イスタンブール 考古学博物館郡 観光情報(営業時間・入場料金・行き方など)

イスタンブール
考古学博物館の外観

トプカプ宮殿の敷地内である第一中庭に建つ「考古学博物館」は、同国の考古学者「オスマン・ハムディ・ベイ」によって設立されました。現在は、オスマン帝国時代の品々を中心に、考古学に関連した芸術品からトプカプ宮殿の宝物まで、約100万点もの品々が所蔵されています。

考古学博物館の敷地内には「古代オリエント博物館 (Eski Sark Eserleri Muzesi)」「考古学博物館(Arkeoloji Müzesi)」「タイル博物館(Çinili Köşk)」の3つの博物館があり、これらを総称してイスタンブール考古学博物館群と呼んでいます。

3つの博物館は同じ敷地内にあり、チケットも共通で、3つの博物館を自由に行き来できます。もちろんミュージアムパスでも入場可能です。本記事ではこの「考古学博物館」への行き方や営業時間をはじめ、内部の景観なども写真付きで紹介いたします。

考古学博物館郡の基本情報

考古学博物館の入口

営業時間と入場料金

営業時間09:00~20:00(4月1日〜9月30日)
09:00~18:00(10月1日〜3月31日)
※最終入場及び、チケットの販売は営業時間終了の60分前までとなります。
休館日月曜日、宗教的な祝日、ラマダーン(断食の期間)
チケット料金50TL(約650〜700円ほど)
HP考古学博物館HP(英語)

行き方

考古学博物館郡は、トプカプ宮殿の正門である「皇帝の門」を抜けて広がる第1中庭の一角にあります。アヤソフィアからは徒歩5分ほど、地下宮殿からは徒歩8分ほどの場所にあります。トラムでのアクセスは、トラム路線T1「Gülhane istasyonu」駅で降りて徒歩5分ほどです。

▼考古学博物館の入場門は、トプカプ宮殿の第1中庭内にあります。

考古学博物館の入場門

▼入場口は門の左手側にあります。

考古学博物館の入場門

考古学博物館のチケットオフィス

▲入場してすぐ左手にチケットオフィスがあります。

各博物館の概要

考古学博物館群 館内マップ

冒頭でも触れましたが、考古学博物館の敷地内には「古代オリエント博物館 (Eski Sark Eserleri Muzesi)」「考古学博物館(Arkeoloji Müzesi)」「タイル博物館(Çinili Köşk)」の3つの博物館があります。本項ではそれぞれの博物館の概要について説明致します。

考古学博物館

敷地内で最も大きなネオクラシカル様式の4階建の建物が「考古学博物館」です。各階ごとに展示テーマが異なり、1階には、ローマ時代の彫像、2階には東ローマ帝国時代のコレクション、最上階には、陶器、土製の彫像、コイン・メダル、記章、など様々な品々が展示されています。また、展示品の中でも最も有名な作品である「アレキサンダーの石棺」もこの博物館に展示されているほか、イスタンブールの歴史に関する文献などもこちらの博物館で見る事ができます。

考古学博物館 内部の景観 考古学博物館 内部の景観①

考古学博物館 内部の景観 考古学博物館 内部の景観②

考古学博物館の展示品 考古学博物館 内部の景観➂

考古学博物館の展示品 考古学博物館 内部の景観④

考古学博物館の展示品 考古学博物館 内部の景観⑤

考古学博物館の展示品 考古学博物館 内部の景観⑥

古代オリエント博物館

入場してすぐ左手にある1883年建設の「古代オリエント博物館」は、元々は芸術学校の校舎として建設され、後に博物館へと改装されました。現在、古代オリエント博物館には古代エジプトやアラビア半島、メソポタミアからアナトリアまで、様々な国と文化の芸術品と工芸品が展示されています。

タイル博物館

タイル博物館の建物自体は1472年に建設され、その後、メフメト2世によって博物館へと改装されました。現在、タイル博物館内には6つの部屋とサロンがあり、セルジューク帝国やオスマントルコ時代のタイルや磁器などが2000点ほど展示されています。展示品の中には14世紀中期から17世紀に造られたイズニックタイルなどもあります。また、中央の部屋にある15世紀製のミフラーブ と、博物館入口の「ポーチコ」と呼ばれる柱廊式玄関を支える14本の大理石の柱は必見です。この柱は、オスマン帝国の第34代皇帝「アブデュルハミト2世」の時代に造られたものです。

所要時間

考古学博物館の展示数は膨大なので、3つの博物館を全てじっくりと観光したい場合は、最低3時間、場合によっては半日は必要です。しかし余程、考古学や歴史に興味がない方以外は、3つの建物を30分ぐらいを目安にさっと見学して回るのがオススメです。もしくはメインの「考古学博物館」だけをさらっと見学するのも良いかもしれません。

まとめ

考古学博物館は、専門分野に興味のある方以外は時間の都合上、無理に観光する必要はないと思います。

しかし、アヤソフィア方面からトプカプ宮殿に向かう途中に必ず入口付近を通過するので、もしミュージアムパスをお持ちの場合は、軽く立ち寄って見るのも良いかもしれません。敷地内の庭にはベンチもあり、観光客も少ないので良い休憩場所としても活用できます。また、ミュージアムパスを並ばずに購入できる場所としてもおすすめです。