プラハ 旧市街広場 観光情報(見どころ・行き方・歴史など)

プラハ
旧市街広場の景観

プラハ旧市街には、細い路地と石畳がつづき、歴史を感じる建物と様々なショップが軒を連ねています。そして、旧市街の中心にあるのがこの旧市街広場です。

旧市街広場を囲う様に、ゴシック様式のティーン教会、バロック様式の聖ミクラーシュ教会旧市庁舎天文時計塔ヤン・フスの銅像など、様式の異なる歴史的な建造物が建ち並びます。

他にも旧市街広場には、レストラン、カフェ、マッサージ店など、たくさんのショップが軒を連ねています。また、広場の至るところで、趣向を凝らした衣装に身を包む人々や、様々なパフォーマンスを繰り広げる人々を目にする事ができます。

  • 旧市街広場

    旧市街の顔とも言える旧市街広場は、常に人で賑わっています。

  • 旧市街のパフォーマー

    旧市街広場には食やエンターテインメントがあふれています。

旧市街広場の見どころと楽しみ方

広場を走る馬車

旧市街広場は、360度どの方向を向いても絵になる場所です。そのため、その場に建っているだけでも十分楽しむ事ができますが、中でも特におすすめなのが時計塔の上から見る旧市街広場の景観です。

時計塔に登るには入場料が必要ですが、広場の全景を上から見渡せるだけでなく、プラハの美しい街並みをこの上なく堪能する事ができます。さらに塔の上には小さなお土産物屋もあり、ここで販売している絵本も可愛いくておすすめです。

また、旧市街広場に面するカフェやレストランのテラス席で、コーヒーやビールを片手に歴史的な建物をノンビリ眺めたり、ライトアップされた夜の建物を眺めたりするのも、旧市街広場を観光する上でおすすめの楽しみ方の一つです。

旧市街広場の観光必須スポット

ツェトレナー通りの歴史的建造物

旧市街広場の南側はツェトレナーと呼ばれる通りに面しています。ガイドブックには意外と紹介されていませんが、このツェトレナー通り沿いには、歴史的に貴重な建造物が並んでいます。

シュトルフ館 シュトルフ館
旧市街の南側に位置にする「シュトルフ館」は、15世紀にゴシック建築の建物として造られました。その後、1896-1897年にかけて、アレキサンダー・シュトルフによってルネサンス様式の本屋へと改修されました。建物の正面には、チェコの有名デザイナー「ミコラスアレス」によって、美しく華やかな装飾が施され、馬上のヴァーツラフ1世と三人の賢者が描かれています。

黄金のユニコーンの家 黄金のユニコーンの家
元々はロマネスク様式の建物でしたが、1496年にチェコの石工職人「マチェイ・レイセク」によってゴシック様式に建て替えられました。 その後1781年には、プラハで最初の公共図書館として利用されました。そして、1838年から1839年の1年間は、詩人で政治家であったカレル・ハヴリーチェク・ボロフスキーの住まいとなり、1848年には、チェコの作曲家「スメタナ」の最初の音楽学校がここでオープンしました。

石の雄牡羊の家 石の牡羊の家
シュトルフ館の向かって右隣に建つ白い建物が「石の牡羊の家」です。

石の牡羊の家の羊のレリーフ 石の牡羊の家の2階と3階の窓の間にはレリーフがあります。このレリーフにちなんで「ユニコーンの家」「白いユニコーンの家」などと呼ばれる事があります。

地面に描かれた27個の十字架

旧市街広場の西側、旧市庁舎の前の地面に目を凝らして見ると、27個の十字架が描かれています。この27個の十字架は、17世紀のビーラー・ホラーの戦いでカトリック派のハプスプルク家に敗れ処刑されたプロテスタントの指導者の数で、地面には処刑が行われた日付も記載されています。

旧市街広場の地面に描かれた27の十字架

広場の歴史

旧市街広場の誕生は10世紀頃、様々な国からやってきた人々が、この広場を利用して商品の売買を始めた事が、旧市街広場の起源とされています。

そして12世紀から13世紀にかけて、旧市街広場にいくつかの家が建ち並び始めます。この時期に建てられた家のいくつかは現在も部分的に建設当時の姿を留めています。

14世紀には「旧市庁舎」と「ティーン教会」の原型となる建物が建設され、1311年には王の戴冠式パレードも、この旧市街広場を通ってプラハ城へ向かう様になります。その後も旧市街広場には様々な建物が追加され、いつしか旧市街広場はプラハにおける政治と経済の中心地となりました。

旧市街広場という呼び名について

旧市街広場は時代と共に様々な呼び名で呼ばれてきました。最も古い呼び名が「Big Squre(ビッグ・スクウェア)」で、13世紀頃には「Old Market{オールドマーケット}」と呼ばれていました。現在の「Old Town Square(旧市街広場)」という呼び名は、19世紀頃からのものです。

行き方・ロケーション

旧市街広場は旧市街の中心に位置しています。カレル橋からだと徒歩5分程の場所にあります。

地下鉄を利用する場合は、A線でスタロミエストカー(STAROMESTAKA)駅下車後、徒歩4分ほどです。