【イスタンブール トラムヴァイ】乗り方、チケットの買い方、チャージ方法まで徹底解説

(2018年5月16日 公開) (2018-05-21 最終更新) イスタンブール市内を走るトラム

イスタンブールの見どころは狭い範囲に集中しています。そのため、メインスポットだけなら徒歩でも観光可能ではありますが、トラムヴァイ(トラム)を使いこなす事で、より効率よく時間と体力を節約して観光する事ができます。

特に旧市街から新市街までは徒歩だと30分近くは掛かるので、ご高齢の方や体力に自信のない方には少々きついかもしれません。しかし、トラムを活用すれば、旧市街から新市街への移動は5分もあれば十分です。例えば「グランドバザール 」から「トプカプ宮殿」までの移動など、やや離れた観光スポット間の移動も、数分で楽々移動できてしまいます。

以上を踏まえ、本記事ではこれからイスタンブール観光をお考えの方に向けて、トラムヴァイの乗車方法から切符の購入方法まで詳しく解説致します。また、おすすめの乗車チケット「イスタンブルカード」の購入方法とチャージ方法なども紹介しております。

乗車券とパスについて

トラムの乗車券(チケット)は大きく分けて「イスタンブールカード」「回数券」「ジェトン(トークン)」の3種類があります。どの乗車券を利用しても、通常の「トラムヴァイ」に乗車する事ができますが、「ジェトン(トークン)」のみ、「ノスタルジック・トラム」と呼ばれる短い距離を走るトラムには利用できません。

また、イスタンブールのトラムは、チケットの種類や、乗る回数によって料金が変更になってきます。詳しくは下記のチケット別の概要をご参照くださいませ。

■イスタンブールカード

イスタンブールカード

チャージ式のカードでSUICAやPASMOの様にカードに料金をチャージして使用します。最初にカードを購入する際に6TLが掛かりますが、1回あたりの乗車料金は最も安くなるため、トラムをフル活用して何度も乗り降りしたい方には絶対におすすめのカードです。

また、イスタンブールカードは人数分を購入する必要はなく、1枚のカードにチャージして複数人で利用する事ができます。

イスタンブールカードの基本情報
料金(初回カード購入時)6TL
※購入場所によって料金が異なる場合があります。
乗車料金(乗車1回あたり)2.6TL
※一部の路線を除きますが、最初の利用から2時間以内なら、最初の乗り換え乗車時は1.85TL、2回目が1.40TL、3回目~5回目は0.90TLになるので非常にお得です。
乗車可能な交通手段・トラムヴァイ
・ノスタルジックトラム
・地下鉄
・バス
・フニキュレル
・テュネル
・ワフル(大型の船)
・近郊の列車など
購入場所・各トラム駅の券売機
・駅周辺の売店
・アタトゥルク空港のメトロ駅など

■回数券

回数券

使い捨ての切符の様なもので、1回券から5回券までと、10回券があります。回数が多いチケットほど値段はお得になっているので、1回券を何度も買うなら、ある程度、乗車回数に目星をつけて、2回券以上の回数券を購入した方がお得です。

回数券の基本情報
料金・1回券: 5TL
・2回券: 8TL
・3回券: 11TL
・5回券: 17TL
・10回券: 32TL
乗車料金(乗車1回あたり)回数券1回分
乗車可能な交通手段・トラムヴァイ
・ノスタルジックトラム
・地下鉄
・バス
・フニキュレル
・テュネル
・ワフル(大型の船)
・近郊の列車など
購入場所・各トラム駅の券売機
・駅近くの売店など

■ジェトン(トークン)

ジェトン(トークン)

コインの形をしたチケットで、1回の使い切りになっています。使用用途としては回数券の「1回券」と同じですが、「ノスタルジックトラム」に利用できないなど、乗車可能な交通機関が若干異なります。

ジェトンの基本情報
料金5TL
乗車料金(乗車1回あたり)ジェトン一枚
乗車可能な交通手段・トラムヴァイ
・地下鉄
・バス
・フニキュレル
・ワフル(大型の船)
・近郊の列車など
購入場所・各トラム駅の「Jetonmatic(ジェトンマティック)」と書かれた券売機
・駅周辺の売店など

イスタンブールカードと回数券の買い方

トラムの券売機

イスタンブールカードと回数券はトラム駅に設置してある券売機で購入する事ができます。券売機にもいくつか種類があり、上の写真の様に黄色の枠に黒ベースの券売機のほか、黄色一色の券売機もあります。どちらの券売機も、購入方法はほぼ同じで、文字の種類を日本語表示に切り替える方法さえ知っていれば、誰でも簡単に購入する事ができます。

■券売機の各パーツ説明

券売機でチケットを購入したり、チャージしたりする際は、主に券売機の①から⑥までの部分を使用します。

イスタンブール チケット券売機
  • ①モニター

    チケット購入時は、このモニターを見ながら操作を行います。

  • ②操作ボタン

    券売機の操作は、モニターの左右にある8つのボタンを押して操作します。タッチ式のパネルではありません。

  • ➂硬貨の挿入口

    硬貨はここから挿入します。

  • ④紙幣の挿入口

    紙幣はここから挿入します。

  • ⑤カードチャージ用リーダー

    この部分はイスタンブールカードをチャージする際にのみ使用しますので、購入時には使用しません。

  • ⑥チケットの取り口

    チケットの購入が完了すると、ここからチケットが出てきます。

■購入手順

【購入手順1】言語表示の切り替え券売機のモニター 言語表示画面

チケットの券売機のモニターの言語はデフォルトだと「トルコ語」になっているので、写真の赤枠で囲んだ上下のボタンを押して日本語に切り替えます。この時は真ん中の二つのボタンは押さない様にしてください。

券売機の種類によって、コインや紙幣、カードリーダーの位置は異なりますが、モニターとボタンの操作は共通ですので、一つの券売機の操作をマスターすれば問題ありません。

【購入手順2】チケット種類・チャージの選択

言語選択で日本語を選択すると、下の写真の様に表示が日本語に切り替わります。若干、日本語はおかしいですが、内容を明確に分かります。

券売機のモニター チケットの選択画面

どの券売機でも、①~④の順番は同じで、①が「回数券(1回)」の購入ボタン、②が「イスタンブールカード」のチャージボタン、➂が「イスタンブールカード」の購入ボタン、④が「キャンセル」のボタンです。

上の表示だと①の表示が「一回通るカード 販売できません」となっていますが、この場合、この券売機では回数券は購入できません。回数券は券売機の種類によっては購入できない場合があります。また、券売機で購入できる回数券は一回券のみになります。

購入するチケットが決まったら、右側のボタンを押してチケットを選択します。イスタンブールカードを購入する場合は➂のボタンを押して選択します。この券売機では購入できませんが「回数券」を購入する場合は①のボタンを押して選択します。

基本的に①~④ボタンの並びは、どの券売機でも共通です。ですので慣れてしまえば、わざわざ言語表示を日本語にしなくても、1番上の①のボタンが「回数券(一回券)」の購入ボタン、下から2番目の➂のボタンが「イスタンブールカード」の購入ボタンという風に覚えてしまえば、以後はトルコ語表示のままで購入する事ができます。

【購入手順3】紙幣・硬貨の投入券売機のモニター チケットの選択画面

チケットの選択画面で、購入するチケットを選択したら、後は券売機の右側にある料金の挿入口にお金を挿入します。投入した金額がチケットの料金に達した時点、もしくは超えた時点で、券売機の下からチケットが出てきます。

一点注意点としまして、購入するチケットによって硬貨が使用できたりできなかったりします。

イスタンブールカードの購入時は硬貨は使用できず、10TL~100TLまでの紙幣だけが使用できます。また、回数券の場合は硬貨と、5TL~20TLまでの紙幣が使用できます。

購入が完了すると、自動的にモニターの画面が切り替わり、「領収書が必要ですか?」と尋ねてきますが、既にこの画面が表示された時点でチケットは出てきているので、特に操作の必要はありません。

券売機のモニター チケットの選択画面

イスタンブールカードのチャージ方法

イスタンブールカードのチャージ方法は、非常に簡単です。

■チャージの手順

【チャージ手順1】言語表示の切り替え

チケットの券売機のモニターの言語はデフォルトだと「トルコ語」になっているので、写真の赤枠で囲んだ上下のボタンを押して日本語に切り替えます。この時は真ん中の二つのボタンは押さない様にしてください。

券売機のモニター 言語表示画面 ※最初にモニターのメニューに「イスタンブールカードをチャージする」という項目がありますが、カードをリーダーに設置すれば、自動的にチャージ画面に移行するので、このボタンを押す必要はありません。 【チャージ手順2】イスタンブールカードをリーダーに置く

言語表示が日本語に切り替わったら、モニター右側のカードリーダー部分にイスタンブールカードを設置します。カードを設置すると、自動で読み取りがスタートしてモニターの画面が切り替わります。

イスタンブールカードとチャージ用のリーダー

▼販売機のカードリーダーが、イスタンブールカードを読み取ると下記の画面に切り替わります。

イスタンブールカードとチャージ用のリーダー

上の写真だとトルコ語表示ですが、表示言語を日本語に切り替えている場合は、文字部分は日本語で表示されます。

  • ①カードの残チャージ額

    現在のカードの残りのチャージ額が表示されます。写真だと「4.00TL」と表示されているので、現在カードには「4.00TL」の金額がチャージされています。

  • ②カードにチャージする金額(投入金額)

    ここには今回チャージする投入した金額が表示されます。

  • ➂残り時間(秒)

    残り時間が秒単位で表示されます。残り時間ある間に金額を投入してください。

モニターの内容を確認して、紙幣を投入します。基本は投入した金額がそのままチャージされるだけなので、慣れてきたらモニターを特に確認する必要はありません。

【チャージ手順3】紙幣の投入

イスタンブールカードのチャージは、5TLから100TLまでの紙幣が使用可能で、硬貨は使用できません。また、チャージはお釣りがでないので、100TL紙幣を投入すると、その金額分がそのままチャージされてしまいますのでご注意ください。

もう一点注意点として、一度のチャージで紙幣は1枚しか投入できません。一度紙幣を投入してしまうと、チャージが完了してしまうので、追加でチャージを行いたい場合は、再度カードリーダーにイスタンブールカードを設置しなおす必要があります。

操作に慣れてきたら、表示言語をわざわざ日本語に変更する必要はないので、カードを設置して、紙幣を投入するだけでチャージは完了できます。

トラムヴァイの乗り方

Karaköy(カラキョイ)駅のトラムヴァイ プラットホーム

イスタンブールのトラムヴァイの乗車方法は非常に簡単です。各トラム駅のプラットホームの入口には必ず「改札機」があるので、「回数券」と「イスタンブールカード」を利用する場合は、改札機の前面上部にあるリーダーにカードや回数券をタッチして、”ピッ”という音がなったらレバーを押して入場します。

ジェトン(トークン)の場合は、日本の自販機の様にコインを改札機の前面部分に投入して、”ピッ”という音がなったら、レバーを押して入場します。

▼トラムの改札機、「イスタンブールカード」と「回数券」はリーダー(上のオレンジ色の部分)にタッチして入場します。「ジェトン(トークン)」は改札機前面のコイン投入口にジェトンを投入して入場します。

トラムの改札機

運行ラインと路線マップ

イスタンブール 路線マップ

イスタンブールのトラムヴァイは大きく分けて「T1」「T2」「T3」「T4」の4つのライン(路線)があります。このうち最も乗車数が多いのが「T1」路線です。旧市街と新市街の観光スポットを2日〜3日ほどかけて観光するだけなら「T1」路線の利用だけで、観光ルートは十分網羅できます。「ブルーモスク」をはじめ「アヤソフィア」「トプカプ宮殿」「地下宮殿」などの主要観光スポットも全てT1路線の「Sultanahmet(スルタンアフメット)駅」から徒歩10分圏内の場所に集中しています。

各ラインの概要と運行ルートは以下になります。

■T1ラインの概要と運行時間

T1路線のトラム

イスタンブール 旧市街の中央部西側から新市街までの18.5kmを結ぶ、イスタンブール観光におけるメイン路線。

トラムの駅名で言うと、旧市街の西側「Bağcılar駅」から、新市街の南側「Kabataş駅」までを合計31駅で結び、始点駅から終点駅までの所要は62分になります。また、この路線は1日の乗車数が最も多い路線で、その数は1日平均で32万人も上ります。

基本的には、通常観光の場合、利用するトラムはこの「T1ライン」のみになると思います。T1路線は、ブルーモスク やアヤソフィアの最寄駅である「Sultanahmet(スルタンアフメット)駅」にも停車するため、非常に利用しやすく「スルタンアフメット駅」を起点として、トラムを活用する事で、北側の「エミノニュ」や「新市街」、旧市街西側の「グランドバザール 」などを縦横無尽に観光する事できます。

■運行時間
  • 午前6時00分〜午前0時
■トラムの運行間隔

15分間隔、ピーク時は2分間隔で運行。

▼T1の運行路線図

T1の運行路線図

■T2ラインの概要

ノスタルジック トラム

ノスタルジックトラムと呼ばれる路線で、新市街の目抜き通りである「イスティラス通り」の中央を通り「タクシム広場」までを緩やかなスピードで走ります。

運行範囲は新市街の「Tünel(テュネル)駅」から「Taksim(タクシム)駅」までの約1.3kmほどのみで、徒歩でも歩ける程度の距離なので、特に乗車なしでも不便はありません。とは言え、歴史のある名物的な乗り物なので、アトラクション的な感覚で乗車するのも悪くないと思います。

▼T2の運行路線図(テュネル駅〜タクシム駅)

T2の運行路線図

■T3ラインの概要と運行時間

2003年の1月に開通したどちらかと言えば地元民向けのノスタルジックトラム。アジア側南西の小エリアの短い距離(2.3km)を円形に走るラインで「Kadikoy駅」から「Moda駅」までのわずか10駅をぐるりと一周します。

1日の乗車数は1,800人ほど、このT3の線路沿いには、数こそ少ないですが、超ローカルな飲食店などもあり、市民の生活感がある街並みを見る事ができます。もし、時間に余裕のある方はT3路線に乗車して見ると、主要観光エリアとはひと味違った楽しみが発見できるかもしれません。

■運行時間
  • 午前7時00分〜午後21時00分
■トラムの運行間隔

曜日や時間帯によって異なりますが、ピーク時は10分間隔で運行しています。

▼T3の運行路線図

T3の運行路線図

■T4ラインの概要と運行時間

「Topkapı駅」から「Mescid-i駅」までの15.3kmを合計22駅で結び、始点駅から終点駅までの所要は42分になります。1日の乗車数はやや多く、平均で9万人もの方が利用しています。

T4路線は、旧市街のグランドバザールよりも更に西側にある「Topkapı駅」から北に向かって走っているラインなので、観光客の方は何か特別な理由でもない限り乗車する機会はないと思います。

■運行時間
  • 午前6時00分〜午前0時
■トラムの運行間隔

曜日や時間帯によって異なりますが、ピーク時は5分間隔で運行。

まとめ

イスタンブールのヨーロッパ側は、徒歩とトラムヴァイさえ乗りこなせば、主要スポットを短時間で縦横無尽に観光する事ができます。特に新市街と旧市街の行き来は徒歩だと非常にハードなので、是非トラムヴァイを活用して効率よく観光してください。

異国でトラムを乗りこなすのは、最初は非常にハードルが高く感じるかもしれませんが、一度乗ってしまうと「なんだこんな簡単なんだ」と誰もが感じるほど、使い易くておすすめの交通手段です。