【ハイデルベルク 行き方】 フランクフルトやミュンヘンからの行き方を徹底解説

ドイツ
ハイデルベルクの街並みとネッカー川の景観

ネッカー川に沿って並ぶ赤い屋根の景観が美しい南ドイツの人気都市「ハイデルベルク」。大学の街とも呼ばれるこの街には、世界中から年間300万人以上の観光客が訪れます。

ハイデルベルクは、日本から直行便のある「フランクフルト」から手軽に日帰り観光できる利便性や、多くのガイドブックで古城街道のハイライトとして紹介されている事もあり、日本人にも非常に人気の高い観光地となっています。

本記事では、フランクフルトやミュンヘンからバスや電車を利用した「ハイデルベルク」への行き方を解説いたします。また記事の中盤では、ハイデルベルク中央駅から「ハイデルベルク城」に、バスとケーブルカーを利用してアクセスする方法についても詳しく解説いたします。

他にもハイデルベルク城の営業時間や入場料金など、ハイデルベルクを観光する上で役立つ情報が満載です。

ハイデルベルクのロケーション

コルンマルクト広場の西側に面して建つ「聖霊教会」

ハイデルベルクは、ドイツのバーデン=ヴュルテンベルク州にある都市で、日本から直行便のある「フランクフルト」からは南に約90km、ミュンヘンからは北西に約300kmほどの場所に位置しています。

下のグーグルマップは、ハイデルベルクと、フランクフルト、ミュンヘンの3都市の位置関係を示したものです。地図上の数字は、① フランクフルト② ハイデルベルク③ ミュンヘンになります。

ハイデルベルクは、ミュンヘンからでも日帰り観光はできなくもありませんが、最もポピュラーな方法は、フランクフルト中央駅を起点にアクセスする方法です。フランクフルト中央駅からなら、ハイデルベルク中央駅まで直通のICE(高速列車)で約1時間ほどになります。

次項より、フランクフルトからハイデルベルクに電車やバスで行く方法を詳しく解説いたします。また、記事の後半ではミュンヘンからハイデルベルクにバスで日帰り観光する方法も合わせてご紹介いたします。

フランクフルトからハイデルベルクへの行き方

まずは、フランクフルトからハイデルベルク中央駅までの移動における「電車」と「バス」の、所要時間や料金、運行時間などは比較表をご覧ください。

※表は横にスワイプすると全体を表示できます。
電車(DB)バス(FlixBus)
料金19.0〜30.0€(2,300~3,600円)5.90〜9.90€(670~1,200円)
営業時間午前5時台発 – 24時台発まで 午前3時台発 – 23時台発まで
所要時間約50分
※直通のICE利用時
1時間25分~1時間55分
※発車時間によって若干異なります。

■電車「DB」での行き方

フランクフルト中央駅構内 乗車ホームに到着するICE

ハイデルベルクへの電車移動に限らず、ドイツの長距離列車は全てドイツ国鉄「DB」の列車を利用する形になります。ドイツの列車には様々な種類がありますが、日本の新幹線に相当するのが「ICE(写真)」と呼ばれる高速列車になります。

このICEを利用すれば、フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅まで乗り換えなしで約1時間ほどで移動できます。以下より、フランクフルト中央駅からハイデルベルク中央駅への行き方を解説致します。

0 乗車チケットを購入する

電車のチケットは当日に駅構内の「チケットオフィス(Reise-zentrum)」で購入する事ができます。下の写真はフランクフルト中央駅のチケットオフィスの外観です。

DB フランクフルト中央駅のチケットオフィス(Reise-zentrum)

チケットオフィスに入ったら、整理券発券機で整理券を発券します。

DB フランクフルト中央駅のチケットオフィスDBのチケットオフィス 整理券発券機

2等席のチケットを購入する場合は向かって左上の「Verkauf beratung(販売に関するアドバイス)」のボタンを、1等席のチケットを購入する場合は右上の「Bahn Comfort 1 krasse(1等クラス)」のボタンをタッチして整理券を発券します。ボタンをタッチすると整理券が発券されます(写真下)。

DBチケットオフィスの整理券

整理券が発券されたら記載されている番号がモニターに表示されるのを待ちます。モニターにご自身の番号が表示されたら、該当の窓口に行ってチケットを購入します。

DBのチケットオフィスの窓口

乗車チケットは、チケットオフィス以外でも現地にある自動券売機(写真下)でも購入可能です。

DB フランクフルト中央駅のチケット券売機

ただし、個人的に一番お勧めの乗車チケット購入方法は、事前のオンライン購入です。オンライン購入はドイツ鉄道のHP「DB(英語)」から数ヶ月前から可能です。チケットは事前に購入した方が安くなるので、予定が決まっているのであれば日時指定の上で、乗車チケットを購入してしまうのが一番です。

ドイツ国鉄DBのオンラインチケット購入や、当日の乗車の流れについては別記事の「ドイツ国鉄 DBチケット予約や当日券の購入方法、乗車の流れまで徹底解説」にて詳しく解説しております。

また、複数のドイツ都市を電車で周遊する場合は、ドイツの列車が乗り放題になる「ジャーマンレイルパス」の購入もお勧めです。ジャーマンレイルパスに関しては「ジャーマンレイルパス オンライン購入、利用方法まで徹底解説」にて詳しく解説しております。

1 フランクフルト中央駅から出発

乗車ホームを確認して移動
フランクフルト中央駅構内

乗車チケットを購入の上で、フランクフルト中央駅の構内に入ったら、電光掲示板や黄色の運行スケジュール表で、ハイデルベルク中央駅(Heidelberg Hbf)行き列車の乗車ホームを確認します。

乗車ホームはドイツ語で「Gleis」です。チケットに記載されている「列車番号(Produkte)」を目印にしてご自身の列車が発車する乗車ホームを確認してください。

乗車チケットの項目説明

▲こちらはDBの公式HPでオンライン購入したチケットです。ハイデルベルク中央駅行きではありませんが、レイアウトや表示項目を参考にしてください。

▼ 電光掲示板

駅構内の列車運行表

▼ 運行スケジュール表

運行スケジュール表

ドイツの電車に日本の様な改札はありませんので、チケットを持参の上で直接ホームに行って乗車します。フランクフルト中央駅の乗車ホームの入口にはホーム番号や次発や後発の電車が電光掲示板で表示されています。

フランクフルト中央駅 ホーム入口付近の電光掲示板

▼ 乗車ホーム

フランクフルト中央駅 乗車ホーム

ホーム内での乗車位置は、各ホームに張られている「座席編成表(Wagenstandan-zeiger)」で確認します。乗車ホームが数字なのに対して、ホーム内の乗車位置は「A 〜 F」など、アルファベットで表示されています。

座席編成表

上記「座席編成表」と、手持ちのチケットに記載されている「車両(Wg. / Wagen)」が乗車ホームのどの位置に停車するかを確認して列車の到着を待ちます。

ホームに列車が到着して乗車する際、ドアは自動では開きませんので、ドア付近にある緑色のボタンを押してドアを開きます。ドアが開いたら列車に乗り込みます。ドアは閉まる時だけは自動です。

列車 ドアの開閉ボタン

下写真の様に赤と緑のボタンがある場合も、緑のボタンを押せばドアは開きます。ただし、緑のボタンが点灯していない時はいくらボタンを押してもドアは開きません。緑の点灯ボタンは発車時間が近づくと押せる様になります。

列車 ドアの開閉ボタン
列車に乗車してチケット提示

列車に乗車したら、空いている席に座ります。ただし、ドイツの列車は座席予約された席から指定席となっていくので、車両内に自由席と予約席が混在しています。

座席を予約済みの方は、荷物棚下付近に表示されている小さな電光表示板内の予約区間表示や座席番号を確認の上でご自身の席に座ってください。

DB列車 座席の予約表示

上写真の例だと「NURNBERG(ニュルンベルク)」から「FF FLUGH(フランクフルト空港駅)」までの区間は、座席予約が入っている事を意味しています。

座席番号左側の人型アイコンに□マークがあるのが窓際、その下が通路側の表示になります。

座席予約をしていない方は、荷物棚下付近に「Frei(自由席)」と記載されている座席、もしくは区間表示のない座席を探して座ります。下の写真例だと、窓際の席は区間表示があるので予約済みで座る事ができませんが、通路側は空欄なので座る事ができます。

DB列車 座席の予約表示

また、下の写真の様に「ggf. freigeben」と表示されている席にも座る事ができます。「ggf. freigeben」の表示は、もしかしたら予約の人が来るかもしれないけど、予約した人が来るまでなら座っていても大丈夫だよという座席になります。

DB列車 ggf. freigebenの表示

「ggf.reserviert(予約済み)」と「ggf. freigeben(予約者が来るまで座って大丈夫)」は似ているので混同しない様にしてください。

乗車して座席に座る事ができたら(座れなかった方も)、後は検札員が来るのを待ってチケットを提示するだけです。チケットの検札は乗車してすぐ来る場合もあれば、降りる直前にやってくる場合もあります。

ドイツ国鉄 チケットの検札員

電車で48分〜53分ほど

2 ハイデルベルク中央駅に到着

ハイデルベルク中央駅

ハイデルベルク中央駅に到着して電車を降りたら、階段かエスカレーターで一つ上の階に上がります。

ハイデルベルク中央駅 出口案内板

ホームから上の階にあがったら左手側の「1 - 5出口を指す標識」に従って出口を目指して進んで行きます。

ハイデルベルク中央駅構内の通路

しばらくすると「BUS」の案内板が見えてくるので、この案内に従って行けばハイデルベルク駅東口に出ることができます。

ハイデルベルク中央駅構内の通路ハイデルベルク中央駅構内
ハイデルベルク中央駅 北側出口

徒歩で3分〜5分ほど

3 ハイデルベルク中央駅東口

ハイデルベルク中央駅東口

ハイデルベルク観光はこの東口が起点となります。ハイデルベルク城や大学、マルクト広場などの全ての見所は、この東口から、バスや徒歩で移動した東側に位置しています。

ハイデルベルク駅から「ハイデルベルク城」への行き方については、次項の「ハイデルベルク駅からハイデルベルク城への行き方」にて詳しく解説しております。

■長距離バス「FlixBus」での行き方

道路を走るFlixBus

FlixBus(フリックスバス)は2013年にミュンヘンで設立された、世界28カ国、1,700以上の路線を有する長距離バスの運行会社です。そのリーズナブルな料金設定と、WEBやアプリで簡単に予約できる手軽さなどから、瞬く間に個人旅行者やバックパッカーを中心に、その利用者数が拡大していきました。

「フランクフルト〜ハイデルベルク」FlixBus利用時の基本情報

所要時間(片道)1時間25分~2時間05分※バスの便によって所要時間は異なります。平均で1時間40分ほど。
乗車料金(片道)5.90〜9.90€(670~1,200円)※上記の乗車料金に加えて、サービス料金2ドル掛かります。
運行本数20本〜26本
発着場所(フランクフルト)フランクフルト中央駅南口のバスターミナル「Frankfurt Central Station Bus Terminal
発着場所(ハイデルベルク)ハイデルベルク駅東口近くの「Alte Eppelheimer Str
予約方法WEB経由(FlixBusのHPより)

このFlixBus(フリックスバス)を利用すれば、フランクフルトからハイデルベルクまで乗り換えなしで電車よりも格安で移動できます。以下より、FlixBusを利用した「フランクフルト」から「ハイデルベルク」への行き方を解説致します。

0 乗車チケットを予約(購入)する

FlixBusのHP
「FlixBus」のチケット予約は「FlixBusのサイト(英語)」から行う事ができます。日本語には対応しておりませんが、画面の流れに沿って必要情報を入力及び、選択して行けば簡単に予約する事ができます。

サイトにアクセスしたら、ページの上部に、①「From」と、②「To」の入力欄があるので、出発の「From」には「Frankfurt(フランクフルト セントラルバスステーション)」、目的地の「To」には「Heidelberg(ハイデルベルク)」と入力し、後は日付や乗車人数などを入力して旅程を検索します。

検索を行うと、次のページで検索条件に合ったバスの旅程が複数表示されますので、旅程候補の中から、ご自身のスケジュールに合った旅程を選択して予約を完了して行きます。

「FlixBus」の予約や乗車方法などの詳細情報は別記事の「「FlixBus(フリックスバス)」のチケット予約方法」にて詳細に解説しております。

また、フリックスバスのチケットは現地のFlixBusのチケットオフィス(写真下)でも購入可能です。ただし満席の場合もあるので事前予約がお勧めです。

FlixBusのオフィスとバス

1 フランクフルト駅南口のバス乗り場から出発

FlixBusのフランクフルト駅南口のバス乗り場

フランクフルトにはFlixBusのバス停は2カ所ありますが、「ハイデルベルク駅の東口前」行きのバスは全て、フランクフルト駅南口にある大きなバスターミナル「Frankfurt central station(フランクフルト中央駅)」から出発します。

乗車時は入り口か、少しバスの中に入った時点で、予約完了メールに添付されてくる「乗車チケット(QRコード)」を提示します。チケットはプリントアウトしても、スマートフォンなどのデバイス上で表示しても問題ありません。また、FlixBus専用アプリをスマートフォンやタブレットにダウンロードの上、電子チケットをアプリ内に表示してもOKです。

乗車時はバス前方のドア(写真下)から乗り込みます。

FlixBus 車体の乗車口

バスに乗り込んで席に座り、後は出発を待つだけです。

FlixBus 車内の様子FlixBus 車内の様子

バスで平均1時間40分ほど

3 ハイデルベルク中央駅東口のバス乗り場に到着

フランクフルトからFlixBusを利用すると、ハイデルベルク駅東口から少し北側にある「アルテ・エッペルハイマー通り沿いのバス停」に到着します。このバス停から、ハイデルベルクカードなどが購入できるインフォメーションや、ハイデルベルク城行きバスの乗り場までは徒歩3分~4分ほどです。

必須観光スポットである「ハイデルベルク城」への行き方は次項で詳しく解説しております。

ハイデルベルク駅からハイデルベルク城への行き方

ハイデルベルク駅構内

ハイデルベルクの観光は「ハイデルベルク城」からスタートするのが最も効率的です。中央駅から「ハイデルベルク城」までは約3キロほど離れており、徒歩だと40分はかかるので市内バスとケーブルカーを乗り継いでアクセスします。合計で所要25分〜35分ほどです。

以下は、ハイデルベルク駅からハイデルベルク城への行き方の流れになります。

1 駅からバス乗り場へ移動

ハイデルベルク城のふもと行きバスは、駅の東口から発着します。

「電車」で到着した方も「FlixBus」で到着した方も、まずは駅東口にある「インフォメーション」で観光ガイドや路線図を入手(無料)の上で、「レッシング通り」沿いにある「20番」か「33番」のバス停に移動します。インフォメーションとバス停のロケーションは以下の地図を参考にしてください。

赤色マークが、22番や33番など複数のバスが発着する場所です。緑のがFlixBus乗り場(降り場)、黒の●が「ハイデルベルク中央駅」、そして紫のがインフォメーションです。

ハイデルベルク東口にあるインフォメーション(写真下)では、市内交通乗り放題と城の入場がセットになったチケット「ハイデルベルクカード(17€)」が購入できます。ハイデルベルクカードについての詳細は別記事の「ハイデルベルクカード 料金・買い方・使い方まで徹底解説」にて詳しく紹介しております。

ハイデルベルク駅東口のインフォメーション

バス乗り場について

中央駅東口のバス停「HD Hauptbahnhof ost(ミュンヘン中央駅 東口)」から、ハイデルベルク城麓のケーブルカー乗り場まで行くのは、「33番(Köpfel行き)」か「20番(Karlsplatz行き)」のバスになります。どちらのバスに乗っても問題ありません。乗車チケットはインフォメーションで「ハイデルベルクカード」を買っておけばバスは乗り放題です。

20番のバス乗り場も、33番のバス乗り場も、同じ「レッシング通り」沿いにあるので、先に来たバスに乗車してください。

ハイデルベルク城行きのバス乗り場

下の画像はインフォメーションで貰った「ハイデルベルク城方面」行きのバス番号を記した紙です。BUSの所に33、STOPの所に20と番号が2つ記してあって紛らわしかったのですが、結論として、20番か33番のバスに乗車してくださいという事でした。この日は実際には20番のバス停から20番のバスに乗って、ハイデルベルク城の麓まで行くことができました。

インフォメーションで貰ったバス番号のメモハイデルベルク城行きのバス乗り場

基本的に20番のバスも33番のバスも目的地の「Rathaus-Bergbahn」には停車します。

特に20番のバスはガイドブックなどにも情報として記載されていませんが、下記路線図のとおり、間違いなくケーブルカー乗り場がある「Rathaus-Bergbahn 停留所」に停車します。私も「20番」のバスを利用しました。

バス20番と33番の路線図

バスの乗車チケットについて

バスの乗車チケットは、乗り場付近に設置してある「自動券売機」や、乗車時に運転手から直接購入できます。乗車チケットは1回券が1.40ユーロ、1日券が7.00ユーロになります。1日券は2人用を購入すると、9.70ユーロとお得になります。

ただし個人的には「ハイデルベルクカード」をインフォメーションで購入しておく事を強くお勧めします。料金的なメリットもそうですが、ハイデルベルクカードがあれば、各ポイントでチケットを購入する手間と時間を省略できます。

2 バスでケーブルカー乗り場にアクセス

ハイデルベルク城行きのバス20番

20番(写真上)か33番のバスに乗って「Rathaus-Bergbahn」駅までアクセスします。

車内には行き先と停車駅を表示するモニター(写真下)があるので安心です。

バス内の停車駅モニター

ハイデルベルク城行きのケーブルカーが発着する「Rathaus-Bergbahn 停留所」は、ハイデルベルク駅から9駅目になります。

バスは日本と同じで降りる際は車内のボタン(写真下)を押して停車駅を知らせます。モニターを確認しながら、停車駅の少し前でボタンを押してください。

バス車内の景観と停車ボタン

ハイデルベルク駅の停留所から「Rathaus-Bergbahn 停留所」までの所要は15分〜20分ほどです。

3 ケーブルカーで城のある高台へ移動

市内バスで「Rathaus-Bergbahn」に到着したら、目の前が「ケーブルカー乗場」です。

案内表示(写真下)に従ってケーブルカー乗り場の方に歩いて行きます。

ケーブルカー乗り場の案内

下の写真がケーブルカー乗り場の入り口です。

ケーブルカー乗り場の入り口

入口に入って左手がチケット売り場兼インフォメーション(写真下)です。こちらで、城の入場とケーブルカーの往復乗車がセットになったチケット(8€)が購入できます。もちろんクレジットカードも使用可能です。

チケット売り場兼インフォメーション

また、チケット売り場の正面には自動券売機もあるので、こちらでもチケット購入が可能です。ハイデルベルクカードを駅前で購入済みの方は、そのまま正面のケーブルカー乗り場(写真下)に進んでください。ここでチケットを購入した方も同様です。

ケーブルカー乗り場

ケーブルカー乗り場は自動改札(写真下)になっています。

ケーブルカーの自動改札

下の写真の様に黄色い部分にチケットを挿入すると、レバーのロックが解除されるので、押しながら中に進みます。

ケーブルカーの自動改札

改札機を抜けたら、乗り場でケーブルカーが来るのを待って乗車します。

乗り場に到着するケーブルカー

ケーブルカーに乗車したら「ハイデルベルク城」の最寄り駅である「Schloss(シュロス)」駅は一つ目の停車駅です。ちなみにケーブルカーの停車駅は4駅のみです。下の停車駅図を参照ください。

ケーブルカーの停車駅表

4 「Schloss 駅」からハイデルベルク城へ

一つ目の停車駅「Schloss 」でケーブルカーを降りたら、後は人の流れに沿って歩いて行けば、ハイデルベルク城までたどり着けます。

Schloss(シュロス)駅

シュロス駅からハイデルベルク城入り口までの徒歩ルートは以下の地図で確認ください。

A. シュロス駅B. インフォメーションセンターC. ハイデルベルク城入口になります。シュロス駅からハイデルベルク城までは坂道になりますが、距離にして600mほどです。

ハイデルベルク城の基本情報

ハイデルベルク城の景観

営業時間8時~18時※最終入場時間は17時30分。
休業日12月24日(午後)、12月25日(終日)、12月31日(午後)
入場料金8.0ユーロ※入場料金には、ケーブルカーの往復運賃、城の中庭、大樽、ドイツ薬業博物館の見学料金が含まれています。城内の見学はプラス5€のガイドツアーのみ見学可能です。
【ガイドツアーの基本情報】
営業時間(4/1-10/31)11時~16時(月〜金)
10時~16時(土、日)※ツアーは1時間毎に正時でスタート。最終は16時スタートまで。
※上記はドイツ語のガイドツアーです。英語ツアーは最終の16時15分まで、毎時15分にスタートします。
営業時間(11/1-3/31)11時~12時/14時~16時(月〜金)
11時~16時(土、日)※ツアーは1時間毎に正時でスタート。最終は16時スタートまで。
※上記はドイツ語のガイドツアーです。英語ツアーは最終の16時15分まで、毎時15分にスタートします。
ガイドツアー料金5.0ユーロ※ハイデルベルク城内の見学はこのガイドツアーへの参加が必須となります。
【ドイツ薬事博物館の基本情報】

通常の8ユーロのチケットでこの「薬業博物館」への入場も可能です。

営業時間(4/1-10/31)10時~18時※最終入場時間は17時40分。
営業時間(11/1-3/31)10時~17時30分※最終入場時間は17時10分。

ミュンヘンからハイデルベルクにバスで日帰り観光する方法

旧市街の北側 ネッカー川の南北を結ぶ「カール・テオドール橋」

前項までは、フランクフルトからハイデルベルクに行く方法をご紹介しましたが、ミュンヘンからでも、ハイデルベルクへの日帰り観光は可能です。

これまで「ミュンヘン」から「ハイデルブルク」へのアクセスは電車が一般的でしたが、必ず「マンハイム」か「ブルッフザール」で一度乗り換えが必要でした。

しかし、「FlixBus(フリックスバス)」の登場によって、乗換なしで「ミュンヘン」から「ハイデルベルク」への移動が可能になりました。

■ミュンヘンからハイデルベルクへの日帰り観光スケジュール

以下は「ミュンヘン」から「FlixBus」を利用した際の「ハイデルベルク」の日帰り観光スケジュールの一例です。

  • (1)6:15:ミュンヘンのバス乗場「ZOB Munich」から出発
  • (2)11:05:ハイデルベルクのバス乗場「Alte Eppelheimer Str」に到着
  • (3)12:00-16:00:「ハイデルベルク城」とその周辺を観光
  • (4)17:05:ハイデルベルクのバス乗場「Alte Eppelheimer Str」から出発
  • (5)21:45:ミュンヘンのバス乗場「ZOB Munich」に到着

出発は早朝になりますが、ミュンヘンを朝の6時頃に出発すれば、「ハイデルベルク城」とその周辺を少なく見積もっても4時間は観光する事ができます。4時間あれば「ハイデルベルク城」はもちろん、ハイデルベルクの旧市街もショッピングなどを楽しみながら十分に観光する事ができます。その上で「ミュンヘン」にも夜の10時前には帰って来れるので非常に効率が良いです。何よりも個人旅行で乗り換えなしで往復できるというのが非常に大きいです。

■ミュンヘンからハイデルベルクへの日帰り観光予算の目安

ミュンヘンからハイデルベルクを日帰り観光する際のおおよその旅行予算の目安は、約6,300〜6,500円ほどです。

旅行予算のおおよその内訳は以下になります。

  • ■FlixBus 往復バス運賃:43.98ドル(4,900円)
  • ■その他の交通費(市内バス):2.8€(360円)
  • ■ハイデルベルク城 入場料金:8.0€(約980円)

上記の料金に飲食費用などは含めておりませんが、この値段でドイツの世界遺産を一箇所、日帰り観光できるならリーズナブルだと思いますが如何でしょうか。

FlixBusの料金に関しては、バスの時間帯によって変動しますが、本記事のスケジュールを参考に旅程を組めば、上記の旅行予算の範囲で日帰り旅行が可能です。

■ミュンヘンのFlixBus乗り場

ZOB Munich

ミュンヘン発着のフリックスバスは「ミュンヘン中央駅北口」の「ZOB Munich(写真上)」という大きなバスターミナルから発着します。詳しくは以下のグーグルマップをご参照ください。

「ZOB Munich」では、複数のバス会社の様々な路線が発着していますが、ターミナル内の電光掲示板(写真下)に乗り場が表示されるので、それに従って乗車します。

バスの乗車からハイデルベルク到着後の流れに関しては、本記事内前項の「長距離バス「FlixBus」での行き方」にて、フランクフルトからハイデルベルクへ行く流れの中で詳しく解説しておりますので、ご参照ください。

■バスの運行スケジュール

「ミュンヘン」→「ハイデルベルク」行きバス 運行スケジュール

ミュンヘンからハイデルベルクへ行くFlixBusバスの運行スケジュールは、曜日や時期によって異なりますが、少なくとも1日10本以上は出ています。そのうち、午前中に出発して、その日の午前中、もしくは正午ぐらいまでに「ハイデルベルク」に到着できるバスは以下の何れかのスケジュールで運行しています。

  • ・AM1:50発〜AM6:40着(所要4時間50分)
  • ・AM5:15発〜AM11:05着(所要5時間50分)
  • ・AM6:15発〜AM11:05着(所要4時間50分)
  • ・AM6:55発〜AM13:00着(所要6時間5分)

乗り換えはありませんが、直通バスではないので、途中に「アウクスブルク(augsburg)」や「シュトゥットガルト空港(Stuttgart Airport)」「ウルム(Ulm)」など含む3〜5駅を経由して「ハイデルベルク駅」東口のバス乗り場「Alte Eppelheimer Str」に到着します。

「ミュンヘン」→「ハイデルベルク」行きバス 運行スケジュール

ハイデルベルクからミュンヘンへ行くFlixBusバスの運行スケジュールは、曜日や時期によって異なりますが、ハイデルベルクを夕方以降に出発できて、夜か深夜にミュンヘンに到着できるのは、以下の何れかの便になります。

  • ・PM16:00発〜PM21:30着(所要5時間30分)
  • ・PM17:10発〜PM23:00着(所要5時間50分)
  • ・PM17:25発〜PM22:05着(所要4時間40分)
  • ・PM19:10発〜AM01:00着(所要5時間50分)

往路と同様に途中3〜5駅を経由してミュンヘン(ZOB Munich)に到着します。

まとめ

コルンマルクト広場から見るハイデルベルク城の景観

ハイデルベルクの見どころは、ハイデルベルク城とその周辺の一部のエリアのみなので、そこまで多くの見どころがある訳ではありません。しかし、さすがは世界遺産だけあり、その景観の見ごたえは十分です。

ハイデルベルク城は廃墟の部分も多く、それが逆に他のお城とは一味違った景観の魅力になっています。また、城のテラスから見るハイデルベルクの街並みも非常に美しく、この景観を見るためだけでも、ミュンヘンから日帰りで訪れる価値のある場所です。是非FlixBusをご利用の上で、南ドイツ観光時は旅程に組み込んで見てください。