関わらず、とにかくクオリティの高い写真を撮影したい方は、時期にもよりますが、混雑ピークの12時〜14時ごろが最も「サン・ピエトロ広場」方面を綺麗に撮影できる時間帯だと思います。下の写真は12時ごろに撮影したものです。

クーポラから見るサンピエトロ広場とローマ市内の景観

逆光さえ回避できれば良いという方で、多少写真にこだわる方は、完全な巡行ではないと思いますが、混雑のピークが緩やかになる16時頃の訪問がおすすめです。この時間帯であれば、少なくとも逆光での「サン・ピエトロ広場訪問」の撮影は避けられると思いますし、混雑も緩やかです。ただし、確実に混雑を避けるなら朝一番がベストの訪問時間です。

クーポラ見学 所要時間の目安

サン・ピエトロ大聖堂のクーポラ

クーポラの所要時間は、入口の行列に並ぶ時間を除けば、1時間~1時間30分ほどを見ておけばよいと思います。

所要時間の内訳は、登頂に20~30分、クーポラ見学に15~20分、下りに15~20分で、これ以外に休憩時間なども踏まえると、50~70分ぐらいが一般的な観光所要時間だと思います。

また、クーポラを見学して「サン・ピエトロ大聖堂」を見学しない方は少数だと思います。大聖堂の見学も含めた場合、2時間~2時間30分ぐらいの所要時間を見ておけば間違いないと思います。