【スコータイ遺跡(城壁北側)】ワット・プラパーイルアン

スコータイ
ワット・プラパーイルアンの土台と円柱

城壁北側に位置する「ワット・プラパーイルワン」は、北門のサラン門から城壁を出て道なりに少し行った所にあります。この寺院は、スコータイ王朝が誕生する以前の12世紀初頭から13世紀にかけて建立されました。さらに15世紀には異なる姿(游行像、立像、臥像、坐像)をした四体の巨大仏像が建てられました。しかし、現在では立像と、游行像だけが残るのみです。その中でも立像は非常に良い状態で保存されています。

「ワット・プラパーイルワン」は、クメール王「ジャヤーヴァルマン7世」によって造られスコータイの中でも最も古い遺跡の一つです。クメール王朝時代にはヒンドゥー教の最重要寺院でしたが、スコータイ王朝の時代になると仏教寺院に改宗されました。その後、スコータイ王朝がアユタヤ王朝に吸収されたため、この寺院にはクメール、スコータイ、アユタヤとそれぞれ異なる三つの建築様式が見られます。

「ワット・プラパーイルワン」は、非常に小さな遺跡でそんなにインパクトはありません。時間がなければ、この遺跡はスルーして「ワット・シーチュム」だけ見ると良いと思います。

  • ワット・プラパーイルアンの外観1 クメール様式のコーン型仏塔が高くそびえる
  • ワット・プラパーイルアンの外観2
  • 立像と少ししか見えないけど游行像(写真で右を向いてる像)
  • 正面から見た立象