【パリ】 サン・シュルピス教会への行き方・入場料金・見どころなどを解説

(公開:2018年10月19日)

パリ
サン・シュルピス教会

バロック様式の「サン・シュルピス教会」は、聖シュルピスに捧げられたカトリックの教会です。元々この場所には、13世紀に建てられたロマネスク様式の教会があり、現在の建物はパリの司祭「ジャン・ジャック・オリエ」によって17世紀に建設された2代目になります。

左右に並ぶ塔が特徴的なこの教会は、パリの中でも、あの「ノートルダム大聖堂」に次ぐ大きさを誇ります。2つ塔の高さは一見等しく見えますが、北側の塔が73m、南側の塔が68mと、左右で異なっています。

教会の建設は、ルイ13世の王妃である「アンヌ・ドートリッシュ」の命令によって1646年スタートし、設計はフランスの建築家「クリストフ・ガマール」が手掛けました。建設工事は順調とは言えず、設計変更や資金不足により何度か中断を余儀無くされますが、建設開始から約100年後の1745年に一応の完成をみます。

その後、火災や落雷に見舞われるなど不運が続きますが、それらの被害は、エトワール凱旋門の設計を手がけたフランスの建築家「ジャン・フランソワ・テレーズ」の手によって修復されました。

後年の1999年に勃発した「普仏戦争」によって教会の一部は再びダメージを受けますが、その修復も2011年には完了を迎えました。

現在、サン・シュルピス教会内部は無料で見学する事ができるほか、定期的にコンサートなども行われています。教会内部には、ドラクロワが手がけた「フレスコ画」や、「世界最大級のパイプオルガン」「グノモンの日時計」など、入場無料とは思えないほど見どころが満載です。

本記事では、このパリで2番目に大きい教会に興味お持ちの方に向けて、教会の営業時間や行き方などの観光情報はもちろん、教会内部の見どころなども写真付きで詳しく紹介致します。

営業時間・入場料金・休館日

営業時間07:30 〜 19:30
休館日なし
入場料金・無料※ガイドツアーに参加する場合は有料

行き方・ロケーション

「サン・シュルピス教会」はパリの6区、ルーブル美術館の南側約1kmほどの場所に位置しております。近隣には「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」や、有名なカフェレストラン「レ・ドゥ・マゴ」などもあるので、折角なら同時に観光するのがお勧めです。

【地下鉄での行き方】

地下鉄ライン4番「サン=シュルピス駅(Saint-Sulpice )」で降りて徒歩4分(300m)、もしくは地下鉄ライン10番「マビヨン駅(Mabillon)」で降りて徒歩3分(240m)ほどです。

【徒歩での行き方】

サン・シュルピス教会内部の景観と見どころ

教会の見どころと内部の景観

サン・シュルピス教会は映画「ダ・ヴィンチ・コード」で有名になりましたが、パリで2番目の大きさを誇る教会だけあって、内部の荘厳さと迫力は中々の物があります。

教会の見どころと内部の景観

その規模は、高さは34m、奥行き113m、幅58mを誇り、「ノートルダム大聖堂」と比較しても、わずかに小さいだけです。かつては、あの「ナポレオン・ボナパルト」が当時の政府を打倒するために起こした軍事クーデター「ブリュメールのクーデター(1799年)」の3日前に、ここで700人もの人を集めて、宴を開いたとも言われています。

ドラクロワのフレスコ画

教会内部の一番の見どころは、入り口に入って右側にある「ウジェーヌ・ドラクロワ」が手がけたフレスコ画「ヤコブと天使の戦い(1855-61)」です。作中では、ヤコブが天使と戦うという旧約聖書の創世記32章の一場面が描かれています。

ドラクロワのフレスコ画

グノモンの日時計

今から6000年ほど前にエジプト人によって考案された地面にグノモン(投影棒)を立てて、影の長さで1日の時間を知る「グノモンの日時計」。教会の鐘を鳴らす正確な時間を知るために利用されていました。

グノモンの日時計

聖母マリアの礼拝堂

1660年に造られたこのバロック様式の礼拝堂は聖母マリアに捧げられています。中央の聖母子像は、フランスの彫刻家「ジャン=バティスト・ピガール」によって作成されたもので、聖母マリアが蛇を足蹴にしているのが特徴的です。

聖母マリアの礼拝堂

マリアの左右には合計4本の柱がありますが、後列の2本は奥行きを表現するために後年に追加されたものです。

世界最大級のパイプオルガン

世界最大級のパイプオルガンは、現在でも教会で行われるコンサートなどでその音色を聞く事ができます。

世界最大級のパイプオルガン"Grandes orgues de l'église Saint-Sulpice" by Selbymay is licensed underCC BY 3.0

このパイプオルガンは、1776年から1781年にかけて本教会の修復を手がけた建築家「ジャン・フランソワ・テレーズ・シャルグラン」によって造られました。約7,300本のパイプと102個のストップ(音色選択機構)を備えており、製造された時点ではフランスで最大のものでした。現在は、サントゥスタッシュ教会とノートルダム大聖堂のパイプオルガンに次いでフランスで3番目に大きいオルガンとなっています。

四方位の泉(噴水)

教会前の広場には、ルイ14世の時代に造られたヴィスコンティの「四方位の噴水(1843年〜48年)」があります。噴水上のモニュメントの四方を、「フランソワ・フェヌロン」 「ジーン・バプティスト・マシロン」, 「ジャック=ベニーニュ・ボシュエ」 「エスプリ・フレシエ」など、パリの歴史上の大司祭や神学者などの彫像が囲んでいます。

サン・シュルピス教会前広場の四方位の泉(噴水)

観光の所要時間とまとめ

サン・シュルピス教会前の広場

サン・シュルピス教会は、壮大で中々見どころのある教会ですが、わざわざこの教会だけのために訪れるほどの場所ではありません。しかし、もしこの教会の近場の観光スポットである「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」や、歴史あるカフェレストラン「レ・ドゥ・マゴ」なども観光の周遊コースに組み込んでいるのであれば、是非一緒に観光する事をお勧めします。教会内部への入場も無料で混雑もほとんどありません。また、教会前の広場のベンチで休憩するのも良いと思います。

サン・シュルピス教会の観光所要時間は10分〜20分もあれば十分だと思います。