【スコータイ遺跡(城壁北側)】ワット・シーチュム

(2017年2月2日) ワット・シーチュムの「アチャナ仏」。かつては屋根がついていた。

「ワット・シーチュム」は、オールドシティの北側に位置し、同じく城壁北側の遺跡である「ワット・プラパーイルワン」の近くにあります。この寺院は三代目スコータイ王「ラムカムヘン」によって様々な謎めいた仕掛けがほどこされており、スコータイ遺跡の中でもかなり特徴的です。もし城壁外で遺跡を一つだけ見るとしたら、この「ワット・シーチュム」がおすすめです。

13世紀に建立されたこの寺院は、スコータイ遺跡の中でもさほど旅行者が多いというわけではないですが、その特徴的な仏像の外観からガイドブックやWEBサイトなどでは、スコータイ遺跡を代表する写真として非常に多く使用されています。

旅行者を覗き見しているワット・シーチュムの仏像

こちらを覗き見るようなワット・シーチュムの仏像

寺院に入場すると正面のモンドップ(仏塔)の壁の隙間から、仏像がこちらを覗き見している不思議な姿が見えます。これはスコータイ王「ラムカムヘン」が敢えて仏を隠し、参拝する人々に畏敬の念をより強く抱かせるための巧妙な仕掛けだと言われています。この仏像は「恐れない者」という意味の「アチャナ仏」と呼ばれ、現在もなお人々の信仰を集めています。

圧巻の高さ15mの巨大仏像

巨大仏像の神秘的な表情

狭い石壁の隙間から内部に入っていくと、高さ15メートルの大仏が現れます。大仏の上にはかつて天井があったと考えられています。厚い石壁に囲まれた内部は、ほぼ仏像の体で埋め尽くされ、わずかに祈りのスペースがあるのみです。台座の仏は高さが15メートルもありながら、仏を見上げる人々と丁度目が合う様に作られています。

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仏像の指先の金箔について

ワット・シーチュム仏像右手の金箔

また、仏像の右手の指は地上を指しており、これは悪魔を追い払うための印を結び、正に悟りをひらこうとしている姿を現していると言われています。仏像の指先には今でも信者によって継続して金箔が貼られています。この仏像にほどこされた様々な仕掛けは、「ラムカムヘン」が仏の威光を借りて、国をおさめるために行ったという説があります。

ワット・シーチュムの写真ギャラリー