サント・シャペル チケット予約・購入方法から入場料金まで徹底解説【パリ】
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パリ
本記事では『サント・シャペル教会』の「チケット予約・購入方法」はもちろん、「パリミュージアムパスを利用した予約方法(無料)」についても詳しく解説いたします。
他にも、入場料金、営業時間、行き方、見どころなど、これから「サント・シャペル教会」観光をお考えの方に向けて役立つ情報が満載です。
最新情報
マスク着用を推奨サント・シャペル見学では、一時期マスクの着用が義務化されておりましたが、現在は「推奨」となっております。マスクがなくても入場及び見学は可能です。とは言え、安全面の観点からもマスクの着用をお勧め致します。
ワクチン接種完了の証明書 提示義務化の解除サント・シャペルでは、2021年7月頃より「ワクチン接種完了の証明書」が義務付けられておりましたが、現在は解除されています。
サント・シャペル教会とは
パリ最古の美しい「ステンドグラス」が見学できる場所がこの「サント・シャペル教会」です。ゴシック建築の至宝とも言われるこの教会は、国王ルイ9世がパリの権威を高めるために買い取った「キリストの聖遺物」や「王冠」などを所蔵する目的で建設されました。
建設は1242年から1248年にかけて行われ、わずか7年間という短い期間で完成を迎えました。その後、フランス革命によって建物は大きな被害を受けますが、ステンドグラスだけは窓から取り外されていたために被害を免れました。そして1846年に入ると、大々的な修復作業が行われ、再びその美しい姿を取り戻しました。
現在、サント・シャペル教会では、教会内部の美しい景観やステンドグラスを見学できるほか、定期的にコンサートなども行われています。
概要 | ステンドグラスが美しいゴシック様式の教会 |
---|---|
営業時間 |
|
休館日 | 1月1日、5月1日、12月25日 |
チケット料金 |
|
重要事項 | 事前のチケット予約必須 |
公式サイト | https://www.sainte-chapelle.fr/en/ |
サント・シャペル 事前のチケット予約を義務化
サント・シャペル教会の観光は、オンラインでの事前チケット予約が義務付けられています。
参考までに「サント・シャペルの公式チケット予約ページ」上では、以下の一文が記載されております。
《Visitors must have a ticket and time slot for their visit.(訪問者は時間指定のチケットを持っていなくてはならない)》
コロナ・ウィルス蔓延以前は、下の写真の様に「優先レーン(チケット予約済み)」と「一般入場レーン(当日券購入者)」で分かれており、当日券の購入も行列に並べば可能でしたが、現在は当日券の購入自体ができなくなった可能性があります。
予約が義務化された現在も、状況によって(当日の予約者が少ない場合など)は、当日券が販売される事があるかも知れませんが、基本は現地でのチケット購入は不可と思っておいた方が間違いありません。夏場のピークシーズンなどは尚更です。
以上の内容を踏まえ、次項より、本記事の本題である「サント・シャペルのチケット予約方法」について詳しく紹介してまいります。
サント・シャペルのチケット予約・購入方法
サント・シャペルの入場チケットの予約・購入は、以下①〜③のいずれかの方法で可能です。おすすめ順に記載しております。
オプショナルツアーサイト経由で予約する(日本語) 料金:11.5€
サント・シャペルの公式サイトで予約する(英語・フランス語) 料金:11.5€
パリ ミュージアムパスを利用して予約する(日本語・英語・フランス語など) 料金:52€〜
ご覧の通り、オプショナルツアーサイトを利用すれば、公式サイトと同額で日本語ページから「チケット予約」が可能なので、利用しない手はないです。実際に多くの日本人の方も、この方法で予約されている様です。
次項より、①〜③の予約方法について順番に解説してまいりますが、手っ取り早く日本語で予約したい方は「サント シャペル教会:優先入場チケット&セルフ ガイド ツアー」ページからお手続きください。手数料なし(正規料金)で自由見学のチケット予約が可能です。
① オプショナルツアーサイトでのチケット予約方法(日本語)
サント・チャペルのチケットを日本語で事前に予約したい方は、当記事でお勧めするサイト「GET YOUR GIDE」を利用すれば、公式サイト予約時と同額の11.5ユーロで、日本語の説明ページから予約が可能です。
GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。
GET YOUR GIDE サント・チャペルの優先入場チケット
- サント シャペル教会:優先入場チケット&セルフ ガイド ツアー指定した日時に確実に「サント シャペル教会」に入場できます。セルフガイドツアーとは「自由見学」の事なので、ご自身のペースで好きなだけ自由に見学可能です。何より一切の手数料なしで日本語ページから予約できるのは非常にありがたいです。
- パリ:サント シャペル&コンシェルジュリー 優先入場券サント・シャペル教会の時間指定入場と、かつてマリーアントワネットが収監された「コンシェルジュリー」の入場がセットになったコンボチケットです。各入場スポット単体でチケットを購入するよりも割安になるので、サントシャペル単体の入場チケットよりもこちらがお勧めです。
GET YOUR GIDEでサント・シャペルのチケットを予約した場合、予約完了後のダウンロード、もしくはメールでの添付ファイルにて、その場で「サント・シャペル」のチケットを入手できます。
チケットはPDF形式のファイルになるので、プリントアウトして持参すれば、それがチケットとして利用できます。また、専用のアプリをダウンロードすれば、スマートフォンの画面上でチケット提示をする事も可能です。
観光当日の入場の流れに関しては、後半の「サント・シャペル教会の入口と入場の流れ」の項を参考にしてください。
② 公式サイトでのチケット予約方法
本項では、「サント・シャペルの公式予約ページ(英語)」より、オンラインでチケット予約をする方法を解説いたします。
普段からスマートフォンやパソコンの操作に慣れている方なら所要10~15分ほどあれば予約を完了できると思います。予約の流れは以下のとおり、大きく6ステップです。
公式予約サイトにアクセス
チケットの種類と枚数の選択
予約日時の選択
メールアドレスの登録と予約内容の確認
決済情報の入力
予約書(チケット)のダウンロード
チケットの支払いには「VISA」や「JCB」など、各種クレジットカードの使用が可能です。ただし、JCBはカードの種類によってはエラーになる場合があります。できればVISAかマスターカードでの購入がお勧めです。
① 公式予約サイトにアクセス
まずは「サント・シャペルの公式予約ページ(英語)」にアクセスしてください。
サント・シャペルの公式チケット予約サイトにアクセスすると、ページ下部に「クッキポリシーの同意項目」が表示されています。同意しても特に問題ないので「OK, accept all 」をクリックして表示を消します。
クッキポリシーの表示が消えた状態で、ページを少し下にスクロールします。ステンドグラスの画像に「Visit of the monument」と言う文字のブロックが見えたら、「CHOOSE」をクリック(タップ)して選択します。これがサントシャペルの予約チケットの項目になります。
② チケットの種類と枚数の選択
ページが切り替わったら、画面を「チケットの種類と枚数」の選択項目が見える位置までスクロールします。
一般の方は「ADULT」ブロックの右側にある「+」ボタンをクリックして「予約枚数」を選択します。18歳未満の同伴者がいる場合は「Free, -18 years old」のブロックから枚数を選択してください。また、「パリミュージアムパス」を利用の上で予約する方は「I already have a ticket」から枚数を選択します。
予約したい枚数分のチケット選択が完了したら、ページを最下部付近にある「UPDATE SHOPPING CART」ボタンをクリックします。
③ 予約日時の選択
続いて、カレンダーから予約日(観光したい日)を選択します。
カレンダーの下に、空き状況に応じた時間枠が30分単位で表示されるので、希望する予約時間帯を選択します。
予約日時の選択が完了したら、ページ最下部付近のボタン「Validate the date 」をクリックします。
④ メールアドレスの登録と予約内容の確認
ページが切り替わり、予約内容の確認画面が表示されたら「CONFIRM YOUR ORDER」ボタンをクリックします。
今度は、アカウント情報として「メールアドレス」を入力します。このメールアドレスに「予約書」が送信されてきますので、お間違いのない様に入力ください。入力後に「CONTINUE」ボタンをクリックします。
入力した「メールアドレス」と、これまで選択した「予約内容」が表示されたページに移動します。ページを下にスクロールしながら「メールアドレス」と「予約内容」を確認します。
問題なければ、□のチェックボックスにチェックを入れて、ページ下部の「PAY YOUR ORDER」ボタンをクリックします。お支払いページに移動するので、決済情報を入力していきます。
「パリミュージアムパス用の予約を行った方」は、予約料金は無料なので、この時点で予約完了です。以降の流れは「⑥ 予約書(チケットのダウンロード)」のステップを参照ください。
⑤ 決済情報の入力
決済情報は、まずカード会社の選択を行います。「VISA」の場合、皆さんのカードに「Electron」の記載がない限りは通常の「VISA」を選択すればOKです。
続いて「① カード番号」「② 有効期限」「③ セキュリティコード」を入力していきます。
①〜③までの入力が完了したら「SUBMIT」ボタンを押して、支払いを完了します。
⑥ 予約書(チケットのダウンロード)
支払いが正常に完了してページが切り替わったら、画面を少し下にスクロールします。下画像の様に「Your payment has been validated. Your order is finished!」と表示されていれば、予約は完了です。
「TICKETS」ボタンをクリックすると、印刷用の「予約書(PDF)」がダウンロードできます。観光当日は、この予約書をプリントアウトして、入場時に提示すればOKです。
また、予約完了と同時に登録したメールアドレスにも、「予約書(PDF)」と「電子用の予約書」の両方が送られてきていますので、お好きな方をご利用ください。
「電子用の予約書」は、スマートフォンの画面上で「QRコード」を直接提示できるので便利です。心配性の方は、予約書をプリントアウトの上で、更にスマートフォン上でも「予約書」を提示できる状態にしておけば完璧です。もちろん、提示するのはどちらか一つで問題ありません。
観光当日の入場の流れに関しては、後半の「サント・シャペル教会の入口と入場の流れ」の項を参考にしてください。
③ パリミュージアムパス利用時の予約方法
「サント・シャペル」のチケットを事前に準備するもう一つの方法が、パリミュージアムパスを「サント・シャペル」訪問前に購入しておく事です。パリミュージアムパスはパリ市内の観光スポット50箇所以上で利用できるフリーパスチケットで、サント・シャペルも無料入場の対象施設の一つです。
以前までは「パリミュージアムパス」を購入すれば(持っていれば)、優先入場が可能でしたが、現在はサント・シャペルの公式ページより、別途で日時指定の入場予約(無料)も必要となっております。
公式サイトでの予約方法については前項の「② サント・シャペル 公式サイトでのチケット予約方法」の内容も参考にして頂ければと思いますが、「パリミュージアムパス」を利用される方の日時指定予約の流れは以下のとおりです。料金はかかりません。
サント・シャペルの公式予約サイトにアクセス
「Visit of the monument」の下の黒いボタン「CHOOSE」をクリック
チケットの種類一覧が表示されるので「I already have a ticket」の右側から枚数を選択後、「UPDATE SHOPPING CART」ボタンをクリック
カレンダーと時間の候補から予約日時を選択後、「validate the date」ボタンをクリック
予約内容の確認ページが表示されるので「Confirm your order」ボタンをクリック
最上部の入力フォームにご自身の「メールアドレス」を入力し「CONTINUE」ボタンをクリック
最終確認画面が表示されるので、内容を確認し、チェックボックスにチェックを入れる。最後に「Pay your order」をクリック
ページ下部の「BILLETS」ボタンをクリックすると、予約書(PDF)がダウンロード可能。同時に登録したメールアドレスにも予約書が届く
サント・シャペル教会
パリミュージアム利用者用の予約書
以上の手順で予約書を入手したら、観光当日は「パリミュージアムパス」と「予約書」の両方を入口で提示すれば入場できます。また、上の予約書はプリントアウト用のPDFですが、スマートフォンの画面上で提示して利用できる「電子の予約書」もメールアドレスに送信されてきます。どちらを利用しても問題ありません。
観光当日の入場の流れに関しては、後半の「サント・シャペル教会の入口と入場の流れ」の項を参考にしてください。また、「パリミュージアムパス」の購入方法につきましては、以下の記事を参考にしてください。
サント・シャペル チケット料金と種類
サント・シャペル教会のチケット料金は以下のとおりです。
【サント・シャペル教会のみの入場】
- 一般大人:11.5ユーロ
- 18歳未満:無料
【サント・シャペル教会とコンシェルジュリーのコンボチケット】
- 一般大人:18.5ユーロ
- 18歳未満:無料
サントシャペルとコンシェルジュリーのチケットを別々に購入すると「23,0 ユーロ」になるため、両方を見学予定の方は、コンボチケットを購入した方がお得です。
参考までに「コンシェルジュリー」とは、サント・シャペルと同じ敷地内にある別の施設で、マリーアントワネットが収監されていた牢獄がある事で有名な人気スポットです。
サント・シャペル 営業時間・休館日
サント・シャペル教会の営業時間と休館日は以下のとおりです。最終入場は営業終了の40分前になります。
営業時間
- 9時〜17時(1月2日〜3月31日)
- 9時〜19時(4月1日〜9月30日)
- 9時〜17時(10月1日〜12月31日)
休館日
サント・シャペル教会の休館日は、「毎週火曜日」「1月1日」「5月1日」「12月25日」となります。
行き方・ロケーション
サント・シャペル教会はシテ島の西側、パリの1区に位置しております。近隣にはコンシェルジュリーやメトロ Line4の「Cité」駅もあり、非常にアクセスしやすい場所に位置しています。
【地下鉄での行き方】地下鉄ライン4「Cité(シテ駅)」で降りて徒歩4分(280m)ほどです。
【バスでの行き方】バスライン21, 27, 38, 85, 96のいずれかの路線を利用して、「Cité - Palais de Justice」や「Pont Saint-Michel - Quai des Orfevres」などの停留所で降りて徒歩1分〜2分ほどです。
【徒歩での行き方】コンシェルジュリーから:徒歩1分(40m)
サン・ジャックの塔から:徒歩5分(350m)
ノートルダム大聖堂から:徒歩6分(500m)
ルーブル美術館から:徒歩13分(1.0km)
サン・ジェルマン・デ・プレ教会から:徒歩13分(1.0km)
サント・シャペル 入口と入場の流れ
まずは「サント・シャペル教会の入口」をご確認ください。
サント・シャペル教会は裁判所の敷地内にありますが、裁判所の正門からは入場できません。教会の入口は正門を右手にしてパレ通り沿いに歩いて行くと、右手側に見つける事ができます。

パレ通り沿いにあるサント・シャペルの入口は「SAINTE CHAPELLE」と書かれた看板(写真下)が目印です。

下の画像が、パレ通り沿いにある、サント・シャペル教会の入口付近の写真です。並び口が2列に分かれていますが、一般の方は向かって右側「PUBLIC」の列に並びます。このパレ通り沿いにある入口は、あくまでも敷地内に入るための入口になります。教会の入口は敷地内の先にあります。

左側は車椅子や障害者の方の優先レーンなので、この時点では全員右側の一般入場列から入場します。ただし、左右どちらの列に並ぶかはコロコロ入れ変わるので、現場の標識に従ってください。以前は左右が逆でした。
「PUBLIC」の列から係員(いない場合あり)の案内に従って敷地内に入り、少し進んだ先で「セキュリティチェック」を受けます。下画像は敷地内入ってから、すぐに後ろを振り返って入り口付近を撮影したものです。

▼ セキュリティチェックの入口

セキュリティチェック通過後、「SAINTE SHAPELLE」の案内板に従って、敷地内を道なりに進んで行きます。

サント・シャペルの建物を常に右手側にして進んで行くと、教会内部への入場口が右手の建物側に見えてきます。
ダウンジャケットの方がいるあたりが入り口になります。一番奥に見えるアーチ部分は入口ではありません。

下画像だと、教会の入場列は2列(予約者と非予約者)に別れていますが、コロナ・ウィルス蔓延以降に事前予約が必須となったため、現在の入場列は1列になっていると思います。

公式サイトやGET YOUR GIDE経由でチケットを予約済みの方や、パリミュージアムパス保有者で入場予約済みの方は、入場レーンから奥の「Tickets control」に進み、そこでチケットを提示の上、教会に入場してください。後は自由に観光をスタートできます。

下の写真は「チケット予約者」と「当日券購入者」で列が分かれていた頃(コロナ蔓延以前)の入口付近の様子です。
サント・シャペル 見どころとステンドグラス

サント・シャペルの礼拝堂は、コンスタンティノーブルの皇帝から「ルイ9世」が買い取った「キリストの荊の冠」と「磔刑の十字架の断片」を安置するために、ルイ9世の命によって建設されたものです。
ルイ9世はこの礼拝堂の建設に莫大な費用を投下しましたが、ここに安置するために手に入れた「キリストの聖遺物」を手に入れるために支払った総額は、建設費用の3倍にも上ると言われています。現在この聖遺物は、パリのシテ島にある「ノートルダム大聖堂」の宝物庫に保管されています。
サント・シャペル教会の大きさは、高さ42.5m、奥行き36m、幅17m、上層(2階)と下層(1階)の2層の礼拝堂で構成されています。
見学は1階からスタートして、ハイライトであるステンドグラスは2階に上がると見学することができます。
下層礼拝堂(1階)
一階の礼拝堂正面の入口から入場しようとすると、正面の柱には教会の守護聖人であるマリア(イエスの母)の彫像が飾れています。

サント・シャペル教会に入場して誰もが最初に目にするのが、こちら1階のバジリカ式の下層礼拝堂(画像下)です。

教会に入ってすぐ右手側にはインフォメーションがあり、ここで日本語のパンフレットを入手する事ができます。

1階の礼拝堂はメインの2階に比べると非常に簡素なつくりで、主に使用人など身分の低い人達の祈りの場として使用されていました。

全体の装飾は1690年の洪水によって大被害を受け、後年の19世紀に復元が試みられましたが、建設当時の資料や文章がなかったため、ほぼ作り直しという形で一新されました。

柱上部の赤、青、金色のポリクロミー(統一的な色調をもたない多彩色)なども19世紀に加えられた装飾で、青地の部分には百合の花模様が描かれています。ヴォールト構造の天井は、床からの高さはわずか6.6mと非常に低く、どことなく閉塞感を感じる空間です。140本の柱が建物を支えています。

左右の側廊に挟まれた中央回廊の幅は約6mほどです。
ルイヴィトンを彷彿させる円柱の模様は、百合の花と城を象っています。

一階の右手側(入り口を背にして)にはギフトショップが並んでおり、ステンドグラスの模様をあしらった商品など、様々なアイテムを販売しています。


文房具屋や雑貨、書籍など種類は豊富です。


2階に登った後も1階には戻って来れるので、お土産は2階を見学した後にゆっくりと見るのがお勧めです。2階の上層礼拝堂には1階内部、入口の扉を背にして左奥の階段から上がる事ができます。

ちなみに、当時の王などはこの1階の礼拝堂の階段を通らずに、外側テラスの階段から上層礼拝堂(2階)に直接入場していました。現在、その階段はありません。
また、サント・シャペルの階段は一方通行なので、2階から降りて来るときは、入口の扉を背にして右奥の階段からになります。
上層礼拝堂(2階)

1階から階段を登り、上層礼拝堂に入場した瞬間に、煌びやかなステンドグラスの数々が目に飛び込んできます。

参考までに下画像は朝一にステンドグラスを撮影したものです。上で紹介したステンドグラスとは全く色合いが違いますが、同じものです。個人的にはサント・シャペルのステンドグラスは日中の陽が降り注いだタイミングのもの(写真上)が一番綺麗だと思います。

さて、15の窓を飾るステンドグラスは高さ約15m、フロア全体の約600m2を占有しています。15のステンドグラスのうち3分の2が、12世紀当時の最高技術を駆使して制作されたオリジナルで、全てのステンドグラスには、新約・旧約聖書に登場する人類誕生からキリスト復活までの1,134ものシーンが描かれています。そのシーンは祭壇に向かって左から半時計周りに年代順に描かれ、創世記のアダムとイブ、キリストの受難、洗礼者ヨハネとダニエル書、黙示録など、様々な場面がステンドグラスで表現されています。

2階礼拝堂内の壁面は大半をステンドグラス窓が占有しているため、その間に細い柱を何本も建てる事で強度を維持しているのが分かります。


窓と窓の間の柱には、キリスト12使徒の彫像が柱を支えるかの様に飾られています。
壁面のステンドグラスだけでなく、バラ窓のステンドグラスの美しさも中々の物です。この西側のバラ窓はヨハネの黙示録を表していて、敢えて東側の「キリストの受難」のステンドグラスの正面に配置されています。
このバラ窓は直径9メートル、89枚の装飾パネルで構成されています。なんと89枚のうち、80枚が当時のオリジナルです。
バラ窓の下のタンパン(玄関上のアーチと梁に囲まれた部分)には、キリストのフレスコ画が描かれています。左右上の四葉型の部分に描かれているのは、預言者イザヤ(右上)とエレミヤ(左上)です。

2階礼拝堂のバラ窓の下には扉があり、小さなテラスに出る事ができますが、たまに閉鎖されている事もあります。

テラスからの絶景は特にありませんが、キリストの彫像や、キリストをテーマーにした彫刻などを見る事ができます。
2階礼拝堂の地図とステンドグラスの配置図
ステンドグラスは、テラス側を背にして「A. 創世記」から、半時計周りに最後の「O. キリストの受難と聖遺物の歴史」まで、人類誕生からキリスト復活までのストーリーが描かれています。
「A. 創世記」「B. 出エジプト記」「C. 民数記」「D. ヨシュア記」「E. 士師記」「F. イザヤ書とエッサイの木」「G. ヨハネ福音書と幼少のキリスト」「H. キリスト受難」「I. 洗礼者ヨハネとダニエル書」「J. エゼキエル書」「K. エレミア書とトビア書」「L. ユディット書とヨブ記」「M. エステル書」「N. 列王書」「O. キリストの受難と聖遺物の歴史」
観光所要時間の目安
サント・シャペルの公式パンフレットでは、見学の所要時間は1時間となっています。
確かに、教会内部の装飾やステンドグラスに描かれた物語を一つ一つじっくりと見学して行くと、それぐらいの所要時間は必要かと思います。
ただ実際は、1時間もかからずに見学を終える人が大半だと思います。教会内部はそこまで広くないので、内部の景観を堪能して、ある程度ステンドグラスをゆっくりと鑑賞するだけなら、所要30分〜45分もあれば十分だと思います。
また、上記の所要時間は、ミュージアムパス所有者で優先レーンから並ばずに入場する事が前提となっております。ミュージアムパスなしで訪問すると、タイミングによっては30分ぐらい並ぶ場合もあります。
ただし、多少の行列ができていても入場の流れは早いと思いますので、見た目の行列の長さだけで判断せずに様子を見ながら並んでみてください。
日本語パンフレットのダウンロード方法
サント・シャペルの日本語パンフレットは現地でも配布されていますが、こちらの「OFFERS AND FACILITIES(オファーと施設)」のページからもダウンロードが可能です。
ページにアクセス後、画面を下にスクロールしていくと「BOOKLET GUIDE」というタイトルのブロック(画像下)があります。

上の画像を参考にプルダウンメニューから「日本語」を選択し、その横の「DOWNLOAD」ボタンをクリックすると、サント・シャペルの日本語パンフレット(写真下)がダウンロードできます。

こちらは、パンフレットの一部をキャプチャーでコピーしたものです。実際のパンフレットは2枚つづりで、サント・シャペルの修復や建築の歴史、ステンドグラスの解説などが記されています。是非、観光前に予習してください。
サント・シャペルのまとめ
「サント・シャペル教会」は、規模こそ大きくはありませんが、ステンドグラスだけで言えば、チェコの聖ヴィート大聖堂や、スペインのサグラダファミリアなど、著名な教会を遥かに凌ぐ美しさです。
近年はSNSメディアの発達で、インスタ映えスポットとしても更に人気が高まっていますが、事前に予約さえしておけば、混雑に巻き込まれる事なく入場できます。ロケーション的にも市内の中心部に位置しており、パリ訪問時は見学必須と言える人気スポットです。
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