火薬塔(プラハ旧市街) 見どころ・入場料金などの基本情報
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プラハ
マラーストラナ側からカレル橋を渡り、旧市街広場を抜けてプラハ本駅の方に歩いて行くと、一際目を引く後期ゴシック建築の塔「火薬塔」がそびえ立っています。建設当初は「ニュータワー」と呼ばれていたこの塔は、17世紀に火薬を保管して置く倉庫として使われた事で、現在の呼び名である「火薬塔」と呼ばれる様になりました。
高さ65mのこの塔には現在も登る事ができます。186段の階段を登ると44mの高さから旧市街側と旧市街の外側の両方の景観を楽しむ事ができます。内部はギャラリーとして、数こそ少ないですが彫像やパズルなどが展示されています。
火薬塔の上から綺麗な写真を撮りたい場合は、夏の時期は午前中が旧市街側の写真を撮るには順光になります。逆に旧市街の外側を撮影する場合は、3時過ぎぐらいから順光になります。
外観の特徴
火薬塔の内部
火薬塔の中の階段を上って行くといくつかの部屋があります。部屋にはパズルや彫像が飾られていますが、これといって目を見張るほどではなく、やはり火薬塔のメインは最上階からのパノラマの景色です。
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火薬塔の入口です。旧市街側から見て左手に入口があります。あまり目立たないので火薬塔に入場できる事を知らない旅行者も多いと思います。
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火薬塔のチケットカウンターです。入口から階段を少し登った所にあります。
チケット買わないでも上まで登れてしまいますが、登り切った所でチケットチェックがあり、そこでチケットがないと止められてしまいます。ですので、チケット売り場に立ち寄らずにそのまま登っていってしまうと、徒労に終わってしまうのでチケットカウンターは見過ごさない様にご注意ください。

火薬塔を登り切ると、プラハの街並みをパノラマビューで見る事ができます。
火薬塔からの景観
火薬塔は旧市街の入口に立っているので、旧市街の外側の景色を見る事ができるのが特徴です。
正直言って、旧市街の景観は火薬塔の上から眺めるよりも、カレル橋の橋塔や時計塔の上から眺めた方がすばらしいですが、この火薬塔の最上階からは旧市街の外側の景観や、隣に立つ市民会館、ツェレトゥナー通りなどを上から見下ろす事ができます。
プラハの最初の玄関口であった火薬塔
火薬塔は、プラハ旧市街に13個ある入り口の中で一番最初に建設された入り口です。その外観は、建築家「ペトル・パルレーシュ」の作品である「カレル橋」のデザインに大きな影響を受けました。塔の土台にはカレル一世の彫刻も掘られています。
塔の建設は1475年に始まりましたが、途中で市民暴動が起こり、当時の王である「ヴラチスラフ2世」が王宮から逃亡した事で、1477年から1485までは建設が中断されました。また、1757年の「プラハ包囲戦」によって塔は深刻なダメージを受け、彫刻など装飾の多くが失われました。しかし、建築家「Josef Mocker」の指揮の下、1875年から1886年にかけて修復作業が行われ、さらに2002年にも改修作業が行われたため、現在の姿に生まれ変わりました。
塔の別の役割「王の道」
かつて(1836年まで)、この塔にはもうひとつ重大な役割がありました。歴代の王たちが戴冠パレードを行った際、その出発地点がこの火薬塔でした。全長2500M。ここから旧市街広場とカレル橋を抜けて、プラハ城までつづく道を「王の道」と呼び、現在は、この道を観光として辿る事がプラハ観光の定番となっています。
営業時間・入場料金
10:00〜20:00(3月と10月)、10:00-22:00(4月〜9月)、10:00-18:00(11月〜2月)
【入場料金】100CZK(大人)
ロケーション・アクセス
カレル橋方面から旧市街広場を抜けて、ツェレトゥナー通りを真っすぐ行くと火薬塔に突き当ります。旧市街広場からは徒歩5分ほどです。
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