グランド・トリアノンとマリーアントワネットの離宮の見どころ

(2020年01月23日 最終更新) (2018年12月28日 公開) パリ
ヴェルサイユ宮殿 マルスの間

本記事では、ヴェルサイユ宮殿の敷地内施設である「グランド・トリアノン」と「マリーアントワネットの離宮」の見どころについて詳しく解説いたします。

グラン・トリアノンの見どころ

グラントリアノン

別名、「磁器のトリアノン」とも呼ばれるこの館は1670年に建てられました。その装飾の美しさから「大理石のトリアノン」とも呼ばれ、第二帝政の崩壊まで、ルイ14世をはじめとする歴代の君主や関係者が暮らし、後にあのナオポレオン1世もここに滞在していました。

グラン・トリアノンは、ピンクの大理石が美しい「吹き抜けの回廊」を境にして左翼と右翼に分かれ、合計15か所の広間や部屋などが見学スポットとして公開されています。かつてナオポレオンの妻が寝室として利用していた「皇后の寝室」や、王子たちの大広間「鏡の間」など見どころが満載です。

【グラントリアノン 営業時間・入場料金】
営業時間
  • ・12:00~18:30(4月〜10月)
  • ・12:00~17:30(11月〜3月)
入場料金・12 €〜(無料)※入場チケットの料金は、入場できる範囲によって異なります。

皇后の寝室(マリールイーズの部屋)

皇后の寝室(マリールイーズの部屋)

ナポレオンの妻である「ルイーズ」が寝室として利用していた部屋。コリント式の柱と、精巧に彫り込まれた木工細工の装飾が非常に特徴的です。寝室の調度品のほとんどが19世紀当時のものです。

音楽の間

音楽の間

ルイ14世の最初の居室の控えの間で、王の夕食が出された部屋でした。家具の木工品は宮殿の中でも最も古いものの一つで、入口の上にある高台の扉では、王の食事中に演奏家が音楽を奏でていました。

鏡の間

鏡の間

グラントリアノンの左翼で最も美しいこの部屋は、広間というよりは部屋と言った感じです。王子たちの部屋として使用されたのち、ルイ14世および、ルイ14世の王太子にも使用されていました。オリジナルの家具のほとんどが、フランス革命時に売却されてしまいましたが、その後ナポレオンによって新たな家具が置かれました。現在もナポレオンによって入れ替えられた当時の家具を見学する事ができます。

柱の回廊

柱の回廊

グラン・トリアノンの中で最も有名な場所が、ピンク色の大理石が美しい吹き抜けの回廊です。この柱の回廊は、建築家のフランソワ・マンサールがイタリア様式の回廊を手本に設計し、ルイ14世の発案なども取り入れて建設されました。この回廊によって建物の左翼と右翼を隔てているほか、マリーアントワネットの離宮に行き来できる庭園とも繋がっています。

マリーアントワネットの離宮(プティ・トリアノン)の見どころ

プティ・トリアノンの入場門

「マリーアントワネットの離宮」は、1763年〜1768年にかけて建築家ガブリエルによって造られた「プティ・トリアノン」と、その庭園から成るエリア一帯の事です。

マリーアントワネットは、第一子を出産した事を機に自身の公務は成し遂げたとして「今後は一個人として生きていきたい」と言い放って、この離宮にこもる様になりました。

離宮の敷地内には「プティ・トリアノン」をはじめ、マリーアントワネットが親しい貴族だけを集めて過ごした「村里」や、愛人の「フェルゼン」との密会を行った「愛の神殿」などの見どころが点在しています。

【マリーアントワネットの離宮 営業時間・入場料金】
営業時間
  • ・12:00~18:30(4月〜10月)
  • ・12:00~17:30(11月〜3月)
入場料金・12 €〜(無料)※入場チケットの料金は、入場できる範囲によって異なります。

プティ・トリアノン

プティ・トリアノンと庭園の景観

マリーアントワネットの離宮内にあるこの小宮殿とよばれる「プティ・トリアノン」は、もともとはルイ15世が愛人の「ポンパドゥール夫人」のために建てた城館でした。しかしその後の1774年に、ルイ16世が王妃となったばかりのマリーアントワネットにこの宮殿を贈りました。

アントワネットはプティトリアノンにあった珍しい植物類をパリに移動させたり、イギリス式の庭園を造らせるなどして、プティトリアノンや庭園などを自分好みに改築していきました。

▼下の写真はプティトリアノン宮殿内の「お供の間」です。

プティ・トリアノン お供の間

▼こちらはプティ・トリアノン内にある王妃の寝室です。

プティ・トリアノン 王妃の寝室

プティ・トリアノン内は1階と2階を見学する事ができますが、部屋数は差ほど多くはないので20分もあれば十分に見学できてしまいます。

プティ・トリアノン内の部屋エリザベート・ヴィジェ=ルブラン作「バラを持つ王妃マリー・アントワネット」

上の肖像画はプティ・トリアノン内で見る事ができるマリーアントワネットの肖像画です。この絵は、アントワネットの肖像画のなかでは最も有名な、エリザベート・ヴィジェ=ルブランによる「バラを持つ王妃マリー・アントワネット」という作品です。

この肖像画は、マリーアントワネットが28歳の時に、18世紀で最も有名な女性画家と言われた「ヴィジェ・ルブラン」によって描かれたものです。アントワネットとルブランは同い年であったため、1779年に出会って以来、親密な中となり、アントワネットが処刑されるまで30枚近くの肖像画を描いたと言われています。その中でもこの肖像画が最も有名な作品です。

愛の神殿

愛の神殿

マリーアントワネットの離宮内には「プティ・トリアノン」の他に、この「愛の神殿」と「王妃の村里」の3つ大きなスポットが点在しています。愛の神殿は、川の中につくられた東屋で12本のコリント式の円柱が円形の屋根を支えています。かつて、マリー・アントワネットとスウェーデン貴族のフェルゼンが密会していた事で有名なスポットです。

王妃の村里

王妃の村里

王妃の村里は12の家屋からなる「村里」です。豪華絢爛な生活にうんざりした「マリー・アントワネット」がやすらぎの場としてこの「村里」で多くの時間を過ごしました。

この村里での穏やかな暮らしは「マリー・アントワネット」の心境に大きな変化を与えました。彼女はこの集落で農作業などをしながら暮らすうちに、宮殿での華やかな生活や賭博などよりも、子供たちと過ごす時間が最も大切だと感じる様になったと言われています。

村里の家々の外観はノルマンディー風で、1783年から1785年にかけて12軒の家が建てられました。現在は「王妃の家」や「水車小屋」「鳩舎」など10軒が残っています。

マリーアントワネットの離宮 王妃の家

▲王妃の村里の王妃(マリーアントワネット)の家

マリーアントワネットの離宮 マールボロの塔

▲酪農小屋と小回廊で結ばれている「マールボロの塔」。当時はここから釣り糸を垂らして釣りを楽しんでいたとされています。

マリーアントワネットの離宮のトンネル

▲村里にはこんなロマンチックなトンネルもあります。

マリーアントワネットの離宮内の小屋

▲村里内の小屋はのどかさの中にどことなく可愛らしさがあり、如何にもマリーアントワネットらしい感じがします。

マリーアントワネットの離宮内の建物

▲こちらの建物も非常にユニークな形をしています。藁の様な素材が使用されています。

▼離宮内の家々は全て個性的で面白いです。

マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋

王妃の村里は本当に喉かで綺麗な場所です。「マリーアントワネット」が宮殿に戻らなくなった気持ちも分かります。

マリーアントワネットの離宮内の小屋と池