パリ CDG空港とオペラ座を結ぶロワシーバスのチケット購入から乗り場まで徹底解説
()
パリ日本からパリの「シャルル・ド・ゴール空港(CDG空港)」に到着した場合、市内への移動方法はいくつかありますが、運行本数も多くリーズナブルな「空港シャトルバス」の利用がお勧めです。
パリの空港シャトルバスは、以前までは「Le Bus Direct(ル・ビュス・ディレクト)」と「Roissy Bus(ロワシーバス)」という2社が運行しておりましたが、現在は「ロワシーバス」のみ運行となっています。
本記事では「CDG空港」と「オペラ座(オペラ・ガルニエ)」エリアを結ぶ「ロワシーバス」について詳しく解説致します。オペラ座周辺エリアに行く方は「ロワシーバス」の利用が便利です。
ロワシーバスの概要と設備
Roissy Bus(ロワシーバス)は、パリの地下鉄や特急列車RERの運営会社でもある「RATP(パリ交通営公団)」が提供するシャトルバスサービスです。
GCG空港からパリ市内の「オペラ座周辺」に停車するバス路線はこの「ロワシーバス」のみになるので、空港からオペラ座周辺に移動したい方は、自ずとこのロワシーバスを利用する形になります。
バスの設備とスーツケースについて
ロワシーバスのHP上では、無料Wifiとエアコン完備とありますが、車両によってはWifiやエアコンを完備していない車両もある様です。
また、スーツケースは自分で車内に持ち込み、指定の置き場に置く形になります。ただし、混雑している場合は、荷物置き場までたどり着けない場合もあります。その場合は座席にも座れないと思うので、ご自身のお手元において置けば大丈夫です。
車内の様子
ロワシーバスはスーツケースを車内にしか置けないので結構窮屈な印象があります。
とは言え、座席にさえ座れれば結構快適です。立っていても私の場合は特に苦にならないので、オペラ座周辺に宿泊する時は、必ずロワシーバスを利用しています。
運行ルート・営業時間・乗車料金
ロワシーバスは、CDG空港の全てのターミナルに停車後、直通でパリ市内のオペラ座まで運行します。
運行ルート
【CDG空港〜オペラ座】シャルル・ド・ゴール空港 ターミナル3 => ターミナル2BD => ターミナル2EF => ターミナル2AC => ターミナル1 => オペラ座
【オペラ座〜CDG空港】オペラ座 => シャルル・ド・ゴール空港 ターミナル1 => ターミナル2A => ターミナル2C => ターミナル2E => ターミナル2F => ターミナル2D => ターミナル2B => ターミナル3
※CDG空港の各ターミナルの停車順序は、前後する場合があります。
営業時間・乗車料金など
【営業時間・乗車料金】運行時間 |
|
---|---|
運行間隔 |
|
チケット料金 |
|
空港からの所要時間 |
|
乗車チケット購入方法
ロワシーバスのチケット購入方法はいくつかありますが、少額のユーロ紙幣がある場合は運転手から、ユーロ紙幣がない場合は、停留所に設置してある自動券売機で購入するのが手っ取り早くてお勧めです。また、帰りもロワシーバスを利用する場合は、往復でチケットを購入してしまった方が良いです。
各チケット購入方法の概要は以下を参考にしてください。
乗車時に運転手から購入
ロワシーバスのチケットは、乗車時に運転手から直接購入する事ができます。クレジットカードは使用不可なので、現金(€)のみで購入が可能です。ただし、100€などの高額紙幣は、運転手によっては断られる場合があります。細かいお札を準備の上でご購入ください。
チケットオフィス・メトロ駅で購入
ロワシーバスの乗車チケットは、パリ市内のメトロ駅や、RATPのカウンター、CDG空港(ターミナル 1, 2B, 2Dなど)にあるツーリストインフォメーションでも購入する事ができます。ただし、空港のインフォメーションはバスの運行時間よりも早くクローズするのでご注意ください。
自動券売機で購入
ロワシーバスのチケットは、バスの乗り場付近に設置してある自動券売機で購入する事ができます。
下の写真がロワシーバスの自動券売機です。クレジットカード(ICチップ付き)とユーロ紙幣の利用が可能です。
【自動券売機の操作方法】ロワシーバスの自動券売機は、タッチパネル式になるので、画面に直接触って操作します。まずは言語選択画面が表示されるので「English」を指でタッチして、表示言語をフランス語から英語に切り替えます。
続いて、右側の「Touch here to buy tickets」の画面をタッチします。
チケット種の一覧が表示されるので、空港行きのバスは「Airport tickets」をタッチします。下記の画面はパリ市内に設置してある自動券売機の画面になります。空港設置の自動券売機でパリ市内行きの乗車チケットを購入する際は「Roissybus ticket」というチケットの種類が表示されるので、そちらをタッチしてください。
次に購入するチケットの枚数をタッチします。1枚なら1をタッチしてください。
購入枚数を選択すると、購入内容の確認画面が表示されます。問題なければ「Validate」をタッチしてください。購入枚数を選択し直したい場合は右下の「Back」をタッチしてください。
「Validate」をタッチして購入を確定すると、クレジットカードか現金を挿入してくださいという指示が英語でモニターに表示されます。支払いは現金(ユーロ紙幣)、もしくはクレジットカード(JCB不可)の両方が使用できます。
券売機の種類によって若干だけ位置は変わりますが、モニターの下付近にあるのが「クレジットカードの挿入口」、モニターの右側にあるのが紙幣の挿入口です。紙幣で支払う場合は、挿入した金額が購入金額に達した時点で、チケットが発券されます。
クレジットカードを利用する場合は、まずカード差し込み口にクレジットカードを挿入します。その後数秒待つと、カードリーダーの画面が切り替わり、英語かフランス語で暗証番号を入力してくださいと表示されますので、数字のボタンを押して4桁の暗証番号を入力します。右下の緑色のボタン「V」が暗証番号の確定ボタンになるので、それをを押して支払いを確定します。
決済処理が無事に完了すると、乗車チケットが発券されます。
オンラインで事前予約
こちらのオンライン予約ページは長らくクローズしており、利用不可となっております。
ロワシーバスのチケットは、こちらの「チケット予約ページ」より、乗車日時を指定の上で予約する事ができます。予約したチケットは、空港に複数箇所あるツーリストインフォメーションの何れかで受け取る事ができます。各ツーリストインフォメーションの概要は以下を参照ください。
- ・ターミナル1到着ホール ゲート4営業時間:7:15 am ~ 20:45
- ・ターミナル2C ゲート5付近営業時間:7:30 am ~ 14:30
- ・ターミナル2D ゲート7付近営業時間:7:30 am ~ 20:30
- ・ターミナル2E 到着ホール ゲート7営業時間:7:15 am ~ 20.45
- ・ターミナル2F 到着ホール ゲート11営業時間:7:15 am ~ 20.45
このオンライン予約を利用したチケット購入方法は、結局チケットを受け取るために、ツーリストインフォメーションに立ち寄らなくてはならないので返って面倒です。また、ロワシーバスのチケットはわざわざ予約しなくてもバスに乗れないことはありませんので、この方法でのチケット購入はお勧め致しません。
プライベート送迎車を日本語で事前予約
ロワシーバスの日本語予約サイトはありませんので、事前に日本語で予約されたい方は、プライベート送迎などを手配する方法もあります。
金額的には割高となりますが、3〜4人グループの方や、煩わしい混雑を避けて、空港からドアトゥードアでアクセスしたい方にはお勧めです。ロワシーバスなどは、停留所からホテルまで歩く必要があるため、夏場などにもプライベート送迎はお勧めです。
ロワシーバスのチケット
ロワシーバスの乗車方法
ロワシーバスの乗車方法は簡単です。バス前方、もしくは後方のドアより乗車後、車内に設置してある機械にチケットを通すだけです。あとは好きな席に座ってください。
ただし、車内が混雑している場合などはとてもチケットの検札機までたどり着けない場合がほとんどです。私もその場合はチケットを機械に通せない事が多々ありましたが、特に問題はありませんでした。とはいえ、機械にチケットを通せる時は必ず通す様にしてください。
運転手から乗車チケットを購入して乗る場合は「ワン アダルト プリーズ(大人1枚)」と言えば伝わります。運転手は英語ができない方もいますが、その場合でも「ワンチケット プリーズ」と連呼すれば伝わると思います。
また、オペラ座から空港に行く場合は、降車予定のターミナルを通過されてしまわない様に、降りる少し前に車内の赤いボタンを必ず押す様にしてください。
バス乗り場・停留所のロケーション
日本からシャルル・ド・ゴール空港に到着した場合、ほとんどの方が「ターミナル1」か「ターミナル2E, 2F」の何れかに到着します。ご利用の航空会社によって到着するホールはほとんど決まっていますので、予めどのターミナルのどのエリアに到着するか調べておくと、CDG空港到着からパリ市内への移動もスムーズです。
また、ロワシーバスのパリ市内での停車駅は「オペラ座(オペラ・ガルニエ)」の停留所のみになります。
シャルル・ド・ゴール空港
ターミナル1 バス乗り場
ANAや、中国国際航空などのスターアライアンス系航空会社を利用した場合は、シャルル・ド・ゴール空港の「ターミナル1」に到着します。その場合は、「ロワシーバス」のバス乗り場は32番出口を出てすぐの場所にあるので、こちらの乗り場をご利用ください。場所の詳細は以下の「CDG空港ターミナル1のフロアマップ」を参照ください。
ターミナル1に到着したら、「Bus」と書かれた標識に従って、円形の通路に沿って歩いて行けば32番出口にたどり着けます。
下の写真が32番出口です。
32番出口から空港の外に出ると、すぐ目の前に「ル・ビュス・ディレクト」と「ロワシーバス」の乗り場がありますが、向かって左側が「ロワシーバス」のシャトルバス乗り場と待合室になります。
待合室にはモニターがあり、バスの運行状況を随時確認する事ができます。
シャルル・ド・ゴール空港
ターミナル2EF バス乗り場
JALや大韓航空、エールフランスなどを利用した場合は、シャルル・ド・ゴール空港の「ターミナル2E」に到着します。その場合は、「ロワシーバス」のバス乗り場は、共に「ターミナル2E」と「ターミナル2F」を結ぶ通路にあるので、こちらの乗り場をご利用ください。場所の詳細は以下の「CDG空港ターミナル2のフロアマップ」を参照ください。
ターミナル2E、もしくはターミナル2Fに到着した場合でも、バゲージクレームを出て「Bus」と標識(画像下)に従ってそのまま真っすぐ50mほど進んで行けば、バス乗り場に到着する事ができます。
「BUS」の標識にしたがって歩いて行くと、ロワシーバスの自動券売機が右手側に見えてきます。この先のドアから外に出ると、バスの乗り場があります。
ロワシーバスの乗り場は一つしかないので、すぐにわかると思いますが「Quai B」と書かれた乗り場(画像下)から発着します。
オペラ座(オペラ・ガルニエ)
バス停留所・乗り場
ロワシーバスのオペラ座近くのバス停留所は、オペラ・ガルニエ(オペラ座)の西側の「スクリブ通り」沿いにあります。
位置的には、丁度オペラ・ガルニエの目の前になるので、すぐに分かると思います。
飛行機のロゴと、赤い標識には「Roissy Bus」とも書かれているので分かりやすいと思います。降りる場合も乗る場合もこの場所からになります。
まとめ
ロワシーバスは、料金的にはリーズナブルですが、車体に荷物を収納できるコンパートメントがなかったり、車両によってはエアコンが効いていなかったりと、設備面では若干のマイナス面もあります。
しかしその点を差し引いても、空港からオペラ座まで、直通でわずか16.2€で行けるのは非常に魅力的です。また、地下鉄などと比べて乗車方法も非常にシンプルなので、英語やフランス語が苦手な方でも簡単に利用できます。CDG空港からオペラ座界隈へ移動される方にはお勧めの移動手段です。
この記事をシェアする