マリーアントワネットの離宮(プティ・トリアノン)の見どころ、回り方、敷地内マップ、営業時間など

(2020年07月13日 最終更新) (2020年7月5日 公開) ヴェルサイユ宮殿 パリ
ヴェルサイユ宮殿 マルスの間

本記事では、ヴェルサイユ宮殿の敷地内施設である「マリーアントワネットの離宮(プティ・トリアノン)」の見どころや営業時間について詳しく解説いたします。

マリーアントワネットの離宮とは

マリーアントワネットの離宮

「マリーアントワネットの離宮」は、1763年〜1768年にかけて建築家ガブリエルによって造られた「プティ・トリアノン」と、その庭園から成るエリア一帯の事です。

マリーアントワネットは、第一子を出産すると「自身の使命は果たした。今後は一個人として生きていきたい」と言い放ち、この離宮にこもる様になりました。

離宮の敷地内には「プティ・トリアノン」をはじめ、マリーアントワネットが親しい貴族だけを集めて過ごした「村里」や、愛人の「フェルゼン」と密会を行った「愛の神殿」など、複数の見どころが点在しています。

敷地内マップと回り方

マリーアントワネットの離宮 敷地内マップ

上記地図内の右下の薄い黄色で塗られているのが「マリーアントワネットの離宮」と呼ばれるエリアです。マリーアントワネットの離宮内には20箇所ほどの見学ポイントがありますが、大きくは「プティ・トリアノン」「愛の神殿」「王妃の村里」の3つに分類されます。「プティ・トリアノン」と「王妃の村里」の中に、細かな見どころがいくつも点在しているイメージです。

離宮の入口は「グラン・トリアノン(大トリアノン宮殿)」側から直接歩いてくる場合は「入口①」から、それ以外は「入口②」から入場する形になります。大トリアノン宮殿(グラン・トリアノン)も見学予定の方は、先に大トリアノン宮殿を見学して「入口①」から「マリーアントワネットの離宮」にやってくるのがお勧めです。

「入口①」と「入口②」のどちらから入場する場合も、最初に通るのは「プティ・トリアノン」になりますので、以下の順で見学するのが順路になります。

  • ↓ プティ・トリアノンを見学
  • ↓ 愛の神殿を見学
  • ↓ 王妃の村里を見学

もちろん、最初に最も入り口から離れている「王妃の村里」から見学して、戻ってくるという見学ルートも可能です。ご自身の周りやすいルートで見学してください。

本記事で掲載している地図は、公式HPで配布されている「マリーアントワネットの離宮のパンフレット - 英語(PDF)」を加工したものです。事前に予習されたい方は、ダウンロードの上でご活用ください。残念ながら、日本語のパンフレットはWEB上では配布されておりません。

プティ・トリアノンの見どころ

プティ・トリアノンと庭園の景観

「プティ・トリアノン」は、マリーアントワネットの離宮内にある小宮殿とよばれる建物で、もともとはルイ15世が愛人の「ポンパドゥール夫人」のために建てた城館でした。そして、1774年には、ルイ16世が王妃となってすぐのマリーアントワネットにこの宮殿を贈りました。

アントワネットはプティトリアノンにあった珍しい植物類をパリに移動させたり、イギリス式の庭園を造らせるなどして、プティトリアノンや庭園を、自分好みに改築していきました。以下よりプティトリアノンの見どころをピックアップして紹介します。

王妃の寝室

プティ・トリアノン 王妃の寝室

この王妃の寝室の最初の利用者は、ルイ15世の愛人「デュ・バリー 伯爵夫人」でした。その後、「マリー・アントワネット」が1777年から1789年まで利用し、フランス革命後は、ナポレオンの2人目の妻「マリー・ルイーズ皇后」や、ルイ・フィリップ2世の妻「オルレアン公爵夫人」が利用しました。

写真の右手側に見える暖炉は、1764年に設置されたもので、スペイン産の大理石が使用され、その上には、陶器の燭台壺が飾られています。椅子なとの家具は、椅子専門の細工師「ジョルジュ・ジャコブ」がこの部屋用に手掛けた特注品です。

バラを持つ王妃マリー・アントワネット(控えの間)

エリザベート・ヴィジェ=ルブラン作「バラを持つ王妃マリー・アントワネット」

プティ・トリアノンの2階にある「控えの間」には、アントワネットの肖像画の中でも特に有名な作品「バラを持つ王妃マリー・アントワネット」が飾られています。

この肖像画は、マリーアントワネットが28歳の時のもので、18世紀で最も有名な女性画家「ヴィジェ・ルブラン」によって描かれました。アントワネットとルブランは同い年であったため、1779年に出会って以来、親密な中となりました。ルブランは、アントワネットが処刑されるまで30枚近くの肖像画を描いたと言われています。

大食堂(Main Dining Room)

大会食の間

大食堂と名付けられたこの部屋には、四季やギリシャ神話、シェークスピアの作品テーマにした複数の絵画が飾られています。写真右手側の暖炉の上には、彫刻師「ルイ=シモン・ボワゾ」が手がけた「マリー・アントワネットの胸像」も飾られています。

付き添いの間

プティ・トリアノン 付き添いの間

付き添いの間は、マリーアントワネットが、友達を集めて、団らんや、歌、演奏を楽しんだ広間です。部屋内には2つの長椅子と6つの肘掛け椅子、ハーブや楽譜台なども置かれています。どれもその道の第一人者が18世紀後期に手掛けた名品ばかりです。

愛の神殿の見どころ

愛の神殿

マリーアントワネットの離宮内には「プティ・トリアノン」の他に、この「愛の神殿」と「王妃の村里」の3つ大きなスポットが点在しています。愛の神殿は、川の中につくられた東屋で12本のコリント式の円柱が円形の屋根を支えています。かつて、マリー・アントワネットとスウェーデン貴族のフェルゼンが密会していた事で有名なスポットです。

王妃の村里の見どころ

王妃の村里

王妃の村里は12の家屋からなる農村エリアです。宮殿での豪華で息苦しい生活にうんざりした「マリー・アントワネット」は、やすらぎの場として、この「村里」で多くの時間を過ごしました。

この村里での穏やかな暮らしは「マリー・アントワネット」の心境に大きな変化を与えました。彼女はこの集落で、農作業などをしながら暮らすうちに、宮殿での華やかな生活や賭博よりも、子供たちと過ごす時間が最も大切だと感じる様になりました。

村里の家々の外観はノルマンディー風で、1783年から1785年にかけて、12軒の家が建てられました。現在は「王妃の家」や「水車小屋」「鳩舎」など10軒の建物が残っています。

マリーアントワネットの離宮 王妃の家

▲村里内の王妃(マリーアントワネット)の家

マリーアントワネットの離宮 マールボロの塔

▲酪農小屋と小回廊で結ばれている「マールボロの塔」。当時、ここから釣り糸を垂らして、釣りを楽しんでいたそうです。

マリーアントワネットの離宮のトンネル

▲村里にはこんなロマンチックなトンネルもあります。

マリーアントワネットの離宮内の小屋

▲村里内の小屋は、のどかさの中にどことなく可愛らしさがあり、如何にもマリーアントワネットらしい感じがします。

マリーアントワネットの離宮内の建物

▲こちらの建物も、非常にユニークな形をしています。藁の様な素材が使用されています。

▼離宮内の家々は全て個性的で面白いです。

マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋マリーアントワネットの離宮内の小屋

王妃の村里は本当に喉かで綺麗な場所です。「マリーアントワネット」が宮殿に戻らなくなった気持ちも分かります。

マリーアントワネットの離宮内の小屋と池

所要時間の目安

マリーアントワネットの離宮の観光所要時間は80分~90分ほどです。

離宮は敷地が広いので「王妃の村里」までの往復だけで、所要30分ぐらいは見ておいた方がいいです。

あまり時間のない方は「王妃の村里」の見学はあきらめて、「プティ・トリアノン」と「愛の神殿」だけ見学すれば、所要40分〜50分ぐらい、見学スピードによっては所要30分も可能だと思います。ただし、個人的には、マリーアントワネットの離宮で一番の見どころは「王妃の村里」だと思っておりますので、見学時間を1時間30分ぐらい確保して、ゆっくりと各スポットを回るのがおすすめです。

営業時間・チケット料金

プティ・トリアノンの入場門

営業時間
  • ・12:00~18:30(4月〜10月)
  • ・12:00~17:30(11月〜3月)
入場料金・12 €〜(無料)※入場チケットの料金は、入場できる範囲によって異なります。

上で記した入場料金は「トリアノン宮殿」と「マリーアントワネットの離宮(プティ・トリアノン)」にのみ入場できるチケットです。チケットは、ヴェルサイユ宮殿の入場がセットになったチケットなど複数種類あります。チケットの料金や種類、オンライン予約方法に関しては、以下の記事にて詳しく解説しております。

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