バンコクのBTS利用ガイド – 乗り方・料金・路線図まで徹底解説

バンコク
バンコク BTS

バンコク市内を走る電車は大きく分けると「BTS(スカイトレイン)」「MRT(地下鉄)」「ARL(エアポートレールリンク)」の3種類があります。

本記事では、このうちの「BTS(バンコク・スカイトレイン)」の利用方法ついて徹底解説致します。

「電車の乗り方」はもちろん、「運行時間」「路線図(延伸対応済)」「乗車料金」「チケットの購入方法」まで幅広く紹介しております。

「BTS」を利用する上で役立つ情報が満載です。

バンコクのBTS(スカイトレイン)とは?

BTSの入口

BTSは「Bangkok Mass Transit System」の略称で、民間企業が運営する高架鉄道(地面や道路より高い位置で走る鉄道)の事です。

赤青白3色の車体が特徴的なこの電車は、通称「スカイトレイン」とも呼ばれ、バンコク市内の東西南北のほぼ全域をカバーしています。

恐らくほとんどの方がバンコク市内を観光をする上で、最も利用頻度と利便性が高い公共交通手段になると思います。

BTSは1999年12月の運行開始から、拡張・延伸し続けており、現在は以下の3路線が運行しております。

  1. スクムビット線(Sukhumvit line)

    BTSで最も利用頻度が高いのがこの「スクムビット線」で、バンコクの遥か北側の「クーコット駅(Khu Khot)」から南東側の「ケーハ駅(Kheha)」までの全47駅 + 1駅(開通予定)を結んでいます。ホテルや大型デパートが並ぶバンコクの中心駅「サイアム駅」や「チットロム駅」「ナーナ駅」「アソーク駅」などに停車するので、この路線沿いのホテルに滞在すると、観光やショッピングに非常に便利です。2020年に延伸され、更に移動範囲が広がりました。
  2. シーロム線(Silom Line)

    シーロム線はバンコクの南西側一帯を走る路線で、「ナショナルスタジアム」から「バーンワー」までを14駅で結んでいます。ワットポーなどの三大寺院に水上バスでいく際の乗り場がある「サパーン・タクシン駅」や「リバーサイドのホテル」に移動する際に利用すると思います。利用頻度は低い路線ですが、バンコクを個人観光する際に必ず1度は利用すると思います。
  3. ゴールドライン(Gold Line)

    2020年12月に開通した新たな第3のBTS路線。現在の停車は3駅のみですが、最新の巨大モール「アイコンサイアム」に直結でアクセスできます。

BTSの運行スケジュールと始発・終電について

「BTS」の運行時間、運行間隔を表にまとめると以下のとおりです。始発や終電ギリギリの電車を利用される予定の方は、最新情報が入手できる「BTS公式HPのタイムテーブル」をご確認ください。

BTSの運行時間・運行間隔
運行時間

スクムビット線

5時15分 〜 24時台発まで

シーロム線

5時30分 〜 24時台発まで

ゴールドライン

6時00分 〜 24時台発まで

運行間隔

スクムビット線

2分40秒 〜 8分間隔

シーロム線

3分45秒 〜 8分間隔

ゴールドライン

15分 〜 20分間隔

「スクムビット線」と「シーロム線」は、土日・祝日の運行間隔が空くのでご注意ください。つまり平日より運行本数が若干少ないです。

始発と終電の時間は各駅によって異なりますが、どの駅も基本的には「午前5〜6時台」の電車が始発、「23時〜24時台発」の電車が終電となります。

旅行者の利用が多いBTS主要駅のみ、始発・終電時間を表にまとめましたのでご活用ください。

主要駅の始発・終電時間(スクムビット線)
ケーハ行き(Kheha)クーコット行き(Khu Khot)
パヤータイ発
Phaya Thai
5:25〜23:56発まで5:47〜24:05発まで
サイアム発
Siam
5:29〜24:02発まで5:43〜24:02発まで
チットロム発
Chit Lom
5:31〜24:03発まで5:41〜23:58発まで
プルンチット発
Phloen Chit
5:33〜24:05発まで5:39〜23:56発まで
ナーナ発
Nana
5:35〜24:07発まで5:38〜23:55発まで
アソーク発
Asok
5:36〜24:09発まで5:36〜23:53発まで
プロームポン発
Phrom Phong
5:38〜24:11発まで5:34〜23:51発まで
トンロー発
Thong Lo
5:40〜24:13発まで5:32〜23:49発まで
主要駅の始発・終電時間(シーロム線)
バーンワー行き(BangWa)N・スタジアム行き(N・Stadium)
N・スタジアム発
National Stadium
5:30〜24:00発まで-
サイアム発
Siam
5:31〜24:02発まで5:54〜24:02発まで
サラデーン発
Sala Daeng
5:37〜24:07発まで5:49〜23:54発まで
サパーンタクシン発
Saphan Taksin
5:44〜24:14発まで5:41〜23:46発まで
主要駅の始発・終電時間(ゴールドライン)
クロンサーン行き(Khlong San)クルン トンブリー行き(Krung Thon Buri)
クルン トンブリー発
Krung Thon Buri
6:00〜24:00発まで-
チャロンナコーン発
Charoen Nakhon
6:04〜24:04発まで6:10〜24:04発まで

本項の冒頭でも記しましたが、必ず「運行スケジュール」の最新情報は「BTS公式HPのタイムテーブル」よりご確認ください。

BTSの運行路線図【延伸対応済】

以下は「BTS」や「地下鉄(MRS)」を含む『バンコク交通機関の路線図』になります。全域を載せると範囲が広すぎるので、観光客の方が移動される範囲に絞った実用的な路線図となっております。

バンコク中心部の路線図

文字が見えにくい方は「バンコク中心部の路線図(高解像度バージョン)」を、全路線図を確認されたい方は「バンコク全域の路線図」をご覧ください。別ウインドウで解像度の高い路線図が開きます。

以下に「BTS」のライン別『停車駅』も記しましたのでご活用ください。

スクムビット線(Sukhumvit line)の停車駅

  1. N24クーコット駅

    (Khu Khot)
  2. N23イェークコーポーオー駅

    (Yaek Kor Por Aor)
  3. N22ロイヤルタイエアフォースミュージアム駅

    (Royal Thai Air Force Museum)
  4. N21プミポンアドゥンヤデート病院駅

    (Bhumibol Adulyadej Hospital)
  5. N20サパーン・マイ駅

    (Saphan)
  6. N19サーイ・ユット駅

    (Sai Yud)
  7. N18パホンヨーティン59駅

    (Phahon Yothin 59)
  8. N17ワット・プラシーマハタート駅

    (Wat Phra Sri Mahathat)
  9. N16グロム・タハーンラープティ11駅

    (11th Infantry Regiment)
  10. N15バンブア駅

    (Bang Bua)
  11. N14グロムパーマイ駅

    (Royal Forest Department)
  12. N13カセサートユニバーシティ駅

    (Kasetsart University)
  13. N12セーナ・ニコム駅

    (Sena Nikhom)
  14. N11ラチャヨーティン駅

    (Ratchayothin)
  15. N10パホン ヨーティン24駅

    (Phahon Yothin 24)
  16. N9ハーイェーク ラープラオ駅

    (Ha Yaek Lat Phrao)
  17. N8モーチット駅

    (Mo Chit)
    MRTブルーライン乗り換え可
  18. N7サパン クワイ駅

    (Saphan Khwai)
  19. N5アーリー駅

    (Ari)
  20. N4サナーム パオ駅

    (Sanam Pao)
  21. N3ビクトリー モニュメント駅

    (Victory Monument)
  22. N2パヤータイ駅

    (Phaya Thai)
    エアポートレールリンク乗り換え可
  23. N1ラチャテウィ駅

    (Ratchathewi)
  24. CENサイアム駅

    (Siam)
    BTSシーロム線 乗り換え可
  25. E1チットロム駅

    (Chit Lom)
  26. E2プルンチット駅

    (Phloen Chit)
  27. E3ナナ駅

    (Nana)
  28. E4アソーク駅

    (Asok)
    MRTブルーライン乗り換え可
  29. E5プロンポン駅

    (Phrom Phong)
  30. E6トンロー駅

    (Thong Lo)
  31. E7エカマイ駅

    (Ekkamai)
  32. E8プラカノン駅

    (Phra Khanong)
  33. E9オンヌット駅

    (On Nut)
  34. E10バーンチャク駅

    (Bang Chak)
  35. E11プナウィティ駅

    (Punnawithi)
  36. E12ウドムスック駅

    (Udom Suk)
  37. E13バンナー駅

    (Bang Na)
  38. E14ベーリン駅

    (Bearing)
  39. E15サムローン駅

    (Samrong)
  40. E16プーチャオ駅

    (Pu Chao)
  41. E17チャーン・エラワン駅

    (Chang Erawan)
  42. E18ロンリアン・ナーイルア駅

    (Royal Thai Naval Academy)
  43. E19パクナム駅

    (Pak Namy)
  44. E20シーナカリン駅

    (Srinagarindra)
  45. E21プレークサー駅

    (Phraek Sa)
  46. E22サーイルワット駅

    (Sai Luat)
  47. E23ケーハ駅

    (Kheha)

シーロム線(Silom Line)の停車駅

  1. W1ナショナルスタジアム駅

    (National Stadium)
  2. CENサイアム駅

    (Siam)BTSスクンビット線 乗り換え可
  3. S1ラチャダムリ駅

    (Ratchadamri)
  4. S2サラデーン駅

    (Sala Daeng)MRTブルーライン 乗り換え可
  5. S3チョンノンシー駅

    (Chong Nonsi)
  6. S4セント ルイス駅

    (Saint Louis)
  7. S5スラサック駅

    (Surasak)
  8. S6サパンタクシン駅

    (Saphan Taksin)サトゥーン船着場 - 水上バスに乗り換え可
  9. S7クルン トンブリー駅

    (Krung Thon Buri)BTSゴールドライン 乗り換え可
  10. S8ウォンウィアンヤイ駅

    (Wongwian Yai)
  11. S9ポーニミット駅

    (Pho Nimit)
  12. S10タラート プルー駅

    (Talat Phlu)
  13. S11ウタカート駅

    (Wutthakat)
  14. S12バンワー駅

    (Bang Wa)MRTブルーライン 乗り換え可

ゴールドライン(Gold Line)の停車駅

  1. G1クルン トンブリー駅

    (Krung Thon Buri)BTSシーロム線 乗り換え可
  2. G2チャロンナコーン駅

    (Charoen Nakhon)アイコンサイアム(ICONSIAM)直結
  3. G3クロンサーン駅

    (Khlong San)
  4. G4[開通予定】プラチャーティポク駅

    (Prajadhipok)

BTSの乗り換えについて

BTSの別ラインへの乗り換えは「スクムビット線」と「シーロム線」は『サイアム駅』で、「シーロム線」と「ゴールドライン」は『クルン・トンブリー駅』で、それぞれの路線に乗り換えが可能です。

バンコク中心部の路線図

BTS(スカイトレイン)からMRT(地下鉄)への乗り換えは、駅で相互に直結しているので非常に便利です。BTSと地下鉄の乗り換え可能駅を表にまとめると以下のとおりです。

BTSへ乗り換え可能なMRT駅MRTへ乗り換え可能なBTS駅
チャトゥチャック公園駅
(ChatuchakPark)
モーチット駅
(Mo Chit)
スクムウィット駅
(Sukhumvit)
アソーク駅
(Asok)
シーロム駅
(SiLom)
サラデーン駅
(Sala Daeng)

地下鉄への乗り換えが可能なBTSの駅ホームには、必ず地下鉄「M」の案内標識(写真下)があります。

アソーク駅 地下鉄MRTへの乗り換え案内

地下鉄MRTへの乗り換え案内

サラデーン駅 地下鉄MRTへの乗り換え案内

サラデーン駅 地下鉄MRTへの乗り換え案内

BTS同士の乗り換えは、乗車駅で購入したチケット1枚でそのまま乗り継ぐことができますが、「BTS」と「地下鉄」の乗車チケットは別になり、それぞれの駅でチケット購入が必要です。BTSのチケットで地下鉄に乗車する事はできません。

BTS 乗車チケットの種類と料金

BTSの乗車チケットは大きく分けて以下の三種類があります。

  1. 1回券(Single Journey Card)

    15〜59バーツ
  2. 1日券(One-Day Pass)

    140バーツ
  3. ラビットカード(Rabbit Card)

    200バーツ〜

三種類のうち、BTS各駅設置の自動券売機で購入が可能なのは「1回券」のみになり、それ以外はチケットオフィスでのみ購入が可能です。それぞれのチケットとカードの詳細は以下のとおりです。

1回券(Single Journey Card)

1回券(Single Journey Card)

1回使いきりの片道チケット。乗車距離によって料金は変動します。ただし、ゴールドラインに関しては現時点では一律料金です。

運賃

《スクムピット・シーロム線》

16〜59バーツ※ 乗車駅から目的地までの距離によって運賃が決まり、数駅事に3~10バーツ刻みで料金が高くなっています。

《ゴールドライン》

一律15バーツ

有効時間120分間有効※ 乗車時にチケットを改札に通してから改札を出るまでの有効時間は120分間です。有効時間を過ぎた場合、改札を出るのに料金40バーツの支払いが必要になります。
有効期限購入当日のみ有効
購入場所
  • ・BTS各駅設置の自動券売機
  • ・チケットオフィス

ゴールドラインとそれ以外の路線では1回券の料金やデザインが異なりますが、基本的な利用方法は同じです。ただし、ゴールドラインの1回券をシーロム線やスクムピット線で利用する事はできません。その逆も同様です。

1日券(One-Day Pass)

BTS 1日券(One-Day Pass)

※カードのデザインは頻繁に変わります。

購入した日の営業終了まで、BTSに乗り放題となるチケットです。「スクムビット線」と「シーロム線」で利用できるので非常に便利です。「ゴールドライン」では利用できないのでご注意ください。

運賃140バーツ
有効期限購入当日のみ何度でも利用有効(営業終了まで有効)※ 大晦日など、運行が延長となる特別な日も終電まで利用可能です。
購入場所
  • チケットオフィス

Rabbit Card(ラビットカード)

BTS Rabbit Card(ラビットカード)

ラビットカードは、日本の「SUICA」や「PASMO」の様にカードに料金をチャージして使用する事ができます。初回購入金額200バーツ(695円)のうち、100バーツ(350円)がチャージ金額として利用可能です。

Standard Rabbit Card
発行手数料100バーツ(350円)
初期チャージ金額100バーツ(350円)
購入料金200バーツ(695円)
チャージ可能額100〜4,000バーツ(350~13750円)
有効期限購入日から5年間有効※ チャージした金額の有効期限は2年間になります。
購入場所チケットオフィス
※ 購入の際には身分を証明するパスポートなどのID提示が必要となります。

料金をカードにチャージする際は、チケットオフィスでラビットカードを提示して、「トップアッププリーズ(top up please)」と言ってください。

どの乗車チケットを購入するべきか?

少なくとも1日に3回以上はBTSを利用される方は「1日券(One-Day Pass)」の購入がお勧めです。

1日券は運賃的な部分以上に、毎回チケット購入の手間が省けるという点が大きいです。

特に夕方から夜にかけては、BTS主要駅の改札付近は非常に混雑するため、チケットオフィスも自動券売機も行列ができる事が多いです。その点、1日券さえ購入しておけばチケット購入列に並ぶ必要がないので、無駄な時間を浪費しなくて済みます。

そう言った意味では、チャージ式のラビットカードも便利ですが、旅行中にチャージした金額を使い切らないと無駄になります。参考までに、チャージ金額の有効期限は2年間となり、期限を過ぎると金額がリセットされてしまうのでご注意ください。

乗車チケットの買い方

乗車チケットはBTS各駅に設置してある「チケットオフィス」か「自動券売機」で購入する事ができます。それぞれの購入手順を詳しくご紹介致します。

チケットオフィスでの乗車チケット購入方法

自動券売機が混雑してしている場合や、小額紙幣と硬貨の持ち合わせがない時は「チケットオフィス」で乗車チケットを購入する事ができます。

「1日券(ONE DAY PASS)」や「ラビットカード」を購入できるのはチケットオフィスの窓口だけとなります。

BTSのチケットオフィス

チケットオフィス(写真上)は、BTS各駅の改札近くに設置されており、「硬貨」「紙幣」「クレジットカード」での支払いが可能です。ただし「クレジットカード」は、購入金額が300~3,000バーツの範囲の場合の利用に限られており、実質的に利用できないと思っておいた方が無難です。

チケットオフィスでの購入手順

チケットオフィスで「1回券(Single Journey Card)」を購入する場合は「行き先」と「人数」を伝えるだけでOKです。

例えば「To Asok one adult pelase(トゥーアソーク ワンアダルトプリーズ)」と言えば、アソーク駅行きのチケットを大人1枚くださいという意味になります。行き先と購入枚数を伝えると、係員が「16バーツ」などと料金を伝えてくるので、後は紙幣、もしくは硬貨で支払いを完了するだけです。

「1日券」を2枚購入したい場合は「One day pass two adult please(ワンデイパス ツゥーアダルト プリーズ)」などと伝えれば購入できます。「購入するチケットの種類」「購入枚数」の順で焦らずゆっくりと単語を並べれば通じます。正確な英文法に拘る必要はありません。

チケットオフィスの営業時間

チケットオフィスの営業時間は「午前6時〜23時45分」までになります。

BTSの運行時間より早くクローズするのでご注意ください。

自動券売機での乗車チケット購入方法

チケットオフィスが混雑している場合などは、BTS各駅に設置してある「自動券売機」での乗車チケット購入が便利です。

自動券売機には「新タッチパネル式タイプ」「旧タッチパネル式タイプ」「ボタン式タイプ」の3種類がありますが、現在はほとんどの主要駅で「新タッチパネル式タイプ」の自動券売機が設置されています。

新タッチパネル式の自動券売機

新タッチパネル式の自動券売機

旧タッチパネル式とボタン式の自動券売機

旧タッチパネル式とボタン式の自動券売機

3種類の自動券売機のうち紙幣が使えるのは「新タッチパネル式の自動券売機」のみで、「20バーツ」「50バーツ」「100バーツ」の3紙幣の利用が可能です。一部だけですが「旧タッチパネル式の自動券売機」でも紙幣が利用できる場合があります。

どちらにしても、基本は「新タッチパネル式の自動券売機」の利用方法をマスターしておけば問題ないと思います。

自動券売機でのチケット購入手順(新タッチ画面式タイプ)

BTSの主要駅に設置されている自動券売機は画面に直接タッチして操作を行います。各部位の説明は下画像を参考にしてください。

BTS タッチ画面式タイプの自動券売機の部位説明

こちらのタイプの自動券売機も慣れると操作は簡単です。まず初期状態では言語が「タイ語」になっている場合があるので、画面右上のイギリス国旗を直接指で触れて言語を英語に切り替えます。

BTS タッチ画面式タイプの自動券売機 操作説明画像1

最初から駅名が英語で表示されている場合は言語の切り替え操作は必要ありません。

言語が英語に切り替わっているのを確認したら、グーグルマップをスマートフォンで操作する要領で、画面に指を触れたまま上下左右に画面の路線図を動かして、目的地の駅名を直接タッチします。

BTS タッチ画面式タイプの自動券売機 操作説明画像2

行き先の駅だけタッチすればOKです。

路線図から「駅名」をタッチすると、画面の右手側に「購入枚数の選択画面」が表示されます。

BTS タッチ画面式タイプの自動券売機 購入枚数の選択画面

この時点で「Station Selected(選択した駅)」に間違いが無ければ、硬貨、もしくは紙幣投入口に支払い総額分の料金を投入してください。一度に複数枚購入する場合は「+ボタン」をタッチして、希望枚数に設定してから総額分のタイバーツを挿入してください。

硬貨も紙幣もタッチ画面の右側部分から投入します。硬貨は金額を確認しないで、持っている硬貨を片っ端から投入していった方が楽チンで手っ取り早いです。

BTS 自動券売機 硬貨と紙幣の挿入口

投入金額が運賃の金額に達した時点で、券売機下の「チケット取り出し口(写真下)」から乗車券が発券されます。

BTS 自動券売機 硬貨投入口

お釣りがある場合も、乗車券と同じ取り出し口から一緒に出てきます。乗車券を購入したら改札に向かってください。

自動券売機でのチケット購入手順(ボタン式タイプ)

現在は少なくなりましたが、駅によってはこのボタン式タイプの自動券売機が設置されている場合があります。利用方法する際は、まず自動券売機付近にある「路線図(写真下の左側)」で目的地までの運賃を確認します。丸の中の16, 30, 44, 59などと書かれた数字がその駅から目的地までの運賃になります。

BTSの料金表

運賃を確認したら、自動券売機の「① 運賃選択ボタン」から、路線図の運賃と同じ数字のボタンを押します。

自動券売機の硬貨投入口

ボタンを押すと、右上にあるモニターに運賃が表示されるので、その金額分の硬貨を「② 硬貨挿入口」に投入します。

投入金額が運賃に達した時点で、「③ チケット取り出し口」から、シングルジャーニーチケット(1回券)が発券されます。

お釣りがある場合は「④ 硬貨返却口」からお釣りが出てきます。以上で購入完了です。自動券売機にも1〜4まで番号が振ってあるので、その順番に操作して行けば簡単に乗車チケットを購入する事ができるはずです。先に運賃ボタンを押してから硬貨を投入するという順番にだけご注意ください。お金を投入するのはボタンを押した後です。

自動券売機の利用可能時間

自動券売機は「午前6時〜24時00分」まで利用可能です。

BTSの運行時間より早くクローズするのでご注意ください。

乗車チケット購入時のクレジットカード利用について

チケットオフィスのクレジットカードの利用案内

BTS乗車チケットのクレジットカード払いは、チケットオフィスでのみ可能です。利用可能なカードも「JCB」「VISA」「MASTER CARD」など各種取り扱っています。

ただし、カードで支払いができるのは、午前6時〜22時の時間帯かつ、購入金額が300~3,000バーツの範囲に限られるため、1回券の「シングルジャーニーチケット(16~59バーツ)」や「1日券(140バーツ)」の購入時にはほぼ利用する事ができません。基本的にBTSの乗車チケット購入時にクレジットカードは使えないと思っておいた方が良いです。

BTSの乗車方法

本項では、改札からBTS(スカイトレイン)に乗車するまでの流れを解説します。

1

最寄りの各BTS駅にアクセス

まずは滞在ホテルの最寄りBTS駅にアクセスします。BTS各駅の入口には「BTS」と書かれた目立つロゴ看板(写真下)があるのですぐに分かると思います。

BTS プロームポン駅の入口

BTS プロームポン駅の入口

BTS サパーンタクシン駅の入口

BTS サパーンタクシン駅の入口

BTS チットロム駅の入口

BTS チットロム駅の入口

基本的にBTSは高架鉄道なので、地上にいる場合は階段を上って改札やチケットオフィスがあるエリアにアクセスします。

2

乗車チケットを購入する

BTS各駅に到着後、路線図やガイドブックで目的地を確認したら、BTS各駅の改札近くに設置してある「自動券売機」か「チケットオフィス」でBTSの乗車チケットを購入します。

BTSの自動券売機

チケットオフィス(写真下)もたいていは改札の真横にあります。

BTSのチケットオフィス

チケットの購入方法に関しては「乗車チケットの買い方」の項を参考にしてください。

3

改札を通る

乗車チケットを購入したら改札を通って乗車ホームを目指します。

BTSの改札機の解説画像

改札機を通る手順は簡単で、①チケットを改札機のパネルにタッチする、②ゲートが開くので改札を抜ける。これだけです。

下の画像は改札機を通る手順を紹介したものです。1回券、1日券、ラビットカードなど、どの乗車券も入場時の手順は同じです。

BTSの改札機を通る手順 - タッチパネルタイプ

現在は上の「タッチパネル式の改札機」が主流ですが、駅によっては入場時に乗車券を挿入するタイプの改札機もあります。念のため、そちらの乗車手順もご紹介しておきます。

BTSの改札機を通る手順

①チケットを改札機の挿入口に挿入、②ゲートが開くので挿入したカードを回収しながら改札を抜ける。

4

乗車ホームに移動して電車に乗る

改札を抜けたら案内板(写真下)で乗車するホームを確認して移動します。この際、目的地と逆方向行きの電車に乗らないようにご注意ください。

BTSのホーム案内板

乗車ホームに到着したら電車を待って乗車します。駅によっては線路の前にゲートが設けられている場合がありますが、電車が来ると自動でゲートが開くので特に気にする必要はありません。

BTS(スカイトレイン)の乗車ホーム

下の写真の様に線路の前にゲートがない乗車ホームもあります。この場合も電車が来たら乗車するだけです。電車の扉は自動で開閉します。

BTSの乗車ホーム
5

目的地で電車を降りて改札を出る

BTSに乗車したら、ドアの上の電光掲示板(写真下)や社内アナウンスで停車駅を確認して、ご自身の降りたい駅で降車します。

スカイトレイン車内の電光掲示板

電車は電光掲示板の緑のランプが点灯している駅に順番に停車していきます。赤点灯の駅は進行方向とは逆、もしくは既に通過した駅になります。

下の写真はBTS車内の景観です。

BTS車内の様子

写真だと結構ガラガラですが、通勤ラッシュ時と夕方以降は曜日を問わずかなり混雑します。

BTS 車内の様子

BTSには特急や急行はないので電車は各駅で停車していきます。電車が停車すると扉は自動で開くので、開閉ボタンなどはありません。駅について扉(写真下)が開いたら降りるだけです。

BTS車内の様子

電車を降りたら「EXIT」の標識や人の流れに沿って再び改札を目指します。

BTS駅ホームの出口案内板

全ての駅ではありませんが、改札は乗車ホームの一つ下の階にある場合が多いです。

BTS駅構内の階段

改札を出る時も入場時と同じで、赤の「×」マークがある改札はくぐれませんのでご注意ください。

BTSの改札機

改札を通過する際「1回券」の場合は改札機の挿入口に乗車券を挿入するとゲートが開き、乗車券は機械に回収されます。「1日券」の場合はパネルにタッチするとゲートが開き、当然ですが乗車券は手元に残ります。

BTS(スカイトレイン)の改札機を出る手順

改札を抜けて外に出る場合は「EXIT」の標識の方向に進んで行けば外に出る事ができます。

BTS(スカイトレイン)出口の案内板

地下鉄に乗り換えたい場合は「M」標識(写真下)を目印に歩いて行けば、地下鉄駅の改札にたどり着けます。

BTS駅構内 地下鉄の案内板

BTSの主要駅とおすすめ観光スポット

本項ではBTSの駅なかでも一般的に利用頻度の高い駅と、その駅周辺にあるお勧め観光・ショッピングスポットをご紹介致します。

チャロンナコーン駅(Charoen Nakhon)

ゴールドラインの開通と共に誕生した駅で、巨大商業ビルの「アイコンサイアム」へアクセスするために誕生した駅と言っても過言ではありません。アイコンサイアムに直結する「船着場」から対岸に渡ったり、「ワットポー」方面へ水上バスで移動することもできます。

周辺のお勧めスポット

アイコンサイアム

■ アイコンサイアム「アイコンサイアム」は、2018年11月チャオプラヤー川沿いにオープンしたタイ最大級となる複合施設です。館内には、日本の高島屋をはじめ、最先端のテクノロジーを使った展示が楽しめる美術館、映画館などがあります。1階には、水上マーケットをイメージして造ったエリアがあり、タイの物産品が販売されているほか、屋台風のお店が複数営業しており、タイ全土のローカルフードをその場で楽しむ事ができます。ランチはもちろん、ディナーでの利用もお勧めです。

アソーク駅 (Asok)

アソーク駅は異国情緒溢れるエリアで、最新のお洒落なショッピングモールやローカル色満載の商店などが混在しています。アソーク駅から駅通路を歩いて地下鉄の「スクムビット駅」に乗り換えが可能です。

周辺のお勧めスポット

ターミナル21

■ ターミナル21BTSのアソーク駅直結の空港と世界をテーマーにした大型ショッピングモール。各フロアの内装は「東京」をはじめ「パリ」「イスタンブール」「ロンドン」「ローマ」など、各都市をイメージしており非常に個性的です。館内は若者向けのファッションブランドを中心に、5階には美味しいと評判のフードコートも併設しています。

サイアム駅(Siam)

BTSの「スクムビット線」と「シーロム線」の2線が走る唯一の駅です。大型高級デパート「サイアムパラゴン」とも直結しています。

周辺のお勧めスポット

サイアムパラゴン

■ サイアム・パラゴン2005年にオープンした超大型のショッピング施設。総面積50万m2の敷地内には、タイを代表する衣料雑貨店「エキゾチックタイ」をはじめ、世界中の高級ブランドショップや衣料雑貨店などが約300店舗も集まっています。また、1階には高級スーパーとタイ料理から日本料理まで様々なジャンルのレストランが並び、地下には水族館も営業しています。

チットロム(Chit Lom)

高級ホテルや大型スーパー、デパートが集中するエリアです。お土産探しに持って来いの大型スーパー「ビッグC」や、パワースポットとして有名な「エラワンの祠」もこのエリアの観光スポットです。

周辺のお勧めスポット

サイアムパラゴン

■ ビッグC「ビッグC」は、BTS「Chit Lom 駅」から徒歩5分ほどの場所に位置する超大型スーパーマーケットです。タイ全土に100件以上の店舗を持ち、日本のドン・キホーテを巨大化した様な店内には、スイーツや菓子、インスタント食品やレトルト食品などの食品系商品を中心に、雑貨、日用品、衣料品、コスメ、電化製品まで、ほぼ全ジャンルの商品が広い店内にびっしりと陳列されています。

伊勢丹バンコク

■ エラワンの祠バンコク市内でも非常に霊力の高いパワースポットとして知られ、観光客のみならず地元の人も、そのご加護にあやかろうと祈りや自身の願いを込めてこの場所にやってきます。常に観光客が絶えない人気スポットで、敷地内では線香などを購入して供える事ができます。

ナショナルスタジアム駅(National Stadium)

BTSシーロム線の北西側に位置する駅です。駅前には「東急バンコク」や「MBKセンター」などの大型ショッピング施設があるほか、バンコクを代表するデザイナー「ジム・トンプソンの家」も徒歩圏内です。

周辺のお勧めスポット

MBKセンター

■ MBKセンターMBKの広い敷地内には「Tシャツ」や「マグネット」など、ばらまき土産に持ってこいの安価な雑貨品を扱う数千ものショップが、1階から7階までの広いエリアに隙間なく立ち並んでいます。正に、屋内に広がる巨大市場という雰囲気で、店舗の大半は露店に近い感じのスタイルのため、値切り交渉なども可能です。2階は電気製品が中心で、雑貨扱う店舗は3階と6階に集中しています。

ジムトンプソンの家

■ ジムトンプソンの家タイシルクブランドのアメリカ人デザイナー「ジム・トンプソン」が住んでいた邸宅が観光スポットとして一般公開されています。敷地内に入るのは無料で、タイの伝統的な建築様式で造られた建物内では、シルク製品を扱うショップやレストランなどが営業しています。ただし、邸宅内の見学は有料で、日本語ガイドが案内するツアーに参加する必要があります。展示されている美術品は希少な逸品揃いで料金を払ってでも見る価値はそれなりにあります。

サパーン・タクシン駅(Saphan Taksin)

ワット・ポーをはじめとする三大観光の起点となる「サトゥーン船着き場」はこの「サパーン・タクシン駅」が最寄りになります。チャオプラヤ川沿いには「シャングリラホテル」を筆頭に名だたる5つ星ホテルが立ち並んでいます。

周辺のお勧めスポット

サトゥーン船着き場

■ サトゥーン船着き場ワット・ポーやワット・プラケオにアクセスする場合は、このサトゥーン船着き場から「水上バス」を利用するのが快適でお勧めです。

 ルーフトップバー「シロッコ」

■ ルーフトップバー「シロッコ」シロッコは、チャオプラヤー川近くに建つ5つ星ホテル「Lebua(ルブア・アット・ステート・タワー)」の最上階64階にある高級レストラン&バーです。近年では、映画「ハングオーバー」のワンシーンに登場した事で、一気に世界的な知名度が上がりました。空に突き出す様な天空のテラスラウンジから眺めるバンコクの景観は絶景の一言です。

まとめ

異国で電車を利用するのはハードルが高いとお考えの方もいるかと思います。しかし、BTSをはじめとするバンコク交通機関のチケット購入や乗車方法は至ってシンプルです。

駅構内の乗り換え案内や料金表示なども日本並みに親切なので、ほとんどの方が一度利用するだけで、2回目以降はスムーズに乗りこなせると思います。

逆に、トゥクトゥクやタクシーなどは、渋滞にハマると時間が読めない上、料金交渉の煩わしさ、ぼったくりの危険性などがある点を考えると、旅慣れしていない方の利用はあまりお勧めしません。

三大寺院やバンコク主要スポットへのアクセスは、電車と水上バスさえ乗りこなせれば何の不自由もありません。是非、本記事を参考に「BTS(スカイトレイン)」を乗りこなして、バンコク観光を満喫してください。