ライン川クルーズ 路線図、時刻表、運賃、チケット購入まで徹底解説

(2019年4月1日 公開) (2019-06-08 最終更新) ライン川の景観

「ライン川クルーズ」は、南ドイツ観光で「ロマンティック街道」巡りと並ぶ人気の観光アクティビティです。そのため、ガイドブックなどにも大きく取り上げられていますが、実際に個人で「ライン川クルーズ」に参加しようとすると、意外に不明な点が多く情報不足な部分があります。

本記事では以上の経緯を踏まえ、ツアーなどに参加しないで自力で「ライン川クルーズ」に参加する方法を詳しく解説致します。

ライン川クルーズについて

船着場に停戦するKD社の船

ドイツ、フランス、オランダなど数カ国にまたがって流れるライン川は、全長1,233 kmもある巨大な川です。現在、このライン川では数社がクルーズ船を運航していますが、9割以上の観光客が利用するのが「KD社」というドイツ民間企業が運航しているクルーズ船になります。

KD社の「K」はドイツの都市であるケルンの略称で、「D」はドュッセルドルフの略称になります。日本語のツアー会社やオプショナルサイト経由で「ライン川クルーズ」を予約した場合も、まず間違いなくこの「KD社」が運航するクルーズ線を利用する形になります。

運航期間は4月中旬から10月中旬ごろまでになり、冬場の定期船の運航はありません。ただし別途、「ウインタークルーズ」などが運航されている場合もあります。

参考までに、社名の一部に「デュッセルドルフ」の「D」が含まれていますが、ドュッセルドルフ行きの船はありません。

KD社 ライン川クルーズの基本情報

KDライン社のクルーズ船
運航期間
  • 【ハイシーズン】4月19日 〜 10月13日
  • 【ローシーズン】4月13日〜4月18日、10月14日 〜 10月20日
チケット料金
  • 【片道】3€〜62€
  • 【往復】5€〜69€
※3歳以下は無料で乗船可能。
※ チケット料金は乗船区間によって異なります。詳しくは「DB社のライン川クルーズ料金表」を参照ください。
運航本数5本〜6本 / 1日※ 時期によって運航本数は異なります。詳しくは「運行時間・スケジュール」を参照ください。
乗車場所マインツ、リューデスハイム、ケルンなど、ライン川沿いに40箇所ほどある各船着場から乗船
主な運航区間Mainz(マインツ)〜 コブレンツ(Koblenz)
公式HPhttps://www.k-d.com/en/(英語)

ライン川クルーズの路線マップ

ライン川の景観

KD社のラインクルーズ船は、メイン路線の「Mainz(マインツ)」〜「コブレンツ(Koblenz)」を所要約4時間ほどで結んでいます。他にも路線はありますが、「ライン川クルーズ」と言えば、一般的にはこの「Mainz(マインツ)」〜「コブレンツ(Koblenz)」間を運航するクルーズ船の事を言います。

Mainz(マインツ)〜 コブレンツ(Koblenz)

DB社のクルーズ船はこの「Mainz(マインツ)」から「Koblenz(コブレンツ)」を結ぶ路線が最も一般的な運行ルートになります。

  • コブレンツ(Koblenz)
  • ラーンシュタイン(Oberlahnstein)
  • レンス(Rhens)
  • ブラウバッハ(Braubach)
  • ボッパルト(Boppard)
  • カンプ・ボルンホーフェン(Kamp-Bornhofen)
  • バート・ザルツィヒ(Bad Salzig)
  • ザンクト・ゴアールスハウゼン(St. Goarshausen)
  • ザンクト・ゴアール(St. Goar)
  • オーバーヴェセ(Oberwesel)
  • カウブ(Kaub)
  • バッハラッハ(Bacharach)
  • ロルヒ(Lorch)
  • アススマンスハウゼン(Assmannshausen)
  • ビンゲン(Bingen)
  • リューデスハイム(Rüdesheim)
  • エルトフィレ(Eltville)
  • ヴィースバーデン(wiesbaden-bie)
  • マインツ(Mainz)

乗船と下船はどの船着場からでも可能です。

全区間

以下はDB社のライン川クルーズの全区間になります。

  • ケルン(Köln)
  • ポルツ(Porz)
  • ヴェッセリング(Wesseling)
  • ボン(Bonn)
  • バート・ゴーデスベルク(BadGodesberg)
  • ケーニッヒスヴィンター(Königswinter)
  • バート・ホンネフ(BadHonnef)
  • ウンケル(Unkel)
  • レマーゲン(Remagen)
  • リンツ(Linz)
  • コブレンツ(Koblenz)
  • ラーンシュタイン(Oberlahnstein)
  • レンス(Rhens)
  • ブラウバッハ(Braubach)
  • ボッパルト(Boppard)
  • カンプ・ボルンホーフェン(Kamp-Bornhofen)
  • バート・ザルツィヒ(Bad Salzig)
  • ザンクト・ゴアールスハウゼン(St. Goarshausen)
  • ザンクト・ゴアール(St. Goar)
  • オーバーヴェセ(Oberwesel)
  • カウブ(Kaub)
  • バッハラッハ(Bacharach)
  • ロルヒ(Lorch)
  • アススマンスハウゼン(Assmannshausen)
  • ビンゲン(Bingen)
  • リューデスハイム(Rüdesheim)
  • エルトフィレ(Eltville)
  • ヴィースバーデン(wiesbaden-bie)
  • マインツ(Mainz)

DB社のライン川クルーズ料金表

ライン川の景観

DB社のライン川クルーズの乗船料金は「A1」〜「R」までゾーン毎に区分けされております。基本的には乗船距離が長いほど料金も高くなります。

マインツ(Mainz)〜 コブレンツ(Koblenz)

以下は2019年度の一般の大人の料金表になります。

ライン川 運賃表
料金表(€/ユーロ)
ゾーンA1ABCC2DEFGHKMNOPR
片道3.07.610.211.013.215.419.820.020.829.832.039.844.446.456.862.0
往復5.09.612.213.015.217.421.823.023.832.838.045.851.453.459.069.0
※表は横にスワイプすると全体を表示できます。

上の表だとやや分かりにくいので、多くの方が利用する主要区間の料金を以下に記しました。料金は片道で()内は往復時の料金です。

区間料金
マインツ ~ ザンクト・ゴアール56.8€(59.0€)
マインツ ~ ザンクト・ゴアールスハウゼン56.8€(59.0€)
マインツ ~ ボッパルト62.0€(69.0€)
マインツ ~ コブレンツ62.0€(69.0€)
リューデスハイム ~ ザンクト・ゴアール20.8€(23.8€)
リューデスハイム ~ ザンクト・ゴアールスハウゼン20.8€(23.8€)
リューデスハイム ~ ボッパルト29.8€(32.8€)
リューデスハイム ~ コブレンツ44.4€(54.4€)

40€以上の場合は、GET YOUR GIDE(日本語)などでKDの1日乗り放題チケットを購入したほうがお得です。

全区間

以下は2019年度の一般の大人の料金表になります。

ライン川 運賃表
料金表(€/ユーロ)
ゾーンA1ABCC2DEFGHKMNOPR
片道3.07.610.211.013.215.419.820.020.829.832.039.844.446.456.862.0
往復5.09.612.213.015.217.421.823.023.832.838.045.851.453.459.069.0
※表は横にスワイプすると全体を表示できます。

割引について

全ての定期観光船で3歳以下は無料、4歳〜13歳までは子供料金(通常の60〜70%割引)、27歳までの学生は50%割引、60歳以上の方は30%のシニア割引が適用されます。ただし、年齢を証明する際にパスポート(学生は国際学生証)の提示を求められます。

また、ジャーマンレイルパスか、ユーレイルパスをお持ちの方は、現地チケットオフィスで提示すると20%の割引が提供されます。

運行時間・スケジュール

ライン川の景観

Mainz(マインツ)→ コブレンツ(Koblenz)

2019年4月19日〜10月13日の運行スケジュールは以下になります。

毎日毎日毎日期間限定 ※1毎日毎日 ※2
マインツ
(Mainz)
8:30↓9:10↓
ヴィースバーデン
(wiesbaden-bie)
8:45↓9:45↓
エルトフィレ
(Eltville)
9:15↓10:15↓
リューデスハイム
(Rüdesheim)
9:15↓10:15↓11:15↓11:15↓14:15↓16:15↓
ビンゲン
(Bingen)
9:30↓10:30↓11:30↓11:30↓14:30↓16:30↓
アススマンスハウゼン
(Assmannshausen)
9:45↓10:45↓11:45↓11:45↓14:45↓16:45↓
ロルヒ
(Lorch)
10:05↓11:05↓12:05↓12:05↓15:05↓17:05↓
バッハラッハ
(Bacharach)
10:15↓11:15↓12:15↓12:15↓15:15↓17:15↓
カウブ
(Kaub)
10:25↓11:25↓12:25↓12:25↓15:25↓17:25↓
オーバーヴェセ
(Oberwesel)
10:35↓11:35↓12:35↓12:35↓15:35↓17:35↓
ザンクト・ゴアール
(St. Goar)
10:55↓11:55↓12:55↓12:55↓15:55↓17:55↓
ザンクト・ゴアールスハウゼン
(St. Goarshausen)
11:05↓12:05↓13:05↓13:05↓16:05↓18:05↓
バート・ザルツィヒ
(Bad Salzig)
11:30↓16:30↓18:30↓
カンプ・ボルンホーフェン
(Kamp-Bornhofen)
11:40↓12:40↓13:40↓13:40↓16:40↓18:40↓
ボッパルト
(Boppard)
11:50↓12:50↓13:50↓13:50↓16:50↓18:50↓
ブラウバッハ
(Braubach)
12:20↓17:20↓19:20↓
レンス
(Rhens)
12:30↓17:25↓19:25↓
ラーンシュタイン
(Oberlahnstein)
12:40↓17:35↓19:35↓
コブレンツ
(Koblenz)
13:10↓18:10↓20:10↓

※1 7月〜8月、9月1日〜10月13日の金曜〜月曜のみ運行

※2 観光客に一番人気の蒸気機関船「ゲーテ」で運行

上記以外のローシーズンおよび、逆区間の運行スケジュールは、以下の各リンクをクリックするとご確認頂けます

運航スケジュールは、KD社が配布している最新の「公式パンフレット(PDF)」でもご確認頂けます。

乗船チケットの購入方法

KDクルーズ社の乗船チケットは「現地チケットオフィスで購入」「KDクルーズ社の公式サイトで購入」「オプショナルツアー会社のサイトで購入」など、大きく3通りの方法で購入することができます。

チケットオフィスで購入

KD社のチケットオフィス
KDラインパス

各船着場に設置されているKDクルーズ社のチケットオフィスで、当日に乗船チケットを購入して乗船する方法です。ピークシーズンでも当日のチケットがいっぱいという事は少ないので、この方法が最も簡単でお勧めです。

ただし、マインツから乗船して、ザンクト・ゴアール(St. Goar)より先に行く場合のゾーン運賃は「56.8€(約7,200円)」など、1日券より高額になるので、運賃料金が「M(39.8€)」以上になるのであれば、オンラインで事前に1日券を購入してしまった方がお得です。

例外として、ジャーマンレイルパスやユーレイルパスを持っている場合は、チケットオフィスでのチケット購入時に20%の割引が適用されます。その場合は現地チケットオフィスで購入した方がお得な場合もあります。金額を計算してお得な方を選択してください。


KDクルーズ社の公式サイトで購入

KDライン社の公式サイト

事前に日本でチケットを購入しておきたい慎重派の方(私もこのタイプです)は、KDクルーズ社の公式サイト(英語)から、乗車予定の区間を指定してチケットを購入することができます。

サイトにアクセス後、ページを中頃までスクロールすると、以下の様な入力・選択画面があるので、必要項目を入力・選択していきます。

KD社公式サイト オンラインチケット購入ページ
KDラインのオンラインチケット

乗車日、乗船する船着場、下船する船着場などを入力・選択すると、「time of outward sailing」という乗船時間の選択項目が表示されるので、希望の乗船時間を選択します。

続いて、乗船人数の選択項目が表示されるので、こちらも選択していきます。すると「ADD TO BASKET」というボタンが表示されるのでクリックします。

すると画面が切り替わり、非常に目立たないですが「continue to basket →」という文字リンクがあるのでクリックします。この様に画面のナビゲーションに沿って、チケットの受け取り方法や、支払い方法なども選択して、オンライン上でチケット購入を完了していきます。

予約完了後は、登録したメールアドレスに送られてくる『PDF(写真右上)』ファイルのチケットを印刷して、乗船時に船の前の係員に提示するだけです。

オプショナルツアー会社のサイトで購入

GET YOUR GIDE KDラインパス購入ページ

事前に日本語のサイトでチケットを予約したい方は「GET YOUR GIDE」などのオプショナルツアー会社のサイト経由の購入がお勧めです。予約完了までを日本語の説明ページで完結できるほか、料金的にもほんのわずかな手数料を取られるだけで購入できます。

GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。

注意点としては、「GET YOUR GIDE」のサイトに限らず、オプショナルツアー会社サイト経由でライン川クルーズのチケットを購入する場合は、1日フリーパスチケットの「KD Rhine Pass(KDラインパス)」を購入する形になります。

ツアーの利用もおすすめ

GET YOUR GIDEのライン川クルーズ

ライン川クルーズはチケット購入だけに拘らなければ、豊富な種類のツアーに参加する事でも船に乗船する事が可能です。中にはフランクフルトからの送迎がついたツアーなどもあるので、各都市からの移動が不安な方は、ツアー利用がお勧めです。

▶ライン川の人気ツアーを確認する

KD Rhine Pass(KDラインパス)について

KDラインパス

KDラインパスは日付指定の上で、KDクルーズ社の定期船の乗船が乗り放題になる1日限定のフリーパスチケットです。帰路や途中下船も含めて、同日に2回以上クルーズ船を利用される方は、こちらのパスの購入がお勧めです。

一部特別なクルーズ船などには乗船できませんが、通常の観光客が利用する「Mainz(マインツ)」から「Koblenz(コブレンツ)」や「Cologne(ケルン)」までの人気区間、さらに「Koblenz(コブレンツ)」から「Cochen(コーヘム)」までの区間であれば、どの船着場でも乗り降り自由です。利用できる船着場は40か所以上もあります。

料金は、KDクルーズ社が購入を推奨している販売サイト(英語)だと、37ドル(約4,100円)で販売されています。ただし購入が英語になるので、日本語で予約したい方は、前項でご紹介した「GET YOUR GIDE(日本語)」を利用すれば、多少手数料は乗りますが、 4,400円〜4,500円(為替相場による)ほどで購入可能です。

船着場のロケーション

KD社のラインクルーズの船着き場の景観

以下は多くの方がライン川クルーズのスタート地点として利用するであろう「マインツ」と「リューデスハイム」の船着場のロケーションになります。

マインツ船着場

マインツの船着場は、マインツ中央駅から東方向に徒歩15分〜20分ほどです。スーツケースなどがあるとちょっとしんどいかも知れないです。

マインツ中央駅、 マインツ船着場

船着場の徒歩1分圏内に「ヒルトン マインツ」もあるので、前日の夜にマインツ入りして、朝一番で乗船する方法もお勧めです。マインツのヒルトンはそこまで宿泊料金は高額ではないと思います。

チケットオフィスは、船着場から数メートル離れた所にキヨスクの様な小さな建物です。当日に現地でチケットを購入される方は、行き先と購入枚数を告げてチケットを購入します。「トゥー コブレンツ(場所) ワン(人数) アダルト プリーズ」という感じで伝わります。

上の写真はマインツ船着場周辺の景観です。赤い車の左横の小さな建物がチケットオフィスです。

リューデスハイム船着場

リューデスハイム船着場

リューデスハイム中央駅から船着場までは、東方向に徒歩5分ほどです。駅を出たら常にライン川を右手に歩いて行けば辿り着けます。マインツから乗船するよりもこちらの方が圧倒的に駅から船着場まではアクセスしやすくて楽チンです。

リューデスハイム駅、 リューデスハイム船着場

駅から船着場に行く途中に、左手側に伸びる「つぐみ横丁(Drosselgasse)」と呼ばれる通りは、リューデスハイムの目ぬき通りで、カフェやレストランが立ち並んでいるので、時間に余裕のある方は、是非通りを歩いて見てください。

当日の乗船の流れ

船着き場でクルーズ船を待つ観光客

当日の乗船の流れは非常に簡単です。滞在の都市から電車を利用して、最寄りの船着場「マインツ」や「リューデスハイム」などに、遅くとも出航時間の15分前には到着しておきます。

当日券を購入する場合は、どの船着場付近にも必ず設置してあるチケットオフィス(写真下)でチケットを購入して乗船します。チケットは行き先によって料金が変わるので、購入枚数と行き先を英語で伝えてください。当日券を購入する場合は、最低でも出航の30分ぐらい前にはチケットオフィスに立ち寄る事をお勧め致します。

KD社のチケットオフィス

チケット購入はクレジットカードの使用もできます。また、ジャーマンレイルパスなどの割引適応チケットを持っていれば、提示で割引が適用されます。

チケット購入の様子

KDクルーズ船のチケットは、レシートの様な紙切れになります。

KDクルーズ船の乗車チケット

参考までに、始発の船に乗船する場合、チケットオフィスは出航時間の60分前にはオープンしていると公式HP上には記載されています。余裕を持ってお越しください。

事前にチケットを購入済みの方は、チケットオフィスに立ち寄る必要はありませんので、乗り場(写真下)に並んで船が到着するのを待ちます。当日券を購入した方も同じく乗り場前に並んで乗船を待ちます。

KD社 リューデスハイムの船着場

上下の写真はリューデスハイム船着場の様子になります。

船着場で乗船を待つ観光客

船着場の横のボード(写真下)には、次に到着する予定の船の行き先と到着時間が記されています(ボードがない船着場もあります)。

船着場 船の運行ボード

船着場に船が到着して乗船手続きを開始したら、係員にチケットを提示して船に乗船します。

船着場でチケットをチェックする係員KD社の船に乗り込む観光客

乗船後は、左右の城や自然の景観を楽しみながら、目的地に到着したら下船するだけです。降りる際にチケット確認がない場合がほとんどですが、万が一確認された時に、乗車区間が違っていたり、チケットを失くしていたりすると厄介です。チケットは船を降りるまで絶対に無くさない様にご注意ください。

ライン川沿いの景観と古城の見どころ

ライン川とブドウ畑の景観

世界遺産にも登録されているライン川の流域には、数々の古城とブドウ畑が広がっています。

ライン川沿いの教会

ライン川 船着き場とブドウ畑

ネズミ塔

ネズミ塔
ネズミ塔(改修前)

ネズミ塔は、マインツの選帝侯が、往来する船から通行税を徴収するために建てた城です。塔の名前はドイツ語で関税の塔を意味する「Maut-Turm(マウトトゥルム)」を、地元の住民が皮肉をこめて「マウストゥルム」、つまりネズミの塔ともじったことに由来しています。

塔は一度1689年にフランス兵によって焼き落とされ、1855年に信号塔として再建されます。しかし、現在は無用の長物となり単なる外観を楽しむだけの建造物となっています。

20世紀に入ってから、何度か修復工事が行われ、かつては白と赤の2色の外観(写真右上)でしたが、現在はシンプルな白一色となっています。

エーレンフェルス城

エーレンフェルス城

リューデスハイムのやや下流に位置する「エーレンフェルス城」は1211年に建てられた城です。完成後も強固な城として築城拡大され続け、戦いの度に重要な拠点となりました。

あの30年戦争でも、城は何度も包囲を受けながら落城する事はありませんでした。しかし、1689年にフランス軍によって爆破され、現在に至るまで廃墟となっています。

ラインシュタイン城

ラインシュタイン城

ライン川沿いの古城

ラインシュタイン城

10世紀に建設され税関所として使われていた「ラインシュタイン城」は、1200年頃にはマインツ大司教が管轄する裁判所となりました。その後は荒廃しますが、19世紀にプロイセンの王子フリードリッヒ・ヴィルヘルムによって復元されました。この「ラインシュタイン城」は、ライン川の古城の中でも特に外観の美しい城として知られています。

ライヒェンシュタイン城

ライヒェンシュタイン城
ライヒェンシュタイン城

11世紀に建設されたこの「ライヒェンシュタイン城」は、ライン川の古城の中でもかなり古い部類に入ります。かつては盗賊のアジトでしたが、ハプスブルク家のルドルフ皇帝によって盗賊は一掃され、城も焼き払われました。

その後1323年にマインツの選帝侯によって再建されたものの、後年に再び荒廃し廃墟となりました。

現在は個人の所有となりレストランや博物館として利用されています。

フュルステンベルク城

フュルステンベルク城
フュルステンベルク城

フュルステンベルク城は、ケルンの大司教「エンゲルベルト」によって1219年に「バッハラッハ」に建てられた城です。大司教の築城の目的は、名目上では領土の保護でしたが、実際は通行税を徴収するという欲深い目ろみがありました。

しかし、マインツの大司教や近隣の伯爵の関所にあまりにも近い場所であったため、結果として彼らを大いに刺激しました。この事が影響したかは定かではありませんが、エンゲルベルト大司教は1225年に殺害されてしまいます。

その後、1689年にフランス軍によって城は破壊をうけて廃墟となり、現在は塔だけが残っています。塔は現在もワインの貯蔵庫として利用されています。

ゾーンエッグ城

ゾーンエッグ城
シュタールエック城とライン川

ゾーンエッグ城は難攻不落と言われていた城で、所有者の貴族はこの城に富を貯えていました。しかし、1273年にハプスブルク家のルドルフが皇帝になると、このゾーンエッグ城を兵糧攻めにして落とし、建物を焼き払い再建を固く禁じました。

これは、ルドルフ皇帝が自由主義を信奉しており、極度に貴族を嫌い批判していたためと言われています。

その後、城は一度再建されかけたものの、1689年のフランス軍のライン川進行によって再び破壊されました。現在の城の姿は1843年に、プロイセン王のフリードリヒ・ヴィルヘルム4世によって再建されたもので、非常に保存状態がいいです。

シュタールエック城

シュタールエック城
シュタールエック城とライン川

バッハラッハに位置するこの「シュルターエック城」の詳しい建設年度の記録は残っていません。しかし11世紀頃より見られる記録によれば、1142人には神聖ローマ帝国の君主を選出する権利を持つ7人の選定侯の一人、ジンメルン家の「プファルツ伯爵」の居城となっていた事がわかっています。

また、黄金の街「プラハ」を築いたあの「カール4世」も、この城の美しさに魅了され、1349年に自身の結婚式をこの城で行いました。

その後1689年にフランス軍がライン川沿いの城を攻撃した際に、この城は莫大な量の爆薬が貯えていたため、文字通り跡形もなく破壊されました。現在の城は、1925年から27年かけて新しく建て直したものです。

近年ではユースホテルとして利用され、ライン川沿いの中ではかなりリーズナブルな古城ホテルとして非常に人気がありますが、日本語に対応したホテル予約サイトなどでは取り扱いはありません。

プファルツ城

プファルツ城

ドイツ ラインラント‐プファルツ州の町「カウプ」のライン川の中州に浮かぶ様にたたずむ「プファルツ城」。この城も他のライン川沿いの城と同様に、14世紀に「プファルツ選定候」が通行税を徴収するために関所として建てました。現在は博物館となっています。この博物館の質より量を重視した展示品は非常に評判が高いです。

グーテンフェルス城

グーテンフェルス城
猫城とライン川

グーテンフェルス城は、同じく「カウプ」にある「プファルツ城」の高台にある城で、13世紀頃に建設されました。

かつて、この城は立地的に、通過する船から多くの通行税の徴収が見込めました。そのため、1648年の30年戦争の際に争奪戦が繰り広げられたのをはじめ、常に所有権をめぐって争いの火種となっていました。

争いによって破壊された城は長らく廃墟となっていましたが、1800年代に修復が行われ、その後は負傷兵の養老院として使用されていました。近年では観光客に人気の古城ホテルとなっていましたが、2000年前半に閉館し、現在は個人の邸宅となっています。

シェーンブルク城

シェーンブルク城は、かつて神聖ローマ皇帝「フリードリヒ1世」が忠実な臣下に与えたものです。

シェーンブルク城

シェーンブルクは「美しい城」を意味するドイツ語で、城の美しい景観からそう命名されました。城に付随する塔や鐘楼が複数あるのは、城主が子宝に恵まれ、その子孫たちが次々と城を増築した事によります。建設は12世紀で、17世紀の戦乱で一度廃墟となりました。現在見ることができる城の景観は19世紀頃に修復が行われたものです。他の城よりも色鮮やかで見た目も美しく写真映えします。

シェーンブルク城とライン川

現在「シェーンブルク城」は古城ホテルとして宿泊する事ができますが、非常に人気が高いため常に予約がいっぱいです。私もいつも狙っていますが旅行のタイミングで空きがあった事がありません。宿泊予約はこちらの「ブルクホテル アウフ シェーンブルク(Booking.com)」などのサイトで行う事ができます。

ローレライ

妖精の岩を意味する「ローレライ」は、オーバーヴェセ(Oberwesel)付近にある高さ約130mほどのがん壁の事です。

ローレライ

ローレライの前の川幅は通常よりも狭いため川の流れが早くなります。また、川底に岩礁も多く横たわっていたため、ライン川の中でもこのエリアは特に難所とされ、当時航海技術の低かった船の転覆事故が多発しました。

ローレライのがん壁とライン川

このことから「ローレライ」の伝説が生まれ、船乗りがここに来ると、がん壁の上に立つ「金髪の美女(精霊)」の美しい容姿と歌声に気をとられ、がん壁に突き当たって事故を起こすという「ローレライの伝説」が生まれました。KD社のライン川クルーズでこの場所を通過する際には、船内では音楽が流れます。下の象はローレライを過ぎた後に進行方向右手側に見えるローレライの象です。

ローレライの象

ねこ城

ライン川沿いの古城で最も特徴的な「猫城」は、ザンクト・ゴアールスハウゼンを見下ろす様に建っています。

猫城

最初に猫城が建設されたのは1371年ですが、1700年にフランス兵によって破壊を受け、1806年には塔以外の部分は全て取り壊されました。

猫城とライン川

現在、我々が見ることができる「猫城」は1896年から98年間の歳月をかけて再建されたものです。そのため、良く目を凝らして見ると、オリジナルの塔だけは古く黒ずんでいますが、城の建物だけは新しい事がわかります。

猫城は外観もどことなく猫のようですが、城名はかつての城主「フォン・カッツェネルンボーゲン」の名前に由来しています。ドイツ語で「カッツェ」は猫を意味するので、ブルク・カッツェ、つまり猫城と呼ばれる様になりました。ブルクはドイツ語で城を意味します。

猫城の前はライン川の川幅が広く、最初に建設された対岸の「ラインフェルス城」だけでは、通行税を取るための関所としては不十分であったため、この猫城を建設してその目的を補完しました。

猫城と紅葉の景観

ラインフェルス城

ラインフェルス城

「ラインフェルス城」のオリジナルの建物は1245年に伯爵によって建てられました。その後、城を強固にするために築城や改築が繰り返され、数世紀に渡り難攻不落の城として存在し、ドイツで最も強固な城と呼ばれる様になりました。

しかし、1792年にフランス軍の手に渡ると、フランス軍はこの城を爆破して破壊しました。建物は1925年に修復され、現在は、人気の古城ホテルとして利用されております。

宿泊予約はこちらの「ロマンティック ホテル シュロス ラインフェルス(Booking.com) 」などで行う事ができます。

KDクルーズ 船内の風景

KD社のクルーズ船は、主に2階のテラス席と1階のレストラン席に別れています。

1階(写真下)は基本的にレストランなので、飲み物だけでもオーダーする必要があります。座っていると、スタッフがオーダーを取りにやってきます。

KDクルーズ船 1階のレストラン席KDクルーズ船 1階のレストラン席とスタッフ

一方、2階のテラスは自由席です。最初から配置されているイスか、中央に積まれているイスを取って好きな場所に座る事ができます。

KDクルーズ船 2階のテラス席

テラス席は5月の暖かい日でも、風がふくとかなり寒いので、防寒対策は忘れずに乗船ください。夏でもT-シャツ1枚は避けた方が良いと思います。

テラス席にも売店があり、コーヒーやカプチーノ、コールドドリンクなどを注文する事ができます。

KDクルーズ船 2階のテラス席の売店

この売店に向かって左手側のデッキ沿い座ると多くの城が見えます。

KDクルーズ船 2階のテラス席

ライン川クルーズ おすすめの乗船区間

ライン川の景観

ライン川クルーズのお勧めの乗船区間は、川の左右に城や多くの見どころがある「リューデスハイム(Rüdesheim)」から「ザンクト・ゴアール(St. Goar)」か、「リューデスハイム(Rüdesheim)」から「ボッパルト(Boppard)」の区間です。

所要時間的にも「リューデスハイム(Rüdesheim)」から「ザンクト・ゴアール(St. Goar)」までは1時間40分ほど、「ボッパルト(Boppard)」までは2時間30分ほどなので、飽きずにクルーズを楽しむには丁度いい感じです。

ただし混雑時期に、写真撮影などのために船内の良い場所を確保したいなら、始発の「マインツ(Mainz)」からの乗船がお勧めです。その代わり「マインツ(Mainz)」から「リューデスハイム(Rüdesheim)」までの約2時間は、特に川沿いには何もない景色が続きます。

まぁ〜これはこれで決して悪くはないので、時間に余裕があって長く乗船していたい方は、始発の「マインツ(Mainz)」からの乗船もお勧めです。かくゆう私も、初めてのライン川クルーズは、マインツから乗船しました。不思議と船に乗っていると4時間〜5時間ぐらいはあっと言う間です。

ライン川沿いのおすすめホテルと古城ホテル

ライン川クルーズはマインツからボッパルトやコブレンツまで乗船すると、4時間~5時間の所要時間を要します。

そのため、ライン川を1日でなく2日間かけて移動する方も多く、川沿いには景観の素敵なホテルや古城ホテルが数多く用意されています。本記事はその中でもお勧めのライン川沿いのホテルをピックアップしてご紹介します。滞在日数に余裕がある方は、是非宿泊してみてください。

ブルクホテル アウフ シェーンブルク

絶景を望む1番人気の古城ホテル

古城ホテルと言えば、この「ブルクホテル アウフ シェーンブルク」ぐらい人気の高いホテルです。そのため、非常に予約がとりにくく、このホテルの空き日に合わせてライン川クルーズを計画する旅行者の方もいるほどです。お城からの景観(写真右)は期待を裏切らないほど絶景で、この景観をみるためだけでも宿泊する価値があります。肝心の部屋も外観の雰囲気を損なう事なく、アンティーク調の家具で統一され、まるで中世のお城に住んでいる様な気分で宿泊できます。ホテル予約サイトなどでの口コミ評価の高さも驚異的tです。

【口コミ・レビュー】
  • トリップアドバイザー:5点中5.0点
  • Expedia:掲載なし
  • Booking.com:10点中9.6点
【チェックイン / チェックアウト】
  • チェックイン:15:00~19:30
  • チェックアウト:11:30まで
▶ブルクホテル アウフ シェーンブルクの詳細を見る

ロマンティック ホテル シュロス ラインフェルス

景観と雰囲気抜群のライン川沿いホテル

「ロマンティック ホテル シュロス ラインフェルス」は、美しいラインフェルス城のふもと位置する4つ星の古城ホテルです。ライン川のパノラマビューを望むテラスをはじめ、天蓋付きのベッドや調度品も素晴らしく、ライン川沿いのホテルの中でも「ブルクホテル アウフ シェーンブルク」と並んで非常に人気が高いです。ロケーション的にも、ザンクト・ゴアール船着き場から徒歩10分、ザンクト・ゴアール駅からは徒歩7分ほどと好立地です。レストランの雰囲気や料理も一流で、日本人の方のリピーターも多いお勧めのホテルです。料金的にも一泊1万円台前半から宿泊できる部屋もありリーズナブルです。

【口コミ・レビュー】
  • トリップアドバイザー:5点中4.0点
  • Expedia:掲載なし
  • Booking.com:10点中8.6点
【チェックイン / チェックアウト】
  • チェックイン:15:00~
  • チェックアウト:11:00まで
▶ロマンティック ホテル シュロス ラインフェルスの詳細を見る

ヒルトン マインツ

ライン川沿いのヒルトンホテル

「ヒルトン マインツ」は、ライン川クルーズのスタート地点となる「マインツ船着き場」と「ライン川」の目の前にあるホテルです。そのため、翌朝一番でKD社のクルーズ船に乗船する方は、この「ヒルトン マインツ」に宿泊すると非常に便利です。料金的にもヒルトンにしてはリーズナブルで、一泊1万円台中頃から宿泊可能です。ホテルを出ると目の前がライン川なので、ライトに照らされた美しい「ライン川」の景観も堪能する事ができます。また、ちょっと料金は高いですが種類豊富な朝食ビュッフェも人気でおすすめです。

【口コミ・レビュー】
  • トリップアドバイザー:5点中4.0点
  • Expedia:掲載なし
  • Booking.com:10点中8.0点
【チェックイン / チェックアウト】
  • チェックイン:15:00~
  • チェックアウト:12:00まで
▶ヒルトン マインツの詳細を見る

よくある質問(Q&A)

ライン川沿いの古城

以下はKD社のHP上に記載されている「よくある質問」の一部を抜粋したものです。

  1. ・船内でWi-Fiは利用できますか?はい、船内で無料のWi-Fiをご利用頂けます。

  2. ・船内にスマートフォンなどの充電器用の差込口はありますか?いいえ、充電器用の差込口はありません。

  3. ・乗船時のドレスコードはありますか?いいえ、ドレスコードはありません。

  4. ・ペットを乗せる事はできますか?いいえ、ただし犬のみ有料(3.9€)で乗船可能です。

  5. ・スーツケースなどの大きな荷物は持ちこめますか?はい、ただし、所定の置き場や預かり所などはありませんので、ご自身の責任で管理してください。

  6. ・車椅子やベビーカーは船内に持ちこめますか?はい、無料で持ち込みが可能です。

  7. ・自転車は船内に持ちこめますか?はい、ただし、船種と当日の乗客数などによってお断りする場合もあります。自転車を持ち込む場合は有料(2.8€)になります。

  8. ・予約したチケットはキャンセルできますか?はい、乗船予定日の前日までキャンセル可能です。ただし、返金される金額はキャンセル費用の20%を購入総額から差し引いた金額になります。返金は購入時の決済方法に準じた形で返金されます。(※このキャンセルの案内はKD社の公式HPで予約した場合の案内です。連絡先は「info(a)k-d.com」になります。(a)は@マークです)

まとめ

ライン川の夜景

ライン川クルーズの見どころは、ライン川左右に見える城の景観です。しかし、船から城までは結構距離があるので、以外に景観的には迫力に欠ける部分はあると思います。

とは言え、優雅に流れるライン川や、雄大な自然をゆったりと眺めながら、お酒や食事を楽しむのは非常に贅沢で癒しを感じる時間だと思います。所要時間的にも数日間を要するロマンチック街道巡りと比べれば、数時間で気軽に楽しめますし、料金的にもリーズナブルです。是非ドイツ観光時は「ライン川クルーズ」に参加してみてください。