サン・マルコ寺院のチケット予約方法、行き方、入口、チケット料金まで徹底解説
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ベネチアのシンボルとも言える「サン・マルコ寺院」は、ビザンティン様式、ロマネスク、ルネサンスなど、複数の建築様式が混ざった美しい建造物です。
元々この寺院は、ベネチアの商人達がエジプトのアレクサンドリアから828年に持ち帰った「聖マルコの遺骸」を祀(まつ)るために9世紀に建設されたものです。
その後、火事による焼失や建て直し、更に11世紀と17世紀の大改修などを経て現在の形となりました。複数の建築様式が混合しているのは建築期間が数世紀に渡るためです。
本記事では、「サン・マルコ寺院」の入場チケットのオンライン予約(購入)方法について詳しく解説いたします。他にもサン・マルコ寺院への行き方や営業時間、見所、当日の入場の流れなど、サン・マルコ寺院観光に役立つ情報が満載です。
以前までは、当日券も販売されていましたが、現在はチケット販売はオンライン経由のみとなっておりますのでご注意ください。
サン・マルコ寺院の営業時間

「サン・マルコ寺院」の営業時間は以下のとおりです。
- 月〜土曜:9時30分〜17時15分(最終入場16時45分)
- 日、祭日:14時00分〜17時15分(最終入場16時45分)
日曜と祭日も、博物館とテラスエリアは9時30分〜入場可能です。
営業時間はイベントや天候によって変更になる事があります。
サンマルコ寺院は年中無休で開館しています。ただし、年に何度か臨時休館する場合もあります。必ず訪問前に「公式サイトの Opening hours ページ」で営業時間をご確認ください。
サン・マルコ寺院のチケット料金

「サン・マルコ寺院」の入場料金は10ユーロとなり、1階の大部分を見学できます。それ以外の「2階の博物館・テラス」「パラ・ドーロ(Pala d’oro)」などを見学するには、各種エリアの見学を含む、各種チケットの購入が必要です。
サン・マルコ寺院の入場料金(正規料金)
表はスワイプ(横スクロール)で全体表示可能。
| 料金(大人1名) | 入場対象 | |
|---|---|---|
サン・マルコ寺院 | 10,00€ |
|
サン・マルコ寺院 + パラ・ドーロ | 20,00€ |
|
サン・マルコ寺院 + 博物館 | 20,00€ |
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サン・マルコ寺院 + 全有料ゾーン | 30,00€ |
|
円変換ボタンは最新レートで円変換可能です。
6歳未満は入場無料ですが予約は必要です。
現在、チケットは、オンラインでのみ予約(購入)可能です。以前までは現地で購入する事もできましたが、現在は不可となっております。必ず事前にチケット予約の上で訪問ください。
各見学ポイントや入場口に関してはは以下の地図を参考にしてください。

どのチケットがおすすめ?
実際にサン・マルコ寺院の全施設を見学した経験から結論を申し上げると、「サン・マルコ寺院 + 博物館(2階とテラス)」のチケットがおすすめです。
一番安い「サン・マルコ寺院」のみの見学チケットでは、寺院内の1階部分しか見学できませんが、「サン・マルコ寺院 + 博物館(2階とテラス)」を購入すれば、2階の博物館エリアに加えて、屋外テラスも見学できます。
2階からは天井の貴重なモザイク装飾を間近に眺められるほか、テラスからは「サン・マルコ広場」を一望できます。
▼サン・マルコ寺院の2階テラスからの景観

▼サン・マルコ寺院 2階エリアの景観

以上から、サン・マルコ寺院を初めて訪れる方や、せっかくなら見どころをしっかり押さえたい方は、1階のみのチケットではなく、2階の博物館とテラスまで見学できるチケットを選んでおくと満足度が高いと思います。
「パラ・ドーロ」も一見の価値がある美しさですが、このチケットは基本的にパラ・ドーロを見るための追加料金という位置づけです。この点を踏まえると、同じ20ユーロを払うなら「サン・マルコ寺院 + パラ・ドーロ」よりも、2階の博物館とテラスまで幅広く見学できる「サン・マルコ寺院 + 博物館」の方が、満足度は高いと思います。
もちろん、せっかくなら全エリアを見学したいという方は、30ユーロで「サン・マルコ寺院 + 全有料ゾーン」を購入するのも、決して悪い選択肢ではありません。
サン・マルコ寺院 入場チケットの予約方法
「サン・マルコ寺院」の入場チケットは、公式サイト以外にも色々なサイトで販売されていますが、以下の何れかのルートで購入するのがお勧めです。
サン・マルコ寺院の公式サイトから予約する(英語・イタリア語ページ)

サン・マルコ寺院のチケットを正規料金で予約したい場合は、「 サン・マルコ寺院の公式チケット予約ページ(英語)」を利用するのが正規ルートです。チケット料金の項で紹介したとおり、サン・マルコ寺院のみの入場チケットは「10ユーロ」となり、任意で「パラ・ドーロ」や「博物館と2階テラス」などの有料エリアを追加すると、料金は最大で「30ユーロ」まで上がります。予約ページは英語またはイタリア語表示となるため、海外サイトでのチケット購入に慣れている方におすすめです。販売状況にもよりますが、おおよそ3ヶ月先までのチケット予約が可能です。
GetYourGuideから予約する(日本語ページ)

日本人旅行者にも利用者が多いチケット予約サイト「GetYourGuide」では、「 ヴェネツィア サン・マルコ寺院チケット」のページから、日本語でサン・マルコ寺院の入場チケットを予約購入できます。
公式サイトより料金は割高になりますが、日本語の案内に沿って手続きできる安心感があるため、英語での予約に不安がある方には利用しやすい予約方法です。
また、対象プランでは24時間前まで無料キャンセル可能なのもメリットです。「サン・マルコ寺院のみ」の入場チケットのほか、「サン・マルコ寺院 + 全ての有料ゾーン」や「サン・マルコ寺院 + パラ・ドーロ」など、複数のチケットタイプから選択できます。Tiqetsから予約する(日本語ページ)

海外の観光施設や美術館チケットを手配できる予約サイト「Tiqets」でも、サン・マルコ寺院の各種チケットを日本語ページから予約できます。
料金や基本的な購入条件は「GetYourGuide」と大きく変わりませんが、「 サン・マルコ寺院:ホスト付き入場券」ページからアクセス後、当サイト限定クーポンコード「AMAZINGT5」を入力すると、5%割引が適用されます。
日本語で予約したい方や、割引クーポンを利用して少しでも安く購入したい方は、Tiqetsも選択肢のひとつです。
ここまで、サン・マルコ寺院のチケット予約方法を3通り紹介しました。料金を最優先するなら、最も安く購入できる可能性が高い「公式サイト(英語)」からの予約がおすすめです。
一方で、英語ページでの予約に不安がある方や、日本語で手続きを完結したい方は、「GetYourGuide」や「Tiqets」などの日本語予約サイトを利用するのも選択肢のひとつです。
なお「Tiqets」から予約する場合は、5%割引で予約可能な当サイト限定クーポンコード「AMAZINGT5」をご利用ください。
当サイト内のリンクからTiqetsにアクセスすれば、サン・マルコ寺院以外のほぼ全ての商品にも利用できます。
次項では、英語ページからの予約となる「サン・マルコ寺院の公式サイトで予約する手順」を、画面キャプチャ付きでわかりやすく解説いたします。
サン・マルコ寺院 公式ページでのチケット予約方法
本項では、サン・マルコ寺院の入場チケットを、公式販売ページから予約する方法を解説致します。
まずは公式サイトの「サン・マルコ寺院の公式チケット予約ページ(英語)」にアクセスしてください。
※本記事では利用者の多いスマートフォンの画面を例に予約方法を解説致しますが、パソコンから予約する場合も操作手順は同じです。また、WEBでのチケット予約にはクレジットカード(VISAかMasterCardのみ)が必要となりますので、ご準備の上でサイトにアクセスしてください。
【STEP1】チケットの種類を選択
サン・マルコ寺院の公式チケット予約ページ(英語)にアクセスしたら、ページ中頃のメニューから「Tickets」をタップします。

「サン・マルコ寺院」のチケット選択ページに移動するので、ページを下方にスクロールします。

予約可能なチケットが並んでいるので、購入(予約)したいチケットのタイトルまたは矢印部分をタップします。

各チケットの大きな違いは、入場できるエリアの範囲になります。以下主要チケットの概要です。
「Basilica San Marco」サン・マルコ寺院に入場して見学するためのチケットです。他の有料ゾーンへの入場は含まれません。
「Basilica S. Marco + Pala d'Oro」サン・マルコ寺院への入場と見学に加えて「パラ・ドーロ」への入場が含まれるチケットです。
「Basilica S.Marco + Museum」サン・マルコ寺院への入場と見学に加えて「2階の博物館とテラス」への入場が含まれるチケットです。
「Museum and Loggia dei Cavalli」サン・マルコ寺院が14時からの営業となる日曜日限定のチケットで、「2階の博物館とテラス」にのみ、指定日時に入場できます。
「Basilica S.Marco + Pala d'Oro + Museum Loggia Cavalli」サン・マルコ寺院への入場と見学に加えて、全ての有料ゾーンへの入場が含まれるチケットです。
【STEP2】予約日時と人数の選択
「Buy ticket」ボタンをタップして、チケットを選択して、ページが切り替わったら「Date」の右側あたりをタップして「予約日」を選択します。

「予約日」を選択すると、今度は「チケット枚数」と「予約時間」の選択項目が表示されるので、順番に選択していきます。

6歳未満のお子さんを同伴する場合は「Child 0-6 years old」より、必ず人数分のチケット枚数を選択してください。
「予約日」「チケット枚数」「予約時間」の全てを選択したら、ページ下方の「Add to Cart」ボタンをタップします。

ページが切り替わったら「Go to Cart」ボタンをタップします。

予約内容の確認画面が表示されるので、問題なければ「Go to checkout」ボタンをタップします。

【STEP3】アカウント登録と人数分の訪問者情報を入力
ログイン及びアカウント登録ページに移動します。初回利用者の方は「Register」タブをタップします。

「メールアドレス」「メールアドレス(確認用)」を入力の上で「任意のパスワード」を設定します。

最後に規約同意ののボックス2箇所にもチェックを入れ「Register」ボタンをタップします。
「認証コード」を求められるので、このタイミングでメールアドレスに届く「認証コード(5桁の数字)」を入力して「Verify」ボタンをタップします。

アカウント登録またはログインが正常に完了すると「CONFIGURE PRODUCTS」ページに移動します。

やや下方にある「登録済みのメールアドレス」をタップして「訪問者(ご自身)」の氏名などを登録します。

上から「名前(ローマ字)」「苗字(ローマ字)」「生年月日」の順で入力・選択し「Save」ボタンをタップします。

訪問者情報の登録と選択が完了すると緑色のチェックマークが表示された状態になります。

上の例は2枚予約する場合の例です。
必ず人数分の「訪問者情報」を登録してください。
「訪問者情報」は必ず予約する人数分登録してください。最初に登録したご自身の「訪問者情報」の下方に選択した人数分のブロックが並んでいます。「+Add New」ボタンをタップの上で「First name(名前)」「Last name(苗字)」「Person's Email(メールアドレス)」を全て入力して保存(Save)します。メールアドレスは全て代表者と同じで問題ないですが、氏名は必ず訪問者全員の氏名を正確に登録してください。
予約人数分の訪問者情報の登録が完了したら、ページを下方にスクロールしながら、4箇所ある規約の同意ボックス全てにチェックを入れます。

上の例はチェック箇所だけ抜粋しています。実際の規約文章は非常に長く、同意ボックスを見落とさないよう注意ください。最後に「Save and continue」ボタンをタップします。チェック漏れがあると次のステップに進めないのでご注意ください。
【STEP4】お支払い方法の入力
最終確認ページが表示されたら、内容を確認の上でページを下方にスクロールしていきます。

途中にチェックボックスがありますが、メールマガジンの購読を希望しない場合はチェックしないでください。
「Payment Method」という文字が見えたら、決済に利用するクレジットカード会社に応じてチェックを入れます。

VISAやマスタカードを利用する場合は「Tuttle le Carte di Credito(JCB以外のカード)」の方にチェックを、JCBを利用する場合は「Carte di Credito JCB(JCBクレジットカード)」にチェックを入れてください。チェック後「Pay Now」ボタンをタップします。
決済用のページに移動するので「USE PAYMENT CARD」ボタンをタップします。

領収書(レシート)の受領用メールアドレス入力を求められるので、入力の上で「PROCEED」ボタンをタップします。

クレジットカード情報の入力項目が表示されるので、必要項目を入力します。

①「Card Number」カード番号を入力します。
②「Card expiration date」カードの有効期限を「月」「年」の順で入力。/(スラッシュ)は自動で挿入されます。
③「CVV」カード裏面記載のセキュリティコード(下3桁の数字)を入力します。
④「カード名義 - Name(名前) / Surname(苗字) 」クレジットカードに記載されているお名前を「名前」「苗字」の順番でローマ字入力します。
①〜④の入力情報に間違いが無ければ、下部のボタン「PROCEED」ボタンをタップ。このタイミングで電話番号とチェックボックスが2つ表示されても入力は不要です。そのまま「PROCEED」ボタンをタップします。

続いて表示される確認画面で「円建て決済」か「ユーロ建決済」かを選択の上で「CONFIRM」ボタンをタップします。通常は「ユーロ建決済」の方が安くなる場合が多いです。
これ以後はご利用のクレジットカード会社の案内に従って支払いを完了してください。
決済が正常に完了すると「CONFIRMATION」と表示された予約完了ページに移動します。

このページが表示されたらチケット予約は無事完了です。稀に電波状況や閲覧環境によって、この完了ページが表示されない事もありますが、その場合は登録アドレスに送信されてくる予約完了メールを確認してください。
【STEP5】予約したチケットの確認・ダウンロード
予約完了ページが表示されると同時に、アカウント登録時に入力したメールアドレスに件名「Basilica San Marco - your receipt…」で予約完了メールが届きます。メールを開くと、入場チケットとなる「QRコード」を確認できます。

「Eチケット」は、スマートフォンの画面上で提示して利用する事ができます。複数枚購入された方は、人数分のEチケットとQRコードがメール内に表示されているかと思います。
同メール内に添付されている「Ticket receipt - ○○○」というPDFファイルも同じQRコードが記載されたチケットになります。こちらをダウンロードの上で利用しても問題ありません。また、チケットとは別途で「Purchase receipt…」というPDFファイルも添付されていますが、こちらは単なるレシート(領収書)になるので、サン・マルコ寺院入場時には必要ありません。
公式サイトのQ &Aにも記載されていますが、チケットはスマートフォンの画面上で提示しても、プリントアウトして持参しても利用できます。
サン・マルコ寺院 入り口と入場の流れ
サン・マルコ寺院を見学する際の入場の流れをご説明致します。
① 荷物を預かり所で預ける
サン・マルコ寺院内には、スーツケースはもちろん、大きなバックパックやリュックサックなどを持ち込む事はできません。
荷物がない方はこのステップは必要ありませんので「一般入場口から入場する」の項から読み進めてください。一方、40 cm x 30 cm x 20 cmを超える荷物がある方は、寺院北側の「荷物預かり所(コインロッカー)」に立ち寄って、入場前に荷物を預ける必要があります。
荷物の持ち込み可能サイズについて
公式サイトの規定では、「40cm × 30cm × 20cm」以内の荷物であれば寺院内に持ち込み可能となっています。ただし、サイズに関係なく「スーツケース」は持ち込み不可となっておりますのでご注意ください。
サン・マルコ寺院と「荷物預かり所」の位置関係は以下のグーグルマップを参考にしてください。赤い●マークの場所が荷物預かり所の場所になります。
こちらが「荷物預かり所」の入口です。

「荷物預り所」の中に入ると、コインロッカーが並んでいます。

荷物を預ける際の受付は、タッチパネル式の「自動受付機」を操作して行います。日本語にも対応しているので誰でも手軽に利用できると思います。クレジットカードのみ支払い可能です。

操作は日本の国旗をタッチして、案内に沿って行なってください。荷物を預ける場合は左側、荷物を取り出す場合は右側のボタンをタッチして手続きを行って行きます。預ける際は「ロッカーコード」が発券されますので、失くさずに保管ください。荷物取り出し時に必要となります。
② 一般入場口から入場する
荷物預かり所で荷物を預けたら、サンマルコ寺院西側の入り口へ向かいます。入口は、一般入場の方と、ツアー・団体客で分かれているため、まずは下の画像をご覧ください。

寺院に向かって左から2番目のアーチが、チケットをお持ちの方(予約済み)の方が利用する「一般入場口」です。 一方、右から2番目のアーチが「ツアー・団体客用入口」となっています。
入場ルールは時期により変わることがありますが、現地の案内や行列で「一般入場口」は区別しやすいので、迷うことはほとんどないと思います。
一般入場口

チケットは現地購入できませんので、事前にオンライン購入の上での訪問が必須です。
ツアー・団体客用の入口

③ チケットを提示して観光スタート
予約時間の5分ぐらい前になったら、入場チケット(バウチャー)のQRコードを入口前のスタッフに提示し、スキャンしてもらって入場します。

チケットには「予約時間の5分前から5分後までが入場可能時間」と明記されています。予約時刻を5分以上過ぎると入場を拒否される可能性がありますが、実際には予約時間の10分前程度であれば案内してもらえるケースも多いです。
チケットはプリントアウトでも、スマートフォン画面の提示でも問題ありません。また、年齢割引チケットを利用している場合、このタイミングで係員から身分証明書の提示を求められることがあります。いずれにしても、イタリアでは本人確認が年々厳しくなっているため、パスポートは常に携帯することを強くおすすめします。
寺院に入場したら、後は自由に観光をスタートしていきます。
サン・マルコ寺院内の見学ポイントと見どころ
サン・マルコ寺院には、通常チケットで見学できる1階エリアのほか、博物館やテラス、パラ・ドーロなど複数の見学ポイントがあります。各スポットの概要は以下のとおりです。
サン・マルコ寺院(St Mark Basilica)

通常のチケット「Basilica San Marco(10ユーロ)」で見学できるのは、「バジリカ(Basilica)」と呼ばれるサン・マルコ寺院1階の見学エリアです。寺院内部は全体的にやや薄暗く、入った瞬間に華やかさが押し寄せてくるというより、天井や壁面を覆う金色のモザイクが、光を受けてじわじわと浮かび上がってくるような独特の雰囲気があります。

見どころの中心となるのは、ビザンティン様式の影響を色濃く残す金地のモザイク装飾です。

天井やドーム、アーチ部分には、聖書の場面や聖人たちの姿が細かく描かれており、単なる装飾というより、寺院全体がひとつの宗教画のように構成されています。特に入口付近の玄関廊では、旧約聖書の「創世記」を題材にしたモザイクが見られるため、入場直後から頭上にも注目しておくのがおすすめです。

また、サン・マルコ寺院では天井のモザイクだけでなく、足元の大理石の床も見逃せません。

幾何学模様や動物をモチーフにした装飾が随所に施されており、長い年月の中でわずかに波打つようになった床面からも、ヴェネツィアを代表する歴史的建造物ならではの重みを感じられます。
1階エリアだけでも、金色のモザイク、重厚な柱やアーチ、大理石の床、玄関廊の天井装飾など見どころは多く、短時間で通り過ぎてしまうのは少しもったいない場所です。ただし、1階からだとモザイクの細部までは見上げる形になるため、より近い距離で装飾を鑑賞したい方は、2階の博物館やテラスまで見学できるチケットを選ぶと満足度が高いと思います。
サン・マルコ博物館とテラス(Museum and Loggia dei Cavalli)

サン・マルコ寺院 + 博物館の見学チケット「Basilica S.Marco + Museum(20ユーロ)」を購入すると、1階エリアに加えて「2階エリア」の博物館とテラスも見学できます。
博物館へ移動するには、1階の寺院内部に入ったら右奥へ進み、2階へ上がる階段を利用します。

階段を上った先にあるのが「サン・マルコ博物館(Museum)」で、通常の1階見学とは違った角度から寺院内部を楽しめるエリアです。
博物館エリアの大きな見どころは、サン・マルコ寺院の正面上部を飾っていた「ブロンズ馬像」のオリジナルです。

現在、寺院正面のテラス部分に設置されている馬像は複製で、保存状態を守るために本物は博物館内で展示されています。十字軍によってコンスタンティノープルからヴェネツィアへ持ち帰られたとされる貴重な作品で、サン・マルコ寺院の歴史を象徴する展示のひとつです。
また、2階からは寺院内部を上部から見下ろすことができ、1階から見上げるだけでは分かりにくい金色のモザイク装飾を、より近い距離で鑑賞できます。

天井やドーム、アーチ部分に広がるモザイクの細かな表情が見やすくなるため、サン・マルコ寺院らしいビザンティン様式の美しさをじっくり味わいたい方には、特におすすめのエリアです。

さらに、博物館の見学後は「ロッジャ・デイ・カヴァッリ(Loggia dei Cavalli)」と呼ばれるテラスへ出ることができます。

ここからはサン・マルコ広場を正面から見渡すことができ、鐘楼、ドゥカーレ宮殿、広場を行き交う人々を高い位置から一望できます。

広場の地上から眺める景色とは印象が大きく異なり、サン・マルコ寺院を訪れたらぜひ立ち寄りたい展望スポットです。
テラスの通路は、比較的幅が広いので、写真撮影などしやすいと思います。夏場は風が気持ちいいです。
展望も良好で、南側の運河まで、はっきりと視界に捕らえる事ができます。
サン・マルコ広場はもちろん、広場に面するランドマーク群も一望できます。こちらは広場の北型に位置する「時計塔」の景観です。
寺院内部のモザイクを近くで見たい方や、サン・マルコ広場を上から眺めたい方は、1階のみのチケットではなく、博物館とテラスまで入場できるチケットを選んでおくと満足度が高いと思います。
パラ・ドーロ(Pala d’Oro)
画像出典:Wikimedia Commons / Public domain
内陣の主祭壇の奥にある、黄金装飾の祭壇画が「パラ・ドーロ(Pala d’Oro)」です。イタリア語で「黄金の祭壇画」を意味し、サン・マルコ寺院を代表する宝物のひとつに数えられています。
パラ・ドーロは幅約3.34m、高さ約2.12mの大型祭壇画で、この規模のゴシック金細工としては世界的にも非常に貴重な作品です。金メッキを施した銀板の上に、約250点のクロワゾネ七宝と、真珠、サファイア、エメラルド、ルビー、アメジストなどを含む1,927点の宝石・貴石が装飾されています。
中央には祝福するキリストの姿が描かれ、その周囲には四福音書記者、聖母マリア、使徒、預言者、天使、聖マルコにまつわる場面などが細かなエナメル細工で表現されています。単に宝石を並べた豪華な装飾品というより、宗教画・金工美術・宝飾工芸が一体になった、サン・マルコ寺院ならではの祭壇画と言えます。
パラ・ドーロの鑑賞は、1階の通常エリアの見学チケットには含まれていないため、20ユーロのチケット「サン・マルコ寺院 + パラ・ドーロ(Basilica S. Marco + Pala d’Oro)」などを購入する必要がありますが、サン・マルコ寺院の豪華さを象徴する作品をじっくり見たい方には、一見の価値はあると思います。
ただし、この有料ゾーンで見学できる主な対象は「パラ・ドーロ」のみです。博物館やテラスのように見学範囲が広がるわけではないため、チケット単体で考えるとやや割高に感じる方もいるかもしれません。全体の満足度を重視するなら、パラ・ドーロ単体よりも、博物館やテラスも含めたチケットと比較して選ぶのがおすすめです。
なお、撮影ルールについては時期や現地係員の判断によって運用が変わる可能性があります。写真目的で入場するというより、実物の輝きや細かな装飾を間近で鑑賞するためのエリアと考えておくと良いでしょう。
宝物庫(Treasury)
宝物庫には「壺」や「聖杯」をはじめ、100点以上の「聖遺物」などが展示されています。宝物庫に展示されている宝物は、1204年のコンスタンティノープル襲撃時の略奪品が大半を占めています。以前までは、この「宝物庫」も別料金の有料見学ゾーンでしたが、現在はチケット料金や営業時間の案内などが、公式HPから消えております。閉鎖されたか、現地の状況によって見学可能な可能性もあります。
荷物の預け場所については、本記事後半の「入り口と入場の流れ」にて詳しく解説しています。
サン・マルコ寺院 外観の見どころ(モザイク画・彫像など)

サン・マルコ寺院は内部だけでなく、外観にも多くの見どころがあります。正面ファサードには5つの入口が並び、それぞれの上部には聖マルコにまつわるモザイク画や、細かな彫像、ヴェネツィアを象徴する有翼の獅子などの装飾が施されています。

ここでは、寺院に入場しなくてもサン・マルコ広場側から確認できる、外観の注目ポイントを中心に紹介します。外観全体を眺めるだけでも見応えがありますが、特に中央入口周辺や各入口上部のモザイク画に注目して見ていくのがおすすめです。
正面上部のブロンズ馬像

サン・マルコ寺院の正面上部、テラス部分には4頭のブロンズ馬像が並んでいます。現在外観で見られる馬像は複製で、オリジナルは寺院2階のサン・マルコ博物館に展示されています。外観から見える馬像を確認してから博物館で本物を見ると、サン・マルコ寺院の歴史をより立体的に感じられます。
聖マルコ像
寺院正面の中央入口、その真上にそびえ立つのが「聖マルコ像」です。

現在の像は15世紀初頭に加えられたものとされ、左右には2体の天使像も配置されています。サン・マルコ寺院の正面ファサードの中でも視線を集める位置にあり、入口周辺を見上げる際にぜひ注目したい装飾のひとつです。
聖マルコの象徴「有翼の獅子」
サン・マルコ寺院の正面上部には、聖マルコの象徴である「有翼の獅子」が掲げられています。

青地に金色の星が散りばめられた背景の中で、翼を広げた金色の獅子が開いた本に前足を置く姿は、寺院外観の中でも特に目を引く装飾です。
開いた本は一般的に平和を表すものとされ、サン・マルコ寺院が福音記者・聖マルコに捧げられた教会であることを象徴しています。

中央入口の上部を見上げると、周囲の天使像や白い彫刻装飾とあわせて、ヴェネツィアらしい華やかな外観を間近に感じられます。
ファサードのモザイク画「聖マルコの遺骸が寺院へ運び込まれる場面」
正面ファサードの入口上部には複数のモザイク画がありますが、中でも注目したいのが、左から2番目にある「聖マルコの遺骸が寺院へ運び込まれる場面」です。

現在の正面ファサードに残る唯一の13世紀のモザイクとされ、金色の背景とビザンティン様式を感じさせる人物表現が印象的です。
他の入口上部のモザイク画も華やかですが、この作品はサン・マルコ寺院の外観装飾の中でも歴史的価値が高く、広場側からファサードを眺める際にぜひ確認しておきたい見どころです。
ファサードのモザイク画「最後の審判」

サン・マルコ寺院観光 所要時間の目安

サン・マルコ寺院観光の所要時間目安は65分〜80分ほどです。
上記の所要時間は、サン・マルコ寺院内1階の無料エリアを一通り見学して、有料ゾーンの中でも人気の「サン・マルコ博物館(5€)」と「パラ・ドーロ(2€)」を見学した場合の所要目安となっています。
サン・マルコ寺院のロケーションと行き方

サン・マルコ寺院はサン・マルコ広場の東側、ベネチア本島の南東側に位置しています。サン・マルコ広場には他にも、ドゥカーレ宮殿や鐘楼、コッレール博物館などベネチアの大きな見所が集中しています。
ローマ広場やサンタ・ルチア駅からアクセスする場合、徒歩か水上バスでアクセス可能です。サン・マルコ寺院のロケーションは下の地図の❶になります。
【観光スポット・ランドマーク】
❶ サン・マルコ寺院、❷ ローマ広場、❸ サンタ・ルチア駅
❶ ドゥカーレ宮殿、❷ 鐘楼、❸ コッレール博物館
【水上バス乗り場】
❶ Ferrovia(フェロヴィア駅)、❷ P.le Roma(ローマ広場駅)、❸ Vallaresso(ヴァラレッソ駅)、❹ S. Zaccaria(サン・ザッカリア駅)
ローマ広場とサンタ・ルチア駅からの行き方
ローマ広場、もしくはサンタ・ルチア駅周辺から水上バスを利用して「サン・マルコ寺院」にアクセスする場合、水上バスの路線番号「1番」「2番」「51番」の何れかに乗船してアクセスします。
水上バス番号「1番」か「2番」の水上バスに乗船した場合は「Vallaresso(ヴァラレッソ駅)」船着場で下車後、サン・マルコ寺院までは徒歩5分(450m)ほど。
「51番」の水上バスに乗船した場合は「S. Zaccaria(サン・ザッカリア駅)」で下船後、サン・マルコ寺院までは徒歩4分(350m)ほどになります。
サンタ・ルチア駅から水上バスを利用する場合の最寄り船着場は「Ferrovia(フェロヴィア駅)」、ローマ広場から水上バスを利用する場合は「P.le Roma(ローマ広場駅)」が最寄り船着場になります。
以下は、サン・マルコ寺院のHPに記載されている「ローマ広場」と「サンタ・ルチア駅周辺」からアクセスする場合の路線や移動手段別の所要時間の目安になります。
ローマ広場からサン・マルコ寺院までの所要時間
- ・水上バス1番で所要40分
- ・水上バス51番で所要20分
- ・水上バス2番で所要30分
- ・徒歩で所要40分
サンタ・ルチア駅からサン・マルコ寺院までの所要時間
- ・水上バス1番で所要35分
- ・水上バス51番で所要25分
- ・水上バス2番で所要35分
- ・徒歩で所要30-45分
2番路線はいわゆる快速に相当する水上バスなので、停船駅も少なく快適です。一方、1番路線の水上バスは、2番路線の各駅バージョンと言った感じになるので停船する駅も多くなります。
51番に関しては、やや狭い船になるので大きな荷物がある際はお勧めしません。
どちらにしても、最初に到着した水上バスに乗れば問題ありません。
水上バスの路線図
以下は、水上バスの運行会社「ATCV」のHPで配されている「ベネチア水上バスの全路線図」になります。画像をクリックすると、PDFの地図がダウンロードできるので、是非ご活用ください。

まとめ

本記事では、サン・マルコ寺院の入場予約を中心に解説致しましたが、大事なポイントはまとめると以下の様な感じになります。
- ・サン・マルコ寺院のチケットは事前予約が必須。2025年7月以降、現地でのチケット購入は不可。
- ・サン・マルコ寺院の通常チケットは10ユーロ。2階の博物館・テラスや「パラ・ドーロ」なども見学する場合は、見学範囲に応じたチケット料金が必要。
- ・サン・マルコ寺院には複数の有料エリアがあり、どこまで見学したいかによって購入するチケットが異なる。
- ・人気の「2階テラス」を見学するには、寺院入場に加えて「2F博物館・テラス」がセットになった20€のチケットが必須。
- ・チケットの事前予約(購入)はGetYourGuideなどの日本語のチケット販売サイトでも可能
- ・「40 cm x 30 cm x 20 cm」を超える荷物は寺院内に持ち込めないので、寺院北側の荷物預かり所に事前に預ける必要がある。
以前のサン・マルコ寺院は、常に長蛇の列ができる混雑スポットでしたが、現在は完全予約制になったことで、事前にチケットを予約していればスムーズに入場できるようになりました。
ただし、各時間帯には入場枠の人数制限があるため、直前では希望の時間が取れないことがあります。訪問日の約3ヶ月前から予約可能ですので、できるだけ余裕を持って手続きを行うことをおすすめします。
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