観光する

【 スコータイ歴史公園 】

スコータイ歴史公園のマップ

旧市街(オールドシティ)に位置するスコータイ歴史公園は、およそ70平方キロメートルの広大なエリアに大小約200もの遺跡が点在しています。歴史公園内は五つのゾーンに分かれており、それぞれ「城壁内」「城壁北側」「城壁南側」「城壁西側」「城壁東側」で分割されています。スコータイ最大の遺跡である「ワット・マハータート」をはじめとする、観光のメインの遺跡は全て「城壁内」に集中しており、日帰りでのひとり旅や、バンコクからの日帰りツアーなどは「城壁内」の遺跡だけ見学する場合がほとんどです。

■営業時間

年中無休で営業
月曜〜金曜:06:00 – 18:00
土曜:06:00 - 21:00(毎週土曜日はライトアップされる※)

■入場料

スコータイ歴史公園の入場料は、各5つのゾーン毎に100バーツです。つまりすべてのゾーンを観光すると500パーツとなります。更に自転車に乗って入場する場合は、プラスで10バーツ支払う形になります。5つのゾーンがセットになった割引入場チケットがあるという情報もありますが、2017年現在においては定かではありません。どちらにしても5つのゾーンを全て観光する旅行者は稀だと思います。

■レンタサイクル

スコータイ遺跡のおすすめの移動手段は「レンタサイクル」です。スコータイ歴史公園は平地なので急な坂はほぼありませんので、風を切りながらスイスイ移動できて非常に快適です。 レンタサイクル店は、公園の入り口近くや、周辺の露店で30バーツ程度で1日レンタルできるので、迷わずレンタルしましょう。旧市街に宿泊する予定なら、滞在ホテルでレンタルするのが一番楽です。

■おすすめの観光時間帯

ツアーの団体客が押し寄せる前の時間帯(06:00〜08:00ぐらい)の観光がおすすめ。また、朝の遺跡巡りは気候的にも涼しくて快適です。朝以外の時間帯では、日没前の時間帯の観光もおすすめです。夕焼けに照らされ、池に映る仏像と支柱は感動ものです。

■主な遺跡と所要時間の目安

行き方

【移動手段】

バンコク・エアウェイズ

スコータイはバンコクから約429kmほど北に位置しており、主な移動手段は、バスか飛行機になります。しかしながら、日本では海外と比べて、ひとり旅の方に向けた情報は非常に少なく、某有名ガイドブックなどにも、あまり詳しい情報は乗っていないのが現状です。そのため、個人でスコータイを訪れる邦人旅行者のほとんどは、ネットで必死に情報を収集しているという状況です。

■バスで行く場合(バンコクからスコータイ)

北ターミナルと呼ばれるバンコク最大規模のバスターミナルから直通のバスが運行しています。北ターミナルは、高架鉄道BTS(スカイトレイン)のモーチット駅より、タクシー(相場は30バーツぐらい)で10分ほどの場所にあります。バンコクからスコータイまで、いくつかの停車場を経由しつつ、所要6時間〜7時間ほどで、スコータイに到着します。毎日、朝の7時から夜の11時まで30分間隔で運行しております。バス内は全車エアコンを完備しており非常に快適です。おおよその料金ですが、二等車で273バーツ、一等車で349バーツ、VIPで407バーツになります。

注意点として、バンコクの北ターミナルから、スコータイのバスターミナルまでは直通ですが、そこから宿泊エリアの新市街及び、旧市街までは、更にソンテオに乗って移動する必要があります。新市街までは5分ほど、観光の中心である旧市街までは所要15分ほどになります。確か一律30バーツほどでした。体力がある人は、新市街まで徒歩で35分〜40分程でたどり着けるので、スマートフォンのグーグルマップを片手に、挑戦してみてください。

■飛行機で行く場合(バンコクからスコータイ)

バンコクからスコータイまでの飛行機での移動方法は、本サイト別記事の「バンコクからスコータイ歴史公園への移動方法(飛行機編)」で詳しく紹介しております。

■列車で行く場合

残念ながらスコータイ周辺には列車駅はなく、結局途中で1時間以上バスを経由する必要があります。よほどの列車マニアでない限り、おすすめは致しません。列車の旅なら、同じく世界文化遺産の「アユタヤ」行きがおすすめです。

宿泊する

【 新市街と旧市街 】

ムアンカオのホテル

スコータイには、新市街と旧市街(オールドシティ)と呼ばれる二つのエリアがあります。そのうち、世界文化遺産のスコータイ遺跡群が点在するのは旧市街になります。新市街の方が、ホテルやレストランなどの選択肢も多く、一泊する場合は新市街を拠点に遺跡をめぐる旅行者の方が多いです。

しかし、観光の際は、新市街から遺跡のある旧市街まで、トゥクトゥクかソンテオ(トラックの荷台に乗り合いする感じ)を利用して移動する必要があります(所要30分)。そのため、本サイトでは、あまりホテルの数は多くないですが、旧市街のホテルに宿泊する事をおすすめしています。

旧市街のホテルに宿泊すればスコータイ遺跡は徒歩圏内となります。観光時のホテルの選び方については、別記事の「おすすめホテルと宿の選び方。スコータイに宿泊してノンビリ遺跡観光」で詳しく紹介しております。

歴史

【スコータイの歴史】

スコータイ三代目の王「ラムカムヘン」

スコータイは、12世紀に中国から移住してきたタイ民族が起源とされています。しかし、当初はクメール王朝の支配下にありました。そのため、タイ民族の文化は、クメールがヒンドゥー教の時代はヒンドゥー教を信仰し、クメールが仏教の時代には仏教を信仰していました。

しかし、13世紀半ば、クメール王、ジャヤバルバン7世が退き、その権力が衰えたスキを狙って、タイ民族は初の独立国家を打ちたてました。これが、タイ民族最初の統一国家「スコータイ王朝」の誕生と言われています。

悲願を果たした初代の王は、壮大な王室寺院を建立しました。 それが、スコータイ遺跡の観光の中心である「ワット・マハタート」です。スコータイ王朝は仏教を手厚く保護したため、現在でも数多くの寺院の跡が残されています。

■スコータイ王朝の繁栄

仏教国タイの心のふるさととも言えるスコータイ、この王朝には歴代で6人の王が即位しました。その中でも、王朝を最も繁栄させたのは三代目の王であるラムカムヘンです。ラムカムヘンは初代の王であるシーインタラーティットの次男で、1289年に兄に続いて三代目として即位しました。

王として優秀だったカムヘンは領土を拡大すると同時に、次々と国家改革に着手していきました。スリランカをはじめ、異国の文化を積極的に取り入れて仏教を国中に広めました。また、タイ国初の治水事業をおこなったのも彼だと言われています。そして数々の功績を残していったラムカムヘンですが、彼の最大の功績はクメール文字を元に、タイ独自の文字を考案した事だと言われています。

偉大な王カムヘンの統治の元、スコータイ王朝は栄華を極めていきました。後にラムカムヘンは、この豊かな繁栄ぶりを「水に魚あり、田に米あり、王は道行く民から税をとらない。」と碑文に記しました。この碑文は、2003年にユネスコの『世界の記憶』遺産に登録され、現在ではスコータイ歴史公園内で、そのレプリカを見る事ができます。

■スコータイ王朝の衰退

ラムカムヘンが統治した20年の間に、スコータイ王朝は繁栄を極め、人々は幸福で豊かな暮らしを謳歌しました。しかし、その繁栄も長くは続かず、ラムカムヘンが退位すると急速に力を失いました。やがてアユタヤ王朝に吸収され、その歴史に幕を閉じました。スコータイ王朝は実質的に、わずか130年の短命でしたが、この王朝こそ間違いなくタイ文化の基礎をつくった王朝であると言えるでしょう。

【仏像・仏塔の特徴】

■仏像

タイの人々に深く信仰される様になった仏教は、スコータイ独自の仏をつくりだしました。その代表的なのが、遊行仏(歩く仏)です。天から下り自ら民衆に歩み寄る姿と言われ、決してそれまでにはない仏の造形でした。また、仏像達の表情にも多くの特徴があります。その表情は、どこか女性的で、顔は卵型、鼻は高く、目はうっすらと開き、眉毛はくっきりとした弓形、口元は常に微笑みを浮かべています。

■仏塔

スコータイ遺跡の仏塔の先端は蓮のつぼみの形をしており、この形はスコータイ独自の特徴です。蓮は泥水の中でも美しい花をさかせる事で、さとりの象徴とされました。