【カッパドキア レッドツアー】ツアー内容から料金相場まで徹底解説

(2018年3月29日) カッパドキア パジャバーの妖精煙突

カッパドキアを効率良く観光するにはツアーへの参加が必須となります。カッパドキアの観光ツアーには大きく分けて「レッドツアー 」「グリーンツアー」「ブルーツアー」の3つがあり、この中でも特に人気があって、ほとんどの方が参加するのが「レッドツアー 」です。

本記事では、このカッパドキア観光の王道である「レッドツアー 」のコース内容や料金相場、おすすめの予約方法などについて詳しく解説致します。

レッドツアーの概要と基本情報

カッパドキア ツアーのルートマップ

レッドツアーは別名「北部ツアー」とも呼ばれ、カッパドキアの中でも北部(ギョレメ周辺)に位置する観光スポットをメインに観光します。テレビや写真で紹介している様なカッパドキアを象徴する景観や、一般的にみなさんがイメージする様な奇岩群は、この「レッドツアー 」へ参加する事で、一通り網羅する事ができます。

■レッドツアー の基本情報

カッパドキアの観光ツアーは、英語ガイドによる小グループツアーが基本になります。

【基本情報】
開始時刻(ホテルの送迎時間)08:30〜09:30 ※時期や滞在ホテルによって異なります。
所要時間7.5〜8.5時間
参加料金35€(約4,500円)
ツアー形態グループツアー(10人〜20人)
観光スポット※運行会社によっては訪問スポットが異なる場合があります。
ツアーに含まれるもの
  • ・各施設への入場料金
  • ・プロの英語ガイドによる添乗
  • ・昼食料金
  • ・滞在ホテルへの往復送迎
【ランチについて】

レッドツアーの参加料金にはブュッフェ形式ランチの料金も含まれていますが、飲み物代だけは別料金となります。

「レッドツアー」の場合、アヴァノスにある「HAN RESTAURANT」という場所でランチを採る場合が非常に多いです。種類も多く、それなりに美味しいです。

おすすめの予約方法と料金相場について

ギョレメ 野外博物館

レッドツアーに限らずカッパドキアの現地ツアー予約全般に言える事ですが、ツアーを最も安く予約したい場合は「滞在予定のホテル」か「現地のツアー会社」で予約するのが一番です。

ただ、現地でツアー会社を探して予約となると事前予約ができないため、個人的には「滞在予定のホテル」を通して、カッパドキアのツアーを予約してしまうのが、最も安く、いざという時に頼りになります。

【ホテル予約後の案内メールでツアー予約】

Expediaなどの予約サイト経由でホテルを予約しても、ホテルの公式HP経由で予約しても、後日必ず、予約したホテルから「ツアー案内のメール」が届きます。ですので、これに返信する形でツアーを予約してしまうのが最も簡単な方法です。カッパドキアの場合、ホテルの口コミを見れば、ホテルが手配するツアーに関する口コミを投稿している旅行者も非常に多いので、その辺を参考にしてホテルを選ぶと、ツアー選びにも失敗しないと思います。

■参加料金の相場

レッドツアーの料金相場は、現地ツアー会社や滞在ホテルを通して予約すれば、35€(約4,500円)ぐらいが一般的です。この金額を多少前後するぐらいなら問題ありませんが、極端に参加料金が安い場合や、逆に高い場合などは、コース内容をしっかりと確認した上で参加する様にしてください。

また、日本の予約サイトなどを介して予約したい場合の参加料金は、60€(7,000円)ほどと少々高くなります。それでも、日本語で予約したい方や、英語のやり取りが苦手な方は、VELTRA社の「レッドツアー (英語ガイド・昼食付)icon」などへの参加がおすすめです。

また、レッドツアーは英語ガイドの混在ツアーが基本ですが、VELTRAなどの予約サイトでは、日本語ガイドによるツアーや、専用車によるプライベートツアーなども運行しています。当然、料金的にはかなり高くなり、日本語ガイドが付く混在ツアーの場合は安くても1万円ほどで、プライベートツアーになると、2万円以上の料金が掛かってきます。

それでも、日本語ガイド付きのツアーや、プライベートなツアーが良いという場合は、VELTRA社の「初めてのカッパドキアならコレ!日本語ガイドと巡るカッパドキア 1日ツアー<日本語/昼食付/カッパドキア発>icon」や「【プライベートツアー】世界遺産カッパドキア1日観光ツアー<専用車+日本語ガイド/昼食付/カッパドキア発>icon」などがおすすめです。グループで参加する場合は、プライベートツアーにしてしまった方が安くなる場合があります。

レッドツアーで回るスポットを紹介

ツアーの運行会社によって若干の差はありますが、レッドツアー の一般的な観光スポットは以下の6箇所になります。

■(1)ギョレメ野外博物館

ギョレメ野外博物館

ほとんどの場合、レッドツアーで最初に訪れるのがこの「ギョレメ野外博物館」で、ギョレメ村からなら徒歩15分でアクセスする事ができます。

ギョレメ野外博物館には、ビザンチン時代の10世紀から13世紀にかけて造られた約30もの奇岩教会、修道院、貯蓄庫などが立ち並びます。教会内部の壁や天井には、赤の染料で様々な幾何学模様や、キリストに関連したフレスコ画が描かれています。フレスコ画の保存状態は決して良いとは言えませんが、10世紀当時の色合いがそのまま残っています。中でも「りんごの教会」と呼ばれる教会内部のフレスコ画は非常に保存状態が良いので必見です。残念ながら内部は撮影禁止となっています。

ギョレメ野外博物館の入口 ギョレメ野外博物館の入口です。敷地内には、かなり綺麗なお土産屋さんやトイレなどもあります。ツアー代には、訪問スポット捨ててのチケット料金も含まれています。

暗闇の聖堂 ギョレメ野外博物館にある「暗闇の聖堂」は11世紀末から12世紀初めに建設されました。敷地内には、約30もの岩窟教会が点在しています。

■(2)デブレントの谷(ラクダ岩など)

デブレントの谷(ラクダ岩など)

ギョレメ中心地から車で10分ほどの場所にある奇岩の鑑賞スポットです。別名「想像の谷」「ピンクの谷」としても知られるこの「デブレントの谷」は、カッパドキアの他の観光スポットの様に洞窟教会や、ローマ時代の墓や遺跡がある訳ではありません。

しかし、この谷では、思わず想像を掻き立てられる様なユニークな形をした奇岩を目にする事ができます。最も有名な岩が「ラクダ岩」「ナポレオン(の帽子)岩」「聖母マリアの岩」などで、この3つに関しては確かに見えると感じますが、その他の「アシカ岩」「蛇の岩」「イルカの岩」と呼ばれる奇岩は、言われるとそう見えるかも的なレベルです。

ナポレオン(の帽子)岩 ▲ラクダ岩の対面にある「ナポレオン(の帽子)岩」。確かに言われて見ると、ナポレオンの帽子の様に見えます。

アシカ岩▲こちらはアシカ岩と呼ばれていますが、ちょっと無理がありますね。

■(3)パシャバー(妖精煙突)

パシャバー(妖精煙突)

パジャバーの妖精煙突

パジャバーの妖精煙突

「パシャバー」は、ギョレメからゼルべ渓谷へ行く途中の道にある奇岩スポットです。パシャバーの地名は、パシャバーラルとも呼ばれ、パシャは尊称で、バーラルは葡萄を意味しており、現在もこの周辺は葡萄園になっています。

パジャバーには、岩に帽子を被せた様な奇岩が並んでいるのが特徴です。この妖精が帽子をかぶった様な岩は、通称「妖精煙突」とも呼ばれ、上の部分だけが玄武岩で硬かったため、下の柔らかい部分だけが自然に侵食されたために形づくられました。

かつてこの場所は、キリスト教の隠遁者たちが好んで暮らしていたため、別名「僧の谷」とも呼ばれています。隠遁者の中でも「聖シメオン(紀元350年~459年)」と呼ばれる人物が岩柱を削って造った奇岩が有名で「聖シメオンの庵」と呼ばれています。庵の一階は小さな教会になっており、彼の生涯を描いた壁画なども描かれていますが、現在はこの庵は侵食作用のために入場する事はできません。

■(4)アヴァノス(陶器工場)

アヴァノス(陶器工場)

トルコ最長のクズルウルマク川が流れる「アヴァノス」はギョレメの中心地から8kmほど離れた場所にあるエリアです。このエリア一体の泥土は鉄分を多く含んでいるため、川の色が赤くなっているのが特徴です。また、鉄分を多く含んだ泥土は、陶器の原料として適しているため、アヴァノスは陶器の街として発展しました。その起源はヒッタイト時代まで遡ると言われています。

レッドツアーでは主にアヴァノスの陶器工場のみを見学します。陶器の型作りの見学(数人だけ体験可能)からスタートして、その後は陶器の完成までの工程を一通り見学していきます。見学の最後は陶器売り場にも立ち寄るので、購入も可能です。商品は、ティーカップセットや小さな置物など、数千円のお手軽なものから、お皿やワインの壺など数十万円を超える物まで様々です。売り場内は名人の作品エリアと、その弟子の作品エリアで区別されており、料金も弟子の作品になると格段に安くなっています。弟子の作品とは言え、かなり立派なものなので、お土産としては十分です。

陶器工場 陶器を作る名人 ▲陶器工場内では陶器作りの工程を一通り見学する事ができます。

陶器工場の陶器作りを体験 ▲先着(1名~2名)で陶器作りを体験できます。かなり泥が付くのでズボンを貸してくれます。

陶器に色を塗る職人 ▲陶器に色をつけています。模様を描く職人、型を作る職人など、作業は完全に分業で行われています。

陶器に模様をつける職人 ▲陶器の表面を特別な道具をつかって削り、模様をつけていきます。

■(5)エセンテペ(親子岩)

エセンテペ(3姉妹岩)

エセンテペは、カッパドキアのユルギャップというエリアにある奇岩の鑑賞スポットです。このスポットには、ポストカードなどにもなっている「親子岩」と呼ばれる3つの岩があり、その見た目のインパクトと、岩にまつわる伝説から、観光客に非常に人気があります。

エセンテペの土産物屋▲エセンテペの周囲には土産物店が並んでいます。【親子岩の伝説】

遠い昔、ある国の王が、王女である美しい娘を貴族と結婚させようとしますが、羊飼いと愛し合っていた王女は、羊飼いと結婚するために駆け落ちをします。その後、子供を授かった王女は、子を見せれば、王も結婚を認め、全てを許してくれると考えました。しかし、王は、王女と夫の羊飼い、更にその子供を殺す様に命じます。覚悟を決めた王女一家は家族全員を石にして欲しいと神に願い、神はその願いを即座にかなえました。そして彼らが岩に変わった姿がこの3つの「親子岩」だと言われています。

■(6)ウチヒサール城塞

ウチヒサール城

ウチヒサル(ウチヒサール)は、ギョレメ中心地からは5kmほど離れた場所にある集落です。ローマ時代にはキリスト教徒が、アラブ人の侵略から逃れるための避難所として利用していました。

「ヒサル」とは、トルコ語では城塞の事を意味し、ウチヒサルは3つの岩山の城塞を意味しています。かつてこの城塞を取り囲む様に村人が住んでいましたが、浸食作用による城塞の崩れが激しく、危険を避けるために城塞から離れて暮らす様になりました。

また、ウチヒサールの各岩の表面には、無数の穴が空いていて、穴同士は内部の階段やトンネルで繋がっています。部屋によっては、入り口に出入りを制限するための円形の石うすが置かれいます。この石臼を動かして入り口を塞ぐ事で、かつては外部からの侵入を制御していました。

岩の中の部屋の一部は現在も見学可能ですが、北側に面した部屋の多くは鳩の巣として利用されているため、入場する事ができません。ここで出される鳩の排泄物は現在も肥料して利用されています。

「ウチヒサル」はカッパドキアの中でも特に高地に位置しているため、「ウチヒサール城塞」の上から見るパノラマの景観は息を飲むほど絶景です。

■絨毯工場

絨毯工場に並ぶ絨毯

ツアー会社によっては、レッドツアーの最後に「絨毯工場」の見学がある場合があり、ひと通りの作業工程を見学する事ができます。見学の最後には完成品を見て、実際に足で踏んでみたりと、絨毯の現物を見せて良い品と悪い品の違いをレクチャーしてくれます。その際、担当する絨毯工場のスタッフ(日本語)によって、かなり売るための押しが強い場合がありますが、購入する気がない場合は、はっきりと断ってください。押しは強くても決して悪質な押し売りとかではないので、はっきりと断れば問題ありません。

まとめ

レッドツアーはカッパドキアを観光するには最も効率の良いツアーです。運行会社によって若干だけお立ち寄りスポットが変更になる場合がありますが、どのツアー会社も必ずメイン所は回ってくれます。

日本から来られる方は、カッパドキアの滞在日数が2日〜3日という方がほとんどだと思います。もし「レッドツアー」か「グリーンツアー」で迷ったら、その場合は迷わず、レッドツアーへの参加がおすすめです。レッドツアーの方が、これぞ奇岩という感じの場所を回ってくれるので、短期時間で効率良く、見事耐えのある奇岩スポットを観光する事ができます。