イタリア鉄道 トレニタリアの乗車・利用方法を徹底解説

(2019年8月26日 公開) (2019-09-24 最終更新) イタリア鉄道の列車乗車ホーム

本記事では、イタリア鉄道「トレニタリア」の乗車当日の流れを、5つのステップに分けて詳しく解説いたします。

① 乗車チケットを予約・購入する

トレニタリアの列車は、日本と同様に乗車前に切符の購入が必要です。乗車チケットは、現地購入はもちろん、トレニタリアの公式サイトなどでオンラインで、大きくは以下の4通りの購入方法があります。

  • ① トレニタリアの公式HPから予約トレニタリアの公式HPから予約する方法で、158日先までの予約が可能です。HPhaスマートフォンとパソコンの両方に対応していますが、自宅にPCがあるのでしたら、一番画面が見やすいパソコンからの予約がお勧めです。ページは英語になりますが、本記事を参考にして頂ければ簡単に予約できます。
  • ② レイルヨーロッパのHP経由で予約海外の鉄道チケットの手配を行なっている「レイルヨーロッパのHP」経由で予約する方法です。一律1,500円の手数料は発生しますが、日本語のページから簡単に予約を行う事ができます。もちろん、不明点がある場合などは、日本語でお問い合わせも可能です。歴史のある鉄道チケットの手配会社なので、安心して利用できると思います。英語の苦手な方はこちらもお勧めです。

  • ③ 現地の自動券売機で購入イタリアの各駅構内に設置してある自動券売機を操作して乗車チケットを購入する方法です。操作言語は英語やイタリア語になりますが、操作手順は至って簡単なので、列車の乗車日時がはっきりしない方は、現地で自動券売機を利用して、その場で乗車チケットを購入できます。

  • ④ 現地のチケットオフィスで購入イタリアの主要駅に必ず設置してある「チケットオフィス」の有人カウンターで直接チケットを購入する方法です。英語に抵抗のない方や機械操作が苦手な方はこの方法が購入しやすいかもしれません。

各チケットの予約・購入方法の詳細については以下の記事を参考にしてください。

② 打刻機でチケットに日付を刻印

オンライン以外の購入方法、現地の「自動券売機」や「チケットオフィス」でトレニタリアの乗車チケットを購入した場合(特に短距離列車利用の場合)、乗車チケットに「座席番号」や「乗車日時」の記載がないチケット(写真下)が発券される場合があります。

この座席指定と乗車日時の記載がないチケットに関しては、列車の乗車前に必ず専用の打刻機で乗車チケットへの日付刻印が必要となります。

イタリア国鉄 打刻が必要な乗車チケットの例

刻印機と刻印の仕方については以下の「YouTube動画」を参考にしてください。

打刻は動画内で表示されている縦長タイプのチケットでも、下記画像の様に、日付と座席指定の表示記載があれば打刻の必要はありません。

イタリア国鉄の乗車チケット

また同じく、「公式HP(英語)」や「レイルヨーロッパのHP(日本語)」のHPでオンライン購入した「乗車チケット(写真下)」には、乗車日時が記載されているので刻印の必要はありません。

イタリア国鉄 オンライン購入時の乗車チケット

要は、乗車日時や乗車列車が特定されてないチケットには刻印が必要という事で、現地のチケットオフィスや自動券売機で購入したチケット全てに刻印が必要と言う訳ではありません。どうしても心配な方は、念のためにチケットに刻印をしておく分には問題はありません。

③ 電光掲示板で乗車ホームを確認して移動

手元にチケットを準備して駅構内に到着したら、まずは駅の至る所にある「電光掲示板(写真上)」で乗車ホームを確認してください。

乗車ホームは電光掲示板の右側列「PlatForm」の列に書かれた番号になります。

ローマ テルミニ駅の電光掲示板

ご自身が乗車する列車の「PlatForm(乗車ホーム)」を電光掲示板で探す際、チケットと電光掲示板に記載されている「Train(列車番号)」をキーに照らし合わせて確認します。今回の例だと電光掲示板の「Train」の上から5番目「Frecciarossa AV 9600」が乗車する列車名になるので、乗車ホームは「7番」という風になります。「Destination」の列は、その列車の終着駅(終点)になるので必ずしもご自身の行き先(降車駅)が終点とは限りません。乗車ホームを探す際は、必ず列車名を基準に照らし合わせてください。

Trenitalia(トレニタリア)のオンラインチケット

以下、念のためチケットの重要箇所を記載します。

  1. ①「出発駅」出発駅が記載されています。画像の例だと「Roma Termini(ローマテルミニ駅)」

  2. ②「出発日時(Hours)」列車の出発日時が記載されています。画像の例だと2019年1月11日の午前6時に出発。

  3. ③「到着駅」到着駅が記載されています。画像の例だと「Milano Centrale(ミラノ中央駅)」

  4. ④「到着日時(Hours)」列車の到着日時が記載されています。画像の例だと2019年1月11日の午前8時55分に到着。

  5. ⑤「Train(列車の種類と番号)」列車の種類と番号が記載されています。乗車当日は、この列車番号で、駅構内の電光掲示板と照らし合わせて乗車ホームを確認します。

  6. ⑥「Survice(乗車クラス)」乗車クラスが記載されています。画像の例だと標準の2等席になります。

  7. ⑦「Coaches(車両番号)」車両番号が記載されています。画像の例だと乗車するのは6番車両になります。ホームから列車に乗車する際はこの番号と車両番号を照らし合わせて乗車してください。

  8. ⑧「Seats(座席番号)」座席番号が記載されています。画像の例だと1Cが当日の座席になるので、乗車後はここに記載されている番号の席に座ってください。

  9. ⑨「QRコード」列車に乗車後、検札員にチケットを提示すると、専用の機械でこのQRコード部分を読み取って検札を行います。しっかりと印刷して折り曲げ無いようにしてください。

乗車ホームは出発の10分ぐらい前になっても表示されない事はよくあるので、焦らずにギリギリまで表示されるのを待ってください。その場合は、駅の入り口付近よりも、なるべく乗車ホームエリア前の電光掲示板付近まで移動しておいた方が良いです。乗車ホームのあるエリアは「Platforms」の看板が示す方向に歩いて行けば到着できます。

Platformsを示す標識

電光掲示板に搭乗予定の列車の乗車ホーム番号が表示されたら、該当の乗車ホームへ移動してください。ただし、ここ数年はセキュリティの観点から、テルミニ駅やミラノ中央駅、S・M・ノヴェッラ駅などの大きな駅では「TICKET CONTROL」と言うゲートが設けられており、チケット保有者以外は立ち入れなくなっています。

「TICKET CONTROL」との境目

乗車ホームに移動する際は、ゲートの入り口付近にいる係員に「乗車チケット」を提示して入場してください。有効なチケットがあれば問題なく入場できます。

ローマ テルミニ駅「TICKET CONTROL」

駅や時間帯によっては、下画像の様な改札機が「TICKET CONTROL」の入り口設けられている場合もあります。この場合は、チケットの「QRコード」部分を改札機にかざして乗車ホームエリアに入場してください。

ローマ テルミニ駅「TICKET CONTROL」の改札機

④ 車両番号を確認の上で乗車

乗車ホームのエリアに移動したら、各ホームの入り口付近に記載されている番号(写真下)を目印にして、実際の乗車位置まで移動します。

列車の乗車ホーム番号

各乗車ホームに設置してある電光掲示板で、次発列車の情報を確認できるので、乗車列車の最終確認がチェックできます。

乗車ホーム上の電光掲示板

さて、乗車ホームの電車の乗車場所ですが、チケットと列車の車体に表示されている「車両番号」を照らし合わせて確認します。チケットで言うと「Coaches」が車両番号に該当します。列車に乗車してからも車両間は徒歩で移動可能なので、とりあえず適当な車両の列車に乗り込んでから、ご自身の座席車両を探しながら移動しても問題ありません。

列車車体の車両番号

ドアが閉じていても、ドア付近の開閉ボタン(写真下)を押すと開きます。

列車車体のドア開閉ボタン

ボタンを押してもドアが開かない場合は、準備中なのでしばらく乗車ホームで待機してください。発車前に必ず開く様になります。ドアが開いたら列車に乗り込みます。

参考までに、ドアの開閉ボタンは下画像の様に緑(開く)と赤(閉じる)がついてるタイプもあります。

列車車体のドア開閉ボタン

⑤ 座席番号の確認と検札員へのチケット提示

列車に乗車したら、まずはご自身の座席を探してください。多くの列車は窓の上あたりに座席番号(写真下)が記載されています。

座席番号札

窓のマークがある方が窓際になります。上の例で言うと、1Dが窓際、1Cが通路側の座席になります。座席番号に間違いが無ければ、その席に着席してください。

ただし、座席番号は車両や列車種によっては、下画像の様な感じで、番号とアルファベットが離れて記載されている事もあります。ちなみに下の座席は「1A」になります。

座席の番号表示

座席番号が見当たらない時は、焦らずにじっくり座席付近を凝視してみてください。必ずどこかに記載されています。

また、スーツケースなどの荷物は、座席番号札上の収納棚などに置くことができます。

座席上の荷物収納棚

車両の繋ぎ目付近などにも、ロック付きの荷物置き場がありますが、やはりご自身の頭上に置くのが一番安心だと思います。また、荷物は発車直前が狙われやすいので、発車するまでは目を離さない様にしてください。

検札員の乗車チケット確認

列車が出発してしばらくすると、検札係が座席に乗車チケット確認にやってきますので、乗車チケットを提示してください。

チケットの確認は、QRコード部分をスキャンする検札員もいれば、チケットにスタンプを押す検札員もいます。どちらにしてもチケットの確認は数十秒で終わります。国境を超える場合などは、一応パスポートも提示できる準備はしておいてください。

トレニタリアの乗車チケット

チケットを提示したら、後はリラックスして降車駅で降りるだけです。車種によっては、車内のテレビモニターに停車駅が表示されています。参考までに下の画像はフレッチェロッサ(FrecciaRossa) と言う列車種の車内モニターです。

フレッチェロッサ(FrecciaRossa) 車内のテレビモニター

乗車チケットは、目的地に到着して改札ホームを出るまでは絶対に無くさない様にしてください。

乗車チケットの予約・購入方法