ノイシュヴァンシュタイン城への行き方を徹底解説 – 電車とバスでのアクセス方法

ノイシュヴァンシュタイン城 ドイツ

本記事では、ドイツの大都市「フランクフルト」や「ミュンヘン」から、電車とバスを利用してノイシュヴァンシュタイン城へ行く方法を徹底解説致します。

ノイシュヴァンシュタイン城の景観

ドイツ南部のバイエルン地方にそびえる人気の観光地「ノイシュヴァンシュタイン城」。南アルプスの自然と一体となったその景観の美しさは誰もが認める所です。

この「ノイシュヴァンシュタイン城」へは、現地発のツアーなどを利用すれば手軽にアクセスする事ができます。しかし、現地発着のツアーは料金も高く、自身のペースで観光する事ができません。できれば自力で「ノイシュヴァンシュタイン城」を訪れたいという方も多いはずです。

以下、本記事の目次になります。まずは「ノイシュヴァンシュタイン城」のロケーションを紹介し、詳しい行き方の解説に入っていきます。

ノイシュヴァンシュタイン城のロケーション

ノイシュヴァンシュタイン城は、ドイツ南端のオーストリア国境近く「ホーエンシュバンガウ」という場所に位置しています。

ドイツの各都市から、ノイシュヴァンシュタイン城へ行く場合、「フランクフルト」もしくは「ミュンヘン」を起点としてアクセスするのが最もポピュラーな行き方です。

恐らく、日本からドイツを訪れる方の多くも「フランクフルト」もしくは「ミュンヘン」の何れかを宿泊の拠点とする方がほとんどだと思います。フランクフルト、ミュンヘン、ノイシュヴァンシュタイン城の位置関係は以下のグーグルマップを参照ください。

①がフランクフルト②がミュンヘン③がノイシュヴァンシュタイン城になります。

距離で言うと、フランクフルトからノイシュヴァンシュタイン城までは420キロほど、ミュンヘンからは120キロほど離れていますので、バス、もしくは電車とバスの両方を利用してアクセスする形になります。

次項より電車とバスを利用して「ミュンヘン」から「ノイシュヴァンシュタイン城」へ行く方法を詳しく解説していきます。「フランクフルト」を起点に移動される方は、本記事後半の項「フランクフルトからノイシュヴァンシュタイン城への行き方」なども参考にしてください。

ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城への行き方

まずは視覚的に「ミュンヘン」から「ノイシュヴァンシュタイン城」の行き方の流れを「アクセスフロー図」でご確認ください。

電車とローカルバス利用時 ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城までのアクセスフロー図

ミュンヘン中央駅」から「ノイシュヴァンシュタイン城」へ電車を利用して行く場合、まずは必ず「フュッセン駅」を経由する必要があります。電車で行けるのは「フュッセン駅」までで、城の麓の村である「ホーエンシュヴァンガウ」まではバスかタクシーを利用します。

最後に「ホーエンシュヴァンガウ」から「ノイシュヴァンシュタイン城」までは「徒歩」「馬車」「バス」のいずれかでにアクセスする流れになります。この行き方が「ミュンヘン」から電車を利用してアクセスする場合の最短フローになり、最低でも必ず2回の乗り換えが必要です。

最短でスムーズにアクセスできた場合のトータル移動の所要時間は3時間30分〜4時間ほどになります。これは「フランクフルト中央駅」で列車に乗車した時点から、ノイシュヴァンシュタイン城の敷地内に入る時点までの所要時間です。

以前までは「FlixBus(フリックスバス)」という格安バスを利用して「ミュンヘン」から直通で「ホーエンシュヴァンガウ」まで行く事ができましたが、このバス路線は現在廃止となった様です。

個人で列車やバスを乗り継いで移動するのに不安のある方は、現地発着のツアーサイトなどを利用するのがお勧めです。多少割高になりますが、団体移動のバスに乗れば目的地を往復してくれるので、精神的にも体力的にも非常に楽チンです。

個人的にお勧めなのが「GET YOUR GIDE」という会社が提供している以下のツアーです。予約は日本語で簡単に完了できます。

ミュンヘン発:ノイシュヴァンシュタイン城&リンダ―ホーフ城 1日ツアー

ミュンヘン発:ノイシュヴァンシュタイン城&リンダ―ホーフ城 1日ツアー

「ノイシュヴァンシュタイン城」だけでなく「リンダーホーフ城」にも立ち寄る事ができるミュンヘン発着の団体バスツアーです。移動時はエアコン完備のバスを利用できます。24時間前までならキャンセル無料です。

電車とバスでの行き方の流れ

「ミュンヘン中央駅」から電車を利用した行き方の流れについて、順を追って詳しく解説していきます。

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AM 9:00頃ミュンヘン中央駅

ミュンヘン中央駅の外観

旅のスタートは「ミュンヘン中央駅」です。構内に入ったら、電光掲示板や黄色の運行スケジュール表で、フュッセン行き列車の乗車ホームを確認します。

▼ 電光掲示板

駅構内の列車運行表

▼ 運行スケジュール表

運行スケジュール表

ミュンヘン中央駅からフュッセン行きの電車は、ミュンヘン中央駅右奥の「27〜36」のいずれかの乗車ホームから出発します。詳しくは場所は以下のミュンヘン中央駅構内の地図を参照ください。

ミュンヘン中央駅構内の地図

ドイツの電車に日本の様な改札はありませんので、チケットを持参の上でホーム(写真下)に行って乗車します。

ミュンヘン中央駅 フュッセン行きの乗車ホーム

ドイツ列車のチケット購入方法や乗車方法に関しては別記事の「ドイツ国鉄 DB チケット予約や当日券の購入方法、乗車の流れまで徹底解説」にて詳しく解説しております。

ミュンヘン中央駅からフュッセンに電車で行く場合、だいたい1時間〜2時間おきに運行している「BRB(バイエルン地域鉄道)」という青色の車体が目印の列車の出発時刻に合わせて乗車ください。乗り換えなしでフュッセンまでアクセスできます。

ミュンヘン中央駅に停車する「BRB(バイエルン地域鉄道)」

赤い車体の「RE(写真下)」という電車種を利用すると、Kaufbeuren(カウフボイレン駅)や、Buchloe(ブーフロー駅)などで乗り換えが必要となります。乗換駅での乗り継ぎ時間もかなり短いのであまりお勧めしません。できる限りBRBの出発時間に合わせて駅に来てください。

ミュンヘン中央駅に停車するRE(リージョナルエクスプレス)

BRBの運行本数は少ないため、事前に運行時間を調べておくとスムーズに乗車できます。運行時間は「ドイツ国鉄のHP(英語)」で実際に旅程を入力して確認するか、グーグルマップを利用すれば、日本語で簡単に検索可能です。グーグルマップを利用する場合は、出発駅を「ミュンヘン中央駅」に、到着駅を「フュッセン中央駅」に設定し、出発時間を午前5時ぐらいにして検索します。

グーグルマップでのルート検索解説

「BRB」と表示されている電車のみが乗り換えなしで「フュッセン駅」まで行ける電車です。冬場だと一番早い電車で9:36分発になります。上手く検索できない方は、赤枠の部分がちゃんと設定されているかご確認ください。駅名は日本語で入力しても優秀なグーグル先生が認識してくれます。また、旅慣れしている方は、乗り換えを前提に「BRB」以外の電車で「フュッセン駅」を目指せば、出発時間の選択肢は増えます。「BRB」は直通で便利ですが、出発時間はかなり限定されます。

【駅構内の運行スケジュールを必ず確認】

グーグルマップやドイツ国鉄のHPなどで、事前に列車の運行スケジュールを手軽に検索できますが、スケジュールは頻繁に変更になります。

必ず、当日に駅構内に張り出される「運行スケジュール表」と「電光掲示板」を確認してください。グーグルマップの運行スケジュール検索は非常に便利ですが、当日や季節の変わり目のスケジュール変更などに完全に対応できている訳ではありませんので、ご注意ください。

乗車予定の列車に乗車後、「BRB(バイエルン地域鉄道)」のフュッセン行きに座席予約はありません。お好きな席に座ってください。ただし、2等席のチケットで1等席車両の座席に座る事はできません。

乗車後しばらくすると、駅員がやってきますので、乗車チケットを提示します。パスポートの提示を求められる事は稀ですが、念のために持参しておく事をお勧めします。

ドイツ国鉄 チケットの車内検札

BRBはバイエルンのローカル鉄道の割に普通に快適です。

BRB(バイエルン地域鉄道)の電車内の様子

電車内にはトイレも完備しています。安心して水分補給ができます。

電車の開閉ボタン

停車駅と行先は常にモニターに表示されています。どちらにしても「フュッセン駅」で大量に人が降りるので、降り間違えはないと思います。

BRB車内のモニター

フュッセン駅に到着したら、ボタンを押してドアを開いて降車します。自動ドアではありません。

電車の開閉ボタン

電車で2時間10分ほど

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午前11時30分頃フュッセン駅

フュッセン駅

「ミュンヘン中央駅」から「BRB」を利用すると、「フュッセン中央駅」までは2時間と少しで到着します。

フュッセン駅に到着したら、人の流れに沿って南口を出てすぐのバス・タクシー乗り場を目指します。

フュッセン駅

駅を降りて進めるのは一方向なので迷う事はありません。駅のホームを奥まで進み、一旦右手側の建物に入ります。

フュッセン駅

建物に入ったら、売店を右手にそのまま真っ直ぐ進んでいきます。

フュッセン駅隣接の建物内部

奥のガラスドアの外がバス・タクシー乗り場です。

フュッセン駅隣接の建物内部

駅の建物を出て、正面左手側が「タクシー乗り場」になります。クリーム色の車体はドイツの正規タクシーなので安心して利用できますが、若干の値段交渉は必要です。慣れていない方はバスを利用するのが無難です。

フュッセン駅前のタクシー乗り場

バス乗り場は「フュッセン駅」の建物を出て、正面から右手側に複数並んでいます。

フュッセン駅前のバス乗り場

「フュッセン」から「ホーエンシュヴァンガウ」へ行くバスはバス停番号「5」より発着します。「73系統」「78系統」「9606系統」「9651系統」のいずれかに乗車ください。

ホーエンシュヴァンガウ行きのバス乗り場

バス乗り場に移動しバスが到着したら、前方のドアからバスに乗車します。

RVA ホーエンシュヴァンガウ行きの赤いバス

バスは赤色の車体に「RVA」と書かれているので非常にわかりやすいです。

RVA ホーエンシュヴァンガウ行きの赤いバス

チケットは運転手から直接購入(片道2.6 €)する事も可能ですが、バイエルンチケットを事前に購入しておくとお得な料金でバスと電車に乗車する事ができます。

バイエルンチケットの購入方法や利用方法に関しては別記事の「バイエルンチケット オンラインとアプリでのチケット購入方法から利用範囲まで徹底解説」にて詳しく解説しております。

バス乗車後は車内に表示されるモニターで停車駅を確認しながら「Hohenschwangau」で下車してください。

RVAバスの車内

フュッセン駅から、ノイシュヴァンシュタイン城の麓のバス停「Hohenschwangau」までは8分〜10分ほどです。

フュッセンからホーエンシュヴァンガウまでのバスルート

バスかタクシーで8分~10分ほど

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午後12時頃 ホーエンシュバンガウ村

ホーエンシュヴァンガウ インフォメーションセンター近くのバス降り場

フュッセンからバスで「ホーエンシュヴァンガウ」にアクセスすると、アルプセ通りという大通りに面する駐車場に到着します。以下の地図にて降り口を確認ください。フュッセンからタクシーを利用した場合は、バスと同じ駐車場前か、チケットセンターの前で降ろしてくれます。

ノイシュヴァンシュタイン城周辺マップ

チケットを事前に予約済の方は「馬車乗り場」か「シャトルバス乗り場」へ移動し、「ノイシュヴァンシュタイン城」まで移動します。もちろん徒歩でアクセスする事も可能です。冬場で雪道となる場合は「馬車」でしか城にアクセスできない場合もあります。

ホーエンシュバンガウ到着後のノイシュヴァンシュタイン城へのアクセス方法詳細は、本記事後半の「ホーエンシュバンガウからノイシュヴァンシュタイン城への行き方」をご参照ください。

事前にチケット予約をしていない方は、チケットを購入(予約)する必要があります。まずは「チケットセンター」に立ち寄ってから城を目指してください。ただし、希望の時間でチケットが取れる訳ではありませんので、絶対に事前のオンライン予約がお勧めです。

事前のチケット予約に関しては別記事の「ノイシュヴァンシュタイン城 予約から入場まで徹底解説」をご参照ください。

馬車かシャトルバスで25分〜30分

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午後13時頃 ノイシュヴァンシュタイン城

ノイシュヴァンシュタイン城の景観

ノイシュヴァンシュタイン城は、ホーエンシュヴァンガウの高台に位置しています。徒歩でもアクセス可能ですが、馬車かシャトルバスを利用するのが一般的なアクセス方法です。馬車を利用した場合もシャトルバスを利用した場合も、ノイシュヴァンシュタイン城までは所要30分ほどになります。徒歩だと体力によって所要時間は変わりますが、おおよそ30分〜40分ぐらいで到着できると思います。

ホーエンシュバンガウからノイシュヴァンシュタイン城への行き方

ノイシュヴァンシュタイン城は「ホーエンシュヴァンガウ村(Hohenschwangau)」の高台に位置しています。ホーエンシュヴァンガウ村のふもとから城の入り口までは、距離にして約1.4kmほどあり「馬車」「バス」「徒歩」のいずれかでアクセスする事ができます。

馬車での行き方

ミュラーホテル前の馬車乗り場と馬車

乗り場ミュラーホテル前
料金7.0€(登り)
3.5€(下り)
※支払いは現金のみ
城までの所要時間馬車(20分)+徒歩(10分)= 約30分
最終運航(夏季※1下り:18:00迄
※1 夏期は基本的に「3/24〜10/15」までの期間ですが、年度によって区切りが変わる場合があります。

馬車はホーエンシュヴァンガウ村ふもとの「ミュラーホテル(写真下)」前から出発します。

ミュラーホテル前の馬車乗り場

馬車に乗車後、山道をゆっくりと登って、城のやや下の土産物屋があるエリア(写真下)まで行ってくれます。馬車を降りるとすぐにノイシュヴァンシュタイン城が見えるので、後は城を目指して歩いて行くだけです。

お城近くの土産物屋付近にある馬車降り場

馬車降り場から「ノイシュヴァンシュタイン城」までは徒歩で坂道を登って8分〜10分ほどです。

馬車には乗車チケットなどはなく、馬車の運転手に直接お金を支払って乗車します。ある程度人数が揃ってからの出発となります。馬車は冬の寒い時期も含めて、城が営業している時間は運航しています。

シャトルバスでの行き方

城行きのシャトルバス
乗り場「Alpse parking area」駐車場P4
ミュラーホテルを右手にして真っ直ぐ200mほど行った先にあります。
料金・2.5€(登り)
・1.5€(下り)
・3.0€(往復)
※支払いは現金のみ
城までの所要時間バス(10分)+徒歩(15分)= 約25分
最終運航(夏季※1登り:17:30
下り:18:45
最終運航(冬期※2登り:15:30
下り:16:45
※1 夏期は基本的に「3/24〜10/15」までの期間ですが、年度によって区切りが変わる場合があります。
※2 冬期は基本的に「10/16〜3/23」までの期間ですが、年度によって区切りが変わる場合があります。
ホーエンシュヴァンガウ村 ふもとの標識

シャトルバスは、P4駐車場の右側のエリアから乗車可能です。丁度、ホーエンシュヴァンガウ城の下あたりなので、城を目印にして歩いて行けば辿り着けます。

シャトルバス乗り場の景観

シャトルバスは、ホーエンシュヴァンガウ村のふもとの乗り場から、城の南側の「マリエン橋」付近までアクセスしてくれます。

シャトルバス降り場

シャトルバス下車後は、青い標識に従って、マリエン橋にいく場合は直進、ノイシュヴァンシュタイン城に行く場合は左側の道を進んでください。

シャトルバス降り場付近の案内板

ピークシーズンなどは、シャトルバス降り場からマリエン橋まで長蛇の列ができています。

マリエン橋まで続く行列

シャトルバス降り場から「マリエン橋」までは行列が無ければ徒歩8分〜10分ほど、「ノイシュヴァンシュタイン城」までは徒歩10分〜15分ほどです。

ノイシュヴァンシュタイン城は標識の方向に歩いて行けば、ほぼ一本道です。下の写真の様なアップダウンの道を歩いて行きます。

シャトルバス降り場からノイシュヴァンシュタイン城への道

移動の途中にノイシュヴァンシュタイン城が徐々に見えてきます。後は、城が見える方向にひたすら歩いて行くだけです。

ノイシュヴァンシュタイン城へと続く歩道

下写真のアングルでノイシュヴァンシュタイン城が見えたら、城の入口までは後少しです。

移動中に顔出すノイシュヴァンシュタイン城

シャトルバスの乗車チケットについて

乗車チケットは、チケットオフィスがオープンしている日中の時間帯は、シャトルバス乗り場に向かって左手側にあるシャトルバス専用の「チケット売り場(写真下)」で購入します。

シャトルバスの乗車チケット売り場
シャトルバスの乗車チケット

シャトルバスのチケット売り場が営業している観光客が多い時間帯は、運転手から直接チケットを購入する事ができません。運転手やタイミングによっては購入できる時もありますが、混雑時はチケットオフィスで購入してくれと言われる事が多いです。ですので、基本的には乗車チケット(写真右)を購入してからシャトルバス乗り場の列に並んで乗車するという流れです。

ただし、午後4時以降ぐらいになると、シャトルバスのチケット売り場はクローズドするので、その場合は運転手に直接料金を支払って乗車します。同様に、帰路のバス乗り場付近に乗車チケット売り場はありませんので、バスの運転手に直接料金を払って乗車する形になります。

バスは絶景スポットのマリエン橋の近くまで行ってくれるので、ノイシュヴァンシュタイン城の前に「マリエン橋(写真下)」に行きたい場合は、こちらの方が便利です。逆に城に先に行く場合は馬車の方がおすすめです。

マリエン橋の景観

徒歩での行き方

「ホーエンシュヴァンガウ村」のふもとから、城の入口までの徒歩でのアクセスを「GoogleMap」で調べると、所要20分ほどで計算されますが、急な坂道を登るので実際は徒歩30分〜40分ほどかかります。

徒歩でのアクセスは、行きは上りになるのであまりお勧めしません。しかし、下りとなる帰りは、徒歩でもあっという間に麓まで到着してしまうので、景色を眺めながらゆっくり下るのもおすすめです。

ノイシュヴァンシュタイン城の入口(正門)と中庭

ノイシュヴァンシュタイン城の入口(正門)

上の写真の赤い建物がノイシュヴァンシュタイン城の入口(正門)です。馬車、シャトルバス、徒歩、どの方法でノイシュヴァンシュタイン城にアクセスしても、城の建物に沿った登城道(写真下)を100mほど上って、最終的にこの正門から入城する形になります。

ノイシュヴァンシュタイン城の正門へと続く登城道

坂道は緩やかでもありませんが、そこまで急勾配でもありません。

ノイシュヴァンシュタイン城の正門へと続く上り坂

登城道を上りきって正門をくぐった所で、簡易的な荷物検査(写真下)があります。

ノイシュヴァンシュタイン城の荷物検査

この荷物検査を抜けて先に進むと、城の見学ツアーの待合所でもある中庭(写真下)に出ます。後は、この中庭でご自身の見学ツアーの開始時間を待つだけです。

ノイシュヴァンシュタイン城の中庭

ご自身のツアーの開始時間や運行状況は、中庭にある電光掲示板で随時確認できます。

ノイシュヴァンシュタイン城 入場口モニターの説明

フランクフルトからノイシュヴァンシュタイン城へ行く方法

「フランクフルト中央駅」から「ノイシュヴァンシュタイン城」を自力で目指す場合、「ドイツ国鉄列車(DB)」か「ロマンチック街道バス」をメインに利用してアクセスする形になります。 それぞれの行き方の流れは以下のとおりです。

国鉄列車を利用する場合の行き方

  1. 「フランクフルト中央駅」からドイツ国鉄(DB)に乗車し「フュッセン中央駅」へ移動

  2. 「フュッセン中央駅」からバスかタクシーを利用して「ホーエンシュヴァンガウ」へ移動

  3. 「ホーエンシュヴァンガウ」から「ノイシュバンシュタイン城」までは、シャトルバス、馬車、徒歩の何れかで移動

「フランクフルト中央駅」から列車を利用する場合、午前2時や4時発の早朝便を利用すれば、「フュッセン中央駅」に午前9時か午前10時頃に到着しますので、当日中に「ノイシュヴァンシュタイン城」へアクセスする事も不可能ではありません。

ただし、個人的には一度「ミュンヘン中央駅」を経由して一泊し、翌日の朝に「ミュンヘン中央駅」から「ノイシュヴァンシュタイン城」を目指す方法がお勧めです。特に大きな荷物を持って「ノイシュヴァンシュタイン城」にアクセスするのはかなり大変です。あるいは「フュッセン駅周辺」や、城の麓の村「ホーエンシュヴァンガウ周辺」に宿泊する方法もお勧めです。

ロマンチック街道バスを利用する場合の行き方

  1. 「フランクフルト中央駅前のバス乗り場」からロマンチック街道バスに乗車し「ミュンヘン中央駅前のバス乗り場」へ移動

  2. 翌朝「ミュンヘン中央駅」からドイツ国鉄(DB)に乗車し「フュッセン中央駅」へ移動

  3. 「フュッセン中央駅」からバスかタクシーを利用して「ホーエンシュヴァンガウ」へ移動

  4. 「ホーエンシュヴァンガウ」から「ノイシュバンシュタイン城」までは、シャトルバス、馬車、徒歩の何れかで移動

「フランクフルト中央駅」からロマンチック街道バスを利用する場合、「ミュンヘン中央駅」への到着は19時ごろとなるため、ミュンヘンへの宿泊が前提となります。この方法の場合だと時間はかかりますが、途中に「ローテンブルク」「アウスブルク」を観光しながら移動する事ができます。日数に余裕がある方や、ロマンチック街道を観光したい方にはお勧めです。

ロマチック街道バスの日本語ページ」などもありますので、是非参考にしてみてください。乗車チケット購入も可能ですが、購入ページは英語になります。

ドイツ国鉄DBとローカルバスの基本情報

「ノイシュヴァンシュタイン城」にアクセスする際に利用する「ドイツの国鉄DB」や「ローカルバス」の運行状況や料金の概要などを記載いたします。

ドイツの国鉄DBの基本情報

DBは「ミュンヘン中央駅」や「フランクフルト中央駅」などから「フュッセン中央駅」に移動する際に利用します。

所要時間(片道)120分〜150分
乗車料金(片道)
  • 【1等車】
    48,20 € 〜
  • 【2等車】
    31,20 € 〜
運行本数1日10本ほど※1日10本のうちミュンヘンからフュッセン駅までの直通は1日5本ほどで、1時間に1本ぐらいのペースで運行しています。
乗車ホーム番号27〜36
出発地/到着地ミュンヘン / フュッセン
チケット購入方法WEB経由(ドイツ国鉄 DBのHPより)、駅構内の券売機やチケットオフィス、もしくはバイエルンチケットを購入の上で乗車。

ローカルバスの基本情報

ローカルバスは「フュッセン駅」から「ノイシュヴァンシュタイン城」の麓の村「ホーエンシュヴァンガウ」に移動する際に利用します。

所要時間(片道)8分〜10分
乗車料金(片道)片道2.6 €
運行間隔5分~25分ごと
バスの路線番号73番(Steingarden / Garmisch-Partenkirchen 行き)、78番(Schwangau 行き)、9606、9651の何れかに乗車
出発地/到着地フュッセン / ホーエンシュヴァンガウ(Hohenschwangau 下車)
チケット購入方法バス乗車時に運転手から購入、もしくはバイエルンチケットを購入の上で乗車。

バイエルンチケットについて

バイエルンチケットはドイツのバイエルン地方及び、隣国のドイツ近隣都市の一部の交通機関の乗り物が1日乗り放題になるフリーパスチケットです。利用できる交通手段の範囲は広く、ドイツの国鉄DBが運行するローカル列車(IRE,RE,RB,Sバーン)、バス、トラム、ミュンヘンの地下鉄(Uバーン)が全て乗り放題になります。

残念ながら、日本の新幹線にあたる特急電車(ICE,IC,EC)には乗車できませんが、ミュンヘンからノイシュヴァンシュタイン城に行く場合での有効性を考えると、ミュンヘンからフュッセンまでの列車と、フュッセンからホーエンシュヴァンガウ行きバスの両方で利用が可能です。

ミュンヘンからフュッセン行きのDBの2等席チケットを購入しただけでも31,20 €ぐらいからになるので、これだけで元が取れてしまいます。複数人数で購入した場合のお得度は絶大です。

バイエルンチケットの料金

乗車人数2等席チケット1等席チケット2等席ナイトチケット1等席ナイトチケット
1人25 €37.50 €23 €34.50 €
2人31 €56 €26 €49 €
3人37 €74.50 €29 €63.50 €
4人43 €93 €32 €78 €
5人49 €111.50 €35 €92.50 €

このバイエルンチケットの素晴らしい所は、1人用のチケットもそれなりに安いのですが、プラス6ユーロ(2等席の場合)するだけで、2人目以降の乗車人数を追加できる点です。1人で利用できる2等席のフリーパスチケットなら31€、3人なら37€で購入する事ができます。使い方次第でかなりお得なチケットとなりますし、ほぼ確実に元が取れると思います。

バイエルンチケットの購入方法

  • ①窓口で購入ミュンヘンなどの大きな駅の窓口で購入する方法です。別途で手数料が2€発生します。

  • ② 駅設置の自動券売機で購入ミュンヘン駅などの駅構内に設置してある自動券売機で購入する方法です。ほとんどの駅に設置してあるのは、ドイツ国営鉄道DBの赤色の券売機で、表示言語は英語になります。ただし、ミュンヘンにはMVGと呼ばれる地域交通連合用の青色の券売機も設置してあります。この青色の券売機だと日本語表示に変更の上で、バイエルンチケットが購入できます。英語の表示に抵抗のある方もミュンヘンの青い自動券売機でなら購入しやすいと思います。

  • ③ DBの公式HPからオンライン購入こちらの「DBのHP(英語)」から、オンラインで購入する方法です。購入したバイエルンチケットは印刷して持参しても、スマートフォンなどの端末上で表示しても大丈夫です。

  • ④ DBの公式アプリからオンライン購入こちらの「DBのアプリ(iPhone用)」か「DBのアプリ(Android用)
    のいずれかでDBの公式アプリ「DB Navigator」をダウンロードして、アプリ内で購入する方法です。購入したバイエルンチケットはスマートフォン上から電子チケットとして利用可能ですし、印刷して持参する事もできます。

バイエルンチケットの購入方法や利用方法の詳細に関しては別記事の「バイエルンチケット オンラインとアプリでのチケット購入方法から利用範囲まで徹底解説」にて詳しく解説しております。

まとめ

ノイシュヴァンシュタイン城の景観

ノイシュヴァンシュタイン城はドイツの南端に位置しているため、アクセスするにはそれなりに時間を要します。しかし、フランクフルトなどのドイツ中部あたりまで訪問したのなら、例え1泊2日の期間を費やしたとしても絶対に訪れる事をお勧めします。その景観の素晴らしさは、ドイツの中でも一二を争うと思います。

また、ノイシュヴァンシュタイン城の観光は必ず事前にネットで予約を行う様にしてください。予約をしておかないと当日券が売り切れという事態もあり得ます。ノイシュヴァンシュタイン城の予約や当日の入場の流れに関しては、別記事の「ノイシュヴァンシュタイン城 予約から入場まで徹底解説」にて詳細に解説しております。チケット情報や営業時間などの観光情報が満載です。