【ジョットの鐘楼】入口、登り方、入場料金などの観光情報を徹底解説

(公開:2018年3月18日)

フィレンツェ イタリア
ジョットの鐘楼の景観

高さ84.7m、幅15mを誇る「ジョットの鐘楼(しょうろう)」は、ドゥオーモ広場にある関連施設の中でも、特に人気の高い観光スポットの一つです。

ジョットの鐘楼の上は絶景の見晴台になっており、徒歩で414段の階段を登るとアクセスする事ができます。残念ながらエレベーターはありません。

ジョットの鐘楼 展望フロアの景観

鐘楼の上からは、フィレンツェ市内を一望できると共に、正面にドゥオーモのクーポラを望む事ができます。この景観を見るためだけでもフィレンツェを訪れる価値があるほど、その景観の素晴らしさには定評があります。

本記事では、このジョットの鐘楼への入場方法や登り方をはじめ、入場料金、所要時間など、鐘楼の観光に役立つ情報を徹底解説致します。他にも展望フロアからの景観や、建築の歴史など、ジョットの鐘楼にまつわる情報が満載です。

ジョットの鐘楼 基本情報

営業時間と入場料金

ジョットの鐘楼の営業時間と入場料金は以下になります。

営業時間

ジョットの鐘楼は月曜〜日曜日まで年中無休で営業しております。

  • ・08:15~19:45(最終入場 18:45まで)

入場料金

  • ・15ユーロ(一般大人)
  • ・7ユーロ(7~14歳)
  • ・無料(6歳以下)

上記は「ジョットの鐘楼」のみに入場できるチケットの料金です。以前まであった「共通チケット(20ユーロ)」は廃止となりました。

また、2020年以降、ジョットの鐘楼への入場は、事前に入場日時を指定する完全予約制となっています。チケット予約は「公式サイト(英語)」などから事前にオンラインで可能です。当日にチケットオフィスで入場予約する事もできますが、確実に入場されたい方は事前のオンライン予約がお勧めです。

公式サイトでのチケットの予約方法に関しては、以下の記事にて詳しく解説しております。

上記の参考記事では、クーポラの入場チケットをオンライン予約する流れで解説しておりますが、ジョットの鐘楼のチケットを予約する場合も手順は同じです。

ジョットの鐘楼への行き方と入口

ジョットの鐘楼は、フィレンツェの列車駅「サンタ・マリア・ノヴェッラ駅」からだと徒歩12分ほどです。ほぼフィレンツェの中心に位置しております。

「ジョットの鐘楼」もメインのチケットオフィスも「サンタ・マリア・デル・フィオーレ教会(ドゥオーモ)」の南側にあります。

ドゥオーモ周辺マップ ショットの鐘楼とチケットオフィスの場所

ジョットの鐘楼内でのチケット購入は2020年以降できなくなっている可能性があります。可能ならチケットを準備してから鐘楼の入り口に向かってください。

鐘楼の登り方

鐘楼の登り方は簡単です。チケットオフィス(もしくはオンライン)で購入したチケットを持って入口(写真下)に並び入場するだけです。チケットは鐘楼の建物に入ってから、中に設置してある機械にバーコード部分をスキャンして利用します。後はひたすら階段を登って展望フロアを目指すだけです。

ジョットの鐘楼 入口の行列

ジョットの鐘楼の入口 ▲ジョットの鐘楼の入口は塔の東側にあるのでここに並んで入場します。通常はここに行列ができているのですぐに分かると思います。

ジョットの鐘楼の階段 ▲ジョットの鐘楼の階段。頂上まではこの狭い階段を徒歩で414段登っていきます。

鐘楼の階段の中間地点 ▲鐘楼の階段の途中には中間地点が2つほどあり、中間地点では休憩をしたり写真撮影をしたりする事もできます。

鐘楼の上の景観 ▲鐘楼の上には通路があり一周する事ができます。壁には金網がありますが、金網の間からカメラやスマホを通して写真の撮影ができます。

ジョットの鐘楼からの景観

ジョットの鐘楼からの景観

ジョットの鐘楼から見るクーポラ

ジョットの鐘楼の上からは、フィレンツェの街並みを360°のパノラマビューで望む事ができます。上の2枚の写真は13時頃に鐘楼の上からドゥオーモ方面を撮影した写真です。ドゥオーモのクーポラ方面を順光で撮影したい場合は正午付近にジョットの鐘楼に登るのがおすすめです。

クーポラの展望フロアの景観

ジョットの鐘楼からは、クーポラの展望フロアも望む事ができます。

鐘楼から見る「サンタ・クローチェ教会」 鐘楼の上からはフィレンツェのあらゆる建造物を目にする事ができます。こちらは街の南側にある「サンタ・クローチェ教会」です。

ヴェッキオ宮殿 シニョリーア広場に面して建つヴェッキオ宮殿も眼下に望む事ができます。後方の高台にそびえるのは「ベルヴェデーレ要塞」

鐘楼からのフィレンツェ北側の景観

フィレンツェの北側の景観。手前に見えるのは「サン・ジョヴァンニ洗礼堂」です。

鐘楼からの景観

鐘楼の上からは、どの角度から写真を撮影しても、赤色の屋根が映えて非常に美しい景観です。左奥に見えるのはフィレンツェの支配者であった「メディチ家の礼拝堂」です。

建築と装飾について

ジョットの鐘楼は、フィレンツェの画家で建築家の「ジョット・ディ・ボンドーネ」の設計によって1334年に建設が着工されました。ジョットの鐘楼の名前はこの設計者の「ジョット」に因んで名付けられています。

しかし、ジョットが生前に完成できたのは鐘楼の基礎部分(第1層)の下部(写真下)のみだけでした。

ジョットの鐘楼 ジョットが手掛けた基壇部分の説明画像

基壇部分は56枚のレリーフと16体の彫像で飾られています。レリーフに関しては、ジョットのデザインをピサーノが彫ったものです。基壇(第1層)下部のレリーフは「人類」「芸術」「産業」を表しています。

ジョットの鐘楼 基壇部分のレリーフ

ジョットの亡き後、建築を引き継いだ彫刻家の「アンドレア・ピサーノ」は基壇(第1層)の上部から第2層までを完成させました。第1層上部のレリーフは「惑星」「主たる徳目」「芸術」「7つの秘蹟」が表現されています。

そして、残りの3層から5層までを「フランチェスコ・タレンティ」が完成させ、工事着工から役25年後の1359年にジョットの鐘楼は完成しました。

この様に、ジョットの鐘楼は異なる年代の3人の建築家が携わったため、階層ごとに建築様式が異なっています。

ジョットの鐘楼 階層別の建築家

担当した建築家によって建築様式こそ異なりますが、赤緑白の三色の大理石が共通で用いられているので、余程目ざとい方以外は違和感を感じる事は無いと思います。

ジョットの鐘楼の装飾

残念ながら、現在の鐘楼の彫刻はほぼレプリカとなっており、オリジナルは1965年から1967年にかけて「ドゥオーモ付属美術館」に移されました。それらは現在も付属美術館内に展示されているので、興味のある方は是非足を運んでみてください。

7つの鐘について

ジョットの鐘楼に登る途中の窓際には「鐘」が置かれています。

ジョットの鐘楼の鐘
"Interior of Giotto's Bell Tower" by Filius humanitas is licensed underCC BY 3.0

階段の途中に置かれている鐘は、既に役目を終えて使用されておりません。これ以外にジョットの鐘楼内には、現在も使用されている7つの鐘があります。この7つの鐘は、重さや大きさ、制作者なども様々で、それぞれに異なる名前がつけられています。ヨーロッパの大聖堂では、付属の塔の鐘に名前をつける事は決して珍しくありません。

【7つの鐘のデーター】
名前制作者直径 / 重さ
Campanone
(大きな鐘)
Antonio Petri2.0m / 5,000kg
Misericordia
(慈悲の鐘)
Carlo Moreni1.5m / 2,500kg
Apostolica
(使徒の鐘)
Fonderia Barigozzi1.45m / 1,800kg
Assunta
(被昇天の鐘)
Fonderia Barigozzi1.27m / 846kg
Mater Dei
(聖母マリアの鐘)
Fonderia Barigozzi1.16m / 481kg
Annunziata
(受胎告知の鐘)
Fonderia Barigozzi0.95m / 339kg
Immacolata
(無原罪の鐘)
Fonderia Barigozzi0.75m / 237kg

それぞれの鐘にはフィレンツェのエンブレムやラテン語の詩などが彫られています。表の下5つの鐘は1956年〜1957年にかけて新たに鋳造されたもので、それまでの古い5つの鐘と入れ替わる形で設置されました。鐘は2000年から2001年に取り付けれた電気モーターによって制御され、現在も特別な儀式の際にその音色を聞く事ができます。

所要時間

ジョットの鐘楼の景観

ジョットの鐘楼の観光に必要な所要時間は1時間~1時間10分ほどです。
おおよそ階段の上り下りで往復30分〜40分、鐘楼の上での観光時間に20分〜30分ほど見ておけば良いと思います。

ただし、ジョットの鐘楼は人気スポットで、入場するまでに30分〜40分ほど並ぶ事があります。この時間を含めると所要2時間は見ておいた方が間違いがありません。