【ワット・アルン 行き方と帰り方】渡し船・水上バスでのアクセスがおすすめ
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バンコク
バンコク市内で「ワット・ポー」「ワット・プラケオ」と並んで三大寺院と言われるのがこの暁の寺を意味する「ワット・アルン」です。恐らく、ワットポーを訪れる大半の方が、同時にこの「ワット・アルン」も観光されると思います。
「ワット・ワルン」は「ワット・ポー」の最寄り駅である「ターティアン船着場(tha tien)」の対岸に位置しているため、渡し船、もしくは水上バスでアクセスするのが便利です。
本記事では、「ワット・アルン」観光をお考えの方に向けて、水上バスでの行き方や、入口、帰り方など、ワット・アルン観光に役立つ情報を紹介致します。
ワット・アルン(暁の寺)の基本情報
営業時間 | 07:30〜17:30 |
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入場料金 | 50バーツ |
最寄り駅 | ワット・アルン船着場(Wat Arun)から徒歩2分〜3分 |
公式サイト | ワット・アルン公式サイト |
ワット・アルンのロケーション
ワット・アルンは、チャオプラヤー川の西側、ワットポーの対岸あたりに位置しています。バンコクの水上バスの起点である「サトーン船着場」からの距離は約5キロほどになります。
ワット・ポーから渡し船で「ワット・アルン」へ行く方法
恐らく「ワット・ポー」の観光後に「ワット・アルン」を訪問される方が大半だと思います。「ワット・ポー」から対岸の「ワット・アルン」へ移動する際は、冒頭でも触れましたが「渡し船(水上バス)」を利用して対岸に渡る形になります。
ワットアルンへ渡るための渡し船は「ターティアン船着場(tha tien)」から発着しています。現在「ターティアン船着場(tha tien)」は改装中で、全ての水上バスは停船しなくなっておりますが、この「ワット・アルン」への渡し船および、「ターティアン船着場(tha tien)」発の水上バスは通常通り運行しております。
ワット・ポーからワット・アルンへ行く場合は、以下グーグルマップの①から④の順で移動して行きます。
- ① ワット・ポー
- ② ターティアン船着場(tha tien)
- ③ ワット・アルン船着場(Wat Arun)
- ④ ワット・アルン
参考までに⑤は2019年9月に開通した地下鉄駅「サナームチャイ駅(Sanamchai)」になります。新駅開通に伴い、ワット・ポー付近へのアクセスは、地下鉄のブルーラインが最も便利な移動手段となっています。この辺りは皆さんの最寄り駅にもよると思いますが、地下鉄駅が最寄りの方は、乗り換えなしで、⑤の「サナームチャイ駅(Sanamchai)」までアクセス可能です。
それでは以下より、渡し船を利用した「ワット・アルン」への行き方を解説致します。
ワットポーからターティアン船着場へ
ターティアン船着場は、ワットポーの西側に位置しています。ワットポーからは徒歩で2分(100m)ほどになります。
ワットポーからターティアン船着場に行く途中の50mほどの通りには、お土産屋や飲食店、雑貨屋さんなどが並んでいます(写真下)。ターティアン船着場の入口はこの先にあります。

また、船着き場入口の右手には有料のトイレ(写真下)もあります。

ターティアン船着場から対岸へ
ターティアン船着場に到着して、アーケードの様な建物に入場するとお土産屋が並ぶ細い通路(写真下)に出ます。「ワット・アルン」行き水上バス(渡し船)のチケット売り場と乗り場は、この通路の奥にありますので、まっすぐ歩いてチケット売り場を目指します。

細い通路を奥まで行くと「Ferry to WATARUN 4B(ワット・アルン行き4タイバーツ)」という手書きの看板が見えてきます。

ワット・アルン行きの渡し船の乗り場は、日本語でもワットアルンと書いてあるのですぐに分かると思います。乗船料金は乗り場入口の右手側で支払います。

チケット購入時は下の写真の様に、指で購入枚数を示して「ワンアダルトプリーズ」など、乗船人数を伝えればOKです。1000バーツや500バーツなどの大きな札は嫌がられるので、硬貨か、20バーツや10バーツ札などをご用意ください。

乗船チケットや改札などはありませんので、料金を払ったら、そのまま奥の乗り場に進んで水上ボート(渡し船)に乗船します。

乗船後、対岸のワットアルン船着き場までは、1分〜2分ほどです。

ワット・アルン船着場からワット・アルンへ
ワット・アルン船着き場に到着後、「ワット・アルン(寺院)」までは徒歩1分〜2分ほどの距離です。水上バスを下船したら、船着き場(写真下のオレンジ色の建物)を背にしてまっすぐ進んでいきます。

数メートルほど進むと「ENTRANCE」という看板が見えてきます。ここが「ワット・アルン」敷地内の入口になります。この時点でチケットは必要ありません。ワット・アルンでチケットが必要なのは「大仏塔」と「小仏塔」が見学できる敷地内南側の一部のエリアだけです。

ワットアルンの「ENTRANCE」と、敷地内の各スポット、船着き場の位置関係は以下の地図を参照ください。黒いマーカーが「ENTRANCE」の場所になります。
ワット・アルンの一番の見どころは有料エリアになる「大仏塔」と「小仏塔」になります。観光の順番としては、上の地図の番号の通り、❶~❹の順で観光して行くのが効率が良いと思います。
参考までに別の地図でワット・アルン内の各スポットの位置関係を見ると以下の様な感じです。

山門
ENTRANCEから入場し、数メートルほど進むと最初の観光ポイントであるワット・アルン本堂の「山門」が見えてきます。山門はタイの伝統的な建築様式である「ランナー様式」の屋根が特徴的で、門の両側には高さ6mほどのヤック(鬼の像)が立っています。

本堂
山門を抜けて真っすぐ進むとワットアルンの「本堂」に出ます。ラーマ2世によって建立されたこの本堂は、観光客の方にスルーされがちですが、寺の建設当初から存在する由緒ある建物です。本堂は120体の仏像が並び、壁には釈迦の生涯が描かれています。本堂内の本尊には、ラーマ2世が顔を彫ったとされる釈迦座像が置かれ、その台座にはラーマ2世の遺骨が納められています。
本堂の見学が終わったら、いよいよワット・アルンのハイライトである「大仏塔」の見学です。

本堂から大仏塔と小仏塔がある南側の有料エリアへの行き方は、上の写真の様に常にチェオプラヤ川を左手にして、正面に見える大きな仏塔を目指して行けばたどり着く事ができます。
▼ワット・アルンの「大仏塔と小仏塔」があるエリアへの入口(写真下)

上の入口は東側にある入口で、もう一つ西側にも入口があるので、そちらから入場する事もできます。また、大仏塔と小仏塔があるエリアに入場するにはチケット売り場でチケット(50バーツ)の購入が必要です。チケット売り場はそれぞれの入口の近くにあります。
ワット・アルンのチケット売場
ワット・アルンのチケット売り場は、入口を背にして数メートル歩いた所にあります。「TICKET」と書かれた分かりやすい看板(写真下)があるので、すぐに分かると思います。小さな木造りの小屋の様な建物がワットアルンのチケット売り場です。

チケット売り場は上の東側入口近くの他に、西側の入口近くにもあります。
大仏塔・小仏塔
【大仏塔】
ワットアルンのシンボルでもある大仏塔はラーマ1世の時代に建立されたクメール様式の仏塔です。陶器の様に色鮮やかな仏塔は全部で5基、その中でも一際高くそびえるのが、高さ75mの大仏塔です。仏塔の形は仏教の宇宙観における世界の中心にそびえる山「須弥山(しゅみせん)」を表しています。

大仏塔には階段があり、塔の上部までは歩いて登る事ができます。

【小仏塔】
中央の大仏塔を囲う様に4基の小仏塔が立っています。

小仏塔も大仏塔とは高さが異なるだけで、美しい陶器片で装飾され、台座は「半人半鳥像(キンリー)」の彫像などで飾られています。

5基の仏塔の回りは外周に沿って一周する事ができるので、是非一回りしてみてください。

サトーン船着場から水上バスで「ワット・アルン」へ行く方法
「ワット・アルン」はワット・ポーの観光後に「ターティアン船着場(tha tien)」から渡し船で行く方法が最もポピュラーです。しかし、バンコク中心部の水上バスの起点船着き場である「サパーンタクシン駅(Saphan Taksin Station)」からも、直接水上バスでアクセスする事ができます。
本項では、その行き方の手順を順を追って詳しく解説します。
サパーンタクシン駅からサトーン船着場へ
バンコク市内の各駅から「BTSのシーロム線」で「サパーンタクシン駅」に到着したら、改札を出て2番出口を目指してください。

2番出口から階段を降りて地上に出たら、道なりに真っすぐ進んでいきます。

数10mほど行くと、突き当りにぶつかります。突き当たりには案内の看板があり「Chao Phraya Express Boat」は左方向と書かれているので、その方向に数メートルほど進んで行くと「サトゥーン船乗り場」に到着します。

サパーンタクシン駅と「サトーン船着場」の位置関係は以下の地図を参考にしてください。
サトーン船着場から水上バスに乗船

「ワット・アルン」はもちろん、「ワット・プラケオ」や「ワットポー」などに水上バスで行く場合は、この「サトーン船着場(sathorn / Taksin)」が起点となります。
サトーン船着場には、2種類の水上バスがあります。入口から入って右手側にあるのが、「Chao Phraya Express Boat(チャオプラヤーエクスプレスボート)」正面に見える青色のカウンターが「CHAO PHRAYA TOURIST BOAT(チャオプラヤーツアリストボート)」になります。

基本、どちらの水上バスに乗船しても、ワット・アルンの最寄り船着き場である「ワット・アルン船着場(Wat Arun)」には停船致します。
【チャオプラヤーエクスプレスを利用する場合】
最も料金がリーズナブルで運行本数が多いのが、このチャオプラヤーエクスプレスです。
チャオプラヤーエクスプレスには路線が4つあり、そのうち「ワット・アルン」の最寄り駅である「ワット・アルン船着場(Wat Arun)」に停船するのは、オレンジ色のフラグかブルーフラグ、ノーフラグのボートになります。基本は運行本数の多い「オレンジフラグ」のボートに乗船すれば間違いありません。詳しくは以下の路線図を参照ください。

「チャオプラヤーエクスプレス」は乗船するフラグの色によって料金が異なりますが、「ワット・アルン(Wat Arun)」まではだいたい15バーツ(約50円)ほどになり、所要時間は30分〜40分ほどです。「チャオプラヤーエクスプレス」の詳しい情報に関しては、別記事内の「水上バス チャオプラヤーエクスプレスの基本情報」を参照ください。別ウインドウでページが開きます。
【チャオプラヤーツアリストボートを利用する場合】
チャオプラヤーツアリストボートは、主に観光者向けのボートで、主要な船着き場以外には停船しないので快適です。
こちらの水上バスには、路線の区分けはありませんので、チケット購入時に手書きで渡される乗車時間に合わせて、到着した水上バスに乗船すれば「ワット・アルン船着場(Wat Arun)」に到着できます。詳しくは以下の路線図を参照ください。

「チャオプラヤーツアリストボート」を利用する場合、ワット・アルンの最寄り駅である「ワット・アルン船着場(Wat Arun)」までは50バーツ(約200円)になり、所要25分〜35分ほどです。「チャオプラヤーツアリストボート」の詳しい情報に関しては、別記事内の「水上バス チャオプラヤーエクスプレスの基本情報」を参照ください。別ウインドウでページが開きます。
【どちらの水上バスに乗るべきか】2種類の水上バスの乗船料金は、「チャオプラヤーエクスプレスボート」が15バーツ、「チャオプラヤーツアリストボート」が50バーツになります。安い運賃でローカルの雰囲気を味わいたいなら「チャオプラヤーエクスプレスボート」を、停車駅を少なく快適に移動したいなら「チャオプラヤーツアリストボート」の利用がお勧めです。
ただし、二つの水上バスにそこまで劇的な差はありませんので、行きと帰りで交互に乗船してみるのも良いかもしれません。
水上バスの乗り場は、それぞれのチケット売り場の先にありますので、チケット購入後はそのままの流れでカウンターの奥に歩いて行けば水上バスに乗船する事ができます。
ワット・アルン船着場(Wat Arun)到着から「ワット・アルン(寺院)」までのアクセス方法は、本記事前項の「ワット・アルン船着場からワット・アルンへ 」をご参照ください。
ワット・アルンから水上バスでバンコク市内に戻る方法
ワット・アルン観光後、バンコク中心地の「サトーン船着場(sathorn)」に戻りたい場合は、ワット・アルンの船着き場から直接、水上バスで戻る事ができます。この事を知らずにわざわざ一度、対岸の「ターティアン船着場(tha tien)」に渡ってから、「サトーン船着場(sathorn)」方面行きの水上バスに乗る方がいますが、その必要はありません。

上の地図を見て頂くと分かりますが、ワット・アルン到着時に下船した船着き場(北東側)と、帰りの水上バスが出発する船着き場(南東側)は別の場所になります。別の場所と言っても、ワットアルンの東側の入口から徒歩2分〜3分ほどの場所に位置しています。もし一旦、ワットポーがある対岸に戻りたい場合は、北東側(地図右上)にある行きと同じ渡し舟の乗り場から乗船できます。
「サトーン船着場」行きの水上バスは「PIER 1(1番乗り場)」から出航します。

サトーン船着場方面行きの水上バスは「ワット・アルン」の東側に位置しています。下のグーグルマップ内の緑色のマーカーが「ワット・アルン(寺院)」、赤色のマーカーの場所が「ワット・アルン船着き場(PIER1)」になります。
水上バスの乗船チケットは乗り場「PIER 1」の前で購入する事ができます。非常に分かりにくいのですが、テントの様なカウンターが「CHAO PHRAYA TOURIST BOAT(チャオプラヤーツアリストボート)」のチケット売場になります。サトーン船着き場までは50バーツです。

一方、チケットカウンターはありませんが、「Chao Phraya Express Boat(チャオプラヤーエクスプレスボート)」のチケットは、黒い帽子にブルーのシャツを着て小銭が入った筒を持った女性(写真上)から購入(15バーツ)する事ができます。チャオプラヤーエクスプレスの場合は乗船してからでもチケットを購入する事ができます。
帰りはお疲れかと思いますので、停車駅の少ない「CHAO PHRAYA TOURIST BOAT(チャオプラヤーツアリストボート)」で戻るのがお勧めです。