スワンナプーム空港からバンコク市内へのアクセス方法を移動手段別に徹底解説
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バンコク2006年にオープンしたバンコクの玄関口「スワンナプーム国際空港」はバンコクの中心地から東南へ約25km離れたサムット・プラカーン県に位置しています。車なら空港から市内まで渋滞無しで35分〜45分ほどの距離です。
しかし、スワンナプーム空港から市内への移動方法は「タクシー」をはじめ、高速鉄道「エアポート・レール・リンク(ARL)」や「定額送迎サービス」「ロットゥー」など多くの選択肢があります。そのため、どの送迎サービスを利用すれば良いのかは非常に悩みどころだと思います。
以上を踏まえ、本記事では、バンコクのスワンナプーム空港から市内、市内からスワンナプーム空港への移動方法をお探しの方に向けて、おすすめの送迎サービスや移動手段をご紹介致します。各移動手段のメリットとデメリットを比較の上、可能な限り詳しく解説いたします。
空港からバンコク市内への移動手段の比較
スワンナプーム空港からバンコク市内への移動方法は大きく以下の5つがあります。
・定額送迎サービス
・エアポートレールリンク(ARL)
・AOTリムジン
・メータータクシー
・ロットゥー
まずは、上記5つの移動方法の料金や所要時間、最終目的地などを比較した以下の表をご覧ください。
スワンナプーム空港~市内へのアクセス方法比較表※表は横にスワイプ(スクロール)すると全体を表示できます。料金 | 所要時間 | 営業時間 | 最終到着地点 | |
---|---|---|---|---|
定額送迎サービス | 1,400円〜7,000円 / 1台 or 1名利用サービスや人数によって料金は異なります。 | ・35分~60分※渋滞時は60分以上かかる場合もあります。 | 24時間 | ホテル、もしくは指定の場所まで |
ARL ※1 | 15〜45バーツ / 1人※日本円で50円〜160円 ※下車駅によって料金は異なります。 |
| 05:30〜22:40頃まで | マッカサン駅、パヤー・タイ駅など※市内中心部に行くには「BTS」か「地下鉄」に乗換えが必要 |
AOTリムジン | 1,050バーツ〜 / 1台※日本円で3,700円〜 ※利用人数や車種によって料金は異なります。 | 35分~60分※渋滞時は60分以上かかる場合もあります。 | 24時間 | ホテル、もしくは指定の場所まで |
メータータクシー | 400〜500バーツ / 1台※日本円で1,400円〜1,700円 ※道路の混雑状況によって料金は変動します。 | 35分~60分※渋滞時は60分以上かかる場合もあります。 | 24時間 | ホテル、もしくは指定の場所まで |
ロットゥー | 29~50バーツ / 1人※日本円で100円〜180円 ※オンヌット駅までは29パーツ(100円)ほどです。 ※乗車路線や距離によって料金は異なります。 | 45分〜65分※渋滞時は65分以上かかる場合もあります。 | 6:00~22:00頃※乗車路線よって運行時間は異なります。 | BTSオンヌット駅、戦勝記念塔など |
※1ARLはエアポートレールリンクの略称です。
一見、料金が安くて所要時間が短い移動手段がお得に思えますが、最終的に空港からどの場所まで移動できるかも重要なポイントです。次項以降ではその辺も踏まえて、各空港送迎サービスの概要を一つ一つ詳しく説明致します。
定額送迎サービス
定額送迎サービスは現地オプショナルツアー会社などが提供する送迎サービスです。乗車料金が多少高くても楽して快適にホテルにアクセスしたい方はこの「定額送迎サービス」や「定額乗り合い送迎サービス」などがお勧めです。
料金はやや高めになりますが、空港から滞在ホテルまで直接ドアtoドアで送迎してもらえるほか、出発前に日本語で予約できるので非常に安心です。当日にトラブルがあった場合などもサポートが充実しています。
定額送迎サービス会社の基本情報
定額送迎サービスは、様々な現地ツアー会社などが運行していますが、本サイトでは「KKday」や「GET YOUR GIDE」というサイトが提供しているスワンナプーム~市内間の送迎サービスをご紹介致します。
料金を重視するなら「KKday」の送迎サービスが最もコスパと評判が高くてお勧めです。料金は車1台あたりなので、大人数で利用するほどお得です。
「GET YOUR GIDE」は「KKday」より少し割高になりますが、口コミ評価が高く、24時間前までならキャンセル無料です。
【KKdayの空港送迎サービス基本情報】
とにかく安く移動した方にお勧めです。
新規登録で初回利用に使えるクーポンをGET から初回登録頂くと、今回の予約で使える「¥400」のクーポン分を入手できます。
運行時間 | 24時間 |
---|---|
料金 / 1台 | 【乗用車(1~3人乗り)】
上記料金は1台分の料金になります。大人数で利用するほどお得になります。 |
乗車場所 | スワンナプーム空港 到着ホール |
送迎場所 | 宿泊先のホテル・指定した場所 |
所要時間 | 35分〜60分(市内中心部のホテルまで)※道路の混雑状況で変動します。 |
予約方法 | KKdayのHPよりWEB経由で予約 |
「KKday」は、2014年の創業以来、世界10カ国以上にサービス拠点を持ち、世界80カ国、500都市以上でオプショナルツアーを提供しているサイトです。旅行者に安全な現地ツアーを提供する事をモットーに、サイトも非常に使い易いのでおすすめです。もちろん、予約は全て日本語で行う事ができます。
【GET YOUR GICEの空港 プライベート / 乗り合い送迎サービス基本情報】
24時間前までキャンセル無料と口コミ評価の高さがお勧めです。料金的にも大人数で「プライベート送迎」を利用すればリーズナブルです。プライベート送迎と乗合シャトルサービスの順でご紹介致します。
プライベート送迎
運行時間 | 24時間 |
---|---|
料金 / 1台 |
上記料金は1台分の料金になります。大人数で利用するほどお得になります。 |
乗車場所 | スワンナプーム空港 到着ホール4番ゲートで 担当スタッフが名前と「GetYourGuide」のロゴが書かれたボードを持って待機 |
送迎場所 | 宿泊先のホテル・指定した場所 |
所要時間 | 35分〜60分(市内中心部のホテルまで)※道路の混雑状況で変動します。 |
予約方法 | GET YOUR GIDEのHPよりWEB経由で予約 |
乗合シャトル
運行時間 | 24時間 |
---|---|
料金 / 1人 |
※2名以上からの予約になります。料金は為替により変動致します。 |
乗車場所 | スワンナプーム空港 到着ホール6番ゲート |
送迎場所 | 宿泊先のホテル・指定した場所 |
所要時間 | 35分〜60分(市内中心部のホテルまで)※道路の混雑状況で変動します。 |
予約方法 | GET YOUR GIDEのHPよりWEB経由で予約 |
GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。
乗合シャトルは、二人利用からになるので、あまりお勧めしませんが、大人数で移動される方は「バンコク スワンナプーム国際空港:プライベート送迎」のご利用がお勧めです。口コミ評価も高く、待合場所などの説明も明確です。
予約・利用方法
KKdayの送迎サービス 予約・利用方法
「KKday」のスワンナプーム空港からバンコク市内ホテルへの送迎移動サービスの予約は非常に簡単です。
【クーポンGETで400円分お得に!】
新規登録で初回利用に使えるクーポンをGET から初回登録頂くと、今回の予約で使える「¥400」のクーポン分を入手できます。
初回クーポンを入手された方もされなかった方も、まずは「KKdayの空港送迎予約ページ」にアクセスして、プランを選択から、利用人数や手荷物に応じて「希望の車種」を選択します。空港発と市内発があるのでご注意ください。
「① 希望の送迎日」と「② 台数(通常は1台)」を選択の上「③ 購入 / 予約する」ボタンを押して、あとは日本語の案内に沿って予約を完了していくだけです。
予約が完了すると、バウチャー(予約書)がメールアドレス宛に送られてきますので、プリントアウトの上で送迎当日に持参するか、スマートフォンなどの端末上で表示してもOKです。
【KKday 送迎当日の乗車の流れ】
送迎当日は、スワンナプーム国際空港の到着ゲート3番で、予約者の名前が書かれたネームプレートを持ってドライバーが待機しています。入国手続き後、名前が書かれたネームプレートを持ったドライバーを探してバウチャーを提示します。これだけで、ホテルまで送迎してもらえるので、旅慣れしてない方でもスムーズに利用できるはずです。
GET YOUR GIDE プライベート送迎サービス 予約・利用方法
GET YOUR GIDEの送迎サービスの予約方法を簡単に説明します。まずは「バンコク スワンナプーム国際空港:プライベート送迎」のページにアクセスしてください。
ページにアクセス後、少しページを下方にスクロールすると、下画像の様な「① 乗車人数」と「② 送迎日」を選択する項目があるので、それぞれ選択します。「③ 言語選択」は英語かタイ語しか選べないので、いずれかを選択ください。
最後に「空き状況を見る」ボタンをクリックすると、空き状況で予約時間の選択項目が表示されますので、飛行機の到着時間か出発時間を選択の上で、「カートに入れる」ボタンをクリックしてください。予約時間やフライト情報などは、次以降のステップで詳細に入力する箇所があります。
「カートに入れる」を押して、ページが切り替わったら、日本語の案内に沿って必要項目を入力の上で予約を完了していきます。予約が完了すると、バウチャー(予約書)がメールアドレス宛に送られてきますので、プリントアウトの上で送迎当日に持参するか、スマートフォンなどの端末上で表示してもOKです。
【GET YOUR GIDE 送迎当日の乗車の流れ】
送迎当日は、 スワンナプーム空港 到着ホール4番ゲートにて、担当スタッフが名前と「GetYourGuide」のロゴが書かれたボードを持って待機しています。入国手続き後、名前が書かれたネームプレートを持ったドライバーを探してバウチャーを提示すれば、ホテルまで送迎してもらえます。
総評
空港送迎サービスは、最も快適で楽ちんな空港から市内への移動方法です。バンコクが初めての方や、異国で電車の乗り換えやメーター制タクシーの利用に不安がある方は、この「定額送迎サービス」の利用がお勧めです。
その他にも、スワンナプーム空港到着後に市内への移動方法を忙しなく探すのを避けたい方や、重いトランクを運んで移動するのが億劫な方、空港からホテルまで直接移動したい方、深夜や早朝に到着される方などにはお勧めの移動手段です。もちろん市内から空港への移動も可能です。
料金は他の移動方法と比べればやや高いとは言え、日中なら(深夜は少し割増)千円台で予約できてしまいます。個人的にも一押しの移動方法です。
ARL(エアポートレールリンク)
エアポートリンクは「スワンナプーム空港」とバンコク市内を結ぶ高速鉄道で、AIRPORT RAIL LINKの頭文字を取って「ARL」とも呼ばれています。
始発駅の「スワンナプーム空港」から終点の「パヤー・タイ駅」までの全8駅を所要27分で結んでおり、乗り場もスワンナプーム空港の地下と直結しているので非常に便利です。
エアポートレールリンク の基本情報
運行時間 | 05:30〜22:40頃まで ※曜日や乗車駅によって運行時間は若干異なります |
---|---|
運行間隔 | 10分〜15分間隔 |
運賃 |
|
始発駅 | スワンナプーム空港(SUVARNABHUMI) |
終点駅 | パヤータイ駅(PHAYA THAI) |
スワンナプーム空港から各駅への所要時間と運賃
駅名 | 運賃 | 所要時間 |
---|---|---|
LAT KBABANG (ラートクラバン駅) | 15バーツ | 5分 |
BAN THAP CHANG (バーンタップチャーン駅) | 20バーツ | 10分 |
HUA MAK (フアマーク駅) | 25バーツ | 14分 |
RAMKHAMHAENG (ラームカムヘーン駅) | 30バーツ | 18分 |
MAKKASAN (マッカサン駅) | 35バーツ | 22分 |
RATCHAPRAROP (ラーチャプラーロップ駅) | 45バーツ | 25分 |
PHAYA THA(パヤー・タイ駅) | 45バーツ | 26分 |
空港から乗り場への行き方
エアポートレールリンクの乗り場は空港の地下1階と直結しています。スワンナプーム空港に到着して到着ロビーに出たら「Airport Rail Link」と書かれた看板(写真下)に従って、まずは地下1階を目指します。
1階の案内板に従って歩いて行くと、エスカレーターがあるので地下に下って行きます。
地下1階まで下りると、後は長い通路(写真下)を案内板に従って歩いて行けば、エアポートリンクのチケット売り場と乗り場が見えてきます。
奥に見えるのが、エアポートリンクのチケット売り場と改札になります。
乗車チケットの購入方法
スワンナプーム空港駅の場合のチケットオフィスは改札に向かって左手に窓口があります。他の駅でもチケットオフィスは改札の近くにあります。チケットの購入方法は簡単で「トゥー マッカサン ワン アダルトプリーズ(マッカサン行きのチケットを大人一枚ください)」と言うような感じで伝えればOKです。エアポート リンクは行先によって運賃が異なるので、必ず行先を告げてください。後は窓口の販売員が運賃を口頭で伝えてくるので、金額に応じた料金を支払うだけです。
また、事前に乗車チケットを日本語ページで購入したい方は「kkddy エアポート・レール・リンク・シティライン片道乗車チケット」のページから1.2€ほどで予約購入が可能です。わずかに手数料が乗りますが、有効期限内(だいたい半年ほど)ならいつでも好きな時に利用する事ができるので便利です。
【自動券売機での乗車チケット購入方法】
エアポートリンクのチケット券売機の操作はタッチパネル式になります。画面に直接触れて操作します。
表示言語がタイ語になっている場合は「English」をタッチして英語に切り替えます。
表示言語が英語に切り替わったら、目的地の駅をタッチします。
目的地を選択したら、次はチケットの購入枚数を選択します。一度に最大5枚まで購入が可能です。
人数を選択すると、右下に「Total price(合計金額)」が表示されるので、その金額分の料金を硬貨、もしくは紙幣で投入します。
硬貨の投入口は、モニターに向かって右側、紙幣の投入口は券売機の下の方にあります。
投入した金額がチケット料金に達した時点でモニターに「Please wait」と表示されます。
数秒後に自動券売機の左下からコイン型のチケット「トークン」が出てきます。このトークンは改札を抜ける時に改札にタッチして使用します。
チケット購入後の改札の通り方などに関しては、別記事の「改札を抜けて電車に乗車」にて詳しく解説しております。
エアポートレールリンクの時刻表
時 | 分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
05 | 30 | 46 | ||||
06 | 00 | 16 | 30 | 40 | 50 | |
07 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
08 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
09 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
10 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
11 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
12 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
13 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
14 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
15 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
16 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
17 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
18 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
19 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
20 | 00 | 10 | 20 | 30 | 40 | 50 |
21 | 00 | 12 | 24 | 36 | 48 | |
22 | 00 | 12 | 24 | 36 | 48 | |
23 | 00 | 12 | 24 | 36 | 48 | |
24 | 00 |
時 | 分 | |||||
---|---|---|---|---|---|---|
05 | 30 | 46 | ||||
06 | 02 | 17 | 32 | 47 | 59 | |
07 | 11 | 24 | 36 | 48 | ||
08 | 01 | 13 | 26 | 38 | 51 | |
09 | 03 | 15 | 28 | 40 | 53 | |
10 | 05 | 17 | 30 | 42 | 55 | |
11 | 07 | 20 | 32 | 44 | 57 | |
12 | 09 | 22 | 34 | 46 | 59 | |
13 | 11 | 24 | 36 | 49 | ||
14 | 01 | 13 | 26 | 38 | 51 | |
15 | 03 | 15 | 28 | 40 | 53 | |
16 | 05 | 18 | 30 | 42 | 55 | |
17 | 07 | 20 | 32 | 44 | 57 | |
18 | 09 | 22 | 34 | 47 | 59 | |
19 | 11 | 24 | 36 | 49 | ||
20 | 01 | 13 | 26 | 38 | 51 | |
21 | 03 | 16 | 34 | 49 | ||
22 | 05 | 20 | 35 | 51 | ||
23 | 06 | 22 | 37 | |||
24 | 00 |
エアポートレールリンクのメリットとデメリット
【メリット】
・運賃が安い
・渋滞に巻き込まれる心配がないので移動時間が読みやすい
・到着ホールと空港駅の乗り場が地下で直結している
・事前予約不要
【デメリット】
・市内中心部に出るには「地下鉄」か「BTS」に最低1回は乗り換えが必要
・24時間運行ではない
・日中に市内から空港に行く場合は車内が混雑する
総評
ARLはとにかく運賃を安く抑えたい方や、交通渋滞に巻き込まれたくない方には非常にお勧めの移動手段です。交通量の多いバンコクにおいて、このARLが最も移動時間が読める空港からの移動手段になります。
注意点としては、ARLの路線はバンコク市内中心部からはやや北側を走っているため、ショップやホテルが集中しているバンコク中心部まで出るには、「マッカサン駅」で下車した場合は「地下鉄」に、「パヤー・タイ駅」で下車した場合は「BTS」にそれぞれ乗り換える必要があります。ARLの乗り換えに関しては以下の路線図を参考にしてください。
※バンコク全体の路線図を見たい方はこちらから別ウインドウでご覧ください。
バンコクの電車乗り換え案内標識は日本並みに親切ですが、旅に不慣れで乗り換えが不安な方や、重い荷物を運びながらの移動が億劫な方などは、他の移動方法を利用するのがお勧めです。
反面、ARLは旅慣れしている方や、運賃を節約したい方、交通渋滞に巻き込まれたくない方などにとっては、これ以上にないスワンナプーム空港から市内への移動方法です。乗り方や乗車チケットの購入方法も簡単なので是非利用してみてください。
エアポートレールリンクに関しては別記事の「エアポートレールリンクの乗り方・運賃・路線図・時刻表まで徹底解説」にて詳しく解説しております。
AOTリムジン
AOT LIMOUSINE(AOTリムジン)は、スワンナプーム空港で唯一の公式リムジンサービスです。ちなみにAOTは「Airport Of Thailand」の略称となります。
AOTは空港の公式送迎サービスのため、スワンナプーム空港2階の荷物受け取りエリアと到着ロビーに備え付けのカウンターがあります。送迎サービスの申し込みもこのカウンターから直接行う事ができます。
料金は車種によって異なりますが、一番安いIsuzuのMU-Xで1050バーツ(約3,700円)になります。ただし、バンコク市内でも極端に西や南の外れのホテルで、スワンナプーム空港からの距離が35km以上の場所になると料金は若干割り増しになります。
AOTリムジンの受付カウンターは、バゲージクレームを出た後、すぐ左手にあります。
AOTリムジンの基本情報
日本円の料金は為替相場によって若干変動致します。
運行時間 | 24時間 |
---|---|
料金 / 1台(30km〜35km) | 【イスズ MU-X(1~3人)】
※上記料金は全て1台分の料金になります。 |
料金 / 1台(35km〜40km) | 【イスズ MU-X(1~3人)】
※上記料金は全て1台分の料金になります。 |
乗車場所 | スワンナプーム空港 到着ホール |
送迎場所 | 宿泊先のホテル・指定した場所 |
所要時間 | 35分〜60分(市内中心部のホテルまで)※道路の混雑状況で変動します。 |
予約方法 | 空港2階の荷物受け取りエリアか到着ロビーにあるカウンターで直接予約。 |
上記表内の乗車料金は1人ではなく1台分の料金になりますので、その車種の最大人数で乗車した方がお得になります。逆に一人でこのリムジン送迎サービスを利用するとやや割高になります。
料金は、スワンナプーム空港からバンコク中心部(BTSスクムビット駅沿い)のホテルであれば、30km〜35kmの料金範囲で移動可能ですが、シーロムエリアや、チャオプラヤー川沿いなどのホテルへの移動は35km〜40kmの料金体系が適用されます。
AOTリムジンの利用・予約方法
AOTリムジンは空港2階の荷物受け取りエリアか到着ロビーに複数ある受付カウンター(画像上)で直接予約を行います。
予約方法は簡単で、受付カウンターで「目的地(滞在ホテル)」「乗車人数」「希望車種」を英語で伝えればOKです。お支払いはタイバーツ以外だと、クレジットカードの利用が可能です。
支払いが完了するとレシートが発行され、係員に乗り場まで案内されます。後は乗車して目的地に到着するのを待つだけです。
注意点としましては、AOTの受付カウンターでの予約時に車種を指定しないと、自動的に「トヨタ Camry(1,200バーツ)」になる場合があります。一番料金が安いのは「イスズ MU-X(1050バーツ)」になりますので、予約時は明確に乗車したい車種名を伝える様にしてください。料金表もあるので、プライスリストプリーズなどと言って、料金表を見ながら予約するのがお勧めです。
【公式WEBサイトでの事前予約】
AOTの送迎サービスは、会員登録の上で公式HP(英語)より事前予約も可能です。ただし、AOTの良さは予約なしで手軽に現地で手配できる点だと思うので、敢えて事前予約する必要はないと思います。余程の事がない限り当日の予約がいっぱいという事もないと思います。
定額送迎サービスのメリットとデメリット
【メリット】
・空港からホテルまで直接送迎してもらえる
・定額料金なので渋滞時も安心
・燃料代・高速代・チップすべて込み
・24時間運行
・快適なリムジン送迎でリラックスして目的地まで乗車
・空港到着時に現地手配が可能
【デメリット】
・運賃が高め。一人で利用するとかなり割高になる
・渋滞の影響を受けるため移動時間が交通状況に左右される。
・予約に多少の英語力が必要
総評
AOTリムジンは、定額送迎サービスと同様に、空港からホテルまで直接送迎して貰えるので、重い荷物を運ぶ煩わしからも解放されます。
ただし、一人乗車時の最低料金が「1050バーツ(約3,700円)」からになるので、お一人での利用時はかなり割高になります。また、受付カウンターのやり取りは英語になるため、多少の英語力も必要となります。
反面、事前に予約する必要もなく到着時に手軽に利用できるので、英語に抵抗がない方にはお勧めの移動方法です。料金も1人ではなく1台で設定されているため、大人数で乗車するとお得に利用できます。「定額送迎サービス」と比較すると、1人だと割高になりますが、2人で利用する場合はこちらの「AOTリムジン」の方がお得です。
メータータクシー
スワンナプーム空港からは、メーター制のタクシー利用して市内へ移動する事も可能です。タクシー利用時は通常の運賃に加えて、空港使用料(手配手数料という場合もある)が必要となるほか、高速利用時はその料金も支払う形になります。
空港からバンコク中心部までの総額は400〜500バーツ(1,400円〜1,700円)になります。
メータータクシーの基本情報
運行時間 | 24時間 |
---|---|
料金 / 1台 | 1,400円〜1,700円(400〜500バーツ)※上記の金額は「空港利用料」と「高速料金」を含んだ平均的な料金相場になります。 ※ 道路混雑時は相場よりも100バーツほど料金が高くなる場合があります。 |
初乗り料金 | 35バーツ |
乗車場所 | スワンナプーム空港 1階の4番〜7番出口付近 |
送迎場所 | 宿泊先のホテル・指定した場所 |
所要時間 | 35分〜60分(市内中心部のホテルまで)※道路の混雑状況で変動します。 |
配車方法 | 乗り場付近に設置の自動券売機で配車票を発券 |
メータータクシーの利用方法
スワンナプーム空港到着後、メーター制のタクシーを利用するには「PUBLIC TAXI」の案内板(写真上)に従って空港1階の4番〜7番出口付近を目指して歩いて行きます。4番〜7番から外に出ると、タクシーを利用するための「発券機」があるので、その発券機を操作して配車票を発券します。タクシーの利用にはこの配車票が必要になります。
券売機の操作方法は超簡単で、画面の「PRESS HERE」というボタンに直接触れてタッチすると、券売機の下部から配車票が発券されます。発券された配車票には大きく番号が記載されているので、後はこの番号と同じレーンに並んでタクシーに乗車するだけです。
また、配車票にはタクシー運転手の名前や電話番号なども記載されているので、忘れ物をした時や、ボッタクられた時などの為に絶対に無くさないように保管してください。
空港配車のタクシーの中にも悪質なドライバーはまだまだ存在しております。利用時は必ずメーターをちゃんと作動させたか、料金は初乗りの35バーツからスタートしているかなど、しっかりと確認する様にしてください。
メータータクシーのメリットとデメリット
【メリット】
・空港からホテルまで直接送迎してもらえる
・送迎サービスの中では最も料金相場が安い
・24時間運行
・空港到着時に現地手配が可能
【デメリット】
・当日の道路の混雑状況で料金が変動する
・渋滞の影響を受けるため移動時間が交通状況に左右される。
・悪質なドライバーもいるため注意が必要
・乗車まで多少並ぶ場合もある
総評
結論から言いますと、個人的にはあまりタクシーの利用はお勧めしません。確かに混雑がなくスムーズに行けば、配車料金や高速利用料を含めた総額でも400〜500バーツ(1,400〜1,800円)ほどと割安ですが、定額送迎サービスが2,100円から利用可能な点を考えると、タクシーがそこまで激安という訳でもありません。
また、券売機に並ぶ手間や悪質ドライバーに遭遇するリスクなども踏まえると、メータータクシーを利用するのであれば、楽天トラベル観光体験が提供する定額送迎サービスなどの利用がお勧めです。
反面、旅慣れしている方で、事前予約などが面倒という方には「メータータクシー」の利用もそこまで悪い選択肢ではないとは思います。
ロットゥ―について
ロットゥ―は、10人ぐらいの乗り合いバスで、空港から市内まで最安の29~50バーツ (100円〜180円)で移動できる公共の移動手段です。ただし、乗り合いになる点や、乗車場所が空港から4kmほど離れた場所にある点などを踏まえると、旅行上級者向けの移動手段と言えます。空港からロットゥ―が発着するバスターミナルまでは無料の送迎シャトルバスが出ています。
ロットゥ―のバンコク市内中心部の停車駅は「BTSオンヌット駅」か「戦勝記念塔」になるので、この周辺への宿泊ならまだ良いですが、それ以外のエリアに宿泊する場合は結局そこからBTSやタクシーを利用する形になるので、下手すると最初からタクシーを利用した方が安い場合もあります。
また、ロットゥ―は車内も非常に狭いので、大きな荷物の持ち込みには追加で1人分の料金を請求されます。所要時間も通常の送迎車よりも余分にかかるので、もしロットゥーの利用をお考えなら、同じく格安移動手段であるエアポートレールリンクの方が断然お勧めです。
どの移動手段・送迎サービスがおすすめ?
空港からバンコク市内への移動手段は、安さならエアポートレールリンク(ARL)ですが、一番楽で快適なのはホテルまで直接送迎してくれる「定額送迎サービス」、もしくは「AOTリムジン」です。
「定額送迎サービス」と「AOTリムジン」は料金的には、乗車人数によって微妙にどちらがお得かは変わってきます。また、共にWEB予約が可能という点は共通していますが「KKdayの定額送迎サービス」は日本語で予約できるという点が非常に大きなメリットです。一方で「AOTリムジン」は予約していなくても現地ですぐに手配可能という点が魅力です。
以上を踏まえ、スワンナプーム空港からバンコク市内への移動方法は「定額送迎サービス」「AOTリムジン」「エアポートレールリンク」の3つならどれもお勧めです。どれが一番か良い移動手段かはご自身のニーズや状況に応じて変わってくると思います。是非、本記事のメリットとデメリットを参考にご自身に合った送迎サービスをチョイスしてください。
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