ドゥオーモ付属美術館 観光ナビ – 見どころ、入場料金、営業時間、行き方、所要時間

(2019年10月17日 公開) (2019-10-25 最終更新) ドゥオーモ付属美術館の展示室

ドゥオーモ広場の東側、大聖堂の後陣側に位置する「ドゥオーモ付属美術館」では、ドゥオーモやサン・ジョヴァンニ洗礼堂、ジョットの鐘楼などに関連した異なる時代の彫刻、絵画、装飾、模型など、様々な美術品が展示されています。

ドゥオーモ付属美術館が設立されたのは、1世紀以上前の1891年の事ですが、2016年にリニューアルされ、館内は近代的でお洒落な造りになっています。

展示作品は、ギベルティの天国の門のオリジナルや、未完成のミケランジェロのピエタなど、見所が満載です。また、ドゥオーモの絶景を望む野外テラスなども見逃せない見学ポイントの一つです。

広い館内には座れる場所も多く混雑も緩やかなため、一休みやトイレ休憩をするにはもってこいの場所です。2階には映像室なども完備されています。

本記事では、この穴場的観光スポット「ドゥオーモ付属美術館」の入場料金や営業時間などの基本情報はもちろん、内部の見どころや所要時間の目安など「ドゥオーモ付属美術館」観光に役立つ情報を詳しく解説致します。

ドゥオーモ付属美術館の見どころと展示品

冒頭でも触れましたが、ドゥオーモ付属美術館にはドゥオーモ関連の施設にまつわる美術品が展示されています。館内は4階層で構成されており、展示は0階~2階で行われています。最上階の3階は屋上テラスとなっており、ドゥオーモ東側(後陣側)の景観を間近で見る事ができます。

参考までに、日本の1階はイタリアの0階に相当します。入口とチケットオフィスがあるのが0階(グランドフロア)になります。

0階の見どころ

ドゥオーモ付属美術館の地上階にあたる0階は全部で13室の展示部屋があります。その中でも最も広い第6室では、ドゥオーモのファサードが再現されオリジナルの彫刻が何体も展示されています。

ドゥオーモ付属美術館 0階の第6室 ファサードと彫像ドゥオーモ付属美術館 0階 第6室の景観

天国の扉(ギベルティ) / 第6室

第6室で必見の作品が、ギベルティ作の「天国の扉」のオリジナルです。現在、サン・ジョヴァンニ洗礼堂にある天国の扉は、実は複製になります。

ギベルティ作 天国の扉のオリジナル

天国の扉には旧約聖書のエピソードが10枚の黄金のパネルで描かれています。

北側の扉(ギベルティ) / 第6室

同じくギベルティ作の「北側の扉」のオリジナルも展示されています。この「北側の扉」は、洗礼堂の東側に一時期はおかれていましたが、1452年の天国の扉の完成に伴い北側に移設されました。

ギベルティ作 北側の扉のオリジナル

北側の扉のレリーフはキリストの生涯を表現しています。

ガラスの瞳の聖母(カンビオ) / 第6室

第6室のファサードの中央に飾られている彫像は、あのドゥオーモを設計した「カンビオ」作の「ガラスの瞳の聖母」です。

カンビオ作  ガラスの瞳の聖母

第6室の見学後、第7、第12、第13室と進み、次の大きな見どころは第8室と第10室にあります。

マグダラのマリア / 第8室

第8室に展示されているドナッテロ作の木彫りの「マグダラのマリア」は見逃せない作品です

ドナテッロ作  マグダラのマリア

ドナッテロは初期ルネサンスを代表するイタリアの彫刻家で、この像は1455年に制作されたものです。

ピエタ / 第10室

第10室にはミケランジェロが生涯で4体制作したと言われる「ピエタ」のうち1体が展示されています。ピエタ像は、この場所以外では、バチカン市国のサンピエトロ大聖堂などにも展示されています。

ミケランジェロ作 ピエタ

このピエタは未完とされており、1550年~1553年にかけて制作されたものです。中央の人物はミケランジェロ本人で、彼がローマに建てようとした自身の墓のために制作した作品だと言われています。1722年にドゥオーモに運ばれる前は聖ロレンツォ教会の地下に置かれていました。

ピエタ像を見学した後は第11室の奥の階段から1階(日本で言う2階)にあがります。

1階の見どころ

1階は第14~16、22〜28まで全部で10の展示室があります。その中でも特に必見なのが第23室の「聖歌隊席」です。

聖歌隊席 / 第23室

第23室には、フィレンツェの彫刻家「ルカ・デッラ・ロッビア」と、「ドナテッロ」が競作した2つの大理石の聖歌隊席が展示されています。下画像はドナテッロが制作したものです。

ドナテッロ作 聖歌隊席

その対面に飾られているのが「ロッビア」の聖歌隊席です。他にもキリストの磔刑像や楽譜、レリーフなどが展示されています。

第23室の景観

銀の祭壇 / 第25室

第23室から奥の第25室に進むと一際目を引く「銀の祭壇」がガラスケースの中に展示されています。この銀の祭壇は、あのレオナルドダヴィンチも弟子として入門していた「ヴェロッキオ工房」や、イタリア芸術家「ポッライオーロ」など、複数の彫刻家や芸術家が1337年から1483年にかけて制作しました。完成までに実に100年以上の歳月がついやされ、400キロもの銀が使用されています。

ヴェロッキオ工房作 銀の祭壇

祭壇表面のレリーフには、洗礼者ヨハネの生涯が12場面で描かれています。

銀の十字架 / 第25室

第25室のサン・ジョヴァンニ洗礼堂に飾られていた「ポッライオーロ」作の銀の十字架も見逃せない作品です。

ヴェロッキオ工房作 銀の祭壇

十字架の中にはキリストの聖遺物が収められています。

クーポラの模型 / 第15室

第15室は1階の中央にそびえる大きな部屋です。ガラスのショーケースには年代別のクーポラの模型が飾られています。

第15室 クーポラの模型

部屋の中央にはクーポラのドーム部分の模型が天井から吊されています。

第15室 クーポラの模型

2階の見どころ

ドゥオーモ付属美術館の2階は第17~20室までと、映像室などの部屋で構成されています。他のフロアに比べると展示品も少なめです。

ドゥオーモ ファサードの模型 / 第17室

第17室は2階の大部分を占めている展示フロアです。ドゥオーモの西側ファサードの木製や彫像、絵画などが展示されています。

ドゥオーモの西側ファサードの木製模型第17室展示の彫像

映像室

第17室と隣接する部屋は映像室になっています。ドゥオーモの歴史に関連した映像を座りながら見る事ができます。休憩にはもってこいの場所です。

ドゥオーモ付属美術館の映像室

3階のテラス

3階は2016年のリニューアルで増設されたテラスがあります。テラスにはベンチが複数あるので休憩スペースとしても活用できます。ピークシーズンでも混雑が緩やかな事が多いです。

ドゥオーモ付属美術館 3階のテラス

更に、テラスからはドゥオーモ東側の後陣部分を間近で見る事ができます。ガイドブックなどでもあまり紹介されていない穴場の絶景撮影スポットです。

ドゥオーモ付属美術館のテラスから見るドゥオーモの景観

ギフトショップ

ブックショップ

ドゥオーモ付属美術館の地上階(0階)では、ブックショップが営業しており、雑貨、文具、アクセサリー、衣類、書籍など、幅広いジャンルのドゥオーモやフィレンツェ関連グッズが購入可能です。

ドゥオーモ付属美術館の基本情報

営業時間と入場料金

  • ・営業時間:09:00~19:30
  • ・チケット料金:18ユーロ(約2,400円)

ドゥオーモ付属美術館への入場には18ユーロ(WEB購入時は20ユーロ)の共通チケットが必要です。共通チケットはオンライン、もしくは当日にチケットオフィスや自動券売機で購入する事ができます。

チケットの購入はオンラインか、混雑が緩やかなドゥオーモ付属美術館内のチケットオフィス(写真下)で行うのがお勧めです。

ドゥオーモ付属美術館のチケットオフィス

ドゥオーモの共通チケットについて

ドゥオーモ関連施設の共通チケット(表側) こちらは、現地のチケットオフィスで購入できるドゥオーモ周辺施設の共通チケット(表側)です。ドゥオーモ付属美術館もこのチケットで入場します。

ドゥオーモ関連施設の共通チケット(裏側)共通チケットの裏側です。現地で購入したので18€と記載されていますが、WEBで事前予約した場合は20€になります。

共通チケットは、以下の6つの施設にそれぞれ1回づつ入場する事ができます。ただし「ドゥオーモ」だけはチケットがなくても無料で入場可能です。

①ドゥオーモ(入場無料)②クーポラ※1③サン・ジョヴァンニ洗礼堂④ジョットの鐘楼⑤ドゥオーモ付属美術館⑥クリプト(サンタ・レバラータ地下教会の跡地)

※1 クーポラは完全予約制となっているため、別途入場予約が必要。

共通チケットは最初にチケットを使用した(施設に入場した)時から72時間有効です。72時間以内であれば、日をまたいで②~⑥の施設に自由に一度づつだけ入場する事ができます。例えば、2019年11月10日の13時に最初に共通チケットを使用した場合、2019年の11月13日の13時までチケットが有効となり、それより後は無効となります。以前は48時間有効だったので、ネット上だと情報が混在していますが、2019年10月時点では72時間有効で間違いありません。

ロケーションと行き方

ドゥオーモ付属美術館はドゥオーモ広場の東側、サンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂(ドゥオーモ)の東側後陣部分と対面の場所に位置しています。

フィレンツェ中心部の地図

上の地図で記した観光スポットの範囲は基本徒歩で回る事ができます。フィレンツェ観光の基本は徒歩になります。

主要スポットから「ドゥオーモ付属美術館」にアクセスする場合「S・M・ノヴェッラ駅」からは徒歩で10分~12分ほど、ウフィツィ美術館からは徒歩8分~10分ほどです。

入口は両側に「MUSEO」と書かれているのが目印です。

ドゥオーモ付属美術館の入口ドゥオーモ付属美術館の入口

ドゥオーモ付属美術館のロケーションに関しては、以下のグーグルマップも参考にしてください。

共通チケットを購入するならドゥオーモ付属美術館がおすすめ

ドゥオーモ付属美術館のチケット販売窓口

ドゥオーモの関連施設に全て入場できる「共通チケット」は、オンラインや現地チケットオフィスなどで購入が可能です。個人的には事前のオンライン購入をおすすめしますが、現地で購入する場合はこの「ドゥオーモ付属美術館」のチケット売り場が混雑も緩やかでお勧めです。2016年にリニューアルされたので、日本の方も馴染みやすい近代的でオープンな雰囲気があります。ただし、しつこいですが基本はオンラインの事前予約がお勧めです。

クーポラの予約機

ドゥオーモ付属博物館に入ってすぐ右手側には、共通チケット保有者専用の「クーポラ」の日時指定予約機があります。ドゥオーモ北側にあるメインにも予約機は設置してありますが、こちらの予約機の方が混雑が緩やかなので、現地でクーポラ登頂を予約される方にはお勧めです。

クーポラ予約機の使用法については、別記事の「クーポラ予約機の操作方法」を参照ください。

所要時間

ドゥオーモ付属美術館の観光所要時間の目安は50分~60分です。

上記は0階から2階、さらに3階のテラスをある程度ゆっくりと見学した場合の所要時間目安です。

館内は空いていますし、入ってすぐ出てくる事も可能です。その意味で所要時間はいくらでもコントロール可能だと思います。さっと一回り出てくるだけなら30分もかからないと思います。

まとめ

ドゥオーモやサンジョヴァンニ洗礼堂の装飾などは、意外にレプリカだったりします。本物はこのドゥオーモ付属美術館に展示されているので、何としても本物をみたいこだわりのある方は是非立ち寄ってみてください。

ドゥオーモの美術品や歴史に興味のない方でも、共通チケットがあれば入場できるスポットなので、休憩や綺麗なトイレを利用した場合などに立つよるには絶好のスポットです。注意点としては、共通チケットは一つのスポットに一度しか入場できないのでご注意ください。