プラハ城・展望塔(聖ヴィート大聖堂の南塔)の入り方・展望・見学情報を徹底解説
()
プラハ
意外と知られていませんが、聖ヴィート大聖堂の高さ99.6mある南塔には、56m地点まで登ることができます。287段の階段を上る必要があり、体力的には少しきついですが、登り切った先には大きなご褒美が待っています。
高さ56mの展望台からは、プラハ城内やプラハ市内を一望できます。聖ヴィート大聖堂そのものがプラハの高台に建っているため、旧市街を見下ろすその眺めは圧巻です。さらに南塔からは、大聖堂の尖塔や屋根を間近に見ることもでき、建築美をより実感できます。時間に余裕があれば、ぜひ挑戦してみる価値があります。
この塔の建設は、14世紀末に建築家ペトル・パルレーシュによって始められました。当初はゴシック様式で計画されていましたが、未完成のまま時代を越え、16世紀には展望ギャラリーと尖塔のヘルメット部分が加えられました。さらに18世紀には現在のドームへと置き換えられています。
南塔には、チェコ国内最大の鐘「ジークムント(Zikmund)」が収められています。この鐘は1549年に鋳造され、重さ約15トンという圧倒的なスケールを誇ります。表面には豪華なレリーフ装飾が施され、コインやメダルのモチーフがボヘミアで初めて使われました。この巨大な鐘を鳴らすには6人の鐘つき手が必要で、4人が鐘を揺らし、2人がクラッパーを操作します。
2002年6月15日、聖ヴィートの日の祝祭で鐘が鳴らされた際にクラッパーが破損しました。伝説によれば、これは大きな災害の前触れを意味するとされ、その後8月に実際に大洪水がプラハを襲いました。
南塔を登ることは、まさに体力試しとも言えますが、その先に広がるのは世界でも屈指の美しい都市・プラハの大パノラマです。観光客への配慮などなかった時代に造られた287段を登りきり、眼下に広がる街並みを見渡すと、その苦労も一瞬で報われることでしょう。
南塔の入場方法
聖ヴイート大聖堂 南塔からの景色
南塔の階段を登りきったら、いよいよパノラマビューの絶景とのご対面です。
まずは、カレル橋が見える旧市街側の景観です。撮影時は生憎の雨でしたが、カレル橋の橋塔までバッチリ見えます。
旧市街側方面に向かって視線を下にむけると、プラハ城内の第3中庭と大統領執務室を眼下に望む事ができます。
聖ヴィート大聖堂の2つの尖塔もこんなに間近で目にする事ができます。
こちらは聖ヴィート大聖堂の正門がある西側の景観です。
大聖堂の丁度中央部分あたりの屋上です。
プラハ城の東側の景観です。奥には聖イジー大聖堂も見えます。
聖イジー大聖堂も2つの塔を含めてバッチリ全景を写真に収める事ができます。
こちらは北側(旧市街の逆側)の景観です。
再び旧市街側の景観です。ちょっとズームして撮影したのでピンポゲ気味ですが、奥に旧市街広場のティーン教会と時計塔が見えます。
南塔の展望階には、南塔を中心に位置関係を記したマップもあります。
南塔からの景観は如何でしたでしょうか。本記事中の写真は曇り時の写真でイマイチですが、晴天時に撮影すれば、もっとすばらしい写真が撮れると思います。是非、プラハ城を訪れた記念に南塔に登ってみてください。
展望塔(南塔)の チケット料金・営業時間・ロケーション
ここでは「展望塔(南塔)」のチケット料金、営業時間、城内のロケーションなどを紹介しております。
◾️展望塔(南塔)のチケット料金
展望塔(南塔)には 「大聖堂付属の展望塔」のチケットを購入すれば入場できます。
表はスワイプ(横スクロール)で全体表示可能。
| 料金(大人17歳以上) | 入場対象 | |
|---|---|---|
プラハ城 メイン周遊チケット | 450CZK |
|
プラハ城 常設展チケット | 300CZK |
|
旧王宮美術館 チケット | 200CZK |
|
大聖堂付属の展望塔 チケット | 200CZK |
|
5歳以下、障害者手帳をお持ちの方は無料
◾️展望塔(南塔)の営業時間
□10:00 – 18:00(4月1日〜10月31日)
□10:00 – 17:00(11月1日〜3月31日)
入場は閉門の30分前までです。
◾️展望塔(南塔)のロケーション
正門からプラハ城に入城して、聖ヴィート大聖堂の建物を右側に沿って歩いて行くと南塔への入場口があります。
プラハ城のおすすめスポット
プラハ城内には複数の見学スポットが存在しており、現在は以下の9施設に入場可能となっております。
この記事をシェアする
























