【パリ】ノートルダム大聖堂 塔の予約方法から行き方まで徹底解説
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パリユネスコの世界遺産にも登録されているパリの「ノートルダム大聖堂」は、ゴシック建築の最高傑作と言われています。
ノートルダム大聖堂の建築は13世紀から15世紀にかけて行われ、完成まで2世紀もの期間を要しました。その後、18世紀のフランス革命によって大きなダメージを受けますが、19世紀になり建築家の「ウジェーヌ・エマニュエル・ヴィオレ・ル・デュク」の指揮の元で修復工事が行われ、現在の荘厳な姿を取り戻しました。
現在、ノートルダム大聖堂は、大聖堂内に無料で入場できるほか、付属の塔や宝物庫、クリプトと呼ばれる地下遺跡にも有料で入場する事ができます。
ただし、付属の塔に入場するためには、入場時間を指定の上で予約が必須となり、見学はツアー形式で行われます。
本記事では「ノートルダム大聖堂」の行き方や営業時間などの基本情報はもちろん、塔の入場予約から当日の入場の流れまで詳しく解説致します。
現在、ノートルダム大聖堂は、2019年4月15日に起きた火災被害により修復工事が行われています。工事現場の柵ごしに外観のみ見学が可能です。マクロン大統領は、5年以内には再建したいと言っていますが、修復完了日に関する具体的な発表は行われていません。
営業時間と入場料金
ノートルダム大聖堂には大きく分けて「大聖堂」「塔」「宝物庫」「クリプト(地下遺跡)」の4つの観光スポットがあり、それぞれ営業時間と入場料金が異なります。
また、ミュージアムパスをお持ちの場合は、「ノートルダム大聖堂」の全てのスポットで利用可能です。
ノートルダム大聖堂
奥行き128m、幅48m、高さ69m(尖塔は90m)を誇るパリの大聖堂。 聖堂の外観を飾る美しい彫刻や、中世ヨーロッパの森をイメージして造られた聖堂内部は必見です。
営業時間 |
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入場料金 | 無料 |
その他 |
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大聖堂付属の塔
塔の上からはパノラマビューでパリ市内を一望する事ができる他、キマイラの回廊で見る事ができる「キマイラ」の彫像は必見です。塔の見学には予約が必要で、見学はツアー形式で行われます。また、塔の展望階までは422段の狭い螺旋階段を上がっていく必要があります。
営業時間 |
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入場料金 |
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その他 |
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宝物庫
キリストが磔刑に処せられた時に身に着けていたとされる聖遺物をはじめ、礼拝用の道具や衣服など、宗教関連の金銀の品々が展示されています。宝物庫の入口は大聖堂の中にあります。
営業時間 |
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入場料金 |
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その他 | ・ミュージアムパスの利用可 |
クリプト(地下遺跡)
クリプトは1980年に一般公開された、ローマ時代から19世紀までの遺跡を見学する事ができる考古学博物館です。入口は広場を挟んで、大聖堂の向かい側にあります。
営業時間 |
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入場料金 |
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その他 | ・ミュージアムパスの利用可 |
ノートルダム大聖堂の全ての施設(大聖堂、塔、宝物庫、クリプト)の最終入場は、営業時間終了の45分前までになります
ロケーション・行き方
ノートルダム大聖堂はパリの4区、シテ島と呼ばれる直径約1kmほどの中洲(小島)の上に位置しています。小島と言っても陸で繋がっているので、メトロと徒歩を利用してのアクセスが一般的です。
【地下鉄でのアクセス】メトロのライン4の「Cité」駅で降りて徒歩4分、もしくは同じくメトロライン4の「Saint-Michel」で降りて徒歩6分ほどです。
【主な観光スポットからの徒歩でのアクセス】- ■サン・ジャックの塔から:徒歩8分(600m)
- ■サント・シャペルから:徒歩5分(500m)
- ■ルーブル美術館から:徒歩18分(1.4km)
- ■パレ・ロワイヤルから:徒歩25分(1.9km)
- ■コンコルド広場から:徒歩34分(2.7km)
バスの場合は複数の路線でアクセスが可能ですが、以下の路線が分かりやすくておすすめです。
- ■路線番号47「Cité - Parvis Notre-Dame」駅で降りて徒歩2分ほど。
- ■路線番号21か38「Cité - Palais de Justice」駅で降りて徒歩7分ほど。
入口と入場の流れ
本項では、ノートルダム大聖堂の各見学スポットの入口と入場の流れについて説明致します。
■ノートルダム大聖堂の入場の流れ
ノートルダム大聖堂の入口は建物の西側にあります。西側の正面ファサードに向かって右側の扉から聖堂内部に入場する事ができます。また、向かって左側の扉が出口になります。
ノートルダム大聖堂内への入場は無料なのでチケットは必要ありません。観光当日は入口から入場して、セキュリティチェックを受けるだけです。セキュリティチェックを無事通過した後は、自由に聖堂内を見学できます。
【オーディオガイドについて】ノートルダム大聖堂では5ユーロで、オーディオガイドのレンタルが可能です。対応言語も、日本語を始め、英語、フランス語、中国語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、ポルトガル語など、8ヶ国語に対応しています。
オーディオガイドは、大聖堂に入場してすぐ正面の受付カウンターでレンタルする事ができます。
また、受付カウンターの営業時間は、9:30~18:00(月~土曜)、13:00~18:00(日)になり、大聖堂の営業時間とは異なりますのでご注意ください。
■塔の入場の流れ
塔の観光当日は、アプリか予約機で塔の入場予約を完了の上で、塔専用の入り口に並んで入場を待ちます。アプリで予約を行った場合は、端末上で「QRコード」を、予約機で予約を行った場合は、予約完了後に発行された「予約書」を、それぞれ入口前の係員に提示して入場します。
塔の入場予約方法に関しては、次項の「塔の入場予約について」で詳しく解説致します。
また、大聖堂と塔の入口の位置関係は以下の画像を参考にしてアクセスしてください。塔専用の入口は建物の北側にあります。
チケットを提示して敷地内に入ってから塔に入場するまでは、しばらく空きスペースで待機します。入場チケットは中に入場してから購入できるので、この時点では予約書があれば問題ありません。
空きスペースで待機後、セキュリティチェックを受けて建物に入り、階段を少し上がって行くと塔のギフトショップ兼チケット売り場に出ます。
ミュージアムパスを持っていない方は、正面のカウンターで入場チケット(10€)を購入します。しばらくすると、開始の合図があるので、チケットカウンターの反対側の扉からチケットを提示して、塔の見学をスタートして行きます。
【塔の見学開始から終了まで】塔の見学は、ツアー形式になっています。と言ってもガイドによる解説がある訳ではなく、係員の合図と共に移動して行くというだけです。
最初は、387段の階段を上って「キマイラの回廊」から見学していきます。この時、係員から指示があるまでは自由行動になります。
「キマイラの回廊」を15分~20分ほど見学した後、係員の合図と共に、残り35段の階段を上って南塔の展望階に上って行きます。南塔の展望階からは、パリ市内をパノラマビューを望む事ができます。展望階の見学は15分~20分ほどで終了となり、その後は各自で階段で地上階まで下りてツアーは終了となります。
【塔に上る際の注意事項】- ・天候などの理由によって急遽、塔に上れなくなる場合があります。
- ・塔の中での自撮り棒の使用は禁止されています。
■宝物庫の入口
宝物庫はノートルダム大聖堂内の南側の側廊に入口があります。大聖堂に入場したら、時計周りに順路にそって歩いて行き、折り返した場所から少し歩いた左手側に入口があります。チケット(5€)は宝物庫の入口付近で販売されているほか、ミュージアムパスでも入場可能です。
■クリプトの入口
ノートルダム大聖堂の付属施設の中で唯一、クリプト(地下遺跡)だけが離れた場所にあります。離れていると言っても、ノートルダム広場を挟んで反対側にあるので、徒歩ですぐにアクセスする事ができます。
クリプトの入口と大聖堂の位置関係は下の写真を参考にしてください。
クリプトは地下にありますので、入口から階段を下りて、そこでチケット購入して入場します。
塔の入場予約について
ノートルダム大聖堂内への入場は無料で、予約なども必要ありませんが、付属の塔へ上る場合は、時間指定の入場予約が必須となります。
塔の予約方法には以下の2つの方法があります。
- ①ノートルダム大聖堂北側の予約機から予約する方法。
- ②スマートフォンやタブレットの専用アプリから予約する方法。
上記のどちらの予約方法も、当日の午前7時30分以降にしか予約を行う事ができませんので、観光当日の朝以降に予約を行う形になります。
また、予約機で予約する場合は現地の予約機の設置場所に足を運ばなければならないのは当然ですが、アプリで予約する場合も、パリ市内か近郊の街からでしか予約をする事ができません。
試しに以下のパリ近郊の街で、予約アプリを起動したところ、以下の様な結果になりました。
- ■ヴェルサイユ宮殿予約メニューが表示されましたので、この地域からの予約も可能です。
- ■モンサンミシェル予約メニューは表示されませんでした。この地域からの予約はできません。
- ■シャルトル大聖堂予約メニューは表示されませんでした。この地域からの予約はできません。
以上を踏まえると、パリ市内からベルサイユ宮殿ぐらいまでの場所からなら、アプリでの時間指定予約が可能です。もちろん、Wifiなどのネット環境に接続できる事が大前提となります。
ピークシーズンなどは、正午には塔への入場予約はいっぱいになってしまうので、観光当日は、午前7時30分になると同時に、アプリを起動して、時間指定予約を完了してしまうのがおすすめです。
アプリは日本語に対応しており、日本語の表示を見ながら簡単に予約を完了する事ができます。
アプリでの予約方法
ノートルダム大聖堂付属の塔の入場予約は、専用の無料アプリから行う事ができます。まずは、お手持ちのスマートフォンやタブレットから「Appstore」か「 Googleplay」にアクセスして、「JeFille(ジュフィル)」というアプリを検索してダウンロードしてください。予約の操作は全てこのアプリ上で行います。
アプリは「DuckTheLine」という名前で表示されますが、正式名は「JeFille(ジュフィル)」と言います。紛らわしいですが、「DuckTheLine」と「JeFille(ジュフィル)」は同じアプリです。
それでは塔の入場時間の指定予約を手順に沿って説明致しますので、まずは「JeFille(DuckTheLine)」のアプリを立ち上げてください。アプリはパリ市内で、観光当日の午前7時30分以降に立ち上げる様にお願い致します。
パリ市内で午前7時30分以降にアプリを立ち上げると、以下の様な画面が表示されます。青枠で囲った範囲をタップして予約を進めていきます。
画面が切り替わったら、紺色のボタン「ウェイティングリストに加わる」をタップします。
次に予約人数の選択画面に移動するので、塔に入場を希望する人数をタップします。最大同時に7人まで予約が可能です。
続いて、「いつのご来場を希望ですか?」と聞かれるので、任意の時間を指定して予約する場合は「本日、選択した場所で」をタップします。少し日本語がおかしいですが、時間指定の画面に移動します。
候補の時間が表示されたら、塔への入場を希望する時間枠をタップして選択します。午前10時~午後3時50分の間で、10分単位で時間指定が可能です。朝一番でアプリを起動すれば、ピークシーズンでも予約が埋まっている事は稀ですが、既に予約がいっぱいの時間帯は選択する事ができません。
また、「できるだけ早く」をタップした場合は、予約に空きがある時間帯の中で最も早く入場できる時間帯を自動的に指定してくれます。
希望の時間をタップして、予約が正常に完了すると「素晴らしい!順番が近くなると通知を受け取ります」という画面(下画像参照)が表示されます。この画面が表示されれば予約は完了です。そのまま「OK」ボタンをクリックします。
「OK」ボタンをクリックすると、「QRコード」が表示されます。この「QRコード」が予約書になりますので、観光当日はスマートフォンの端末上でこの「QRコード」を提示して入場します。
また、「QRコード」の下にある「再計画する」というボタンを押すと、指定した時間をいつでも変更する事ができます。ただし、予約は随時埋まっていくので、予約時間を変更する場合は、できる限り早めに行う様にしてください。
【アプリのエラー画面】日本国内や、指定の時間以外に「JeFille(ジュフィル)」を立ち上げると以下の様なエラー画面が表示され、塔の入場予約を行う事はできません。
予約機での予約方法
塔への入場予約は、ノートルダム大聖堂の北側に設置されている予約機からも行う事ができます。
予約機の操作はアプリと同様に観光当日の午前7時30分以降より操作が可能となります。
予約が完了すると、整理券が発行されるので、塔の入場口で係員に提示して入場する形になります。
予約機の操作自体は「人数」と「予約時間」を選択するだけなので、非常に簡単ですが、わざわざ現地のノートルダム大聖堂まで足を運ばなくてはなりません。また、モニターの表示言語は英語とフランス語しか対応しておらず、後ろに人が並んでいると落ち着いて操作できないと思います。ですので、もし可能なら事前にアプリで予約してしまった方が確実です。ピークシーズンなどは、予約機が設置されていない日もあります。
日本語で予約したい場合
ノートルダム大聖堂の塔の見学を事前に日本語で予約したい方は、「GET YOUR GIDE」というサイトを利用すれば、わずかな手数料で日本語の説明ページから予約が可能です。
GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。
【GET YOUR GIDE ノートルダム大聖堂オの塔の見学を含むツアー】- ・ノートルダム大聖堂のツアーとSkip-the-Line Towers Climb(塔の行列をスキップ)ローマ中心部にあるコロッセオ、パラティーノの丘、フォロ ロマーノに優先入場できる共通パッケージです。自由なペースで、共和政ローマ時代の重要な建造物の遺跡をゆっくりご覧ください。
ノートルダム大聖堂の景観と見どころ
■大聖堂の外観
ノートルダム大聖堂の外観は、西側の正面ファサードだけでなく、反対側の東側や南側からの景観も素晴らしいので、是非、建物を一周ながら、色んな角度で大聖堂を観賞して見てください。
ノートルダム大聖堂の東側(後塵)の景観。正面にあたる西側のファサードとは違った魅力があります。
こちらは大聖堂の南側からの景観です。聖堂の側面にあたるので、大聖堂の奥行き具合が良く分かります。
西側の正面ファサードの景観。恐らくほとんどの方がノートルダム大聖堂と言えば、この景観のイメージだと思います。
ノートルダム大聖堂の西側中央の扉には、キリスト教の最重要テーマである「最後の審判 ポルタタイユ」が描かれています。
西側のファサードに向かって一番左側の4つの彫刻の右から2番目に、首を持っている彫像があります。これはパリの聖人「サン・ドニ」で、斬首された後に首を持ったまま歩いたと伝えられています。
■聖堂内部の景観と見どころ
中世ヨーロッパの森をイメージした聖堂内部の景観です。ステンドグラスから光が差し込む時間帯は神秘的で美し景観を目にする事ができます。
高さは33mの天井は「リブ・ヴォールト」という、少ない数の柱で広い空間を支えることができる建築様式によって支えられています。
■キマイラの回廊と塔からの景観
塔に入場すると、階段を登って最初に「キマイラの回廊」を見学する事ができます。キマイラの回廊では、キマイラをはじめとする様々な獣が聖堂を見守る様に配置されています。
手前にはセーヌ川、奥にはエッフェル塔も見えます。キマイラとパリ市内を同じアングルで撮影すると、味のある面白い写真が撮影できます。
所要時間の目安
ノートルダム大聖堂の観光所要時間は2時間ほどです。
上記の所要時間は、「ノートルダム大聖堂内部」と「付属の塔」のみを見学した際の所要時間目安です。「宝物庫」と「クリプト(地下遺跡)」も見学する場合は、トータルで所要3時間は必要となります。
【各スポットの所要時間の目安】- ■ノートルダム大聖堂:所要40分〜50分
- ■塔:所要50分〜1時間
- ■宝物庫:所要10分〜20分
- ■クリプト(地下遺跡):所要20分〜30分
まとめ
ノートルダム大聖堂は、エッフェル塔やルーブル美術館などと比べると、混雑は大分緩やかです。ピークシーズンなどは、入場待ちの行列が出来る場合がありますが、見た目の列の長さほど時間的には並ばないので、あっという間に入場できます。
しかし、付属の塔に関しては混雑の有無に関係なく、予約なしでは上る事ができません。予約は専用アプリを使えば、5分もかからないので、塔の観光をお考えの方は、朝一番で塔の予約を行っておくのがお勧めです。
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