「バトバス(バトビュス)」乗り場、チケット、時刻表まで徹底解説【パリ】
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パリ本記事では、パリのセーヌ川クルーズ船の一つ「バトバス(バトビュス)」の乗り場、チケット購入方法、時刻表などについて詳しく解説いたします。
パリ観光時に「バトバス」の利用をお考えの方に向けたお役立ち情報が満載です。
バトバスとは
「バトバス」の大きな特徴の一つが、主要観光スポット近くに9箇所設けられている停船場で、自由に乗り降りできる点です。
セーヌ川の観光クルーズでは「周遊」が基本となり、「バトバス」以外のクルーズ船では、途中下船できません。
「バトバス」は、短時間の観光クルーズとして利用できるのはもちろん、パリ市内中心部の交通手段としても利用できます。
また、通常の観光クルーズ船の場合、最低でも60分の乗船が必要ですが、「バトバス」であれば、一駅分だけ乗船して、すぐに船を降りるといった利用方法も可能です。
「バトバス」の基本情報を表組みにまとめましたので参考にしてください。
運賃 (チケット料金) |
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運行時間 | 1月8日〜3月7日まで
3月8日〜7月17日まで
7月18日〜7月26日の期間は運休となります。 2024年7月27日以降のスケジュールは、公式サイトに記載され次第、順次ご案内致しますが、夏場のピークシーズンは毎年21時30分発の便まで乗船可能。 |
運行間隔 | 30分 |
所要時間 | 120分 上記所要時間はセーヌ川を周遊して最初の乗り場に戻ってくるまでの時間ですが、「バトバス」は途中下船可能です。 |
乗り場 | ルーブル美術館近くなど全9箇所 (GoogleMap) |
特徴 |
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公式HP | The only Hop On Hop Off on the Seine river - Batobus(英語) |
「バトバス」の乗り場、地図、運行ルート
「バトバス」のメリットの一つが、停船駅であれば、どこでも自由に乗り降りが可能な事です。「バトバス」の乗り降り場は、セーヌ川沿いに全部で9箇所あります。
- 「エッフェル塔」北側のセーヌ川沿い
- 「アンヴァリッド」北側のセーヌ川沿い
- 「オルセー美術館」北側のセーヌ川沿い
- 「サンジェルマン・デ・プレ寺院」北側のセーヌ川沿い
- 「ノートルダム大聖堂」南側のセーヌ川沿い
- 「パリ植物園」北側のセーヌ川沿い
- 「パリ市庁舎」南側のセーヌ川沿い
- 「ルーブル美術館」南側のセーヌ川沿い
- 「コンコルド広場」南側のセーヌ川沿い
各ロケーションをタップすると、グーグルマップが開きます。グーグルマップ上だと、停留所の位置がややずれていたり、ピンポイントで場所を示していない場合がありますが、その位置からセーヌ川沿い方向に歩いて行けば、停留所は簡単に見つかります。
運行ルート
「バトバス」は、どの場所から乗船した場合も、セーヌ川中心部を反時計回りに運行します。
この性質上、例えば「ルーブル美術館」から「エッフェル塔」に移動する場合は2駅目で到着できますが、「エッフェル塔」から「ルーブル美術館」に「バトバス」で移動しようとすると7駅間の移動を余儀無くされ、所要1時間近くかかります。景色を楽しみながら移動したいなら問題ありませんが、移動手段として利用する場合は進行方向にご注意ください。
「バトバス」の運行時間
バトバスは時期によって営業時間が異なります。
1月8日〜3月7日まで
- 10時発〜17時発まで(月〜木曜)
- 10時発〜19時発まで(金〜日曜)
3月8日〜7月17日まで
- 10時発〜19時発まで(毎日)
7月18日〜7月26日の期間は運休となります。
7月27日〜11月10日まで
- 10時〜21時30分発まで(毎日)
11月11日〜12月19日まで
- 10時発〜17時発まで(月〜木曜)
- 10時発〜19時発まで(金〜日曜)
12月20日〜12月23日まで
- 10時〜19時発まで(毎日)
12月24日
- 10時〜17時発まで
12月25日〜12月31日まで
- 10時〜19時発まで(毎日)
通常「バトバス」の営業時間は、始発駅にあたる「エッフェル塔近くの乗り場」に合わせた表記になります。停留所によって「始発時間」と「終発時間」は若干だけ異なりますので、ご注意ください。
「バトバス」の運行間隔と時刻表
バトバスは常に30分間隔で運行しています。セーヌ川を観察していると、「バトバス」のクルーズ船を、かなりの頻度で見かけます。
「時刻表」に関しては、公式HP上にも掲載はありませんが、運行時間は、1年を通して午前10時〜となり、始発駅は「エッフェル塔近くの乗り場」と「ノートルダム大聖堂の乗り場」の2箇所になります。この2箇所を起点に随時30分間隔で運行されていきます。
進行方向は反時計回りで、1区間の移動時間目安は7〜15分です。始発2駅からの駅数をカウントしていけば、各駅のざっくりとした到着時間は推測できます。
ただし、そんな面倒な事をしなくても、公式HPの「DEPARTURE SCHEDULE」ページにて、リアルタイムでおおよその到着時間を確認する事ができます。
また「バトバス」は、乗り降り自由なので、複数の場所で乗り降りができますが、仮に一度も下船しないで、1周して最初に乗車した場所に戻ってくる場合の所要時間は2時間ほどです。
「バトバス」のチケット料金
- 23ユーロ(24時間券)
- 27ユーロ(48時間券)
48時間券はかなりお得な料金設定なので、数日に渡りクルーズ船を利用しようとお考えの方にはお勧めです。利用した時間から数えて、24時間または48時間は「バトバス」の乗り降りが自由となります。
「バトバス」のチケットの購入方法
「バトバス」のチケットは「公式サイト(英語)」や「Tiqets(日本語)」というサイトでオンライン購入可能です。
どちらのサイトで購入しても「24時間(23ユーロ)」と「48時間券(27ユーロ)」は共に同料金なので、日本語ページから手軽に購入できる「Tiqets」経由がお勧めです。「公式サイト」はページが重くて非常に使いにくいです。
▶︎バトバスパリ:リバーボートシャトルサービスのチケットページ(日本語)「Tiqets」で購入する際に日付を指定しますが、これは形式的なものです。好きなタイミングで利用を開始できますので、指定した日に利用しなくても大丈夫です。「バトバス」の乗車チケットは、乗船時に最初にチケットをスキャンするまで有効期限のカウントダウンは開始されません。
当日券の購入方法
バトバスの乗船チケットは、現地の乗り場付近にある「チケット販売窓口」で当日券を購入して乗船する事も可能です。
ただし、全9箇所ある乗船場のうち、チケット販売窓口の設置があるのは、以下6箇所の乗り場のみとなります。
- 「エッフェル塔」北側のセーヌ川沿い
- 「オルセー美術館」北側のセーヌ川沿い
- 「ノートルダム大聖堂」南側のセーヌ川沿い
- 「パリ植物園」北側のセーヌ川沿い
- 「パリ市庁舎」南側のセーヌ川沿い
- 「コンコルド広場」南側のセーヌ川沿い
「ルーブル美術館」近くの乗り場などには、販売窓口はないのでご注意ください。
また、現地でチケット購入に手間取ってしまったり、混雑していると、次発の船を逃してしまう事態が想定されます。その点、オンライン購入さえしておけば、乗り場に到着したタイミングで即座に乗船できますし、チケットもスマートフォンの画面上で提示する事もできます。船を一本乗り過ごすだけで、最低30分のロスになります。これは結構痛手です
「Tiqets(日本語)」経由であれば、事前の購入はもちろん、現地で当日にチケット購入も日本語ページから可能です。上手く活用ください。
「バトバス」の乗り方
「バトバス」の乗り方は簡単です。全部で9カ所ある乗り場に直接アクセスの上、乗船時にチケットを機械にスキャンして乗り込むだけです。
セーヌ川沿いの乗り場近くの道沿いには、かならず「バトバス」の案内板があります。
この案内板を見つけた位置から、階段を降りて川沿いに向かって歩いていきます。
上画像はエッフェル塔北側の道沿いにある「バトバス」の乗り場案内です。
エッフェル塔北側の乗船場を利用する場合は、「バトーパリジャン」の乗り場もあるのでお間違いなく。
階段を降りて目の前が「バトバスの乗り場」になります。「右手側」の奥は「バトーパリジャンの乗り場」になるのでお間違いなく。
どの停船場を利用する際も、道沿いの「バトバス」の案内板を見つけて、川沿いに降りたら、左右を見渡して「乗り場」を見つけてください。
エッフェル塔 北側の乗り場
ノートルダム大聖堂南側の乗り場
船の乗降場には「BATOBUS」と「駅名」が書かれた案内板があります。この位置から乗船できます。念のため補足しますが、船の乗り場と降り場は同じ場所になります。
乗り場付近で待機の上、船が到着したタイミングで船に乗り込みますが、まずは下船者が優先です。
船に乗り込む際は、船の入口付近にある機械に「乗船チケット」の「バーコード部分(またはQRコード部分)」を読み込ませます。
読み込ませる部分を機械側にかざす感じです。
正常にスキャンされると、スキャン完了画面が表示されます。この画面が表示されたら船内に進んでください。
参考までに、画面上に表示されている文字「Temps restant 1322 minutes」はチケットの有効時間を示しています。上画像の例だと、チケットの有効期限は残り1322分なので、おおよそ後22時間は有効という事になります。
船を降りる際にチケット確認はないので、チケットの有効期限内に船に乗り込めば、乗船中に有効期限が切れても問題ありません。
船内は自由席なので、お好きな席に座って頂ければと思いますが、景色を楽しみたいなら【進行方向に向かって右側の窓際席】がお勧めです。
基本は右手側に主要モニュメントが見えてきます。
写真撮影が目当ての方は、座席に座らずに船尾に移動すればガラス窓に邪魔されないで写真撮影ができます。
船は9つある停船場に必ず止まるので、降りる際にボタンを押したりする必要はありません。到着したタイミングで好きな場所で降りてください。
「バトバス」に関するQ &A
バトバスの公式HPに記載されている「Q &A」を、日本語にまとめましたので参考にしてください。
Q船内に荷物は持ち込めますか?
Aはい、ただし、最大サイズは「55 x 35 x 25 cm」となります。
Q船内にトイレはありますか?
Aいいえ、トイレや化粧室は船内にありません。
Qバトバスの始発駅はどこですか?
Aバトバスの始発駅は「エッフェル塔近くの乗り場」と「ノートルダム大聖堂近くの乗り場」の2箇所になります。この両駅を起点に30分間隔で運行されていきます。
Q停留所1区間の移動時間の目安を教えてください。
A船の1区間の移動時間は7分〜15分が目安です。
Qセーヌ川を1周したら必ず下船する必要がありますか?
Aいいえ、チケットの有効期限内に乗船すれば、営業時間終了まで乗船し続ける事も可能です。
Q乗船チケットは予約が必須ですか?
Aいいえ、9箇所ある停船場近くのチケット売り場でも購入可能です。
Q船内で飲食は可能ですか?
Aはい、ドリンクとスナックの自動券売機も完備されています。ただし、アルコール飲料は飲むことはできません。
Q「NAVIGO(ナヴィゴ )」を利用して乗船できますか?
Aいいえ、「NAVIGO(ナヴィゴ )」は利用できません。
「バトバス」はこんな方にお勧め
「バトバス」は、タイミングによっては移動手段として便利なケースもありますが、地下鉄やタクシーを利用する場合よりも、余分に移動時間がかかる場合がほとんどです。メインの移動手段として利用するのはお勧めできません。
他方で、休憩がてらにのんびりとパリの景色を楽しみたい方や、地下鉄での移動に不安を感じる方、徒歩や地下鉄駅移動に体力を消耗したくない方、などにはお勧めです。
当サイトでも、休憩を兼ねた移動手段として「バトバス」を利用する事があります。ニーズが合えば非常に便利な「観光船」なので、機会があれば是非利用してみてください。
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この記事への質問と回答一覧
とてもわかりやすい記事で大変参考になりました。
ありがとうございます。
1つ疑問点がございますので、質問させていただいてもよろしいでしょうか。
一日券は24時間有効とのことですが、日をまたいでの利用は可能でしょうか。
例えば、9月28日の15:00〜に初めて上船した場合、29日の14:59まで上船することはできますでしょうか。
お手数をお掛けしますが、ご返答よろしくお願いします。
文字通り24時間有効となります。日をまたいでも問題ないです。
有用な記事でとても参考になりました。
公式ページは使いにくくて、知りたいことに
なかなか到達できません。
(一般的にフランスのネットは使いにくい)
とても助かりました。
有難うございました。
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