バンコク「エアポートレールリンク」の乗り方・運賃・路線図・時刻表まで徹底解説

バンコク
エアポート レールリンク

2006年にオープンしたバンコクの玄関口「スワンナプーム国際空港」はバンコクの中心地から東南へ約25km離れたサムット・プラカーン県に位置しています。

「スワンナプーム空港」からバンコク市内に行く場合や、バンコク市内から「スワンナプーム空港」に行く場合などは、本記事でご紹介する「エアポートレールリンク(ARL)」を利用すると非常に便利です。

エアポートレールリンクはスワンナプーム空港と乗り場が直結していて料金もリーズナブル、多少の予備知識さえあれば、日本の列車に乗る感覚で、誰でも簡単に乗りこなす事ができます。

本記事では、スワンナプーム空港からバンコク市内への移動を例にして「エアポート レールリンク」の乗り方、チケットの買い方、路線図、時刻表まで徹底解説致します。是非当記事をご参考にエアポートレイルリンクを乗りこなしてください。

エアポート レールリンク(ARL)の基本情報

エアポート レールリンクと駅のホーム

エアポートリンクは「スワンナプーム空港」とバンコク市内を結ぶ高速鉄道で、AIRPORT RAIL LINKの頭文字を取って「ARL」とも呼ばれています。

始発駅の「スワンナプーム空港」から終点の「パヤー・タイ駅」までの全8駅を所要27分で結んでいます。

また、エアポートリンクには、「エクスプレス(Express)」と「シティライン(City Line)」の2種類の運行ラインがあります。しかし、「エクスプレス(Express)」は2016年頃から運休となっており、しばらくは再開しないと思われます。基本は各駅の「シティライン(City Line)」を利用してバンコク市内に移動する形になります。

運行路線図

「マッカサン駅」で「地下鉄(MRT)」に、「パヤー・タイ駅」で「BTS(スカイトレイン)」に乗り換える事が可能です。

スワンナプーム空港から各駅への所要時間と運賃

駅名運賃所要時間
LAT KBABANG
(ラートクラバン駅)
15バーツ5分
BAN THAP CHANG
(バーンタップチャーン駅)
20バーツ10分
HUA MAK
(フアマーク駅)
25バーツ14分
RAMKHAMHAENG
(ラームカムヘーン駅)
30バーツ18分
MAKKASAN
(マッカサン駅)
35バーツ22分
RATCHAPRAROP
(ラーチャプラーロップ駅)
45バーツ25分
PHAYA THA(パヤー・タイ駅)45バーツ26分

運行時間・運賃

運行時間05:30〜24:00頃まで
※曜日や乗車駅によって運行時間は若干異なります。
運行間隔10分〜15分間隔
運賃
  • 【シティライン(City Line)】

    ・15~45バーツ(約50円〜150円)

    ※運賃は行先によって変動します。
  • 【エクスプレス(Express)】

    ・150バーツ(約500円)

    ※エクスプレスは運休中
始発駅スワンナプーム空港(SUVARNABHUMI)
終点駅パヤータイ駅(PHAYA THAI)

エアポート レールリンクの乗り方・利用方法

本項ではスワンナプーム空港からバンコク市内への移動を例に、実際にエアポートレイルリンクのチケット購入して、乗車降車するまでの流れを写真つきで詳しく解説致します。

チケットの買い方から改札のくぐり方まで紹介しているので、どの駅から利用される場合でも参考にして頂ける内容となっております。

チケット売場と改札にアクセス

エアポート リンクは、スワンナプーム空港直結なので、地下に乗り場とチケット売り場があります。空港から乗る場合はバゲージクレームで荷物を受け取って到着ホールに出たら、まずは、頭上にある案内板(写真下)の「Airport Rail Link」が指す方向に向かって進んで行きます。

スワンナプーム空港 エアポート レールリンクへの案内板

エアポートリンクの案内板は至る所にあるので迷う事はないと思います。

スワンナプーム空港 エアポート レールリンクへの案内板

「Airport Rail Link」が指す方向に歩いて行くと、エスカレーターが見えてきます。到着したホールは2階になるので、地下1階のエアポートリンクの乗り場までは2フロア分、エスカレーターで下る必要があります。

スワンナプーム空港のエスカレーター

下の写真はエスカレーターで到着ホール(2階)から1つ下った1階の景観です。引き続き案内板が指す方向に従って進んで行きます。

スワンナプーム空港 1階のホール

1階の案内板に従って歩いて行くと、再びエスカレーターがあるので地下に下って行きます。

スワンナプーム空港 1階のエスカレーター

地下1階まで下りると、後は長い通路(写真下)を案内板に従って歩いて行けば、エアポートリンクのチケット売り場と乗り場が見えてきます。

スワンナプーム空港 地下1階の景観

奥に見えるのが、エアポートリンクのチケット売り場と改札になります。

スワンナプーム空港 地下1階の景観

スワンナプーム空港以外の駅からエアポートレールリンクに乗る場合も同様に、まずは乗車駅の改札とチケット売り場がある場所を目指してください。そこでチケット購入して改札をくぐっていきます。

乗車チケットを購入する

エアポートリンクのチケットは自動券売機か有人のチケットオフィスで購入する事ができます。

エアポート レールリンクのチケットオフィスと自動券売機

チケットオフィスは窓口が一つしか開いてない事もあり、混雑している事が多いです。

一方、自動券売機は複数台設置してあるので、窓口が混雑している場合は、自動券売機で乗車チケットを購入するのがお勧めです。

エアポートリンクの自動券売機

ただし、自動券売機は、硬貨及び、20バーツ、50バーツ、100バーツ、500バーツの紙幣のみの利用が可能です。1000バーツなど大きな札しかない場合は、有人の窓口で乗車チケットを購入する形になります。

【チケットオフィスでの乗車チケット購入方法】エアポートリンクのチケットオフィス

スワンナプーム空港駅の場合のチケットオフィスは改札に向かって左手に窓口があります。他の駅でもチケットオフィスは改札の近くにあります。チケットの購入方法は簡単で「トゥー マッカサン ワン アダルトプリーズ(マッカサン行きのチケットを大人一枚ください)」と言うような感じで伝えればOKです。エアポート リンクは行先によって運賃が異なるので、必ず行先を告げてください。後は窓口の販売員が運賃を口頭で伝えてくるので、金額に応じた料金を支払うだけです。

【自動券売機での乗車チケット購入方法】エアポートレ リンクの自動券売機

エアポートリンクのチケット券売機の操作はタッチパネル式になります。画面に直接触れて操作します。

自動券売機 言語の選択

表示言語がタイ語になっている場合は「English」をタッチして英語に切り替えます。

表示言語が英語に切り替わったら、目的地の駅をタッチします。

自動券売機 目的地の選択

目的地を選択したら、次はチケットの購入枚数を選択します。一度に最大5枚まで購入が可能です。

自動券売機 購入枚数の選択

人数を選択すると、右下に「Total price(合計金額)」が表示されるので、その金額分の料金を硬貨、もしくは紙幣で投入します。

硬貨の投入口は、モニターに向かって右側、紙幣の投入口は券売機の下の方にあります。

自動券売機 硬貨と紙幣の投入口

投入した金額がチケット料金に達した時点でモニターに「Please wait」と表示されます。

自動券売機のPlease wait画面

数秒後に自動券売機の左下からコイン型のチケット「トークン」が出てきます。このトークンは改札を抜ける時に改札にタッチして使用します。

エアポート リンクのチケット(トークン)

トークンは黒だけでなく、黄色バージョンもありますが、違いは色だけです。

改札を抜けて電車に乗車

トークンを購入したら、チケット売り場の横にある改札をくぐって乗車ホームへ移動します。

エアポート レールリンクの改札

トークンは自動券売機の黄色い部分にタッチして使用します。タッチすると「ピッ」という音がなって改札のゲートをくぐれるようになります。

エアポート レールリンクの改札

トークは到着駅で改札を抜ける時に、券売機に投入して回収されるので失くさない様にしてください。

改札のすぐ先に簡単なセキュリティチェックがあります。非常に簡易的なチェックなので、特に電子機器などをカバンから出す必要もありません。セキュリティゲートをくぐるだけです。

エアポート リンク セキュリティゲート

セキュリティゲートを抜けたら、後はその先の階段を下りれば電車の乗車ホームに出ます。

エアポート レールリンクのホーム

スワンナプーム空港は始発駅のためホームは一つです。来た電車に乗ればOKです。それ以外の中間の駅から乗車される場合は、駅にある路線図で進行方向をご確認の上で乗車ください。

電車がのドアは自動で開くので、ドアが開いたら電車に乗り込みます。後は目的の駅で降りるだけです。

エアポート レールリンクに乗車する乗客

エアポート レールリンクの車内

エアポートリンク車内の風景。日本の電車とほぼ同じ感じで快適です。

エアポート レールリンクの車内

車内のドアの横には開閉ボタンがついていますが、基本的にボタンを押さなくてもドアは自動で開きます。ないとは思いますが、もしドアが開かない場合は緑色の「OPEN」ボタンを押してみてください。

エアポート レールリンク ドアの開閉ボタン

参考までに私の経験だとこの開閉ボタンを押した事は一度もありません。

目的地到着から改札を抜けるまで

PHAYA THA(パヤー・タイ駅)

目的地に到着したら、駅にもよりますが「GOING DOWN」の案内板に従って階段やエスカレーターを降りて改札を目指します。上下の写真はエアポートリンクの終点「PHAYA THA(パヤー・タイ駅)」の景観です。

PHAYA THA(パヤー・タイ駅)の改札への案内板

エアポートリンクの場合、ホームの一つ下の階に改札がある場合がほとんどです。改札を見つけたら後は改札を抜けるだけです。

エアポートレールリンクの改札

改札を出る時はトークンを挿入口に投入すれば、ゲートが開きます。

エアポート リンクの改札 トークンの回収口

他の列車に乗り換える場合は、「マッカサン駅」で「地下鉄(MRT)」に、「パヤー・タイ駅」で「BTS(スカイトレイン)」に、それぞれ乗り換える事ができます。

乗り換える方は、改札を出たら至る所にある「M(地下鉄)」や「BTS」の標識に従って進んでください。バンコクの標識案内は日本並みに親切です。

BTS(スカイトレイン)への乗り換え案内

「地下鉄(MRT)」と「BTS」のどちらに乗り換える場合も、チケットは別になりますので、それぞれの改札階付近で別途チケット購入が必要です。

駅の外に出たい方は「EXIT」の標識に従って行けば外に出る事ができます。

出口の案内板

エアポート レールリンク 時刻表

エアポート レールリンクの「スワンナプーム空港発」の時刻表を以下に掲載致します。

スワンナプーム空港発

スワンナプーム空港発(平日)
053046
060016304050
07001020304050
08001020304050
09001020304050
10001020304050
11001020304050
12001020304050
13001020304050
14001020304050
15001020304050
16001020304050
17001020304050
18001020304050
19001020304050
20001020304050
210012243648
220012243648
230012243648
2400
(2023/01/05更新)
スワンナプーム空港発(土日)
053046
060217324759
0711243648
080113263851
090315284053
100517304255
110720324457
120922344659
1311243649
140113263851
150315284053
160518304255
170720324457
180922344759
1911243649
200113263851
2103163449
2205203551
23062237
2400
(2023/01/05更新)

スワンプーム空港駅以外の始発はだいたい午前6時台ぐらいから、終電は23時50台発ぐらいまでは運行しています。始発と終電時間は「駅」や「方面」によっても変わりますので、詳細は各駅のチケットオフィス付近に張り出されている時刻表をご確認ください。

まとめ

エアポート レールリンク車内の路線図

バンコクの電車はこの「エアポート レールリンク(ARL)」と「スカイトレイン(BTS)」「地下鉄(MRT)」の三種類がありますが、どの電車も乗車方法やチケットの購入方法はほぼ同じです。

バンコクの市内観光は電車移動がメインなので、どうせなら到着時に空港から電車に乗って電車慣れしてしまうのがお勧めです。一度乗ってしまえば、乗車もチケット購入も簡単すぎて、むしろ積極的に活用したくなるはずです。電車を利用できれば、バンコクの観光範囲は格段に広がります。是非、本記事を参考に電車を乗りこなしてください。