フランスの世界遺産 シャルトル大聖堂への行き方、見どころ、ステンドグラスまで徹底解説

(2018年11月17日 公開) (2018-11-26 最終更新) シャルトル大聖堂の外観

パリから南西に約90kmほど離れた喉かな穀倉地帯「シャルトル」。この街の高台に一際高くそびえ建っている大聖堂が、フランスの世界遺産でもある「シャルトル大聖堂」です。

この「シャルトル大聖堂」という呼び方は、あくまでも「シャルトル」という街にある「大聖堂」という意味で、正式名称は「ノートルダム大聖堂」になります。

「ノートルダム」とは、聖母マリアに捧げるという事を意味しており、同名の教会がパリのシテ塔やベルギーなど、複数の場所に存在しています。そのため、パリでノートルダム大聖堂と言えば、キマイラの回廊で有名なシテ塔の「ノートルダム大聖堂」を指し、こちらの大聖堂は「シャルトル大聖堂」と呼ばれる場合が多いです。

シャルトル大聖堂は、パリから電車でわずか60分〜70分ほどでアクセスできる手軽さや、シャルトルブルーと呼ばれる「ステンドグラス」の美しさから、パリから日帰り観光できるスポットとして大変人気があります。

本記事では、この世界遺産の大聖堂への行き方や営業時間などの観光情報はもちろん、教会の見どころやステンドグラスの概要も写真付きで紹介致します。

基本情報

シャルトル大聖堂の外観

大聖堂の基本情報

■名称:ノートルダム大聖堂(シャルトル大聖堂)

■所在地:フランス シャルトル

■完成年:11世紀に基礎が完成し、13世紀にゴシック建築の建造物に再建される。

■世界遺産の登録種:文化遺産(1979年登録)

■高さ:113m

■入場料:無料

■営業時間:8:30〜19:30(7月-8月の火金土は22時まで営業)

クリプトの営業時間と入場料金

ノートルダム大聖堂付属のクリプトと呼ばれる地下礼拝堂の見学はツアーへの参加が必要となります。ただし、ツアー言語はフランス語のみで、日本語のツアーはありません。

■ツアー料金:3€

■ツアー開始時間(4/1~10/31)11:00〜※1、14:15~、15:30~、16:30~、17:30~※2

※1 日曜と聖なる祝日は除く。

※2 6/22~9/21を除く。

■ツアー開始時間(11/1~3/31)11:00〜※1、16:15~

※1 日曜と聖なる祝日は除く。

■ツアー所要時間:30分〜45分

【見学ツアー参加方法】
クリプト ツアーチケット購入場所

クリプトの見学ツアーは現地でチケットを購入して参加する事ができますが、ツアーの参加申し込み場所がローシーズンとハイシーズンで異なります。ハイシーズンにあたる4月1日~10月31日までは大聖堂の外側、右図の赤く塗られた場所にある「La Crypte」というショップの中で料金を支払ってツアーの申し込みをする事ができます。一方、ローシーズンにあたる11月1日~3月31日までの期間は、聖堂内部に入って左手側のギフトショップ(画像のオレンジ色の場所)でツアーの申し込みと支払いをする事ができます。

塔の営業時間と入場料金

ノートルダム大聖堂付属の塔もツアーに参加する事で見学する事ができます。

■ツアー料金:6€

■ツアー開始時間:11:00〜※1、15:00~

※1 日曜と聖なる祝日は除く。

シャルトル大聖堂の見どころと景観

シャルトル大聖堂 正面ファサード

シャルトル大聖堂は、神学者で哲学者であった「フュルベール司教」によって現在の建物の礎が築かれました。元々はロマネスク様式で建造されましたが、幾度かの火災にも見舞われ、13世紀に入りゴシック建築の建造物として再建されました。

現在では、パリ シテ島の「ノートル・ダム大聖堂」、フランス北部の「アミアン大聖堂」、パリ 東北の「ランス大聖堂」と並び、フランス・ゴシック様式の大聖堂の一つに数えられています。

上の写真を見て頂くと分かりますが、シャルトル大聖堂の左右の尖塔は長さ異なっています。向かって右側の尖塔は12世紀頃にロマネスク様式で建設され、わずかに高くて装飾の彫りも深い左側の尖塔は16世紀にゴシック様式で建造されました。

大聖堂入口の彫刻大聖堂 正面入口の彫刻。シャルトル大聖堂の建物には無数の彫刻が彫り込まれています。

大聖堂 南側の入口入口は建物に南側にあります。向かって一番右側の扉が入口、左側が出口になります。

大聖堂 西側の景観シャルトル大聖堂の西側の景観、こちらの方が南側の正面ファサードよりも装飾が豊かです。こちらの扉は王の扉と呼ばれロマネスク様式の傑作とされています。

大聖堂 東側の景観大聖堂 東側の景観、デコボコした外観が特徴的です。シャルトル大聖堂は外観もぐるりと一周して見学するのがお勧めです。

大聖堂 北側の景観

こちらは大聖堂北側の景観です。シャルトル大聖堂の奥行きは32メートル、幅は46メートルになります。

内部の見どころとステンドグラス

シャルトル大聖堂内の景観

シャルトル大聖堂の内部は、ステンドグラスから差し込む光と、わずかなロウソクの光で照らされています。内部には総面積2000m2、150枚以上のステンドグラスがはめ込まれています。

シャルトル大聖堂内の景観

シャルトル大聖堂のステンドグラスは、赤、紫、緑、青、黄色など非常に多彩です。

南側 バラ窓のステンドグラス大聖堂 南側のバラ窓のステンドグラスはヨハネの黙示録をテーマーにしています。中央に見える人物はイエスキリストです。

南側 バラ窓下の5つのステンドグラスこちらは南側のバラ窓の下に並ぶ5種類のステンドグラスです。

北側のバラ窓とステンドグラス北側のバラ窓とステンドグラス。バラ窓は西側にもあります。

シャルトルブルーの美しいステンドグラスシャルトルブルーと言われる美しい色のステンドグラスを至る所に見る事ができます。

シャルトル大聖堂のステンドグラス「ブルーのマリア」

向かって左側の作品が、シャルトル大聖堂で最も美しいと言われているステンドグラス「ブルーのマリア」です。このステンドグラスは12世紀当時のもので、1194年の大火災の後に、その破片を集めて再構築されたものです。お見逃しのない様にしてください。

シャルトル大聖堂のステンドグラス

シャルトル大聖堂のステンドグラスは、あのシャガールやルオーにも影響を与えたと言われています。こちらのステンドグラスもかなり綺麗ですね。

大聖堂内部の大時計

大聖堂内部の大時計はフランス最古のもの。両側の彫刻と分針がないのが特徴的で、星座や月の満ち欠けを表現しています。

大聖堂内部の大時計

主祭壇横の礼拝室。人々によって捧げられたロウソクが神秘的な雰囲気を演出しています。

大聖堂内部の彫刻

大聖堂内の壁面には、キリストと聖母マリアの生涯をテーマにした彫刻群が並んでいます。

大聖堂内部の彫刻

大聖堂内 北側の景観。朝早くに訪れると観光客は少なく聖堂内はほとんど人がいません。大半がお祈り目的に足を運んできた地元の人たちです。

大聖堂内の景観シャルトル大聖堂は、広い空間を少ない柱で支える事ができるヴォールトという建築様式を採用しています。

中央祭壇大聖堂の奥、北側にあたる中央祭壇。上部の窓には惜しみなくステンドグラスが嵌め込まれています。

観光所要時間

シャルトル大聖堂は外観をぐるりと一周して内部を見学するだけなら、所要時間は30分〜40分ほどです。

ただし、塔やクリプトなども見学される場合は所要1時間30分〜2時間は見ておいた方が良いと思います。

シャルトル大聖堂への行き方・ロケーション

シャルトルの街並み

シャルトル大聖堂はパリの南西約90kmほどの場所にある「シャルトル(写真上)」という穀倉地帯の街中に位置しています。パリ市内から「シャルトル大聖堂」までは、フランスの国鉄列車「SNCF」と徒歩でアクセスする事ができます。

移動の所要時間は、パリのターミナル駅である「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」から、シャルトル大聖堂の最寄り駅である「シャルトル駅(Gare de Chartres)」までは電車で60分〜70分ほど、シャルトル駅から「シャルトル大聖堂」までは徒歩10分ほどになります。移動の合計所要は70分〜80分になるので、90分ぐらいを見ておけば間違いないと思います。

パリの国鉄「SNCF」の「シャルトル駅」行きの乗車チケットは当日購入で全く問題ありませんが、事前に購入されたい方は、SNCFの公式HPより購入が可能です。詳細に関しては別記事の「フランス国鉄 SNCF 自動券売機の使い方と乗車チケット購入方法」をご参照ください。

■パリ市内からシャルトル大聖堂への行き方の流れ

1

モンパルナス駅へアクセス

パリ市内から、シャルトル駅などの郊外の都市に移動する場合は、この「モンパルナス駅」が起点となります。モンパルナス駅までは、地下鉄4線(ライン 4, 6, 12, 13)のいずれかでアクセスする事ができます。

地下鉄の「モンパルナス駅」と、中長距離列車が発着する「モンパルナス駅」は、地下で繋がっているので、地下鉄4線のいずれかで「モンパルナス・ビヤンヴニュ駅(station Montparnasse - Bienvenüe)」に到着後、電車のマークに「Trains(写真下)」と書かれた標識に従って歩いて行くと、中長距離列車が発着する「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」に移動する事ができます。

SNCF「モンパルナス駅」の案内標識

参考までに、地下鉄のモンパルナス駅は「モンパルナス・ビヤンヴニュ駅(Montparnasse - Bienvenüe)」が正式名称で、中長距離列車が発着するモンパルナス駅は「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」が正式名称です。この二つの駅は地下で直通なので、基本的には同じ「モンパルナス駅」として呼ばれます。

「モンパルナス駅(Gare Montparnasse)」に到着したら、シャルトル駅(Chartres)行きの列車が発着する「Hall1」を目指してください。「Hall1」は地上2階に位置しており、「シャルトル駅」行きなどの中長距離の列車は全てこのホールから発着します。モンパルナス駅の構内図は以下を参考にしてください。

モンパルナス駅 構内マップ
モンパルナス駅 Hall1への案内板

「Hall1」は、モンパルナス駅構内の至る所にある「Hall1」の標識に従って歩いて行けば嫌でも到着できるので安心してください。

2

チケットを購入

モンパルナス駅の「Hall1」に移動したら、乗車チケットを購入します。チケットは、「Hall1」のメインチケット売り場(写真下)内のチケットカウンターや自動券売機で購入する事ができます。どちらで購入しても問題ありませんので、購入しやすい方法でご購入ください

モンパルナス駅 2階 Hall1内チケット売り場の場所

自動券売機は「Hall1」の至る所にありますので、探すまでもなく見つかると思います。SNCFの自動券売機の詳細や使い方は別記事の「SNCF 自動券売機でのチケット購入方法(中長距離列車用)」にて詳しく解説しております。

3

電光掲示板で乗車ホームを確認

「Hall1」で乗車チケットを購入後、同ホールに設置してある電光掲示板(写真下)で乗車ホームを確認します。

モンパルナス駅 電光掲示板

シャトル駅は「Chartres」です。乗り場は、駅名の右側、写真の緑枠の様に表示されます。上の例だと「Chartres」はまだ乗車ホームが表示されてません。遅い場合は5分ぐらい前でも表示されない場合がありますが、必ず表示されるので心配しないで待ちます。

電光掲示板で乗車ホームを確認したら、ホームの入口に設置してある改札機(写真下)でチケットのバーコード部分を改札機の透明部分にスキャンしてホームに入場してください。乗車ホームによっては改札機がない場合もあります。

フランス国鉄列車 自動改札機

乗車ホームに入場したら、電車乗車前に必ずホームに設置してある「刻印機(写真下)」でチケットに刻印する様にしてください。刻印を忘れると罰金が課せられる場合があります。

フランス国鉄(SNCF)乗車チケット

刻印はチケットの表側を上にして刻印機に挿入します。

刻印の有無に関しては、ネットでは、刻印しなくても大丈夫だった方や、罰金を取られた方、注意された方など、様々な体験談があります。私自身の経験談で言えば刻印を忘れても特に問題ありませんでした。しかし、念のため必ず刻印した方が間違いないです。

チケットに刻印したら、後は電車が到着するのを待って乗車するだけです。乗車中、駅員がチケットの提示を求めてきたら、言われた通りにチケットを提示してください。

4

シャルトル駅からシャルトル大聖堂へ

シャルトル駅の外観

モンパルナス駅からシャルトル駅までは乗り換えなしの60分〜70分で到着します。シャルトル駅の東口から外にでたら、方向的にはほぼ真東になります。徒歩約10分ほどで「シャルトル大聖堂」に到着します。

東口から外に出ると、既に「シャルトル大聖堂」の尖塔部分が顔を出しているので、その方向に向かって歩いて行けば到着できます。以下はシャルトル駅を出てすぐの景観です。

以下のグーグルマップは、シャルトル駅からシャルトル大聖堂への行き方を記したものです。

まとめ

シャルトルの街並み

シャルトル大聖堂は、パリから電車で乗り換えなしで手軽にアクセスできる世界遺産です。雰囲気的にも、パリが都会的なのに対して、シャルトルはローカルで田舎の雰囲気が漂う街なので、フランスのちょっとした田舎町の雰囲気を味わう事ができます。

何よりも、シャルトルブルーと呼ばれる、シャルトル大聖堂のステンドグラスは歴史的にも非常に貴重で一見の価値があります。もし、パリでの滞在日数に余裕があるなら、是非この貴重な世界遺産を訪れてみてください。

【シャルトルの街並み】

シャルトルの街並み

シャルトルの街並み