【ヨーロッパ鉄道旅行記】プラハからブダペストへの列車旅
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ブダペスト本記事ではプラハ本駅からブダペストへの行き方を、実際の列車旅行記を通じて詳しく解説いたします。個人旅行者の方の不安を少しでも解消できる記事になれば幸いです。
【今回の旅行情報】- ・出発地:プラハ本駅(Prague hl.n.)
- ・目的地:ブダペスト東駅(Budapest keleti pu)
- ・所要:7時間弱
- ・移動手段:チェコ鉄道(České dráhy)
- ・座席クラス:1等席
- ・チケット料金:38ユーロ(5,000円くらい)
- ・チケット:オンラインチケット
プラハからブダペストへの列車旅は乗車時間が約7時間もあるので、今回は迷わず1等席を購入しました。一等席といっても5,000円と非常にリーズナブルです。これからプラハからブダペストへの列車旅をお考えの方は、断然「1等席」のチケット購入がおすすめですよ。
プラハ国鉄サイトでのチケット購入方法については別記事「プラハから隣国への列車旅。チケットをネット予約する方法」にて詳しく解説しておりますのでご参照くださいませ。
まずは列車旅の起点となるプラハ本駅へアクセス
プラハ列車旅の起点となる駅は「プラハ本駅(Prague Hlavní nádraží)」になります。「プラハ本駅」へのアクセスは地下鉄が一番便利です。地下鉄C線に乗って「Hlavní nádraží」で降りれば目の前です。
プラハの地下鉄の乗り方については別記事の「プラハ】 地下鉄の乗り方からチケットの買い方まで徹底解説」で詳しく解説しております。
また、結構歩きますがプラハの中心部からは、徒歩でもプラハ本駅へのアクセスは可能です。おおよそですが、旧市街広場からだと徒歩で20分ほどになります。しかしながら、スーツケースを引いて行くとなると少々きついかもしれません。若い方はともかく年配の方は地下鉄でのアクセスをおすすめします。
列車の出発が早朝となる場合は、地下鉄の始発前の可能性もあります。その場合は、可能な限りプラハ本駅近くのホテルへの滞在がおすすめです。
▼旧市街広場からプラハ本駅へのアクセスマップ
プラハ本駅 プラットホームまでの行き方と乗り方
プラハ本駅は「-2階」「-1階」「0階」3階層で構成されています。本駅の入口は「-2階」になるので、実質「-2階」が通常の1階にあたります。乗り場は2つ上の階にあたる「0階」になります。
プラハ本駅の構内に入ったら、正面に短いエスカレーターがあるので、これに乗って「-2階」から「-1階」へ上がります。
上の写真はプラハ本駅の「-2階」の構内図と、エスカレーターの場所を写真で記したものです。写真を参考にして、まずはエスカレーターに乗って「-1階」に上がってください。
プラハ本駅の「-1階」に上がると正面奥にカフェがあります。このカフェの前には、電車の出発時刻とプラットホーム番号が表示される掲示板があります。他の場所にもいくつか掲示板はありますが、プラットホームに一番近いのがこの掲示板なので、多くの人はこの場所で乗り場が決まるまで待機しています。
列車のプラットホームは「0階」にありますが、列車の乗り場は当日ギリギリまで確定しない場合があります。ですので、乗り場が決まるまでは「-1階」のカフェ付近で待機して、掲示板をチェックしながら待つのがおすすめです。列車の乗り場が掲示板に表示される度に、一斉に人がプラットホームに向かって移動を始めます。
■掲示板について解説
ここで掲示板の表示について簡単に説明致します。
①が列車番号、②が列車の種類(CDがチェコ国鉄です)、➂が目的地(ブダぺスト行きは「BUDAPEST KELETI」)、④が出発時刻、⑤の部分にプラットホーム番号(乗り場)が表示されるので、ここをチェックしていればOKです。既に番号が表示されているのが乗り場が確定している列車です。「ブダぺスト(BUDAPEST KELETI)」行きは、写真撮影の時点(出発25分ぐらい前)ではまだプラットホームが確定していませんでした。結局、ブダペスト行き列車の乗り場が確定したのは、出発15分ほど前でした。
ギリギリに乗り場が確定すると、最初は焦るかもしれませんが、乗り場は「-1階」のカフェ付近から徒歩3分ほどの場所にあって迷う事はありませんので安心してください。
プラットホームへのアクセスは「-1階」のど真ん中の通路をまっすぐ行くと、「0階」に上がる階段が左右にあります。列車の乗り場番号を確認してから階段を上がってください
上の写真は駅構内の全体図と、ホームに上がる階段の場所を記した写真です。今回の目的地「ブダペスト」は3番乗り場からの発車でしたので、3番と書かれた所の階段からプラットホーム階(0階)に上がりました。
ちなみに上の構内図を見て頂ければわかるかと思いますが、乗り場②~⑦は繋がっているので、とりあえずプラットホーム階(0階)にあがってしまえば移動可能です。ですので、分からなければ、とりあえず「0階」に上がってみてください。簡単に乗り場は分かりますよ。ちなみに「改札」的なものはありませんので、列車が来たら乗車するだけです。
乗り場の番号が表示され、列車のプラットホーム階(0階)に上がったら、後は列車を待つだけです。
上の写真は列車のプラットホームにある掲示板です。掲示板には次に発車予定の列車情報が表示されるので、念のため確認しましょう。ここに搭乗予定の列車が表示されていればもう安心ですね。
下の写真がプラハ中央駅のプラットホーム(0階)です。
白と青のボディがチェコ鉄道の列車になります。
こちらは列車車体の表示板です。出発駅が「Prague hl.n(プラハ中央駅)」で、経由駅が「Brno hlavní nádraží(ブルノ本駅)」で、終点が「Budapest keleti pu(ブダペスト東駅)」と表示されていますね。
写真右上の列車車体の表示板に「371」という数字がありますが、これが車両番号になります。購入したチケットにも、この車両番号が記載されているので、車両番号と照らし合わせて予約した席のある車両に乗り込みましょう。日本の新幹線で言えば、この車両番号が1号車や2号車などにあたります。
乗り場を見つけて列車が到着したら、後は列車に乗り込みます。いよいよ「プラハ」から「ブダペスト」までの7時間の欧州列車旅のスタートです。
車内風景とチケット確認について
今回は一等席での列車旅です。上の写真は一等席車両内の様子です。日本の新幹線の普通席と同じ様な感じです。今回のブダペスト行きの列車にはありませんでしたが、一等席よりランクが高い席が「ビジネスクラス」という座席になります。ビジネスクラスは、日本の新幹線で言う所のグリーン車にあたります。ビジネスクラスは列車によって、あったりなかったりします。
■座席上の予約表とチケットの説明
左側がプラハ国鉄のチケット(使用済み)で、右側が列車内の座席頭上に張られている予約表です。乗車時はチケットと、この予約表の内容を照らし合わせて座席を確認して座ります。
チケットの見るべきポイントを説明します。①が出発地と到着地、②が出発時間と到着時間、➂が列車番号、④が車両番号、⑤が座席番号、⓺が座席の等級になります。緑枠の部分は乗車時に車掌さんに押されるスタンプです、今回の座席は車両番号「372」の座席番号「12」になります。乗車当日はこの「④車両番号」と「⑤座席番号」から座席を探します。
■列車内設備とサービスについて
こちらが今回の座席写真です。ひとり旅でしたので、一人掛け用をチョイスしました。ひとり旅の方はこのタイプの席がおすすめです。座席にはヘッドレストが付いています。ただ、少し残念な事に座席のリクライニング機能はありませんでした。
こちらは4人掛け用の座席です。もちろん二人掛け用の座席もあります。
座席の上には旅行バッグ置き場もあります。大サイズのスーツケースも置けると思います。
今回の一等席では、ミネラルウォーター1本だけ無料サービスがありました。
上の写真は一等席で配られたドリンク・フードメニューです。列車が出発してすぐにアテンダントのおばさんが注文を取りにきました。他にも列車内には販売コーナーがあるので、飲食物は随時購入可能です。
折角なのでチェコ名物「ハニーケーキ」を注文しました。列車内で注文したハニーケーキは甘すぎてイマイチ。おすすめしません。
各車両の入り口上部には、次の停車駅などを表示するモニターもあるので、ここをチェックしていれば次にどの駅に停車するかなども分かると思います。あと当然ですが、トイレもありますので安心して水分補給をしてください。
■車内のチケット確認について
上の写真の左側が使用済みのチケットです。緑の枠線は、チケット確認時に車掌に押されたスタンプです。今回のプラハからブダペスト行きの列車ではチケット確認が3回ありました。
チケット確認のタイミングは、1回目が列車に乗車してすぐ、2回目が通過地点の「スロバキア」に入国してすぐ(チェコを出国した瞬間でもあります)、そして最後がハンガリーに入国した瞬間の3回です。
チケットのほか、常にパスポートとチケット購入時に使用したクレジットカードの提示準備はしておきましたが、車掌に提示を求められたのは乗車チケットだけでした。提示するのは乗車チケットだけで大丈夫の様ですが、パスポートは常に提示できる準備はしておいた方が無難だと思います。
また、チケット確認にやってくる車掌さんも列車が走っている国ごとに変わるので、チケットは常に提示できる形で、目的地に着くまで大切に所持しておいてください。
定刻通りブラペストに到着 列車旅の感想とまとめ
プラハを出発してから約7時間、ほぼ定刻通りにブダペスト東駅に到着しました。ブダペスト東駅に到着したら、ここでハンガリー通貨のフォリントに両替してしまうと良いです。駅構内には、両替所やATMも数台あります。
プラハからブラペストへの列車旅の感想
今回の列車旅は7時間の長丁場だったので、途中で飽きて苦痛に感じるかなと覚悟していましたが、終始快適そのものでした。寝たり食べたり、電子書籍を読んだりしていたら、あっという間に到着しました。
体感時間については、人によって短くも長くも感じるかと思いますが、確実に言える事は、チェコ国鉄の列車旅は非常に快適でおすすめです。正に「世界の車窓」からの列車旅のイメージそのものではないでしょうか。
列車からの景色は、チェコやスロバキア、ハンガリーの田舎街の風景が延々と広がっていて、どこか心が和みました。
列車旅行は、列車に乗車するまでは若干バタバタしますが、列車にさえ乗ってしまえば、後は寝ていようが食べていようが、目的地に勝手に到着します。料金もリーズナブルなので、欧州間を移動する旅行を計画している方は、是非一度トライしてみてください。
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