オルセー美術館 行き方から見るべき作品、所要時間まで徹底解説

(2018年9月19日 公開) (2019-03-26 最終更新) オルセー美術館の外観

ルーブル美術館に次ぐパリの人気美術館と言えば、年間約200万人もの来場者数を誇るこの「オルセー美術館」です。

オルセー美術館は、世界で最も多くの「印象派」と「ポスト印象派」の作品を所蔵している美術館として知られ、3万5000m²の敷地内には、ゴッホをはじめ、セザンヌ、モネ、ルノワール、ゴーギャンなど、世界の名だたる画家の有名作品が、常時約4,000点も展示されています。

本記事では、オルセー美術館への行き方や入場料金などの基本情報を中心に、当日の入場の流れやチケット購入方法などについても詳しく解説致します。他にも館内の見所やお勧め作品、ミュージアムパスを利用した優先入場方法まで、オルセー観光に役立つ情報が満載です。

営業時間・入場料金

オルセー美術館 入口付近の彫像

オルセー美術館

オルセー美術館は月曜が休館日で、木曜は夜間まで開館しています。

営業時間
  • 【火、水、金、土、日】
    ・9:30〜18:00
    ※チケット販売は17時まで
  • 【木曜日】
    ・9:30〜21:45
    ※チケット販売は21時15分まで
休館日毎週月曜日、5月1日、12月25日
入場料金
  • ・14 €
    ※18歳未満の方の入場は無料です。
    ※毎月第1日曜日は無料で入場できます。
  • ・11 €(割引料金)
    ※木曜日は18時以降、それ以外の営業日は16時30以降になると、一般の大人は11€で入場する事ができます。
オーディオガイド 5€でレンタル可能(日本語対応)
300以上の音声による作品説明によって、ご自分のペ ースでコレクションを鑑賞できます。ドイツ語、英語、 中国語、韓国語、スペイン語、フランス語、イタリア 語、日本語、ポルトガル語、ロシア語に対応。
その他パリミュージアムパスでの優先入場が可能。

ブックショップ・ギフトショップ

オルセー美術館には、ブックショップやギフトショップも営業しています。

営業時間
  • 【火、水、金、土、日】
    ・9:30〜18:30
  • 【木曜日】
    ・9:30〜21:30

行き方・ロケーション

オルセー美術館はパリの1区、セーヌ川沿いの「ヴェルテール通り」に面して建っています。近場には「ルーブル美術館」や「オランジュリー美術館」「ロダン美術館」など、芸術関連の観光スポットが多くあるほか、コンコルド広場や、パレ・ロワイヤルも徒歩圏内です。

オルセー美術館へのアクセスは、RER C号線か、地下鉄ライン12番を利用するのが便利です。

【地下鉄での行き方】

メトロ12番線「ソルフェリーノ駅(Solférino)」で下車後、オルセー美術館の入場口までは徒歩3分(270m)ほどです。

【RERでの行き方】

RER C号線「ミュゼ・ドルセー駅(Musée d’Orsay)」で下車後、オルセー美術館の入場口までは徒歩1分(70m)ほどです。

【バスでの行き方】

バス路線 24, 63, 68, 69, 73, 83, 84, 94 の何れかを利用して、バスターミナル「Musée d'Orsay駅」などで下車後、オルセー美術館の入場口までは徒歩1分ほどです。

【主要スポットから徒歩でのアクセス】

オルセー美術館と近場の観光スポットの位置関係及び、徒歩アクセスでの所要時間目安は以下の地図を参照ください。赤いマーカーの場所が「オルセー美術館」になります。

当日の入口について(優先入場口と一般入場口)

オルセー美術館の入場口

オルセー美術館の入口(エントランス)は、チケット保有の有無や、団体、グループなどで4つに分けられています。入口は基本的に建物の左右の側面に2つづありますが、並ぶ時は赤い仕切り線にそって建物の正面に並びます。各入り口の概要は以下を参照ください。

  • ■ Entrance A Entrance Aは、当日券を購入して入場する方用の「一般入場口(individual visitors)」になります。チケットはセキュリティチェック通過後に館内で購入する形になります。ピークシーズンなどは1時間待ちという事もあり得ます。

  • ■ Entrance B Entrance Bは、事前予約済みのグループや団体客専用の優先入場口になります。

  • ■ Entrance C Entrance Cは、パリミュージアムパスや、事前にWEBでチケットを購入している方などの優先入場口になります。個人旅行などでチケットをお持ちの方はこちらから入場してください。

  • ■ Entrance D Entrance Dは、事前予約済みの学生団体専用の優先入場口になります。

パリミュージアムパスをお持ちの方や、WEBでチケット購入済みの方は「Entrance C」から、当日券を購入して入場するなら「Entrance A」に並んで入場してください。

また、どの入口から入場しても、館内に入ってすぐにセキュリティチェックがあります。

下の画像は、チケット保有者の優先入場口「Entrance C」です。オルセー美術館の各入口には、明確にAからDまでの表記があるので、非常に分かりやすいと思います。

チケット保有者の優先入場口「Entrance C」

こちらは一般入場口の「Entrance A」になります。

一般入場口「Entrance A」

学生団体専用の優先入場口「Entrance D」は閉まっている事が多いです。

学生団体専用の優先入場口「Entrance D」

オンラインでのチケット購入について

オルセー美術館に並ばずに入場するには「パリミュージアムパス」の購入が最もお勧めです。

どうしても事前にオルセー美術館のチケットだけを購入されたい方は、オルセー美術館公式HPにて案内している「M/O(フランス語)」というサイトから購入が可能です。しかし、こちらのサイトは日本語はもちろん、英語にも対応しておらず、購入のハードルは結構高いと思います。

そこでお勧めなのが以下の2サイトになります。

GET YOUR GIDE(日本語)

「GET YOUR GIDE」オルセー美術館 日本語予約ページ

GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。

オルセー美術館のチケットをどうしても日本語で予約したい方は、この「GET YOUR GIDE」を利用すれば、わずかな手数料(700円〜800円)で日本語の説明ページから予約が可能です。

▶ GET YOUR GIDEでオルセー美術館のチケット予約する

Tiqets(英語)

Tiqetsは、2013年にオランダの起業家によって設立された、世界中の美術館や観光名所のオンラインチケット手配を専門に行うIT企業です。

会社としての歴史は浅いですが、本社のオランダの他に、スペイン、オーストリア、イタリア、フランス、アメリカなどにオフィスを構えています。

Tiqetsでは、世界中の旅行者が、予約したチケットをプリントアウトする手間や、入場列に並ぶ煩わしさなどから解放される事を、企業理念の一つとして掲げており、その姿勢はヨーロッパのメディアを中心に高い評価を得ています。

企業理念からも分かる通り、このサイトを経由して予約したチケットは全てペーパーレスかつ、優先入場が可能です。

この「Tiqets」のサイトを利用すれば、通常のオルセー美術館の入場料 14€に、わずか1.5€(手数料)を加えた 15,5€ で、オルセー美術館の入場チケット予約(購入)が可能です。

観光当日は、優先入場レーンの「Entrance C」からほとんど並ばずに入場できるのはもちろん、チケットも予約完了後に送られてくるPDFの「eチケット」をスマートフォン上や専用のアプリ上で提示すればOKです。

Tiqetsは、日本では全く馴染みはありませんが、ヨーロッパでは非常に評価されているチケット予約サイトです。安い手数料で、オルセー美術館のチケットを事前にオンライン購入するなら、この「Tiqets」の利用もお勧めです。

オルセー美術館のフロマップと作品

オルセー美術館内の景観
オルセー美術館内の景観

オルセー美術館が収集・展示する作品は、1848年の二月革命から、第一次世界大戦が勃発する1914年までに限られます。

それ以前の作品はセーヌ川を挟んで向かいの「ルーブル美術館」に、1914年より後の作品は「国立近代美術館」に所蔵・展示されています。また、ルーブル同様にオルセーの展示品の幅も広く、絵画のみならず、装飾、建築、写真、デッサン、アールヌーボ様式の家具や陶器、工芸品など多岐に渡ります。

館内は、0階(地上階)、2階、3階、4階、5階の全5フロアで構成され、そのうち作品が展示されているのは、0階(地上階)、2階、5階の3つのフロアになります。残りの3階と4階はほぼ中継階としての役割を担っているだけです。

オルセー美術館では、作者や作風ごとに展示ブロックが区切られ、日本でも有名なゴッホやゴーギャンなどの作品は2階に展示されています。それ以外の人気印象派作家、モネやマネ、ルノワール、セザンヌなどの作品は最上階の5階に集中しています。

オルセー美術館の最大の魅力は、印象派の殿堂と称される様に、印象派および、後期印象派と呼ばれる巨匠たちの名画が一堂に集結している所です。

0階(地上階) フロアマップと見るべき作品

0階(地上階)のフロアマップ

地上階は中央通路に彫刻が並び、その通路を挟む様に左右に絵画の展示室が置かれています。1870年以前のマネやミレーの作品などはこの0階に展示されています。

  • 【1〜3, 7】ドラクロワ、ジェローム、ブグロー、アングレー
  • 【4】ミレー、ドーミエ
  • 【5】バルビゾン派
  • 【8】ナビ派、ボナール、ドニ、ヴァロットン、ヴィヤール
  • 【9】ジャン・ピエール
  • 【14, 18】モネ
  • 【15〜16】オリエンタリズム
  • 【20】クールベ
  • 【22〜23】フランス第二帝政 装飾芸術
【0階の見るべき作品】
ミレー作 落ち穂拾い【4】落ち穂拾いジャン・フランソワ・ミレー作(1857年頃)収穫後の麦の穂を拾い集める貧しい農民のありのままの姿を描いた作品で、3人の老女の遥か奥に目を向けて見ると、馬に乗った人物が老女たちを監視しているのが分かります。この表現によって老女たちの貧しさを一層強調しています。当時の時代背景を考えるとこれは非常に挑戦的で画期的な作風だと言えます。

過廃期のローマ人たち 過廃期のローマ人たちジャン・フランソワ・ミレー作(1847年頃)オルセー美術館の地上階の中でも一際巨大なこの「過廃期のローマ人たち」は、縦466×横775cmの大きさを誇ります。また、館内では最古参の作品の一つで、腐敗したローマ帝国の姿を風俗というシーンで表現する事で、ローマは戦争ではなく堕落で滅亡したという事を比喩的に表現しています。

エドゥアール・マネ作 オランピア【14】オランピアエドゥアール・マネ作(1863年頃)制作された当初は大胆な作風によって大きな非難を浴びた作品。1865年のサロンに入選した事で大きな衝撃を与えました。オランビアは当時の人ならば誰でも知っている夜の仕事を生業にする女性の呼び名です。

踊るジャンヌ・アヴリル 踊るジャンヌ・アヴリルロートレック作(1892年頃)ムーラン・ルージュの花形の踊り子であった「ジャンヌ・アヴリル」がフレンチカンカンを踊る姿を描いた作品。ロートレックはこの「ジャンヌ・アヴリル」を題材にしていくつもの作品を残しています。

ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル 泉ジャン・オーギュスト・ドミニク・アングル作(1863年頃)この作品はアングルがフィレンツェに滞在していた1820年頃に制作をスタートをしました。その後は彼の弟子たちによって完成されました。この泉に描かれた女性の肉体美のなめらかな表現方法は、多くの画家たちに模写され多大な影響を与えました。

笛を吹く少年 【14】笛を吹く少年エドゥアール・マネ作(1866年頃)オルセー美術館の至宝と呼ばれるこの絵画は、マネの作品の中でも最も有名なものです。この絵画のモデルとなっているのは、マネの友人である軍人が連れてきた少年で、衣装はその友人から借りたものだと言われています。

エミール・ゾラの肖像【20】エミール・ゾラの肖像エドゥアール・マネ作(1868年頃)フランスの作家で批評家でもあった「エミール・ゾラ」を描いた作品。背景には日本の力士が描かれています。エミール・ゾラはマネの生涯の友人としても知られ、マネの描いた作品に関しては好意的な批評を行い、常にマネの良き理解者でした。

2階 フロアマップと見るべき作品

2階のフロアマップ

オルセー美術館の初代館長「フランソワーズ・カシャン」の名が付けれている2階には、ポスト印象派と呼ばれる「ゴッホ」や「ゴーギャン」のコレクションが展示されています。

  • 【52〜53】装飾芸術 折衷主義とジャポニスム
  • 【54】ボナール、ヴュイヤール、セザンヌ、スーラ―
  • 【55】第三共和統治下の美術と社会
  • 【59】フランスと海外の自然主義
  • 【61〜66】アールヌーボー(ベルギー/スペイン/フランス/イタリア)
  • 【70〜72】ゴーギャン、ゴッホ
【2階の見るべき作品】
ゴッホ 自画像 【72】 自画像フィンセント・ファン・ゴッホ作(1889年)シエスタと同時期に描かれたゴッホの自画像。背景や絵のタッチからゴッホの内面に秘めた激しい感情が伝わってきます。この作品はゴッホがサン・レミの病院にいた時に描いたもので、背景とゴッホが同化する様なうねりから、ゴッホの当時の精神状態を垣間見る事ができます。

ゴッホ シエスタ 【71】シエスタフィンセント・ファン・ゴッホ作(1890年)ゴッホが精神病院に入院していた時に描かれたフランスの田園風景をモチーフにした作品。ゴッホはミレーに尊敬の念を抱いており、この作品もミレーをもとにしたものであると言われています。昼寝をする二人の前に2つの鎌が置かれているのは死のイメージを示唆していると言われています。

タヒチの女たちタヒチの女たちポール・ゴーギャン作(1891年)ゴーギャンが初めてタヒチを訪問してすぐに描いた作品の一つ。暖かい南国での作品だけあって暖色が多様されているのが特徴的で、地上の楽園と呼ばれるタヒチに到着したゴーギャンの喜びの感情が作品にもにじみ出ています。

美しきアンジェール 美しきアンジェールポール・ゴーギャン作(1848~1903年)ゴーギャンがサトル夫妻へのお礼として、夫妻の当時21歳の娘「アンジェール」を描いた作品。アンジェールは村一番の美人として知られていたため、このお世辞にも美人とは言えない田舎娘風の肖像画をサトル夫妻は全く気に入らず、受け取りを拒否しました。

オヴェールの教会"オヴェールの教会フィンセント・ファン・ゴッホ作(1890年)「オヴェール」は「パリ」の北西にある街で、ゴッホが自らの人生に幕を閉じた場所でもあります。ゴッホの晩年の作品はうねる曲線が特徴ですが、その中でもこの「オヴェールの教会」は特にうねりが強い作品だと言われています。

【その他のゴッホ作品の展示場所】
  • 【71】医師ガシェの肖像(1890年)
  • 【72】アルルのダンスホール(1888年)
  • 【72】星月夜(1888年)
  • 【72】ウジェーヌ・ボックの肖像(1888年)

5階 フロアマップと見るべき作品

5階のフロアマップ

3階にはオルセー美術館が誇る「モネ」や「ルノワール」など印象派の名画が中心に展示されています。館内のライトや環境などにも拘っており、印象派特有の色調が目立つように工夫がなされています。

  • 【29〜37】モネ、マネ、ルノワール、ドガ、セザンヌ、ピサロ、シスレー
  • 【38〜42】新印象主義、クロス、スーラ、シニャック
【5階の見るべき作品】
ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会 【32】ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会オーギュスト・ルノワール 作(1876年)かつて、モンマルトルの丘上にあったダンスホールを舞台にした作品。ルノワールはこの情緒ある田舎風景を非常に気に入り、近くにアトリエを借りて「ムーラン・ド・ラ・ギャレットの舞踏会」を制作しました。
草上の昼食 【29】草上の昼食エドゥアール・マネ 作(1863年)印象派の父と呼ばれる「マネ」が1863年の落選展に出品した作品。その時の作品名は「水浴」で、裸体を描いた作風は当時の倫理観にそぐわず非難の的となりました。その時に入選を果たしたのが「ヴィーナスの誕生」でした。

田舎のダンス 【34】都会のダンスオーギュスト・ルノワール 作(1883年)田舎のダンスと対になる作品で、パリ市内におけるお洒落な男女2人のダンス姿が描かれています。女性はユリトロの母でもあるフランスモンマルトルの画家「シュザンヌ・ヴァラドン」がモデルになっています。都会のダンスと田舎のダンスはオルセー美術館で並べて展示されています。

都会のダンス オーギュスト・ルノワール 作【34】田舎のダンスオーギュスト・ルノワール 作(1882〜1883年)都会のダンスと対になる作品で、セーヌ川河畔の行楽地でのダンス場面が描かれています。こちらは都会のダンスとは対照的に喉かな田舎の風景が描かれています。男性は都会のダンスのモデルと同じ人物で、女性はルノワールの妻である「アリーヌ・シャリゴ」がモデルとなっています。男性の扇子には、喉かな田舎感を強調したかったのか日本の浮世絵が描かれています。

日傘の女(右向き) 日傘の女(右向き)クロード・モネ作(1885年)二つで対を成す人物画で、モデルはモネのお気に入りのシュザンヌと言う18歳の女性で、セーヌ川の島の土手上で描かれました。

日傘の女(左向き)日傘の女(左向き)クロード・モネ作(1885年)左向きのシュゼンヌはやや下のアングルから描かれています。こちらの方が草むらが力強く描かれているのが分かります。

ルーアンの大聖堂 ルーアンの大聖堂クロード・モネ作(1893年)構図は変えず、天候や季節、時間帯などの条件だけをかけて描いた連作のうちの一枚。他にも同じ構図の作品が複数ありますが全て構図以外は異なった条件で描かれています。モネはルーアンに滞在していた1892年と1893年頃にこの作品を制作しました。

リンゴとオレンジ"リンゴとオレンジセザンヌ作(1895~1900年)セザンヌは静止画を最も絵のモチーフとして取り上げた画家として知られ、一つの静止画の中に複数の視線と角度が入り混じっている作風が特徴です。実際にリンゴ一つ一つに目をやると様々な視点で描かれている事が分かります。

【その他のゴッホ作品の展示場所】
  • 【71】医師ガシェの肖像(1890年)
  • 【72】アルルのダンスホール(1888年)
  • 【72】星月夜(1888年)
  • 【72】ウジェーヌ・ボックの肖像(1888年)

作品の展示場所は変わる可能性があるので、最終的には館内のインフォメーションで無料配布されている「館内マップ」を参考に見学を進めてください。

お勧めの訪問時間と曜日

オルセー美術館 展示フロアの景観

オルセー美術館を訪問するなら、比較的混雑が緩やかな週の中日、 水曜から金曜日あたりがお勧めです。特に夜間営業がある木曜日の夜18時以降は、日中の混雑が嘘の様に人の波が引くため、最もお勧めの訪問タイミングです。

逆に、休館日前後に当たる「日曜」と「火曜」、更に「土曜の夜」の訪問は、混雑する場合が多いので、あまりお勧めしません。

以下は、オルセー美術館の公式サイトで公開されている、曜日と時間帯毎の混雑傾向を表で示したものになります。

9.30〜13:0013.00〜18:0018.00〜21:45
火曜混雑混雑-
水曜普通普通-
木曜普通普通普通
金曜普通普通-
土曜やや混雑混雑-
日曜混雑混雑-
【当日の混雑状況】

オルセー美術館の当日の混雑状況に関しては、オルセー公式HPの「Current waiting time」ページにて、リアルタイムで確認する事ができます。

オルセー美術館HPの待ち時間グラフ

「General public」が一般入場列の待ち時間、「Priority access」が、パリミュージアムパスなど、何らかの優先入場チケットをお持ちの方の待ち時間になります。

リアルタイムの待ち時間表示は、当然ながらオルセー美術館の営業時間中にしか表示されません。また、待ち時間の確認ページに表示される時間は、あくまでも目安として鵜呑みにしない様にしてください。25分程度の待ち時間が表示されていても、すぐに入場できてしまう場合もあります。

所要時間の目安とお勧めの見学順序

オルセー美術館観光の所要時間の目安は2時間〜3時間ほどです。

上記は「ゴッホ」や「モネ」など、ガイドブックなどで紹介されている有名作品だけに絞って観光した場合の所要の目安です。

オルセー美術館は、広さ3万5000m²、常設展示の作品数は約4,000点ほどになります。ルーブルと比べるとおおよそ9分の1ほどの展示数になりますが、美術館の規模としては十分に大規模です。全作品を網羅するには、最低でも所要半日は必要だと思います。

ただし、一つ一つの作品鑑賞にかける時間は人それぞれなので、じっくりと全作品を鑑賞したいとお考えなら、丸1日は「オルセー美術館」のために予定を確保しておくのがお勧めです。

お勧めの見学順序

全フロアの中で、一般的に知名度の高い作品は最上階の5階に集中しているので、観光当日は最上階の5階からスタートして、次に2階、最後に1階の順番で見学して行くと効率良く見学できると思います。

また、朝一番で美術館を訪れる方は、5階の「大時計」に真っ先に向かえば、人込みでごった返す前に、人気スポットの「大時計」の前でじっくりと記念撮影ができるのでお勧めです。

オルセー美術館 大時計

観光時間が限られる方や、とりあえずオルセー美術館はゴッホの作品だけ見学出来ればいいと言う方は、ゴッホ作品の展示コーナーである2階の70〜72番に向かってください。

オルセー美術館の歴史

オルセー美術館 館内の大時計

オルセー美術館の礎は、1810年にナポレオン1世が古代ローマの宮殿の様な建物を建設した事が始まりでした。しかし、その建物は1871年に焼き討ちにあって廃墟となりました。

1900年、パリ万国博覧会の開催に伴い、オレリアン鉄道会社はその廃墟となっていた場所に終着駅を建設する事を提案します。近代的な建物はパリの景観を損ねると言う反対意見もありましたが、石造りの外壁で建物を覆う事で、その問題をクリアしました。

駅舎は1900年7月14日に落成式を迎え、400室近い客室を持つラグジュアリーなホテルも併設され、当時では類をみない近代的な大型駅が誕生しました。しかし、工業の発展と共に駅の経営は難しくなり、1939年に幹線の運行は中止されました。その後、映画のロケ地に使用されるなどもしましたが、1973年にホテルも閉鎖となりました。

20世紀後半になると、新たなホテルへの改修が計画され、元々の建物は取り壊しが確実視されていました。しかし、政治家「ジャックス・デュアメル」をはじめとする文化庁の働きかけによって建物は保護され、1986年に美術館としてオープンしました。現在もオルセー美術館の建物の外観や内観には、駅舎だった頃の名残が多く残っています。

まとめ

オルセー美術館は、ルーブル美術館に比べると規模的には小さいですが、その分建物の構造もシンプルで非常に見学しやすい場所です。

また、館内は20世紀前半当時の建物をそのまま利用しつつも、現代風にアレンジされているので館内や外観を見学するだけでも、十分に見ごたえのある場所です。ロケーション的にも「ルーブル美術館」や「オランジュリー美術館」から徒歩圏内に位置しているので、時間がある方やミュージアムパスをお持ちの方は是非足を運んでみてください。