【カオサン通り 行き方】水上バス(船)でのアクセスがリーズナブルでおすすめ

バンコク
カオサン通りの景観

バンコク バックパッカーの聖地と言われる「カオサン通り」は、バンコクの中心街からはやや離れた西側に位置しています。

カオサン通りは、電車だけでアクセスするにはやや不便な場所にあるため、「タクシー」や「トゥクトゥク」でのアクセスを推奨しているガイドブックなども多く、個人旅行で訪問するには若干ハードルの高い印象があります。きっと多くの方が運転手との煩わしい値段交渉などは避けたいはずです。

そこで、おすすめの「カオサン通り」へのアクセス方法が水上バスと徒歩で行く方法です。水上バスでカオサン通りの最寄り船着き場である「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」まで行き、そこから徒歩(10分〜15分)で「カオサン通り」にアクセスする方法です。

水上バスは乗り換えの必要がありませんし、料金的にも15バーツ〜50バーツ(50円〜200円ほど)と非常にリーズナブルです。

以上を踏まえ本記事では、バンコク市内の主要電車駅から、水上バスを利用してカオサン通りに行く方法について詳しく解説致します。

カオサン通りとは

カオサン通りの景観

カオサン通りは、安宿やドミトリー、外国人向けのゲストハウス、ショップ、バー、レストラン、格安マッサージ店などが集まる歓楽街です。

わずか500mほどの通りですが、おびただしい数の店が軒を連ね、夜はネオンが一層輝き、1年を通して祭りの様な賑わいを見せてくれます。正に世界中のバックパッカーが集まる聖地と呼ぶにふさわしい賑やかな場所です。

更に、カオサン通りの一本北側の「ランブトリ通り」にも、様々な飲食店が軒を連ねているほか、その北側には「バンランプ―市場」と呼ばれる衣料品の巨大マーケットなども営業しています。

周辺には、黄金の仏像が見どころの「ワット・チャナ・ソンクラーム」や「ワット・ボウォーン二ウェート」などの寺院もあり、カオサン周辺だけで半日は楽しむ事ができると思います。

カオサン通りのロケーション

カオサン通りはバンコクの西側、チャオプラヤー川沿いから数百メートルほどの場所に位置しています。

カオサン通りへ 行き方の流れ

カオサン通りの景観

バンコク市内から「カオサン通り」に水上バスで行く際の流れは以下になります。

  • ①「サパーンタクシー駅」から徒歩で「サトーン船着場」へアクセス(所要2分〜3分)
  • ②「サトーン船着場」から水上バスで「プラアーティット船着場」へアクセス(所要35分〜55分)
  • ③「プラアーティット船着場」から「カオサン通り」まで徒歩でアクセス(所要10分〜12分)

おおよそですが、上記の手順で「サパーンタクシー駅」から「カオサン通り」までの所要時間は50分〜60分ほどを見ておけば良いと思います。

それでは「カオサン通り」への行き方の流れを、順を追って1つづつ詳しく解説していきます。

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サパーンタクシン駅へアクセス

サパーンタクシン駅

カオサン通り行きの水上バスが発着する「サトーン船着場」には、BTS シーロム線の「サパーンタクシン駅(Saphan Taksin Station)」から徒歩1分〜2分でアクセスする事ができます。

BTSはバンコクの主要スポットを東西に走る電車の事で、日本で言う所のJRの様なものです。「サパーンタクシン駅」へのBTSでのアクセス方法は以下の路線マップを参考にしてください。

BTS 電車路線図

BTSスクムウィット線の各駅がホテルの最寄りである場合は、「BTSスクムウィット線」と「BTS シーロム線」の2線が交わる「サヤーム駅(Siam)」で、シーロム線の「バンワー駅(Bang Wa)」行きに乗り換えれば「サパーンタクシー駅」までは5分〜10分ほどでアクセスする事ができます。

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サパーンタクシン駅からサトーン船着場へ

BTSのシーロム線で「サパーンタクシン駅」に到着したら、改札を出て2番出口を目指してください。

サパーンタクシン駅の2番出口

2番出口から階段を降りて地上に出たら、道なりに真っすぐ進んでいきます。

サパーンタクシン駅から「サトーン船着場」への道

数10mほど行くと、突き当りにぶつかります。突き当たりには案内の看板があり「Chao Phraya Express Boat」は左方向と書かれているので、その方向に数メートルほど進んで行くと「サトゥーン船乗り場」に到着します。

「サトーン船着場」への案内板

サパーンタクシン駅と「サトーン船着場」の位置関係は以下の地図を参考にしてください。

サパーンタクシン駅の周辺地図
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サトーン船着場から水上バスに乗船

サトーン船着場 入口

「カオサン通り」や「ワットポー」などに水上バスで行く場合は、この「サトーン船着場(sathorn / Taksin)」が起点となります。

サトーン船着場の入口は、赤緑黄青の4つのフラグの看板が目印です。

サトーン船着場の入口

サトーン船着場には、2種類の水上バスがあります。入口から入って右手側にあるのが、「Chao Phraya Express Boat(チャオプラヤーエクスプレスボート)」正面に見える青色のカウンターが「CHAO PHRAYA TOURIST BOAT(チャオプラヤーツアリストボート)」になります。

サトーン船着場のチケット売り場

基本、どちらの水上バスに乗船しても、カオサン通りの最寄り船着き場である「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」には停船致します。

【チャオプラヤーエクスプレスを利用する場合】チャオプラヤーエクスプレスとチャオプラヤー川の景観

最も料金がリーズナブルで運行本数が多いのが、このチャオプラヤーエクスプレスです。

チャオプラヤーエクスプレスには路線が4つあり、そのうち「カオサン通り」の最寄り駅である「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」に停船するのは、オレンジ色のフラグかブルーフラグ、ノーフラグのボートになります。基本は運行本数の多い「オレンジフラグ」のボートに乗船すれば間違いありません。詳しくは以下の路線図を参照ください。

チャオプラヤーエクスプレス路線図

「チャオプラヤーエクスプレス」は乗船するフラグの色によって料金が異なりますが、「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」まではだいたい15バーツ(約50円)ほどになり、所要時間は45分〜55分ほどです。「チャオプラヤーエクスプレス」の詳しい情報に関しては、別記事内の「水上バス チャオプラヤーエクスプレスの基本情報」を参照ください。別ウインドウでページが開きます。

【チャオプラヤーツアリストボートを利用する場合】チャオプラヤーツアリストボートとチャオプラヤー川の景観

チャオプラヤーツアリストボートは、主に観光者向けのボートで、主要な船着き場以外には停船しないので快適です。

こちらの水上バスには、路線の区分けはありませんので、チケット購入時に手書きで渡される乗車時間に合わせて、到着した水上バスに乗船すれば「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」に到着できます。詳しくは以下の路線図を参照ください。

チャオプラヤーツアリストボートの路線図

「チャオプラヤーツアリストボート」を利用する場合、カオサン通りの最寄り駅である「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」までは50バーツ(約200円)になり、所要35分〜45分ほどです。「チャオプラヤーツアリストボート」の詳しい情報に関しては、別記事内の「水上バス チャオプラヤーエクスプレスの基本情報」を参照ください。別ウインドウでページが開きます。

【どちらの水上バスに乗るべきか】チャオプラヤーエクスプレスとチャオプラヤー川の景観

2種類の水上バスの乗船料金は、「チャオプラヤーエクスプレスボート」が15バーツ、「チャオプラヤーツアリストボート」が50バーツになります。

運賃的には「チャオプラヤーツアリストボート」の方が高いですが、船内は広く停車駅も少ないので非常に快適です。また、高いと言っても50バーツは200円以下なので、快適さとスピードを求めるなら「チャオプラヤーツアリストボート」の利用がお勧めです。

一方、「チャオプラヤーエクスプレスボート」はバンコク市民の交通手段でもあるため、バンコクの生活感を感じながらバックパッカー気分で乗船できます。料金的にもリーズナブルなので、そこまでお急ぎでなければ、こちらの水上バスでも良いとおもいます。

水上バスの乗り場は、それぞれのチケット売り場の先にありますので、チケット購入後はそのまま流れでカウンターの奥に歩いて行けば水上バスに乗船する事ができます。

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プラアーティット船着場からカオサン通りへ

プラアーティット船着場

水上バスで、プラアーティット船着場(Phra Arthit)に到着したら、アーケードの様な狭い通路(写真下)を進みます。

プラアーティット船着場下船後の通り

狭い通路を抜けると大きな道路「プラアーティット通り(写真下)」にでます。

プラアーティット通りの景観

カオサン通りに行くには、まずはこのプラアーティット通りを右手側(南西方向)に真っ直ぐ進んでいきます。

300mほど大通りをまっすぐ行くと、左手側に「Soi Chana Songkhram」と書かれた青い看板(写真下)が見えてくるので、その看板を目印に左折します。丁度ATMがある青い建物の左横の通路です。

プラアーティット通りを左折すると、細い通り(写真下)に出るので、再び真っすぐ進みます。この通りには、格安マッサージ店やローカルレストランなどもあるので、見ているだけで楽しいと思います。

カオサン通りへと続く通り

上の写真の細い通りは、下の地図で言うと「B地点」にあたるので、後はほぼ道なりに歩いて行けば「カオサン通り(C地点)」に到着する事ができます。

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カオサン通りに到着

カオサン通りの景観

カオサン通りに到着したら、後は自由に観光して行くだけです。

カオサン通り沿いのゲストハウス カオサン通り沿いのゲストハウス。カオサン通り沿いには大小多くのゲストハウスが営業しています。

カオサン通り沿いのタイ古式マッサージ店 カオサン通り沿いのタイ古式マッサージ店。マッサージは全身も足も1時間250(約800円)バーツが相場です。

カオサン通り沿いのローカルレストランカオサン通り周辺では、こんなローカルな雰囲気満載のレストランも数件見つける事ができます。

カオサン通り沿いの雑貨・土産物店カオサン通り沿いの雑貨・土産物店。雑貨店も数件ありますが、箱に入った菓子的なお土産はカオサン通りで見つけるのは難しいと思います。

カオサン通りからバンコク市内への戻り方

プラアーティット船着場

カオサン通りの観光終了後、バンコク市内へ戻るには、行きと逆のルートをたどるだけですが、帰りの水上バスの運行時間には注意が必要です。

チャオプラヤーエクスプレスは路線にもよりますが、最も運行本数が多い主要路線の「オレンジフラグ」の船は、19.00までとなっているので、遅くとも18時30分ぐらいには「プラアーティット船着場(Phra Arthit)」に着いている必要があります。

また、もう一方の水上バス「チャオプラヤーツアリストボート」の営業終了時間は、17:30になるので、こちらを利用する場合は17時ぐらいには船着き場に到着して戻りの船を待っている必要があります。

カオサン通りの観光は、通りの店が営業をスタートする10時か11時ぐらいの到着を目指してバンコク市内を出発し、15時~17時ぐらいには帰りの船着き場についているのが理想的です。

プラアーティット船着場(Phra Arthit)のチケット売り場

「プラアーティット船着場」のチケット売り場は一か所で、チケットカウンターには「CHAO PHRAYA TOURIST BOAT」と書かれていますが、向かって左側で「チャオプラヤーエクスプレス」の乗船チケットを、右側で「チャオプラヤーツアリストボート」の乗船チケットを購入する事ができます。

水上バスの乗り場も一か所なので、係員の案内に従えば「チャオプラヤーエクスプレス」に乗船する場合でも、「チャオプラヤーツアリストボート」乗船する場合でも、心配する必要はありません。

まとめ

カオサン通りの雑貨店

カオサン通りは、バンコク市内の中心地とは一味違った非常にローカル色の強い場所です。そのため、ただ周辺を歩いて景観を眺めているだけでも楽しむ事ができます。

反面、ショッピング目的でカオサン通りを訪れると、差ほど真新しいものは見つからないので、結構がっかりすると思います。カオサン通りで売っている雑貨などは、バンコク市内の「MBKセンター」で同じような商品をいくらでも見つける事ができます。カオサン通りの方が多少は安く買い物ができるかも知れませんが、それよりも観光や食事、マッサージなどを目当てに訪問するのが個人的にはお勧めです。