サン・ロレンツォ教会 観光ナビ – 見どころ、営業時間、行き方、入場料金、所要時間

(2019年11月3日 公開) (2019-11-04 最終更新) サン・ロレンツォ教会の外観

サン・ロレンツォ教会の歴史

サン・ロレンツォ教会のフレスコ画

フィレンツェ最古の教会の一つである「サン・ロレンツォ教会」は、キリスト教の聖人「ラウレンティウス」に捧げられた教会です。393年にミラノ司教「アンブロジウス」によって奉献され、8世紀までフィレンツェ最初の大聖堂(司教座聖堂)として利用されました。

11世紀初期には、ルネサンス様式の聖堂として再建され、15世紀前半には「メディチ家」が教会の一部にメディチ家専用の礼拝堂を造る事を条件に「聖ロレンツォ教会」の資金援助を引き受けました。

聖ロレンツォ教会 ファサードの壁面

この教会再建の設計を任されたのが「ドゥオーモのクーポラ」を手掛けた「ブルネッレスキ」でした。しかし、教会が完成したのは「ブルネッレスキ」の死後である1460年頃の事でした。

16世紀には、メディチ家の依頼を受けた「ミケランジェロ」の設計によって「新聖具室」と「図書館」が増築されました。

この時、ミケランジェロは正面ファサードの設計も依頼されましたが、使用する大理石の産地を巡るメディチ家との意見対立など様々な問題が発生し、結局未完のままに終わりました。そのため、現在も正面ファサードの壁面(写真右上)は剥き出しのままとなっています。

サン・ロレンツォ教会の見どころ

サンロレンツォ教会内部の景観

サンロレンツォ教会内部は、3つの回廊を円柱で区切った典型的な3廊式構造です。回廊に沿ってブルネッレスキが手がけた円柱が並んでいます。聖堂内全体の建築には、イタリア産砂岩の一種「ピエトラセレーナ」という白い石材が多用されており、全体的に白みを帯びているのが特徴です。

サンロレンツォ教会内部の景観

天井に目を向けてみると、ゴシック建築の様な凹凸はなく、ルネサンス様式特有の平らな天井が入口から主祭壇に向かって一直線に伸びています。これは視線が前方の主祭壇(画像下)方向に集中する様に計算されているためです

サン・ロレンツォ教会の主祭壇

左右の側廊の壁側には、礼拝堂が並び、絵画なども飾られています。

サンロレンツォ教会 側廊の景観サンロレンツォ教会 側廊に並ぶ礼拝堂

絵画の中でも、右側側廊の2つめの礼拝堂に飾られている「マリアの結婚(ロッソ・フィオレンティーノ)」は必見です。

マリアの結婚(ロッソ・フィオレンティーノ)

更に、このサンロレンツォ教会でもう一つ必見なのが、メイン回廊奥に対象的に置かれている2つの「ドナテッロの説教壇」です。

サン・ロレンツォ教会主祭壇とメイン回廊の景観

このブロンズ製の説教壇は、ドナテッロが最晩年の15世紀に手掛けたもので、ギリシャの建築様式である「イオニア式」の円柱の上に対象的に飾られています。

ドナテッロの説教壇

天井にはそこまで華やかではありませんが「フレスコ画」も飾られています。

サン・ロレンツォ教会 天井のフレスコ画

旧聖具室

主祭壇に向かって左翼廊の突き当たりから「旧聖具室」に入場する事ができます。この聖具室は、ブルネッレスキが15世紀に手掛けたもので、正方形の形をしているのが特徴です。

キリストの磔刑像を挟んで左手側に描かれているのは「聖コスマスと聖ダミヌス」、右手側は「聖ラウレンティウスと聖ステパノ」です。

ロレンツォ・メディチ図書館

サン・ロレンツォ教会の南側に付属する建物「ロレンツォ・メディチ図書館」は、メディチ家の貴重な書物が1万冊も所蔵された図書館です。

この図書館は教会完成後に増設された建物で、1524年に、教皇クレメンス7世の命令で「ミケランジェロ」が設計を手掛けました。内部の装飾に関しては、後年に「ヴァザーリ」と「バルトロメオ・アンマナーティ」が手掛け、1568年に完成しました。木製の天井とレンガ制の床が同じ模様になっているのが特徴的です。

基本情報

サン・ロレンツォ教会 内部のフレスコ画

サン・ロレンツォ教会は数世紀に渡り増改築が繰りかえされた施設のため、複数の施設が混合しています。大きくは「サン・ロレンツォ教会」と「ラウレンツィアーナ図書館」「メディチ家礼拝堂」の3つで、営業時間や入場料金などが全て異なります。メディチ家礼拝堂に関しては以下の別記事にて詳しく解説しております。

サン・ロレンツォ教会

営業時間

  • 10:00-17:30

※最終入場は17時まで

休館日

第2、第4日曜日、第1、第3、第5月曜日、1/1、1/6、8/10、8/15、11/1、12/8、12/25、11~2月の毎週日曜、復活祭前の金曜、復活祭の日曜

入場料金

7ユーロ

ラウレンツィアーナ図書館との共通券は9.5ユーロ

ラウレンツィアーナ図書館

営業時間

  • 9:30-13:30

入場料金

3ユーロ

サン・ロレンツォ教会との共通券は9.5ユーロ

サン・ロレンツォ教会のロケーションと行き方

サン・ロレンツォ教会は、S・M・ノヴェッラ駅の東側約600メートルほどの場所、メディチ家礼拝堂の東側に隣接して建っています。

フィレンツェ中心部の地図

主要スポットから「サン・ロレンツォ教会」にアクセスする場合「S・M・ノヴェッラ駅」からは徒歩で7分ほど、ドゥオーモからは、徒歩3分~4分ほどです。アカデミア美術館に行く場合も、サン・ロレンツォ教会からなら徒歩5~6分ほどになります。

サン・ロレンツォ教会のロケーションに関しては、以下のグーグルマップも参考にしてください。

入口について

サン・ロレンツォ教会とラウレンツィアーナ図書館の入口は別ですが、共にサン・ロレンツォ広場に面しています。

サン・ロレンツォ教会とラウレンツィアーナ図書館の入口

チケットは入口に入ってから購入する形になります。

観光所要時間の目安

サン・ロレンツォ教会の所要時間目安は20分〜30分ほどです。

サン・ロレンツォ教会は混雑する事は稀なので、トータルで所要30分ほどを見ておけば、十分に余裕を持って見学できます。

共通券を購入して、ラウレンツィアーナ図書館も見学される方は、プラスで所要20分~30分ほど見ておけば良いと思います。

まとめ

サン・ロレンツォ教会の外観は質素ですが、フィレンツェの中でも非常に歴史ある、4世紀を起源とする教会です。見た目の迫力や壮大さはありませんが、教会内部は「ミケランジェロ」や「ドナテッロ」「ブルネッレスキ」など、偉大な芸術家たちが手掛けた装飾品や美術品で飾られています。ドゥオーモ広場からも徒歩数分ほどなので、時間に余裕がある方は是非足を運んでみてください。フィレンツェカードがあれば、サン・ロレンツォ教会に付属している施設(メディチ家礼拝堂、ラウレンツィアーナ図書館)は全て無料で入場できます。