旧王宮(プラハ城)の入場料金・営業時間などの観光情報ページ
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プラハ旧王宮には、アーチ天井の吹き抜け空間が特徴の「ヴラディスラフ・ホール」や、かつて政治を行う場所として使用された「国会議場」、天井の紋章が印象的な「新国事録の間」など多くの見どころがあります。
旧王宮の建物自体は9世紀から10世紀にかけて建築され、材料のほとんどに木材が使用されました。その後、12世紀にソビェスラフ王によって初めて王宮として使用されたと言われています。そして、14世紀の半ばには「カール4世」によって拡張され、その後16世紀まで歴代王宮として使用されました。
■窓外投出事件かつて、ヴラディスラフ・ホールのルートヴィヒ翼と呼ばれる場所で、ボヘミア貴族がハプスブルグ家の代理人を窓外へ投げ出すという「窓外投出事件」がありました。この事件が30年戦争の引き金となり、1620年チェコではビーラー.・ホラの戦いが発生しました。
旧王宮の見所
■ヴラディスラフ・ホール
長さ62m、幅16m、高さ13mの大きさをほこる旧王宮最大の部屋です。完成した16世紀当時はヨーロッパで最大の部屋でした。カレル1世の死後、城の建設を引き継いだ王の名から「ヴラディスラフ・ホール」と呼ばれました。このホールの中には柱が一本もなく、幾何学的に連なるアーチの天井が大きな空間を支えています。
これは16世紀初頭の建築技術としてはかなり優れたもので、後のゴシック建設に大きな影響を与えました。このホールは馬に乗った騎士たちが室内競技を行ったり、戴冠式など国家的行事に使用されました。1934年からは大統領選挙も行われています。
■王室の国会議場
国会議場は1541年の火災で一度消失しました。現在の国会議場は16世紀に入り再建されたものです。かつてはこの場所に裁判所やチェコの国会が置かれていました。
玉座を中心に貴族の席が並んでいます。かつて国王がプラハの大司教を脇の席に座らせ、自らは玉座に座ったため国民から反感をかいました。
国会議場の壁には16世紀に婚姻によってボヘミア王となったハプスブルグ家の肖像画がかけられています。
■新国事録の間
土地台帳などを保管した新国事録の間。この部屋にはボヘミア家のライオンの紋章と、貴族や役人の紋章が天井一面に描かれています。
■王冠のレプリカ
こちらは、かつて戴冠式で使われてきた王冠のレプリカです。王冠の左右は王笏と宝珠のレプリカです。
かつて、オリジナルの王冠は、第二次世界大戦中の空襲から守るために王宮に隠されていたそうです。
入場料金と基本情報
■旧王宮の営業時間
09:00〜17:00(4月1日〜10月31日)
09:00〜16:00(11月1日〜3月31日)
■旧王宮のチケット
旧王宮は「Aコース」か「Bコース」のチケットで入場可能です。
チケットの種類 | 一般入場料 | 割引入場料*1 | 家族入場料*2 |
---|---|---|---|
プラハ城 – A コース | 350 CZK | 175 CZK | 700 CZK |
プラハ城 – B コース | 250 CZK | 125 CZK | 500 CZK |
プラハ城 – C コース | 350 CZK | 175 CZK | 700 CZK |
II 常設展「プラハ城歴史物語」 | 140 CZK | 70 CZK | 280 CZK |
IV 聖ヴィート大聖堂宝飾展 | 250 CZK | 125 CZK | 500 CZK |
VI 旧王宮美術館 | 100 CZK | 50 CZK | 200 CZK |
VII 火薬塔 – 火薬塔展 | 70 CZK | 40 CZK | 140 CZK |
X 大聖堂付属南塔 – 展望塔 | 150 CZK | / | / |
プラハ城 – A コースI 旧王宮、III 聖イジー教会、V 黄金の小道、VIII 聖ヴィート大聖堂、 II 常設展「プラハ城歴史物語」、IV 聖ヴィート大聖堂宝飾展、VII 火薬塔、IX ロジュンベルク宮殿
プラハ城 – B コースI 旧王宮、III 聖イジー教会、V 黄金の小道、VIII 聖ヴィート大聖堂
プラハ城 – C コースIV 聖ヴィート大聖堂宝飾展、VI 旧王宮美術館
*1 割引入場料:子供(6~16歳) • 26歳までの高校生と大学生(26歳を含む) •65歳以上のシニア(65歳を含む)
*2 家族入場料: 大人2名までと16歳以下の子供1~5名
チケット売り場の詳細については別記事の「チケット売場と購入方法」を参照ください。
■旧王宮の入口
旧王宮は、正門から入場して第3中庭に入ったら、右手の建物(大統領府)沿いに真っすぐ歩いて行くと正面に入口があります。
プラハ城のおすすめスポット
プラハ城内には複数の見学スポットが存在しており、現在は以下の6施設に入場可能となっております。
以下の4施設は2022年頃より入場不可となっております。改修中や開放終了などの理由が考えられます。公式サイトでも特に案内はありません。
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