トプカプ宮殿 ハレムの見どころと観光情報(行き方・チケット料金・営業時間など)
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イスタンブールイスタンブール観光で「アヤソフィア」に続く大きな見どころの1つがこの「トプカプ宮殿」です。トプカプ宮殿は歴代のスルタン(皇帝)の居城としてだけでなく、行政の中心として政治的に重要な決議もここで行われていました。
トプカプ宮殿という名前から、1つの大きな建物を連想する方も多いと思いますが、トプカプ宮殿という建物はなく「ハレム」や「議会場」「宝物館」などの敷地内に20箇所以上点在する観光スポットに、庭やテラスまでを加えた敷地全体を「トプカプ宮殿」と呼んでいます。
本記事では、この広大なトプカプ宮殿の大きな見どころや、観光情報(行き方、チケット料金、営業時間など)について詳しく紹介致します。
トプカプ宮殿の基本情報
営業時間と入場料金
営業時間 | ・09:00〜18:45(4/1-10/31) ・09:00〜16:45(11/1-3/31) ※チケットオフィスと入場は営業時間終了の45分前までとなります。※ハレムの入場時間は通年10時〜16時となっています。 |
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休館日 | 火曜日、宗教の祝日、特別の祭事の日 |
チケット料金 | 100TL(トプカプ宮殿) 42TL(ハレム) ※ハレムへの入場は通常のチケット100TLに加えて、ハレムの入場料金42TLが必要です。 |
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ミュージアムパスの購入がおすすめ
トプカプ宮殿の観光時は「ミュージアムパス」の購入がおすすめです。「ミュージアムパス」は、イスタンブールの博物館や宮殿などの主要スポット観光時に、チケット購入列に並ばずに入場できるお得なパスです。このミュージアムパスを購入する事で「アヤソフィア」「ブルーモスク」「トプカプ宮殿」などの人気観光スポットを効率良く観光する事ができます。ミュージアムパスの詳細に関しては別記事の「イスタンブール観光 ミュージアムパスの基本情報(料金・有効期限・対象施設・購入方法など)」で詳しく紹介しております。
トプカプ宮殿観光の注意事項
○展示品ホールでの写真撮影は禁止ハレムなどの主要スポットでは写真の撮影が可能ですが、宝物館などの「展示ホール」内での撮影は禁止されております。また、三脚を使用するには特別な許可が必要です。
○肌の露出が多い服は入場不可ノースリーブや半パンなど、肌の露出が多い服装では入場する事ができません。女性は膝丈のスカートは不可ですが、スネの下ぐらいから足首が見える程度のロングスカートならOKです。
アクセスとロケーション
トプカプ宮殿はアヤソフィの北東側に位置しています。
「スルタンアフメット地区(旧市街)」内のホテルに宿泊している場合は、徒歩でアクセスするのが一番ですが、トラムを利用する場合は、最寄りの「Sultanahmet station(スルタン・アフメット)」駅から徒歩10分ほどです。
トラムの「Sultanahmet station」駅で降りたら、アヤソフィアに突き当たるまで東方向に進みます。アヤソフィアに突き当たったら、常にアヤソフィアが左手に見える形で反時計周りに道なりに進んで行くと、トプカプ宮殿に続く一本道に出ます。その道を北に3分〜5分進んでいくと、正面に「トプカプ宮殿」が見えてきます。
トプカプ宮殿の入口とチケット売り場
正面に見えるのが「皇帝の門」と呼ばれるトプカプ宮殿の入り口です。この門を抜けると第1庭園が広がっています。第1庭園までは無料で入場できます。
第1庭園の奥まで進むと「儀礼の門」に突き当ります。チケット売り場はその右斜めのやや後ろ側にあります。
▲チケット売り場に並ぶ観光客
チケット売り場でチケットを購入した方、もしくはミュージアムパスを持っている方は、この儀礼の門から入場します。
儀礼の門を抜けると、まずはセキュリティチェックがあります。その後、チケット改札機があるので、チケットを読み取って改札を通過したら、いよいよ第2中庭から観光スタートです。
黄緑で囲った部分がおおよそのトプカプ宮殿の範囲です。正門の入口にあたる「皇帝の門」から入場して、第1庭園でチケットを購入後、儀礼の門からチケットを提示して入場します。チケットが必要なのは、この儀礼の門から先になります。
オーディオガイド
オーディオガイドはチケット改札を抜けた後でレンタルする事ができます。必ず目につく場所にあるので、すぐに分かると思います。
写真の奥がオーディオガイドのレンタルカウンターです。
トプカプ宮殿の見どころと観光ポイント
トプカプ宮殿内には第1庭園から第4庭園まで4つの庭園があり、そのうち第1庭園は一般に開放されていて、第2庭園以降へ入場するにはチケットが必要になります。
トプカプ宮殿の主要な見どころは、第2庭園から第4庭園にかけて点在しており、20以上の見学スポットがあります。中でも特に人気があるのが第2庭園の左翼にある「ハレム」と、第3庭園の「宝物館」です。また、かつて後宮と呼ばれた第4庭園の先にあるテラスでは、金閣湾と新市街の景観を望む事ができます。
トプカプ宮殿の入り口付近にあるトルコ・ロココ建築の美しい建造物「アフメット3世の泉亭」。この泉亭は18世紀に造られたものです。
皇帝の門から第1庭園に入って少し歩くと、この「アヤ・イリニ教会」が見えてきます。この教会はかつては武器庫として使用されていました。
第1庭園の先にあるのがこの「儀礼の門」です。かつてこの門を馬にまたがって通過できたのは歴代のスルタンだけでした。この門を抜けると外廷と呼ばれる第2庭園に出ます。儀礼の門に向かって右斜め後ろ側にチケット売り場があります。
第2庭園に入ると最初に目に入るのがこの「正義の塔」です。この塔はかつて街の監視塔として外敵を監視するために使われていました。
第2庭園の中で一際目を引く黄金の建物が「議会場」です。ここはかつて国政会議が行われていた場所です。スルタンは家臣の前には滅多に顔出さず、鉄格子のはめれた窓の奥から高官や宰相の議論のやり取りを傍聴していたと言われています。
「至福の門」は内廷とも呼ばれる第3庭園へとつづく門で宮殿の護衛隊長と宦官の宿舎などがありました。ここから先に入れるのはスルタンとその側近だけに限られていました。第2庭園でスルタン隣席の儀式が行われる際は、スルタンの玉座がこの門の真ん中に置かれました。
至福の門を抜けると「謁見の間」と呼ばれる建物があります。内部の様子は窓越しに見学する事ができます。かつてこの場所で週に4日、スルタンや高官、将軍などが集まって政治の重要な会議を行っていました。スルタンは滅多にその姿を現さず「王の眼」と呼ばれる小窓から話し合いの様子を覗いていました。
謁見の間の後ろにそびえる「アフメット三世の図書室」。かつては「アラビア語」「トルコ語」「ペルシア語」の蔵書が所蔵されていました。扉は真珠貝や象牙をあしらった模様で飾られています。
第3庭園を抜けてさらに第4庭園の奥まで進むと、金閣湾と新市街を一望できる絶景のテラスに出ます。
テラスの北側には「バーダット・キョシュキュ」と呼ばれる内部のイズニックタイルが見事なあずま屋が建っています。
第4庭園にある「チューリップ庭」。ベンチがたくさんあるので休憩におすすめの場所です。
ハレムの見どころ
議事堂にむかって左手にあるのが、トプカプ宮殿の最大の見どころであるハレムです。ハレムの入場は通常のチケット40TLに加えて、別途25TLのハレムのチケットが必要です。
かつてハレムには、スルタンのために集められた300人近くの女性たちと、その女性たちの世話係として去勢された宦官が暮らしていました。
ハレムには大小合わせて400もの部屋や中庭があります。これは歴代のスルタンが増改築を繰り返したためです。
ハレム内部の床から天井、壁に至るまで「イズニックタイル」と呼ばれる発色の美しいタイルが使用されています。
歴代のスルタンは新しい部屋を追加するたびにこの「イズニックタイル」を使用する様に命じていました。現在ではこの発色を完全に再現するのは困難だと言われています。
ハレム内部の見どころの一つ「スルタンの母の部屋」です。ハレムの権力はスルタンの母親にあり、その座を得る事がハレムの女性たちの最大の目標でした。この部屋はその権力を手にした歴代のスルタンの母たちが生活していた部屋です。元々16世紀に造られましたが、17世紀の火事の際に改修され、18世紀にもロココ様式への改修が行われました。メインホールのタイルは17世紀当時の高品質のイズニックタイルが使用されています。
ハレム内部の「メインエントランス」。かつてこの門を境にスルタンの家族と第一夫人以外の妻を隔てていました。
17世紀に造られた「皇太子の部屋」と呼ばれる部屋。
ハレム内最大見どころである「皇帝の間」。かつてこの部屋でスルタンは、彼の前で踊る女性達の中から、その日の夜を共に過ごす女性を選んでいました。
皇帝の間の装飾とシャンデリア
所要時間の目安
所要時間の目安は2時間〜2時間30分ほどです。
アヤソフィアやブルーモスクが1つの建造物であるのに対して、トプカプ宮殿は70,000m2という広大な敷地の中に、ハレムをはじめとする複数の見学スポットが点在しています。
そのため、全てのスポットをじっくり観光しようとすると、半日(6時間ぐらい)はかかると思います。
一般的には「ハレム」と「宝物館」の2大スポットに多くの時間を割いて観光し、あとのスポットはサラッと見る程度で、所要2時間〜3時間というのが一般的です。
もし、トプカプ宮殿観光に1時間ほどしか当てられない場合は、広く浅く観光するよりも「ハレム」と「宝物庫」の2つだけ、もしくはいずれか1つに絞ってじっくり観光するのがおすすめです。
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