バチカン市国 観光ガイド – 見どころ、行き方、モデルコース
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バチカン市国バチカン市国には、ローマ中心部から地下鉄と徒歩で、20分〜30分でアクセスできるため、ローマ訪問時に「バチカン市国」を観光しない方は少数だと思います。
本記事では、これからバチカン市国観光をお考えの方に向けて、見どころ、観光スポット、行き方、モデルコース、所要時間などを詳しく解説致します。他にも、バチカン市国の周辺地図や関連施設の営業時間など、バチカン市国観光に役立つ情報が満載です。
バチカン市国とは
バチカン市国は、1870年のイタリア軍によるローマ占領から60年間も続いた、教皇庁とイタリア政府との主権をめぐる長い対立の後に誕生した国です。
正式には、1929年2月、ローマ教皇「ピウス11世」と、イタリア首相「ムッソリーニ」の間で締結された「ラテラノ条約」によって、自国内での主権と決定権を認められ、世界一小さな国家「バチカン市国」は誕生しました。
バチカン市国は、ローマ中心部から西側約5kmほどの場所に位置するイタリア国内の独立国家です。大聖堂や広場、教皇の宮殿や庭園、美術館や修道院などを含む国土面積はわずか0.44k㎡ほどです。甲子園11個分、もしくはディズニーシーと同じぐらいの大きさと言えば、想像しやすいかと思います。40分もあれば外側の城壁を一週できてしまう程度の広さです。
しかも、国土の3分の1は、庭園や畑、教皇専用の参道などの緑地エリアが占めています。人口もわずかに600~800人ほどで、勤務者数はバチカン国外からの通勤者を含めても数千人ほどです。
しかし、国家としての機能は十二分に有しており、銀行や郵便局はもちろん、病院、消防署、鉄道と貨物駅、印刷局、スーパーマーケット、ヘリポートまで完備しています。また、世界に10億人以上の信者を持つだけあって、その情報力はアメリカのCIAをも凌ぐと言われています。
そして、この世界最小国家を束ねるのが、国家元首(大統領)でもあり、ローマ司教の「ローマ教皇」です。ローマ教皇は、「コンクラーベ」と呼ばれる選挙会議で選出され、一度選出された「ローマ教皇」の任期は生涯に渡ります。ただし、年齢による衰えによって退位されたローマ教皇「ベネディクト16世(在位: 2005年 - 2013年)」もいました。
バチカン市国への入国
バチカン市国への入国にパスポートが必要ないと思っている方も多いと思いますが、実は他国への入国と同様にパスポートは必要となります。ただし、私たち一般客が見学する観光エリアへの入場時は、パスポートの提示は必要ありません。国境での審査もなく普通に歩いて簡単に入国する事ができます。
バチカン市国の観光エリアや見どころに関しては、次項より順次解説していきます。
バチカン市国の見どころと地図
バチカン市国観光と言っても、バチカン市国内の全てを見学できるわけありません。一般観光客が見学できるスポットは大きく以下の5箇所に分類する事ができます。
- ① サン・ピエトロ広場
- ② サン・ピエトロ大聖堂
- ③ クーポラ(大聖堂の付属施設)
- ④ バチカン美術館(博物館)
- ⑤ バチカン庭園(ツアー見学のみ)
上記スポットのうち、サン・ピエトロ大聖堂と広場には無料入場が可能で、クーポラとバチカン美術館を見学する場合はチケット購入が必要となります。
また、バチカン庭園を見学するには、特定のツアーへの参加が必要となるため、「バチカン庭園」を除く「サン・ピエトロ広場」「サン・ピエトロ大聖堂」「クーポラ」「バチカン美術館」の4カ所を見学するのが一般的です。
次項より、バチカン市国の各スポットの詳細について、それぞれ解説していきますが、まずはバチカン市国内にある施設の位置関係を以下の地図にてご確認ください。入場可能施設の中では、バチカン美術館だけが少し離れた場所にあります。
① サン・ピエトロ広場、② サン・ピエトロ大聖堂、③ クーポラ、④ バチカン美術館、⑤ バチカン庭園、⑥ システィーナ礼拝堂、⑦ バチカン宮殿、⑧ ベルヴェデーレの中庭(八角形の中庭)、⑨ ピウス四世の館、⑩ バチカン政庁舎、⑪ パウルス六世の間
地図上で記した①~⑪のスポットのうち、⑥ システィーナ礼拝堂と、⑧ ベルヴェデーレの中庭(八角形の中庭)は、バチカン美術館に入場すれば合わせて見学可能です。
① サン・ピエトロ広場
30万人を収容できると言われる「サン・ピエトロ広場」は、バチカン市国の玄関口とも言える場所で、サン・ピエトロ大聖堂の内装も手掛けた「ベルニーニ」によって1656年から1667年にかけて造られました。
広場の幅は240メートル、奥行き340メートル、中央には「エジプトのオベリスク」がそびえ立ちます。そして、広場を囲む様に、高さ15メートルの円柱が284本も並び、その上には140体の聖人像が並んでいます。
このサン・ピエトロ広場は、24時間一般開放されており、公園に入る様な感覚で見学できます。もちろん入場自体も無料です。大聖堂に入場する場合も、クーポラに登る場合も、このサン・ピエトロ広場が玄関口となります。
サン・ピエトロ広場で見れるもの
■ エジプトのオベリスク
■ サン・ピエトロ大聖堂のファサード
■ 聖ペテロと聖パウロの聖人像
② サン・ピエトロ大聖堂
サン・ピエトロ大聖堂は、バチカン市国の玄関口であるサンピエトロ広場の西側に面して建つキリスト教最大の建造物です。この壮大な大聖堂は、世界に10億人以上の信者を持つと言われるカトリックの総本山となっており、毎年世界中から数え切れないほどの信者が巡礼に訪れます。奥行き216メートルを誇る聖堂内には、一度に最大6万もの人間を収容する事ができます。
サン・ピエトロ大聖堂は、外観の見学はもちろん、内部への入場も無料となっており、バチカン市国を観光する上では絶対に外せない観光スポットです。
大聖堂内部では、天才芸術家ベルニーニが手がけた「大天蓋(パルダッキーノ)」や「聖ペトロの司教座」をはじめ、ミケランジェロ作の「ピエタ像」や「クーポラ」など、1つの美術館と言えるほど、見どころが満載です。
サン・ピエトロ大聖堂の基本情報
営業時間 |
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入場料金 |
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サン・ピエトロ大聖堂内で見学できる作品
■ ピエタ像 ミケランジェロ作(1498年 - 1499年)
■ パルダッキーノ ベルニーニ作(1624年 - 1633年)
■ 聖ペトロの司教座 ベルニーニ作(1647年年 - 1653年)
③ クーポラ(大聖堂の付属施設)
クーポラとは、屋根あるいはその一部として建築物をおおう半球形、もしくはそれに近い形状の部分で、ドームなどと呼ばれる事もあります。
サン・ピエトロ大聖堂のクーポラは、1547年にミケランジェロの設計によって建設が開始されました。残念ながら、ミケランジェロは完成を見ずして、89歳の時にこの世を去りましたが、弟子の「ジャコモ・デッラ・ポルタ」によってその意志は引き継がれ、ミケランジェロの死後から13年後にクーポラは完成しました。
クーポラの高さは地上から十字架の頂点まで136メートルあり、「階段」か「エレベーター + 階段」を利用して登る事ができます。入場は有料で、高さ約120メートルの位置にある展望フロアから、サン・ピエトロ広場やローマ市内の景観を一望する事ができます。クーポラの展望フロアまでは、最低でも320段分の階段を上る必要がありますが、その景観には一見の価値があります。
クーポラの基本情報
営業時間 | 【階段】
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入場料金 |
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クーポラからの景観
④ バチカン美術館(博物館)
バチカン美術館とは、歴代教皇たちがその建設に携わってきた、大小20以上もの美術館や博物館を有する複合施設の総称です。現在では、総面積5万㎡、見学可能部屋数1,000以上を誇る世界最大級の美術館となっています。
まるで迷路の様な美術館内には、ルネサンス以降の歴代教皇が収集したコレクションを中心に、ミケランジェロの最後の審判で有名な「システィーナ礼拝堂」をはじめ、ラファエロが人生の大半を捧げた「ラファエロの間」、イタリア絵画とタペストリーを集めた「ピナコテカ(絵画館)」、古代ギリシャ・ローマ彫刻を展示する「ピオ・クレメンティーノ美術館」など、見どころが満載です。
また、バチカン美術館内の装飾の美しさは、あのヴェルサイユ宮殿や世界中の名城、教会が色あせるほど豪華で、バチカン市国観光において、サン・ピエトロ大聖堂と並ぶ必須見学スポットの一つです。
バチカン美術館内には、複数の美術館や博物館が入り混じっていますが、入場チケットを1枚購入すれば、全て見学する事ができます。ただし、バチカン美術館は年間40万人もの観光客が訪れる人気スポットです。訪問時は事前に時間指定の入場予約をしておく事をお勧めします。
バチカン美術館の基本情報
営業時間 |
3/1以降、以下記載日の営業時間は、9:00~20:00(入場は18:00まで)となります。
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入場料金 |
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バチカン美術館で見学できる作品
■ キリストの変容 ラファエロ作(1508年~1520年)
■ ベルヴェデーレのトルソー 作者不詳(紀元前1世紀頃)
■ 最後の審判 ミケランジェロ作(1536年~1541年)
⑤ バチカン庭園
バチカン市国の北西側一帯を占有する「バチカン庭園」は、国土の3分の1を占めるイタリア式の庭園です。バラ園などの花や緑が広がるエリアには、バチカン市国の中枢とも言える「バチカン政庁舎」をはじめ、裁判所、駅、ヘリポートなど、様々な施設が集中しています。
バチカン市国の観光日数とモデルコース
バチカン市国の4つのスポット「サン・ピエトロ広場」「サン・ピエトロ大聖堂」「クーポラ」「バチカン美術館」は、半日強(7時〜8時間)あれば、休憩やランチを挟んでも一通りの見学が可能です。
ただし、「サン・ピエトロ大聖堂」「クーポラ」「バチカン美術館」の3つは混雑必須の人気スポットであるため、事前予約や混雑が緩やかな時間帯を狙って訪問する事が前提条件となります。
バチカン市国を半日強で回るモデルコース
7:00 サンピエトロ大聖堂を観光
バチカン市国の観光は、開館時間が最も早い「サン・ピエトロ大聖堂」から観光をスタートします。サン・ピエトロ大聖堂の入場は、日中などは1〜2時間待ちが当たり前ですが、朝一番で訪問すればほとんど並ばずに入場できます。大聖堂の入口はサン・ピエトロ広場内にありますが、広場の見学は後に回します。
サン・ピエトロ大聖堂の入場方法などに関しては、別記事の「サン・ピエトロ大聖堂を攻略 – 見どころ、行き方、所要時間、混雑回避方法【バチカン市国】」にて詳しく解説しております。
8:30 クーポラに上って観光
クーポラはサン・ピエトロ大聖堂の付属施設なので、大聖堂にさえ入場してしまえば、好きなタイミングで大聖堂入り口付近の登り口から、クーポラに上る事ができます。クーポラには階段だけで上る事もできますが、エレベーターと階段を利用して上るのがお勧めです。展望階の見学は15分もあれば十分ですが、クーポラの上り下りだけで35分〜45分は見ておいた方が良いと思います。
クーポラの登り方やチケットの購入場所に関しては、別記事の「サン・ピエトロ大聖堂のクーポラを攻略 – 登り方、料金、入口、所要時間【バチカン市国】」にて詳しく解説しております。
9:30 サン・ピエトロ広場を観光
クーポラを下りてサン・ピエトロ大聖堂を出ると、サン・ピエトロ広場に出ます。サン・ピエトロ広場では、大聖堂をバックに記念撮影したり、中央のオベリスク、噴水、両端の柱廊などを見学して堪能します。一通りの見学が終わったら、少し早めのランチなどがお勧めです。休憩なども挟んでください。
サン・ピエトロ広場の見どころに関しては、別記事の「映画 天使と悪魔の舞台「サン・ピエトロ広場」の見どころや魅力を徹底解説【バチカン市国】」にて詳しく解説しております。
11:00 バチカン美術館を観光
休憩や早めの昼食を挟んだら、いよいよバチカン市国観光のハイライト「バチカン美術館」を見学します。バチカン美術館はバチカン市国の北側に位置しており、サン・ピエトロ広場からだと徒歩で15分ほどです。バチカン美術館をスムーズに観光する前提として、事前のWEB予約が必須となります。この予約を行わないと、1時間〜2時間待ちは当たり前です。予約さえしておけば、待ち時間なしで入場する事が可能です。
バチカン美術館の予約方法に関しては、別記事の「バチカン美術館 チケットの予約方法から入場まで徹底解説」にて詳しく解説しております。
また、バチカン美術館の所要時間に関しては、一般的な平均観光時間の3〜4時間で記しておりますが、最低1.5時間ぐらいからでも観光は可能です。逆に、例え1日あったとしても全ての作品をじっくり見学する事は難しいと思います。ご自身のご予定と鑑賞したい作品などを踏まえて、見学時間を検討ください。
14:00 バチカン市国の観光終了
これで、バチカン市国の観光は終了です。休憩やランチを挟んでも7時間〜8時間ぐらいあれば、バチカン市国内の各スポットをゆっくりと見学できると思います。体力のある方は、バチカン市国の東側にある「サンタンジェロ城」の見学などもお勧めです。
ローマ法王への謁見日
バチカン市国では、ローマ法王に謁見できる機会を定期的に提供しています。謁見は毎週水曜日に10時30分頃から、サン・ピエトロ広場か謁見の間にて催行されます。ただし、曜日は状況に応じて変更になる場合がありますので、必ず毎週水曜というわけではありません。
ローマ法王への謁見スケジュールに関しては「Prefecture of the Papal Household(英語)」で確認が可能です。ページにアクセス後、上から月ごとに「General Audiences」となっている部分があると思います。ここにローマ法王への謁見日が記載されています。また「Angelus(アンジェラス)」という項目もあり、これは窓からローマ法王のお言葉とお祈りを賜る事できる日です。こちらは日曜日開催が多く予約は不要です。
法王への謁見の日は、サン・ピエトロ広場や謁見の間への入場は事前予約が必要となります。予約は「公式 謁見予約ページ(英語)」より、電話、手紙、メールにて行う事ができます。ただし、サン・ピエトロ広場で謁見が行われる場合は、当日に予約なしで入場可能な場合もあります。予約の有無に関係なく入場自体は無料です。
謁見日やアンジェラス時のサン・ピエトロ広場の混雑具合は尋常ではありません。これらの行事の最中は、サン・ピエトロ大聖堂やクーポラには入場できませんので、大聖堂やクーポラを見学したい方は、水曜午前やアンジェラ開催時の訪問は避ける事をお勧めします。
GET YOUR GIDE でローマ法王の謁見予約
ローマ法王への謁見予約は、GET YOUR GIDEというサイトを利用すれば、日本語表示のサイトから予約手配が可能です。24時間前までキャンセル料金も無料なので、興味がある方は、とりあえず予約だけとっておくことも可能です。
- ・ベテラン ガイド付き ローマ教皇謁見体験チケットローマ教皇がサン ピエトロ広場で賛美する姿を、予約のストレスなく謁見できます。ツアー催行会社が代行してチケットを予約し、最高の席をお取りします。教皇謁見についての理解をさらに深めることができるでしょう。
- ・ローマ:教皇謁見&移動教皇フランシスコの一般謁見で、崇高な感情を体験、世界中から集まった熱心なカトリック信者に合流し、世界でも有数の宗教的な伝統行事に参加します。祈りと内省の静かな時間を満喫する事ができます。
バチカンのスイス衛兵
バチカン市国の施設の出入り口や重要なポイントでは、縦じまの衣装を着たスイス衛兵を見ることができます。スイス衛兵は、バチカンが軍隊の必要性に迫られた16世紀、ローマ教皇「ユリウス2世」の時代に結成された衛兵隊です。
衛兵が着用しているカラフルな制服は、ミケランジェロによって16世紀にデザインされたもので、青黄赤の三色はメディチ家の色を現しています。
スイス衛兵は、教皇の護衛や警護はもちろん、重要な儀式やセレモニーの際は、必ず護衛としてその周囲の警護にあたります。新兵の入隊基準は今も昔もほとんど変わっておらず、品行、体力、健康、外見に至るまで厳しい審査を通過した者だけがその職務につく事が許されています。現在のスイス衛兵は約100名ほどです。
バチカン市国のロケーション・行き方
バチカン市国の最寄り駅は、地下鉄A線「Ottaviano(オッタヴィアーノ駅)」になります。オッタヴィアーノ駅下車後の徒歩ルートは、バチカン美術館に行くか、それ以外のサン・ピエトロ広場側の施設に行くかで異なります。
サン・ピエトロ広場方面へ行く場合
サン・ピエトロ大聖堂やクーポラを見学したい場合、まずはバチカン市国の玄関口である「サン・ピエトロ広場」へアクセスします。サンピエトロ広場内の北側に、サン・ピエトロ大聖堂とクーポラの並び口(入口)があります。
「Ottaviano(オッタヴィアーノ駅)」下車後、サン・ピエトロ広場までのアクセスルートは以下のグーグルマップを参照ください。画像をクリックすると、別ウインドウで地図が開きます。
※ クローム閲覧時にグーグルアカウントでログインしている場合、クリックしても地図は表示されません。
●がサン・ピエトロ広場内にあるサン・ピエトロ大聖堂とクーポラの入口(並び口)、●がサン・ピエトロ大聖堂、●がOttaviano(オッタヴィアーノ駅)になります。駅からサン・ピエトロ広場までは、ほぼ南に一直線で、徒歩10分~12分ほどです。
「Termini(テルミニ駅)」や、「Ottaviano(オッタヴィアーノ駅)」から、サンピエトロ広場方面へのアクセス詳細は、別記事内の「サン・ピエトロ大聖堂のロケーション・行き方」の項にて詳細に解説しております。
バチカン美術館方面に行く場合
バチカン美術館の入口は、バチカン市国の北側にあります。オッタヴィアーノ駅からのルートは以下の2種類の地図を参照ください。駅からバチカン美術館の入口までは徒歩5分〜8分ほどです。
※ クローム閲覧時にグーグルアカウントでログインしている場合、クリックしても地図は表示されません。
上地図の緑色が駅からのルート、水色がサン・ピエトロ広場からのルートになります。人並の流れなどもあるので、迷う事はないと思います。
サン・ピエトロ広場方面から直接「バチカン美術館」にアクセスされる方は、バチカン市国の外壁に沿って、途中の道の至る所にある「MVSEI VATICANI」「MUSEI VATICANI」などと書かれた標識に従って行けば、地図を見なくてもバチカン美術館の並び口付近までアクセスできます。
「MVSEI」や「MUSEI」はイタリア語で博物館や美術館の意味です。朝一番で無ければ、人の流れにそって歩いて行けば、自ずとバチカン美術館の入り口まで辿りつけます。
「Termini(テルミニ駅)」や、「Ottaviano(オッタヴィアーノ駅)」からの、バチカン美術館方面へのアクセス詳細は、別記事内の「バチカン美術館のロケーション・行き方」の項にて詳細に解説しております。
バチカン市国周辺エリアへの宿泊
バチカン市国内の施設を、数日間に渡って何度も訪問したい方は「バチカン市国周辺エリア」への宿泊もおすすめです。バチカン市国の敷地内にホテルはありませんが、バチカンの外壁を囲む様に多くのホテルが営業しています。宿泊料金的にもリーズナブルで、一泊1万円を切るホテルも数多く存在しています。
また、このエリアは人気スポットの「サンタジェロ城」「スペイン広場」「パンテオン」などが徒歩圏内なのをはじめ、テルミニ駅周辺と比べると、ノンビリとした雰囲気中で、ゆっくりとショッピングや観光を楽しめます。ローマの中心部である「テルミニ駅」までも、最寄り駅であるメトロA線の「Ottaviano駅」を利用すれば、わずか10分ほどです。他の観光スポットへもメトロを活用すれば交通の便は決して悪くない地域です。
このエリアのお勧めホテルに関しては、別記事の「バチカン周辺 おすすめホテル」にて詳しく解説しております。
バチカン市国観光に関するまとめ
- ・個人で見学できるのは「サン・ピエトロ大聖堂と広場」「クーポラ」「バチカン美術館」の4か所
- ・バチカン庭園はツアーに参加すれば見学可能
- ・見学スポットを観光するだけの場合、バチカン入国にパスポートはいらない。ただし、予約時の身分証明や年齢確認などに使用する場合あり。
- ・バチカン美術館だけ入口が離れている。
- ・サン・ピエトロ大聖堂と広場の入場は無料
- ・バチカン美術館とクーポラに上るには入場チケットが必要。
- ・サン・ピエトロ大聖堂とクーポラの並び口はサン・ピエトロ広場の北側にある。
- ・サン・ピエトロ大聖堂は予約不可。朝一番で訪問すればほぼ並ばずに入場できる。
- ・バチカン美術館は当日券でも入場できるが予約がおすすめ。
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