ハイデルベルクカード 料金・買い方・使い方まで徹底解説
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ドイツ
ハイデルベルクカードは、ハイデルベルク市内の交通機関が乗り放題になるのに加えて、ハイデルベルク城の入場とケーブルカー(往復)の乗車がセットになったお得なカードです。更にカード提示で、60以上の対象ショップでお得な割引特典が受けられます。
本記事では、このハイデルベルクカードの買い方から使い方、料金や利用範囲まで詳しく解説致します。
ハイデルベルクカードの基本情報(料金・利用範囲・特典)
チケット料金 |
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有効期間 | 最終日の24時まで ※1日券なら購入日の24時まで利用可能。24時間有効ではないのでご注意ください。 |
ハイデルベルクカードの利用範囲と特典
ハイデルベルクカードの利用範囲と特典には大きく以下の5つがあります。
- ・VRN(ラインネッカー交通連合)の地下鉄、バス、トラムが乗り放題
- ・料金ゾーン「Wabe 125」と呼ばれるハイデルベルク近郊エリアで運行するドイツ鉄道のレギオナルエクスプレス、レギオナルバーン、Sバーンの2等車が乗り放題
- ・ハイデルベルク城の入場券(城庭園、フリードリヒ館とテラス、ワインの大樽、ドイツ薬事博物館)
- ・ケーブルカーの往復チケット(Schloss シュロス駅までの往復分)
- ・60以上の施設やショップでの割引特典
右の写真がハイデルベルクカードを購入すると付いてくるセット一式です。一番左上が「ハイデルベルクカード」です。このカードがあれば、ハイデルベルク市内の移動はほぼフリーパスになります。その下が「ハイデルベルク城の入場」と「ケーブルカー乗車」がセットになったチケットになります。そして、右側の細長いのが、ハイデルベルクの市内マップやカードの利用範囲などを記したパンフレットになります。各チケットの利用方法については、本記事の後半で詳しく解説致します。
ハイデルベルクカードで見学できるハイデルベルク城のスポット
ハイデルベルクカードは、通常のハイデルベルク城の入場チケットと同範囲のエリアを見学する事ができます。参考までに、以下はハイデルベルクカードや通常の入場チケットで見学できる城内スポットの景観になります。
▼ 城の中庭に面したフリードリヒ館

▼ ハイデルベルク城内の景観。戦争の被害が色濃く残されています。



▼ ハイデルベルク城内のテラスからの景観。

城内のテラスからは、旧市街とネッカー川が一望できます。
▼ 世界最大級の大きさを誇る城内の「ワインの大樽」

▼ ドイツ薬事博物館
ハイデルベルク城の内部を見学するには、別途英語ツアーへの参加が必要です。城内ツアーまで参加して見学する方は、日本人だとあまり多くないと思います。
ハイデルベルクカードで割引が適用される施設など
ハイデルベルクカードを提示すると、以下の施設やショップで割引が適用されます。
- ・ノイブルク修道院
- ・ハイデルベルク動物園
- ・プファルツ選帝侯博物館
- ・大学博物館・学生牢
- ・ドイツ包装博物館
- ・プリンツホルン・コレクション
- ・körperwelten museum
上記以外にも、ネッカー川の遊覧船各種ツアー、旧市街の各種周遊ツアー、レンタサイクル、劇場、ショッピング、レストランなど、ハイデルベルク市内の様々なシーンで割引を受ける事できます。詳しくはハイデルベルクカード購入時に渡される日本語のパンフレットを参照ください。
ハイデルベルクカードの購入方法
ハイデルベルクカードは、ハイデルベルク市内の以下のいずれかの場所で購入が可能です。
- ・インフォメーション(ハイデルベルク駅東口)
- ・インフォメーション(Neckarmünzplatzバスターミナル近く)
- ・インフォメーション(Market Squareの近く)
- ・大学広場近くのクリスマスグッズ店「Käthe Wohlfahrt(ケーテ ウォルファルト)」
- ・プファルツ選帝侯博物館
- ・ハイデルベルク市内の一部のホテル
上記のうち、ほとんどの方がハイデルベルク駅到着時に購入できる「ハイデルベルク駅東口のインフォーメーション」で購入されると思います。このインフォメーションの案内の親切さには定評があるので、ここで購入するのがお勧めです。
ハイデルベルク駅東口の「インフォメーション」について

ハイデルベルク東口にあるインフォメーション(写真上)では、市内交通乗り放題と城の入場がセットになったチケット「ハイデルベルクカード(17€)」が購入できます。
インフォメーション内では、日本語のガイドマップ、バスの路線図なども配付しております。ハイデルベルク城方面行きのバス乗り場の番号を記載した紙や、アクセス方法の説明など、非常に親身に情報を提供してくれます。

ハイデルベルクカードの購入は、このインフォメーション内の窓口に並んで「ワン ハイデルベルクカード プリーズ」とでも言えば簡単に購入できます。ハイデルベルクカードを購入すると、色々と親切にアドバイスしてくれます。
ハイデルベルク駅東口のインフォメーションの場所
下の地図の紫色の●マークが、ハイデルベルク駅東口のインフォメーションになります。
参考までに、黒の●が「ハイデルベルク中央駅」、赤色の●がハイデルベルク城行きなど複数のバスが発着するバス乗り場、緑の●がFlixBus乗り場(降り場)です。
オンライン購入について
ハイデルベルクカードは、わざわざオンライン購入する必要はありませんが、チケットオフィスでのやりとりに不安がある方は「GET YOUR GIDE」などのオプショナルツアーサイトを利用すると、日本語ページからハイデルベルクカードを予約する事ができます。
GET YOUR GIDEは2009年に設立された世界遺産や施設のツアーやチケット手配を行っている会社です。以前は日本語に対応しておりませんでしたが、ここ数年は日本語に対応し、日本の利用者も増えております。
ただし、オンラインでハイデルベルクカードを購入した場合も、駅前のインフォメーションで、予約時に送られてくる「バウチャー」を提示の上で「ハイデルベルクカード」を受け取る必要があります。バウチャーはプリントアウトか、スマートフォン上で提示してもOKです。
結局、インフォメーションに立ち寄る手間を考えると、オンライン購入する意味はないかもしれませんが、日本で購入して、現地でカードを受け取るだけの方が安心という方にはお勧めです。予約特典でストラップも付帯してきます。
ハイデルベルクカードの使い方

ハイデルベルクカードの使い方は簡単です。カード購入後、裏面にローマ字でフルネームを記載するだけです。後はバス乗車時などに運転手に提示すればOKです。
表面に開始年月日の記載欄もありますが、ここはインフォメーションの方が記載してくれます。もし記載してくれない場合は、ご自身で必ず日付を記載ください。日付を記載しないと、罰金の対象となります。
また、ハイデルベルクカードに付属してくる写真下の右側「ハイデルベルク城の入場チケット兼、ケーブルカーの往復チケット」は、ハイデルベルク城の入場とケーブルカーの乗車時にバーコード部分を改札機に通して利用します。

下は「ハイデルベルク城」麓のケーブルカー駅の改札機の写真になりますので参考にしてください。

ケーブルカーのチケットとして利用できるのは、麓の駅と「Schloss駅(シュロス)」の往復だけになります。ケーブルカーの路線図は以下を参照ください。

ハイデルベルクカードは買うべきか?
ハイデルベルクカードは、1日券だと17ユーロです。もし、ハイデルベルクカードを購入しないで「ハイデルベルク城」を観光した場合は、往復のバス運賃が「2.80 €」、ケーブルカーと城の入場がセットになったチケットが「8.00€」になるので、合計費用は「10.80€」になります。
仮に城から駅までの帰路でバスを2回下車したとしても、トータル費用は「13.60€」ほどです。
上記を踏まえると、駅からハイデルベルク城に移動して観光し、帰路で「カールテオドール橋」や「マルクト広場」「聖霊教会」などの周辺スポットに立ち寄るだけなら、「ハイデルベルクカード」の購入は料金的に割高となります。
ただし、バスの乗車券や、ケーブルカーと城の入場チケットをその都度購入する手間と時間が省けると言う点も「ハイデルベルクカード」購入のメリットです。数ユーロの損得にこだわらない方は「ハイデルベルクカード」を購入してしまった方が楽ちんだと思います。
逆に、少しでもお得な料金で観光したい方は、「ハイデルベルクカード」のショッピング割引特典などを利用しない限りは、個別で都度チケットを購入した方が、料金的には割安になると思います。
ちなみに私の場合は、面倒なのでいつも「ハイデルベルクカード」を購入してしまいます。この辺はご自身のご判断でご検討ください。どちらにしても、駅前のインフォメーションには必ず立ち寄って、ハイデルベルク観光の日本語パンフレット(無料)は入手しておく事をお勧めします。
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