【カッパドキア グリーンツアー】 コース内容と料金相場
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カッパドキアカッパドキアの観光ツアーで、「レッドツアー」に次いで人気があるのがこの「グリーンツアー」です。カッパドキアの滞在日数に余裕のある方は「レッドツアー」と「グリーンツアー」の両方に参加される方も多いと思います。
本記事では、これからグリーンツアーの参加をご検討されている方に向けて、「グリーンツアー 」のコース内容や料金相場などについて詳しく解説致します。
グリーンツアーの概要と基本情報
グリーンツアーは別名「南部ツアー」とも呼ばれ、カッパドキアの中でも南西部側のエリアを観光するツアーです。グリーンツアーは、レッドツアーが様々な種類の奇岩群を観光するのに対して、地下都市の見学や、ウフララ渓谷のトレッキングなど、コース内容がバラエティに富んでいるのが特徴です。
もちろん、グリーンツアーの中でも「ギョレメ パノラマ」「鳩の谷」と言った奇岩の鑑賞スポットも訪問します。ただ、前日にレッドツアーに参加してる場合、翌日に「グリーンツアー」に参加すると奇岩の景観的には物足りないと感じられる方も多い様です。
グリーンツアーの基本情報
カッパドキアの観光ツアーは、英語ガイドによる小グループツアーが基本になります。
【基本情報】開始時刻(ホテルの送迎時間) | 09:00〜09:45※時期や滞在ホテルによって異なります。 |
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所要時間 | 7.5〜8.5時間 |
参加料金 | 40€(約5,000円) |
ツアー形態 | グループツアー(10人〜20人) |
観光スポット | ※運行会社によっては訪問スポットが異なる場合があります。 |
ツアーに含まれるもの |
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グリーンツアーではランチもツアー料金に含まれおり、たいていの場合は「ウフララ渓谷」のトレッキングの最後にランチ休憩を取ります。飲み物代だけは別料金になります。
メニューは注文形式で選択肢はあまり多くありません。「魚料理」「肉料理」「スープ」などです。正直に言いますが、グリーンツアーで訪れるレストランの料理は非常に美味しくありません。特にスープは味がほとんどなく、魚料理は骨だらけなので、それ以外の料理を注文する事をおすすめします。
グリーンツアーの料金相場
グリーンツアー の料金相場は、現地や滞在ホテルで予約すれば、40€(約5,000円)ほどですが、日本の予約サイトなどを介して予約する場合は75€(9,500円)と倍近くの値段になります。料金が高くても、日本語で予約をしたい方や、英語のやり取りが苦手な方は、VELTRA社の「グリーンツアー<終日/英語/昼食付/カッパドキア発>」などへの参加がおすすめです。
また、グリーンツアーは英語ガイドの混在ツアーが基本ですが、VELTRAなどの予約サイトでは、日本語ガイドによるツアーや、専用車によるプライベートツアーなども運行しています。ただ、料金的にはかなり高くなり、日本語ガイドが付く混在ツアーの場合は、安くても1万円ほどで、プライベートツアーになると、2万円以上の料金が掛かってきます。
それでも、日本語ガイド付きのツアーや、プライベートなツアーが良いという場合は、VELTRA社の「カッパドキア&ウフララ渓谷1日ツアー<日本語ガイド/昼食付/カッパドキア発>」や「【プライベートツアー】カッパドキア1日観光ツアー<専用車+日本語ガイド/昼食付/カッパドキア発>」などがおすすめです。
グリーンツアーで回るスポットを紹介
ツアーの運行会社によって若干の差はありますが、グリーンツアー の一般的な観光スポットは以下になります。
※運行会社によって若干ルートは異なります。ギョレメパノラマ
ギョレメパノラマは、カッパドキア国立公園の奇岩群を一望できる代表的な展望スポットです。高台から見る奇岩が広がる景色は圧巻です。
展望ポイントの周囲にはレストランやお土産屋、トイレなども完備されています。また、ベンチも非常に多く、フリータイム時は、このベンチに腰掛けながら、ゆっくり堪能する奇岩の景色は格別の味わいです。
デリンクユ地下都市
デリンクユ地下都市は、ギョレメ中心地から車で約30分ほど、距離で言うと、約40kmほど離れた場所に位置しています。
元々、デリンクユ地下都市は食料などを保存するための天然の冷蔵庫として使用されていました。しかし、ヒッタイト時代に入り、アラブのキリスト教徒迫害の動きが強まると、地下都市はキリスト教徒の避難所兼住居として利用される様になりました。
カッパドキアにはこの様な地下都市が30以上もあり、この「デリンクユ地下都市」が最も地下深い地下都市として知られています。
この深さ85mの地下都市内部には出入り口が600もあり、それらは全て住居の中庭の草むらなどの見つけにくい場所に設置されていました。
地下都市内は住居としての利用はもちろんですが、家畜小屋やワインセラー、食糧倉庫、食堂、教会、神学校など、地上と変わらないあらゆる設備や施設が整っていました。
ウフララ渓谷
「ウフララ村」から「セリメ修道院」まで全長14km、深さ約100mを誇る「ウフララ渓谷」は、渓谷近くのハッサン山の噴火によって形成されました。
かつて、この谷には、キリスト教徒を含む8万人もの人々が暮らし、約5,000の住居と、数百もの岩窟教会や修道院があったと言われています。現在でも、岩窟教会とその内部のフレスコ画の一部は残っており、コースの道中でそれらを目にする事ができます。
グリーンツアーのウフララ渓谷観光では、約3kmのコースを1時間15分ほどかけて歩きます。途中に橋を渡ったりはしますが、それほどハードなコースではありませんので、体力に自信のない方も安心してご参加頂けると思います。
ウフララ渓谷の入場口。ここから緩やかな坂を下って渓谷に下りていきます。
ウフララ渓谷は、そこまで急な坂道とかはありません。
ヤプラクヒサル
セリメ村と川を挟んで対岸に位置する「ヤプラクヒサル」では、綺麗な円錐型の奇岩を見る事ができます。「ヤプラクヒサル」は、その景観が、映画「スターウォーズ」で登場する舞台に似ている事から、スターウォーズのロケ地として使用されたと考える人が非常に多い様です。
しかし残念ながら、カッパドキアで「スターウォーズ」の撮影が行われたと言う事実はなく、ただ似ているだけの様です。
セリメ修道院(セリメ村)
ウフララ渓谷の北側の入口を出た所にある修道院。セリメという名前はセルジュク期のスルタンであった「セリメ」の名を取って名付けられたものです。
▼色鮮やかなセリメ村。モスクや写真では見えませんが、墓石などが立ち並んでいます。
ピジョンバレー(鳩の谷)
日本語で「鳩の谷」を意味する「ビジョンバレー」では、岩の斜面に掘られた無数の穴を目にする事ができます。この穴の数々は、当時のカッパドキア住人によって人工的に掘られたものです。
当時の人々は、岩の斜面に穴を掘ることで、そこに鳩が住みやすい環境を作り、その場所で効率的に、鳩の卵や排泄部を集めていました。
現在でも、排泄物は葡萄の木を育てるための肥料して使用されており、古来から現在に至るまで、カッパドキア住民にとって、鳩の存在は欠かせないものとなっています。
▲岩の斜面をよく見てみると、長方形型の穴が無数に空いています。
まとめ
グリーンツアーは、レッドツアーと比べると、絶景という目線で見ると「ギョレメ パノラマ」以外はそこまで目を見張るほどの景観はありません。ですので、景観的にはやや地味に感じるかもしれません。しかし、ウフララ渓谷をトレッキングしたり、何百年も前に人が住んでいた地下都市を歩くなど見逃し難い体験もできるので、日程に余裕がある方は是非参加して見てください。
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