バンコク BTS(スカイトレイン)乗り方・チケットの買い方・路線図まで徹底解説

バンコク市内を走る電車は大きく分けると「BTS(スカイトレイン)」「MRT(地下鉄)」「ARL(エアポートレールリンク)」の3種類があります。
このうちバンコク市内の中心部を東西南北に走る「BTS(スカイトレイン)」は、バンコク観光の移動手段として最も利用頻度の高い重要路線になります。
以上を踏まえ本記事では、「BTS(バンコク・スカイトレイン)」の路線図をはじめ、営業時間やチケット購入方法、乗り方から電車の時刻表まで、BTSを利用する上で役立つ情報を徹底的に解説致します。
BTSの概要と基本情報
赤青白3色の車体が特徴的な電車「BTS」は民間企業が運営する高架鉄道(地上の上の線路を走る鉄道)の事で、通称「スカイトレイン」とも呼ばれます。
BTSは「Bangkok Mass Transit System」の略称で、1999年の12月に運行をスタートしました。
運行時間・運行間隔・始発終電など
運行時間 | 午前5時15分から24時50分頃まで※ 始発と終電の時間は各駅によって異なりますが、基本的にどの駅も午前5時台の電車が始発、24時台の電車が終電になります。 |
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運行間隔 | 2分40秒〜8分間隔※ 平日朝の出勤ラッシュ時は2分40秒間隔、土日祝日は4分30秒〜8分間隔で運行 |
運賃 | 16バーツ〜59バーツ※ 目的地までの距離やチケットの種類によって異なる |
BTS主要駅の始発と終電は以下の表を参照ください。
【スクムビット線 主要駅の始発と終電時間】
サムロン駅(Sumrong)行き | モーチット駅(Mo Chit)行き | |
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パヤータイ発 | 5:25〜24:24発まで | 5:47〜24:32発まで |
サイアム発 | 5:29〜24:29発まで | 5:43〜24:29発まで |
チットロム発 | 5:31〜24:30発まで | 5:41〜24:26発まで |
プルンチット発 | 5:32〜24:32発まで | 5:39〜24:24発まで |
ナーナ発 | 5:34〜24:34発まで | 5:37〜24:22発まで |
アソーク発 | 5:36〜24:35発まで | 5:36〜24:21発まで |
プロームポン発 | 5:38〜24:37発まで | 5:34〜24:19発まで |
トンロー発 | 5:40〜24:39発まで | 5:32〜24:17発まで |
【シーロム線 主要駅の始発と終電時間】
バーンワー駅(BangWa)行き | N・スタジアム駅(N・Stadium)行き | |
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N・スタジアム発 | 5:39〜24:27発まで | - |
サイアム発 | 5:32〜24:29発まで | 5:53〜24:29発まで |
サラデーン発 | 5:36〜24:33発まで | 5:48〜24:23発まで |
サパーンタクシン発 | 5:43〜24:40発まで | 5:41〜24:16発まで |
BTSの運行路線図

BTSには以下の2つの路線があります。
① スクムビット線BTSで最も利用頻度が高いのがこの「スクムビット線」で、バンコク北西側の「モーチット駅」から南東側の「サムロン駅」までの全23駅を結んでいます。ホテルや大型デパートが並ぶバンコクの中心駅「サイアム駅」や「チットロム駅」「ナーナ駅」「アソーク駅」などに停車するので、この路線沿いのホテルに滞在すると、観光やショッピングに非常に便利です。
② シーロム線シーロム線はバンコクの南西側一帯を走る路線で、「ナショナルスタジアム駅」から「バーンワー駅」までのわずか10駅を結んでいます。多くの方は、ワットポーなどの三大寺院に水上バスでいく際の起点駅「サパーン・タクシン」に移動する際に利用すると思います。利用頻度は低い路線ですが、バンコクを個人観光する際に必ず1度は利用する路線だと思います。
「スクムビット線」と「シーロム線」は、「サイアム駅」でそれぞれ乗り換えが可能となっています。
スクムビット線
利用頻度の高い重要な駅は太字で表示しています。
- モーチット(Mo Chit)
地下鉄 チャトチャックパーク駅 乗換え可 - サパーンクワーイ(Saphan Khwai)
- アーリー(Ari)
- サナームパオ(Sanam Pao)
- ビクトリーモニュメント(Victory Monument)
- パヤータイ(Phaya Thai)
エアポートレールリンク 乗換え可 - ラチャテウィー(Ratchathewi)
- サイアム(Siam)
BTSシーロム線 乗換え可 - チットロム(Chit Lom)
- プルンチット(Phloen Chit)
- ナーナ(Nana)
- アソーク(Asok)
地下鉄 スクムビット駅 乗換え可 - プロームポン(Phrom Phong)
- トンロー(Thong Lo)
- エカマイ(Ekkamai)
- プラカノン(Phra Khanong)
- オンヌット(On Nut)
- バーンチャーク(Bang Chak)
- プナウィティ(Punnawithi)
- ウドムスック(Udom Suk)
- バンナー(Bang Na)
- ベーリング(Bearing)
- バンナー(Bang Na)
- サムロン(Sumrong)
シーロム線
利用頻度の高い重要な駅は太字で表示しています。
- ナショナルスタジアム駅(National Stadium)
- サイアム駅(Siam)
BTSスクムビット線 乗換え可 - ラーチャダムリ駅(Ratchadamri)
- サラデーン駅(Sala Daeng)
地下鉄 シーロム駅 乗換え可 - チョーンノンシー駅(Chong Nonsi)
- スラサック駅(Surasak)
- サパーン・タクシン駅(Saphan Taksin)
水上バス「サトゥーン船着場」の最寄駅 - クルン・トンブリー駅(Krung Thon Buri)
- ウォンウェンヤイ駅(Wongwian Yai)
地下鉄(MRT)への乗り換え駅について
観光客の主要路線であるBTS(スカイトレイン)と、MRT(地下鉄)は駅で相互に直結しています。MRTへの乗り換えが可能な駅は以下3駅になります。
BTSの乗り換え可能駅 | MRTの乗り換え可能駅 |
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チャトゥチャック公園駅 (ChatuchakPark) | モーチット駅 (Mo Chit) |
スクムウィット駅 (Sukhumvit) | アソーク駅 (Asok) |
シーロム駅 (SiLom) | サラデーン駅 (Sala Daeng) |
地下鉄への乗り換えが可能なBTSの駅ホームには、必ず地下鉄「M」の案内標識(写真下)があります。


乗車チケットの種類と料金
BTSの乗車チケットは大きく分けて「シングルジャーニーカード(Single Journey Card)」「1日券(One-Day Pass)」「Rabbit Card(ラビットカード)」の三種類があります。そのうち、BTS各駅設置の自動券売機で購入が可能なのは「シングルチケット」のみになります。残りの2つのカードはチケットオフィスでのみ購入可能です。
シングルジャーニーカード(Single Journey Card)
シングルカードは文字通り1回使い切りのカードになります。

※カードのデザインは頻繁に変わります。
運賃 | 16〜59バーツ※ 乗車駅から目的地までの距離によって運賃が決まり、数駅事に3~10バーツ刻みで料金が高くなっています。 |
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有効時間 | 120分間有効※ 乗車時にチケットを改札に通してから改札を出るまでの有効時間は120分間です。有効時間を過ぎた場合、改札を出るのに料金40バーツの支払いが必要になります。 |
有効期限 | 購入当日のみ有効 |
購入場所 |
|
1日券(One-Day Pass)
購入した当日に限りBTSに乗り放題となるチケットです。「スクムビット線」と「シーロム線」の両方で利用できるので非常に便利です。注意点としては、24時間チケットではないので、使用できるのは購入日のみになります。

※カードのデザインは頻繁に変わります。
運賃 | 140バーツ |
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有効期限 | 購入当日のみ何度でも利用有効(当日の24時まで有効) |
購入場所 |
|
Rabbit Card(ラビットカード)
ラビットカードは、1日券とは異なり複数日に渡って利用できる乗車チケットです。ラビットカードには大きく以下の2種類のタイプがあります。
① Standard Rabbit card日本の「SUICA」や「PASMO」の様にカードに料金をチャージして使用する事ができます。
② Fixed Price Trips On Rabbit予め乗車回数が決まっている回数券タイプのチケット。乗車回数は15、25、40、50の間で選択可能です。

■ Standard Rabbit card(チャージ式タイプ)
初回購入金額200バーツ(695円)のうち、100バーツ(350円)がチャージ金額として利用可能です。
Standard Rabbit Card | ||
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発行手数料 | 100バーツ(350円) | |
初期チャージ金額 | 100バーツ(350円) | |
購入料金 | 200バーツ(695円) | |
チャージ可能額 | 100〜4,000バーツ(350~13750円) | |
有効期限 | 購入日から5年間有効※ チャージした金額の有効期限は2年間になります。 | |
購入場所 | チケットオフィス ※ 購入の際には身分を証明するパスポートなどのID提示が必要となります。 |
■ Fixed Price Trips On Rabbit(固定回数タイプ)
運賃 | 【一般】
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有効期限 | 購入日から30日間有効 |
購入場所 |
|
どの乗車チケットを購入するべきか?
少なくとも1日に3回以上はBTSを利用される方は「1日券(One-Day Pass)」の購入がお勧めです。
1日券は運賃的な部分以上に、乗車する度にチケット購入の手間が省けるという点が大きいです。
特に夕方から夜にかけて、BTS主要駅の改札付近は非常に混雑するため、チケットオフィスも自動券売機も行列ができる事が多いです。その点、1日券さえ購入しておけばチケット購入列に並ぶ必要がないので、無駄な時間を浪費しなくて済みます。
ラビットカードに関しては、5年間有効(チャージ金額は2年間有効)なので、数年で何度もバンコクを訪れる予定のある方は購入を検討しても良いかも知れません。
注意点としては、チャージ式のラビットカードの場合、有効期限は2年間となり、期限を過ぎると金額がリセットされてしまうのでご注意ください。
チケットの買い方
乗車チケットはBTS各駅に設置してある「チケットオフィス」か「自動券売機」で購入する事ができます。
チケットオフィスでの乗車チケット購入方法
自動券売機が混雑してしている場合や、硬貨の持ち合わせがない時は「チケットオフィス」で乗車チケットを購入する事ができます。

チケットオフィス(写真上)は、BTS各駅の改札近くに設置されており、「硬貨」「紙幣」「クレジットカード」での支払いが可能です。ただし後述しますが「クレジットカード」はほぼ使えないと思っておいてください。また、1日券やラビットカードが購入できるのも、この「チケットオフィス」でのみになります。
チケットオフィスでの購入手順
チケットオフィスで乗車チケットを購入する場合は「行き先」と「人数」を伝えるだけでOKです。
例えば「To Asok one adult pelase(トゥーアソーク ワンアダルトプリーズ)」と言えば、アソーク駅行きのチケットを大人1枚くださいという意味になります。行き先と購入枚数を伝えると、係員が「16バーツ」などと料金を伝えてくるので、後は紙幣、もしくは硬貨で支払いを完了するだけです。
ちなみに、購入時に「行き先」と「人数」だけを伝えた場合は「シングルジャーニーチケット(1回券)」を購入する形になります。
「1日券」を購入したい場合は「One day ticket for one person please(ワンデイチケット フォーワンパーソン プリーズ)」などと言えば購入できます。英文法が正しいかは分かりませんが確実に通じます。
チケットオフィスの営業時間
チケットオフィスの営業時間は「午前6時〜23時45分」までになります。
BTSの運行時間より早くクローズするのでご注意ください。
自動券売機での乗車チケット購入方法
チケットオフィスが混雑している場合などは、BTS各駅に設置してある「自動券売機」での乗車チケット購入が便利です。自動券売機には「ボタン式タイプ」と「タッチ画面式タイプ」の2種類がありますが、ほとんどの駅に設置してあるのは「ボタン式タイプ」の自動券売機になります。

自動券売機でのチケット購入手順(ボタン式タイプ)
乗車チケットの購入は、ボタン式タイプの自動券売機の方が圧倒的に操作が簡単なのでお勧めです。まずは自動券売機付近に必ずある「路線図(写真下の左側)」で目的地までの運賃を確認します。丸の中の16, 30, 44, 59などと書かれた数字がその駅から目的地までの運賃になります。

運賃を確認したら、自動券売機の「① 運賃選択ボタン」から、路線図の運賃と同じ数字のボタンを押します。

ボタンを押すと、右上にあるモニターに運賃が表示されるので、その金額分の硬貨を「② 硬貨挿入口」に投入します。
硬貨は金額を確認しないで、持っている硬貨を片っ端から投入していった方が楽チンで手っ取り早いです。
投入金額が運賃に達した時点で、「③ チケット取り出し口」から、シングルジャーニーチケット(1回券)が発券されます。
お釣りがある場合は「④ 硬貨返却口」からお釣りが出てきます。以上で購入完了です。自動券売機にも1〜4まで番号が振ってあるので、その順番に操作して行けば簡単に乗車チケットを購入する事ができるはずです。先に運賃ボタンを押してから硬貨を投入するという順番にだけご注意ください。お金を投入するのはボタンを押した後です。
自動券売機でのチケット購入手順(タッチ画面式タイプ)
BTSの一部の駅には、画面に直接指で触れて操作する「タッチ画面式タイプ」の自動券売機(写真下)もあります。

こちらのタイプの自動券売機も慣れると操作は簡単です。初期状態では言語が「タイ語」になっている場合があるので、画面右上のイギリス国旗を直接指で触れて言語を英語に切り替えます。

最初から駅名が英語で表示されている場合は言語の切り替え操作は必要ありません。
言語が英語に切り替わっているのを確認したら、グーグルマップをスマートフォンで操作する要領で、画面に指を触れたまま上下左右に画面の路線図を動かして、目的地の駅名を直接タップします。

路線図から「駅名」をタップすると、下画像の様な「購入枚数の選択画面」に移動します。

購入枚数を選択して、駅名と支払い金額に問題なければ料金を投入して購入を完了します。
料金は券売機右上の硬貨投入口(写真下)から投入します。

投入金額が運賃の金額に達した時点で、券売機下の「チケット取り出し口(写真下)」からチケットが発券されます。

お釣りがある場合も、チケットと同じ取り出し口から出てきます。慣れるとこのタイプの自動券売機の操作も非常に簡単です。
紙幣が利用できる自動券売機
BTSのほとんどの駅に設置してあるのは旧式の硬貨だけ使用できる自動券売機になりますが、一部のタッチパネル式の自動券売機(写真下)では「紙幣」の利用も可能となっています。

ただし、タッチ画面式の自動券売機でも紙幣利用ができないタイプの方が圧倒的に多いです。自動券売機では紙幣は使えないと思っておいた方が無難です。
自動券売機の利用可能時間
自動券売機は「午前6時〜24時00分」まで利用可能です。
BTSの運行時間より早くクローズするのでご注意ください。
乗車チケット購入時のクレジットカード利用について
BTS乗車チケットのクレジットカード払いは、チケットオフィスでのみ可能です。利用可能なカードも「JCB」「VISA」「MASTER CARD」など各種取り扱っています。
ただし、カードで支払いができるのは、午前6時〜22時の時間帯かつ、購入金額が300~3,000バーツの範囲に限られるため、1回券の「シングルジャーニーチケット(16~59バーツ)」や「1日券(140バーツ)」の購入時にはほぼ利用する事ができません。基本的にBTSの乗車チケット購入時にクレジットカードは使えないと思っておいた方が良いです。
BTS(スカイトレイン)の乗車方法
本項では、改札からBTS(スカイトレイン)に乗車するまでの流れを解説します。
最寄りの各BTS駅にアクセス
まずは滞在ホテルの最寄りBTS駅にアクセスします。BTS各駅の入口には「BTS」と書かれた目立つロゴ看板(写真下)があるのですぐに分かると思います。基本的にBTSは高架鉄道なので、地上にいる場合は階段を上って改札やチケットオフィスがあるエリアにアクセスします。



乗車チケットを購入する
BTS各駅に到着後、路線図やガイドブックで目的地を確認したら、BTS各駅の改札近くに設置してある「自動券売機」か「チケットオフィス」でBTSの乗車チケットを購入します。

チケットオフィス(写真下)もたいていは改札の真横にあります。

チケットの購入方法に関しては「チケットの買い方」を参考にしてください。
改札を通る
乗車チケットを購入したら改札を通って乗車ホームを目指します。

改札機を通る手順は簡単で、①チケットを改札機に挿入(この時点で改札機のゲートが開きます)、②チケットを回収しながら改札を抜ける。これだけです。
下の画像は改札機を通る手順を順番に紹介したものです。

ラビットカードの場合は、チケット回収口手前にある円型のタッチパネル部分にカードをタッチするとゲートが開きます。
また、数は少ないですが「1日券」や「シングルカード」が挿入できないタイプの改札機もあります。
その場合は「ラビットカード」と同様にタッチパネル部分に「1日券」や「シングルカード」をタッチしてみてください。ゲートが開くはずです。
この辺りは若干紛らわしいですが、あまり難しく考えず、チケットが挿入できなかった時にパネルにタッチしてみる的な感じで大丈夫です。ちなみに乗車チケットを挿入できないタイプの改札機のタッチパネル部分(写真下)には「Single Journey Card」と書かれている事が多いです。

乗車ホームに移動して電車に乗る
改札を抜けたら案内板(写真下)で乗車するホームを確認して移動します。この際、目的地と逆方向行きの電車に乗らないようにご注意ください。

乗車ホームに到着したら電車を待って乗車します。駅によっては線路の前にゲートが設けられている場合がありますが、電車が来ると自動でゲートが開くので特に気にする必要はありません。

下の写真の様に線路の前にゲートがない乗車ホームもあります。この場合も電車が来たら乗車するだけです。電車の扉は自動で開閉します。

目的地で電車を降りて改札を出る
BTSに乗車したら、ドアの上の電光掲示板(写真下)や社内アナウンスで停車駅を確認して、ご自身の降りたい駅で降車します。

電車は電光掲示板の緑のランプが点灯している駅に順番に停車していきます。赤点灯の駅は進行方向とは逆、もしくは既に通過した駅になります。
下の写真はBTS車内の景観です。通勤ラッシュ時と夕方以降は曜日を問わずかなり混雑します。


BTSには特急や急行はないので電車は各駅で停車していきます。電車が停車すると扉は自動で開くので、開閉ボタンなどはありません。駅について扉(写真下)が開いたら降りるだけです。

電車を降りたら「EXIT」の標識や人の流れに沿って再び改札を目指します。

全ての駅ではありませんが、改札は乗車ホームの一つ下の階にある場合が多いです。


改札を出る時も入場時と同じで、シングルチケットや1日券なら挿入口にチケットを挿入すればゲートが開きます。ただし、赤の「×」マークがある改札はくぐれませんのでご注意ください。

改札を通過する際に、唯一入場時と異なるのが「1回券」の場合は改札機にてチケットが回収される点です。逆に1日券の場合は挿入後に取り出し口から回収し忘れない様にご注意ください。

改札を抜けて外に出る場合は「EXIT」の標識の方向に進んで行けば外に出る事ができます。

地下鉄に乗り換えたい場合は「M」標識(写真下)を目印に歩いて行けば、地下鉄駅の改札にたどり着けます。

BTSの主要駅とおすすめ観光スポット
本項ではBTSの駅なかでも一般的に利用頻度の高い駅と、その駅周辺にあるお勧め観光・ショッピングスポットをご紹介致します。
アソーク駅 (Asok)
アソーク駅は異国情緒溢れるエリアで、最新のお洒落なショッピングモールやローカル色満載の商店などが混在しています。アソーク駅から駅通路を歩いて地下鉄の「スクムビット駅」に乗り換えが可能です。
周辺のお勧めスポット

■ ターミナル21BTSのアソーク駅直結の空港と世界をテーマーにした大型ショッピングモール。各フロアの内装は「東京」をはじめ「パリ」「イスタンブール」「ロンドン」「ローマ」など、各都市をイメージしており非常に個性的です。館内は若者向けのファッションブランドを中心に、5階には美味しいと評判のフードコートも併設しています。
サイアム駅(Siam)
BTSの「スクムビット線」と「シーロム線」の2線が走る唯一の駅です。大型高級デパート「サイアムパラゴン」とも直結しています。
周辺のお勧めスポット

■ サイアム・パラゴン2005年にオープンした超大型のショッピング施設。総面積50万m2の敷地内には、タイを代表する衣料雑貨店「エキゾチックタイ」をはじめ、世界中の高級ブランドショップや衣料雑貨店などが約300店舗も集まっています。また、1階には高級スーパーとタイ料理から日本料理まで様々なジャンルのレストランが並び、地下には水族館も営業しています。
チットロム(Chit Lom)
高級ホテルや大型スーパー、デパートが集中するエリアです。お土産探しに持って来いの大型スーパー「ビッグC」や、日本でもお馴染の「伊勢丹バンコク」などもこの駅から徒歩圏内です。また、バンコクのパワースポットとして有名な「エラワンの祠」もこのエリアの観光スポットです。
周辺のお勧めスポット

■ ビッグC「ビッグC」は、BTS「Chit Lom 駅」から徒歩5分ほどの場所に位置する超大型スーパーマーケットです。タイ全土に100件以上の店舗を持ち、日本のドン・キホーテを巨大化した様な店内には、スイーツや菓子、インスタント食品やレトルト食品などの食品系商品を中心に、雑貨、日用品、衣料品、コスメ、電化製品まで、ほぼ全ジャンルの商品が広い店内にびっしりと陳列されています。

■ 伊勢丹 バンコク日本でもお馴染み「伊勢丹」のバンコク店。全6フロアのうち、5フロアには日本でも購入できる様な有名ブランド品が並んでいます。どちらかと言えば、タイの方に日本の商品を売ると言う様な商品ラインナップです。唯一、5階だけがフードマーケット及びフードコートになっており、そこでスイーツやお菓子など、フード系のお土産を購入する事ができます。キティちゃんとタイのコラボレーションチョコなどもここで売られています。

■ エラワンの祠バンコク市内でも非常に霊力の高いパワースポットとして知られ、観光客のみならず地元の人も、そのご加護にあやかろうと祈りや自身の願いを込めてこの場所にやってきます。常に観光客が絶えない人気スポットで、敷地内では線香などを購入して供える事ができます。
ナショナルスタジアム駅(National Stadium)
BTSシーロム線の北西側に位置する駅です。駅前には「東急バンコク」や「MBKセンター」などの大型ショッピング施設があるほか、バンコクを代表するデザイナー「ジム・トンプソンの家」も徒歩圏内です。
周辺のお勧めスポット

■ MBKセンターMBKの広い敷地内には「Tシャツ」や「マグネット」など、ばらまき土産に持ってこいの安価な雑貨品を扱う数千ものショップが、1階から7階までの広いエリアに隙間なく立ち並んでいます。正に、屋内に広がる巨大市場という雰囲気で、店舗の大半は露店に近い感じのスタイルのため、値切り交渉なども可能です。2階は電気製品が中心で、雑貨扱う店舗は3階と6階に集中しています。

■ ジムトンプソンの家タイシルクブランドのアメリカ人デザイナー「ジム・トンプソン」が住んでいた邸宅が観光スポットとして一般公開されています。敷地内に入るのは無料で、タイの伝統的な建築様式で造られた建物内では、シルク製品を扱うショップやレストランなどが営業しています。ただし、邸宅内の見学は有料で、日本語ガイドが案内するツアーに参加する必要があります。展示されている美術品は希少な逸品揃いで料金を払ってでも見る価値はそれなりにあります。
サパーン・タクシン駅(Saphan Taksin)
ワット・ポーをはじめとする三大観光の起点となる「サトゥーン船着き場」はこの「サパーン・タクシン駅」が最寄りになります。チャオプラヤ川沿いには「シャングリラホテル」を筆頭に名だたる5つ星ホテルが立ち並んでいます。
周辺のお勧めスポット
まとめ
異国で電車を利用するのはハードルが高いとお考えの方もいるかと思います。しかし、BTSをはじめとするバンコク交通機関のチケット購入や乗車方法は至ってシンプルです。
駅構内の乗り換え案内や料金表示なども日本並みに親切なので、ほとんどの方が一度利用するだけで、2回目以降はスムーズに乗りこなせると思います。
逆に、トゥクトゥクやタクシーなどは、渋滞にハマると時間が読めない上、料金交渉の煩わしさ、ぼったくりの危険性などがある点を考えると、旅慣れしていない方の利用はあまりお勧めしません。
三大寺院やバンコク主要スポットへのアクセスは、電車と水上バスさえ乗りこなせれば何の不自由もありません。是非、本記事を参考に「BTS(スカイトレイン)」を乗りこなして、バンコク観光を満喫してください。