セントポール大聖堂 チケット予約方法と料金を徹底解説【ロンドン】
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ロンドン本記事ではロンドン「セントポール大聖堂」の「チケット予約方法」を中心に「チケット料金」「入場から見学までの流れ」「見どころ」などについても詳しく解説致します。
これから「セントポール大聖堂」を観光する上で役立つ情報が満載です。
セントポール大聖堂とは
ロンドン中心部にある「セントポール大聖堂」は、17世紀に建設されたキリスト教の大聖堂です。現在も公式行事において重要な役割を担っており、過去には「ウィンストン・チャーチル(元首相)」や「ロバート・フルトン(建築家)」の葬儀もこの場所で執り行われました。
円形ドームと2本の塔を持つ外観が特徴的で、重さ約65,000トンもある巨大ドームは、バチカンのサンピエトロ大聖堂に次いで世界で2番目の大きさを誇ります。
このイギリスを代表する大聖堂は、年間100万人以上が訪問する人気観光スポットとなっており、大聖堂内部の見学はもちろん、ドームの展望回廊に上って景観を楽しむ事もできます。
本記事の主題である「チケット予約方法」は次項より詳しく解説しますが、まずは以下の表にて観光情報からご覧ください。
営業時間 |
最終入場は閉館30分前。 |
---|---|
定休日 | 日曜日 |
入場料金 |
5歳以下は無料 |
見学時間の目安 | 約60分〜80分 |
年間来場数 | 100〜150万人 |
ロンドンパス | 利用可 |
セントポール大聖堂のチケット予約方法
「セントポール大聖堂」のチケットは、オンラインや現地で購入可能です。以下に4通りの予約(または購入)方法ご紹介します。
公式サイトから予約する(英語) 料金:25.0ポンド
セントポールの入場チケットは「公式サイトのチケット予約ページ」から、入場日時を指定の上で事前購入(予約)が可能です。現地と事前予約で料金は変わりませんが、事前購入さえしておけば、現地で当日券購入レーンに並ぶ手間と時間を節約できます。また、子供2人以上を同伴する方は「家族割」のチケットを購入すると料金的にお得です。どのチケットも購入後のキャンセルはできませんのでご注意ください。
GET YOUR GIDEから予約する(日本語)料金:25.0ポンド
チケット手配サイト「GET YOUR GIDE」の「ロンドン:セントポール大聖堂の入場チケット」ページを利用すれば、日本語ページから「公式サイト」と同額でチケット予約(購入)ができる上、24時間前までなら無料でキャンセルする事も可能です。また、公式サイトで必須の「英語での住所入力」などを回避できるほか、購入後すぐにダウンロードできるEチケットは、スマートフォン上でそのまま(引き換えなしで)提示して利用できます。家族割は利用できませんが、同伴の子供が1人以下の方は、公式サイトよりも、このサイトから購入した方が予約手順が簡単です。万が一の場合にキャンセルできる点も大きなメリットです。
ロンドンパスを購入する(日本語)料金:114ポンド〜
「ロンドンパス」は市内にある複数の観光スポットに入場できるフリーパスチケットです。このパスを購入すれば「セントポール大聖堂」はもちろん、「タワーブリッジ」「ロンドン塔」「ウェストミンスター寺院」など、おおよそ90ほどの施設に入場する事ができます。アクティブに観光する方は、このパスをフル活用する事で、料金的にかなりお得になる可能性があります。購入は「ロンドンパスの公式HP」より日本語で可能です。
現地窓口で購入する(英語)料金:25.0ポンド
「セントポール大聖堂」は大聖堂内入場後に窓口で当日券を購入しての見学も可能です。「ウェストミンスター寺院」や「ロンドン塔」などと比べると「セントポール大聖堂」の混雑は緩やかなので、そこまで並ばずに入場できる事が多いです、他方で、夏場などはタイミングによって混雑する事もあるので、事前予約して訪問した方が見学開始まではスムーズです。セントポール大聖堂は年間1500万人もの来場数があります。
以上、4通りのチケット予約(購入)方法をご紹介しましたが、手軽に日本語ページから定価で予約したい方は「GET YOUR GIDE」の「ロンドン:セントポール大聖堂の入場チケットページ」を利用すると便利です。
一方で、とにかく「公式サイト」での予約に拘る方は、本記事中盤の「公式サイトでのチケット予約方法」の項を参考にしてください。英語ページから予約する手順を詳細に解説しております。
セントポール大聖堂のチケット料金と種類
「セントポール大聖堂」では、チケット種類によって見学範囲は変わりませんが、家族割引などがあるほか、障害の方と5歳以下は入場無料になります。
チケットの種類 | 料金 |
---|---|
Adult 大人 | 25.0£ |
Concession 65以上または18才以上の学生 | 22.5£ |
Child 6-17 子供 - 6歳〜17歳 | 10.0£ |
Infant 幼児 - 5歳以下 | 無料 |
Disabled Visitor 障害者の方 | 無料 |
Family 2+2 大人2名 + 子供2名 | 60.0£ |
Family 2+3 大人2名 + 子供3名 | 60.0£ |
Family 1+2 大人1名 + 子供2名 | 35.0£ |
Family 1+3 大人1名 + 子供3名 | 35.0£ |
「£」=「イギリスポンド」
各種割引を受ける際は現地でIDや証明書の提示を求められます。
全てのチケットに大聖堂内部、クリプト(地下)、ドームの入場が含まれています。
お子さんが2人以上いる方は、各種「Family(家族割チケット)」を購入すると料金的にお得になります。
お子さんが1人以下の方は家族割はありませんので、年齢に応じたチケットをそれぞれ購入する必要があります。日本語ページから購入できる「GET YOUR GIDE」などを利用すると便利です。
販売サイト別の料金比較表
セントポール 一般大人の料金 | ||
---|---|---|
公式サイト(英語) 25.0 £ | G・YOUR GIDE(日本語) 25.0 £ |
「GET YOUR GIDE」で予約した場合、24時間前まで無料キャンセルできるので、公式サイトよりも自由度が高いです。
セントポール大聖堂 公式サイトでのチケット予約方法
「セントポール大聖堂」の搭乗チケットを「公式サイト」経由で予約する方法を解説いたします。
まずは「セントポール大聖堂のチケット予約ページ」にアクセスしてください。
初めてサイトにアクセスした方は「クッキーポリシーへの同意項目」が表示されているので「Accept」ボタンをタップして表示を閉じます。
ページをやや下方にスクロールし「Single-date ticket」を見つけて「Book now」ボタンをタップします。
「Single-date ticket」が最も一般的な入場チケット項目になります。
ページが切り替わったら、画面をやや下方にスクロールします。
「Admission Tickets」の右側「矢印アイコン」をタップして表示される「Select VIsit Date」ボタンをタップします。
表示される「カレンダー」から「予約日(訪問日)」を選択します。
今度は「予約時間(入場時間)」の選択候補が表示されるので選択します。
時間枠右側の「Sightseeing Entry」ボタンをタップするとご希望の時間枠を選択できます。
続いて、その下の「チケットの予約枚数」を選択します。
主要なチケット枚数選択項目は以下のとおりです。家族訪問の方はファミリーチケットを利用すると料金的にお得です。
チケット枚数 選択項目の概要
「Adult(大人)」25ポンド18歳〜64歳の方で、学生ではない方はこちらから枚数を選択。
「Concession(65以上または18才以上の学生)」22.5ポンド65歳以上の方、あるいは18歳以上の学生はこちらの枠を利用すると料金的にお得です。
「Child 6-17(子供 - 6歳〜17歳)」10.0ポンド子供(6-17才)の方はこちらから選択。基本的に子供を同伴する場合は、下でご紹介する大人と子供のセットチケットを利用した方がお得です。
「Infant(幼児 - 5歳以下)」無料幼児(5才以下)を同伴する場合は、こちらから選択。料金は無料ですが必ず枚数選択の上で予約人数に含めてください。
「Family 2+2(大人2名 + 子供2名)」29ポンド大人(18-64才)2名と子供(6-17才)2名の家族の場合はこちらから枚数選択すると料金的にお得です。この枠で1枚選択すれば4人分(大人2名+子供2名)のチケットを予約する事になります。他にも「Family 2+3」「Family 1+2」「Family 1+3」などのチケット枚数選択項目があるので家族構成に応じて選択してください。
チケット枚数の選択が完了したら、やや下方にある「Add to Basket」ボタンをタップして選択を確定します。
「Basket」と表示されたページに移動します。枚数に変更があれば、ここでも変更可能です。
特に変更が無ければ、ページを下方にスクロールして「Continue」ボタンをタップします。
「アカウントの作成ページ」に移動します。
「アカウントを作成」して予約すると、次回は入力を省略できますが、今回は「Continue as Guest(ゲストとして続行)」にて予約を進めます。
「Continue as Guest」の文字を見つけて、その下の「Continue」ボタンをタップします。
「Billing Contact(請求連絡先)」の入力ページに移動するので必須項目だけ埋めます。右側に紫の縦線があるのが必須項目です。
①「First Name(名前)」下の名前を半角ローマ字で入力。
②「Last Name(苗字)」苗字を半角ローマ字で入力。
③「Address(住所 町名以下)」町名以下の住所を入力。「山田町 4-99-5」なら「4-99-5, Yamada-cho」 の様に入力すれば大丈夫です。あくまでも領収用の宛先なので、必要なければ、アパート名などは省略しても特に問題ありません。
④「City(市町村区)」住所が「新宿区」なら「Shinjuku-ku」の様に入力します。きっちり都道府県も入力したい方は、この下の項目「Country / State」の方に入力するか、ここに「Shinjuku-ku, Tokyo-to」の様に入力してもOKです。もちろん都道府県は省略しても問題はないです。
⑤「Post Code(郵便番号)」住所の郵便番号を数字だけで入力。
⑥「Country(在住国)」「Japan」を選択。
⑦「Email Address(メールアドレス)」予約完了メールなどを受信するメールアドレスを入力。
⑧「Confirm Email Address(メールアドレス確認用)」⑦と同じメールアドレスを確認用に入力。
⑨「Phone Number(携帯番号)」番号が「080-454●-1234」であれば、必ず頭に「81」を付けて、最初のゼロをとって「8180454●1234」の様に数字だけ入力します。
①〜⑨までの必須項目の入力・選択が完了したら「I accept and agree to the Terms and Conditions …」の方にだけチェックをいれます。
後は任意で「メルマガ購読」を希望するかを選択の上、「Submit Order and Proceed to Payment」ボタンをタップします。
「決済情報の入力ページ」に移動するので、支払いに利用するカードブランドのロゴをタップします。
後は日本語の案内に沿って「カード番号」「カード名義」「有効期限」「セキュリティコード」の項目を全て埋めます。
最後に「私はロボットではありません」にチェックをいれて「支払い」ボタンをタップします。
決済処理が正常に完了すると「Order Confirmation」ページに移動します。
このページが表示されていれば「セントポール大聖堂」のチケット予約は完了です。
この時点で予約時に登録したメールアドレス宛に「件名:Your St Pauls Cathedral Order #予約番号」に予約完了メールが届いているはずなので、メーラーを確認します。
このメール内に当日の入場チケットとなる「PDFファイル(Eチケット)」が添付されています。
「Eチケット」となるPDFをタップしてダウンロードします。表示画面はお使いのメーラーによって若干異なります。
こちらが予約完了メールからダウンロードした「セントポール大聖堂のEチケット」です。
チケット上にも記載されていますが、見学当日は、このチケットを「スマートフォンの画面上」で提示しても、「印刷した紙チケット」として提示しても問題ありません。
入場から見学開始までの流れ
「セントポール大聖堂」の入場口は大聖堂西側ファサードに向かって左手側にあります。
見取り図で入場経路をご確認ください。
時期にもよりますが、大聖堂の外側に並ぶ時点では「チケット予約者」と「当日券購入者」のレーンは分かれていませんので、全員同じレーンに並びます。
「Entrance」の案内板に従って、その先のテントの下あたりで荷物検査を受けます。上写真は朝一番のオープン1時間前だったので誰も並んでいません。混雑時など、この時点でレーンが分かれている場合は、案内板の指示に従って並んでください。
オープン30分ぐらい前になると、行列が出来始めました。下写真は列の先頭から振り返って撮影したものです。
荷物検査を通過して建物に入場するとレーンが2つに分かれています。
公式サイトやGET YOUR GIDEなどで「チケット予約済みの方」は右手側の案内板「Groups, St Pauls Web tickets and London Pass」に従って奥に進みます。「ロンドンバス」を利用する方も、チケット予約者と同じレーンを利用できます。一方、当日券を購入して見学する方は向かって左手側のレーンより奥に進みチケットカウンターで当日券を購入する流れになります。上写真は朝一番の訪問だったので、混雑が緩やかですが、日中は当日券購入者側に行列ができる事があります。
当日券購入者の方は列の先の窓口でチケットを購入します。
一方、事前に「チケットを予約(購入)済みの方」と「ロンドンパス保有者の方」は、窓口に立ち寄る必要はありません。レーンに沿って奥に進み、立っているスタッフに「QRコード」または「バーコード」をスキャンしてもらいます。
後は奥に進んでご自身のペースで見学を開始してください。
当日券購入者の方は、チケット購入後に奥に進んで見学スタートする流れになります。
さて、チケット提示後(または購入後)に見学エリアに出ると、少し奥にオーディオガイド(日本語あり)のレンタルカウンターがあります。
レンタル料金はチケットに含まれていますので、解説を聞きたい方はカウンターに立ち寄って、オーディオガイドを受け取ってください。
セントポール大聖堂の回り方と見どころ
「セントポール大聖堂」の見学は、大きく「大聖堂内部」「ドーム(展望フロアと回廊)」「クリプト(地下礼拝堂)」の3エリアに分ける事ができ、全て追加料金なし(通常チケット)で見学可能です。3つのエリアを見学する場合、所要60分だと少し駆け足になるので、80分程度の見学時間は見ておけば、余裕を持って回れます。
「ドーム」と「クリプト」へは、大聖堂内部南側にある入口からそれぞれアクセスできます。
回り方としては「大聖堂内部」「ドーム」「クリプト」の順で見学するのがお勧めです。「クリプト」がある地下階には「ギフトショップ」や「カフェ」「トイレ」なども併設しているほか、奥にある階段から直接地上出口にアクセスできるので、最後に見学すると観光効率がいいです。
ただし「ドームの登り口」は午前9時30分(水曜は10時)からオープンとなりますので、朝イチで訪問する方は「ドーム」の見学を最後にした方が効率がいい場合があります。
以下より、3つのエリア「大聖堂内部」「ドーム(展望フロアと回廊)」「クリプト(地下礼拝堂)」の見どころをご紹介致します。
見どころ① 大聖堂内部
「セントポール大聖堂」の内部面積は7,800㎡(東京ドームの1/4程度)程あり、入口(西側)から最奥部の後塵(東側)までの長さは158mあります。最頂部の地上から天井までの高さは約85mほどです。
以下、大聖堂内部の見学ポイントをピックアップしてご紹介します。
身廊
大聖堂の西側入口から東側に向かって伸びる中央の回廊が「身廊」です。
「身廊」の幅は一番広い部分で32mほど、典型的な3廊式の構造で、左右(北側と南側)それぞれに側廊(細い回廊)が設けられています。
西側の大扉付近に目を向けると「聖水盤」が置かれています。
この「聖水盤」の水は、現在もキリスト教の洗礼の儀式で信者を清める際に使用されています。
「身廊」北側の側廊には、イギリス軍人の英雄「アーサー・ウェルズリー(ウェリントン公爵)」を称えるために設置された「ウェリントン公爵の記念碑」があります。
記念碑の上部では公爵が乗馬している姿が表現され、下部では、彼の軍事的功績を称える碑文が刻まれています。
他にも「身廊」左右の「側廊」には、壁側に設けられた3つの礼拝堂「万霊礼拝堂」「聖ダンスタン礼拝堂」「聖マイケル・聖ジョージ礼拝堂」もありますので、中央エリアを見学した後は、側廊側も見学してみてください。
ドーム
「身廊」から奥(東側)に向かって大聖堂の中央エリア辺りまで行くと、丁度ドーム真下の広いエリアに出ます。
大聖堂内のシンボルであるドームは、この大聖堂の主任建築家である「クリストファー・レン」によって設計されました。
直径は約31メートルあり、内側には宗教をテーマとした精巧なモザイクやフレスコ画が描かれています。このドームの内側部分が聖堂内では最頂部にあたり、地上からの高さは約85mほどです。
内陣
「内陣」は、大聖堂の入口側から見て最奥部(東側)に位置するエリアで「聖歌隊席(クワイエ)」や「オルガン」「主祭壇」などが置かれています。
中央通路の左右に設けられているのが「聖歌隊席」で、ミサの際はここから「聖歌隊」の美しい歌声が聞こえてきます。訪問タイミングによって、内陣の中央エリアに立ち入れない事がありますが、少し待っていると入れる様になる場合が多いです。
また、内陣の北側側廊には、20世紀を代表するイギリス彫刻家「ヘンリー・ムーア」の作品「母と子」がありますので、こちらも忘れずに見学ください。
母親が子供を抱きかかえている姿を抽象的に表現しています。この様な抽象的な彫刻表現は「ヘンリー・ムーア」の初期作品に多く見られる特徴です。素材には青銅が使用されています。
主祭壇
内陣の最奥部にある巨大な「主祭壇」は、大理石と金メッキが施されたオーク材で造られています。
初代の祭壇は、第二次世界大戦中の爆撃大きな被害を受けたため、1958年に現在のものに置き換えられました。
「主祭壇」を支える捻れた柱は、エルサレム神殿とサン・ピエトロ大聖堂の柱を模して20世紀に造られました。
主祭壇上部に描かれたキリストをテーマーにした精巧なモザイク画と彫像も必見です。
見どころ② ドームの3つの回廊と景観
9時30分からオープンしている、セントポール大聖堂のドームには3つの回廊「ささやきの回廊」「石の回廊」「金の回廊」が設けられています。
最頂部「金の回廊」からは、ロンドンのパノラマビューを望めますが、合計528段の狭い階段を登る必要があります。図で記している段数は全て地上階からカウントした場合です。
ドームの登り口は、大聖堂内部の南側の翼廊部分にあります。
入口を背にして右手側の回廊を歩いて行けば簡単に見つけられます。入口にスタッフもいるので分かりやすいです。
登り口の奥に進むと左手側にエレベーターがありますが、これは車椅子の方専用になります。
通路奥より528段の階段を登っていきます。
最初に到着するのが、唯一ドームの内側に設けられている「ささやきの回廊」です。
この回廊は、ささやくと壁沿いに声が伝わることから「ささやきの回廊」と名付けられています。「ささやき」は、円形歩道の反対側にいて、30メートル程度離れていたとしても聞こえるそうです。ただし、ドームを設計した「クリストファー・レン」は、この音響効果を意図した訳ではなく、完成後に訪問者によって発見されました。
「ささやきの回廊」から階段を119段ほど上がると、ドームの外周に沿って走る「石の回廊」に到着します。
この時点で地上からの高さは53mほどなので、そこまでの高さは感じません。
「石の回廊」から152段の階段を上がるとドーム登頂のハイライトとなる「金の回廊」にたどりつきます。
当然ですがドームの構造的に上に行くほど通路は狭くなるので、「石の回廊」より30mほど高いだけですが、結構な高さを感じます。
「金の回廊」からの景観はこんな感じです。
右奥に見える観覧車は人気スポットの「ロンドン・アイ」です。
制限時間はありませんので、好きなだけ景観と写真撮影を楽しんで、ご自身のタイミングで行きと同じ階段を降りてください。
見どころ③ クリプト(地下礼拝堂)
大聖堂の地下に設けられている「クリプト」は、主に聖職者や偉人が埋葬されているエリアで、お墓、記念碑、展示品などを見学する事ができます。
この場所に埋葬されているのは、イギリス海軍の英雄「ネルソン提督」「ウェリントン公爵(イギリス軍人)」「クリストファー・レン(セントポール大聖堂の主任建築家)」「ウィリアム・ブレア(詩人)」などが代表的な人物です。
「クリプト」へ降りる階段は、やや大聖堂後部(東側)寄りの南側に設けられています。
こちらが「クリプト」の降り口になります。案内板があるので、すぐに見つかるはずです。
階段を降りると見学ルートが二手に別れていますが、どちらから見学しても大差はありませんので、お好きな方から見学ください。
向かって左手側に進むと「ネルソン提督のお墓(画像下)」などがあり、右手側に進むと「OBE記念碑」や「クリストファー・レンの墓碑」などがあります。
ネルソン提督は、フランス革命戦争(1792年-1802年)とナポレオン戦争(1803年-1815年)などでイギリスに勝利をもたらした、いわば国の英雄です。1805年のトラファルガーの海戦で致命傷を負って亡くなりました。
こちらは、第二次世界大戦中のイギリスの首相であったウィンストン・チャーチルを記念して20世紀後半に設置された「チャーチル記念ゲート」です。
このゲートの奥に「カフェ」や「ギフトショップ」「トイレ」なども併設しています。「地上出口」への階段もあるので、一通り見学したら、ゲートを抜けて見学を終了してください。
営業時間と定休日
セント・ポール大聖堂は、ミサがある毎週日曜日が定休日となり、それ以外の曜日は通年オープンしています。
- 8時30分〜16時30分(月〜火曜、木〜土曜)
- 10時00分〜16時30分(水曜)
最終入場は閉館30分前。
ドームの登り口は午前9時30分(水曜は10時)にオープンします。
ドームへの最終入場は16時15分です。
営業時間が変更になる事は稀ですが、訪問時は念のため公式サイトの「What's on at St Paul's ページ」で訪問日カレンダーを確認する事をおすすめします。随時最新の営業時間を確認できるだけでなく、1日のスケジュールなども掲載されています。
ロケーションと行き方
「セントポール大聖堂」は、ロンドンの中心部である「シティ・オブ・ロンドン地区(City of London)」に位置しています。
アクセスは、地下鉄 セントラル線の「セント・ポールズ駅(St. Paul's station)」から徒歩3分ほどです。
地下鉄「セント・ポールズ駅」から地上へ出ると「セントポール大聖堂」がすぐに見えるので迷う事はありません。「ルドゲート・ヒル通り」を大聖堂に向かって歩いて行けば簡単にアクセスできます。
最寄の地下鉄駅からの距離と所要は以下の通りです。
- 地下鉄「セント・ポールズ駅」から徒歩3分(270m)
- 地下鉄「ブラックフライアーズ駅」から徒歩7分(500m)
最寄駅である「セント・ポールズ駅」を走る地下鉄路線は「セントラル線(Central Line)」のみですが、「ブラックフライアーズ駅」は「サークル線 (Circle Line)」「ディストリクト線 (District Line)」の2線が走っているので、出発地によっては「ブラックフライアーズ駅(Blackfriars Station)」を利用した方が便利な場合があります。
参考までに「セントポール大聖堂」の徒歩圏内にある比較的大きな見学ポイントは「ミレニアム・ブリッジ(Millennium Bridge)」ぐらいになります。
混雑具合とお勧め訪問時間
「セントポール大聖堂」にチケット予約(購入)なしで訪問した場合の待ち時間の目安は15分 ~ 30分程度です。
ほぼ並ばずに入場できる事もありますが、観光シーズンのピーク時などは、待ち時間がさらに長くなる可能性もあります。
待ち時間が気になる方は、事前予約の上で訪問すれば、長くても待ち時間は10分程度だと思います。
また「セントポール大聖堂」に訪問するお勧めの時間帯は、やはり朝一番です。ただし、ドームの開場が9時30分(水曜は10時)となりますので、8時50分頃に訪問するぐらいで十分です。
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