【2026年版】シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へ電車(RER B)で移動|乗り方・治安・快速の見分け方
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パリ
シャルル・ド・ゴール空港(以降 CDG空港)からパリ市内へ移動する手段の中でも、電車「RER B」は所要時間と料金のバランスに優れた移動手段です。
なお「RER B」は日本で言えば、JRの近郊電車(中央線・神戸線・京都線など)に近いイメージです。
本記事では、2026年2月の早朝に「パリ RER B線」に実際に乗車し、CDG空港からパリ市内(北駅方面)へ移動した際の様子を、実体験ベースで詳しくご紹介します。
「電車内の雰囲気は?」「治安は大丈夫?」「スーツケースは問題なく置ける?」といった不安や疑問に対して、チケット購入からホーム移動、乗り方、乗車後の車内状況まで、一連の流れに沿って解説します。
あわせて、快速・各駅停車の見分け方についても分かりやすく整理しています。
CDG到着後、RER B駅(電車駅)までの行き方

まずは、パリのシャルル・ド・ゴール空港の到着ホールに出てから、RER B線(パリ市内方面行き)の乗り場(電車駅)まで移動する流れをご紹介します。
CDG空港には複数のターミナル(1・2A〜2F・3)があり、RER B線の駅も空港内に2か所あります。到着ターミナルによって利用する駅が異なりますが、いずれの場合も「Train Station」または「RER」の案内表示に従って進めば迷うことはほとんどありません。

案内板は空港内の至る所に設置されおり、表示も分かりやすいです。エスカレーターやエレベーターも整備されているため、スーツケースを持っていてもスムーズに移動できます。

CDG空港にはRER B線の駅が2か所あります。到着ターミナルごとの最寄り駅は以下の通りです。
ターミナル2に到着した場合
「Aéroport Charles de Gaulle 2 TGV」駅が直結しており、徒歩でそのままRER B線のホームへ向かうことができます。
ターミナル3に到着した場合
「Aéroport Charles de Gaulle 1」駅が最寄りとなります。案内表示に従って徒歩で移動し、所要時間はおおよそ5〜10分程度です。
ターミナル1に到着した場合
空港内の無料シャトル「CDGVAL」に乗車し、「Terminal 3 / Roissypôle」方面へ移動します。所要時間は約5分で、その後徒歩で「Aéroport Charles de Gaulle 1」駅へ向かいます。バスを利用する必要はありません。
なお、筆者は「エールフランス」などが発着するターミナル2から移動しましたが、格安航空会社を利用した場合は主にターミナル3、ANAなどを利用した場合はターミナル1に到着します。
到着ホールから案内表示に従って約5分ほど歩くと、「Aéroport Charles de Gaulle 2 TGV」駅へと続くエスカレーターホールに到着します。

こちらが、ターミナル2直結の列車駅ホール(Aéroport Charles de Gaulle 2 TGV)です。

このホールを中心に、RER B線(パリ市内行き)およびSNCF(フランス国鉄)のTGVなどの長距離列車の乗り場があります。今回は利用しませんが、ディズニーランド・パリ(Marne-la-Vallée方面)へ向かう列車もこの駅から発着します。
チケット購入から乗り方・ホーム移動まで
列車駅ホール到着、チケット購入から改札通過・ホーム移動までの流れを紹介します。
乗車チケットを購入
列車駅ホールに到着したら、まずは自動券売機で乗車チケットを購入します。

CDG空港からパリ市内へ「RER B」で移動する場合は、「Airport Ticket(空港チケット)」が必要です。このチケットを購入すれば、パリ北駅はもちろん、空港〜パリ市内間の移動ならどの駅でおりてもOKです。
料金は 14ユーロ(チケット代) + 2ユーロ(カード発行手数料)でトータル 16ユーロ(2026年2月時点)です。
料金は頻繁に変更になります。
券売機で「空港チケット」を購入すると、自動的に「Navigo Easy(ナビゴ・イージー)」というカードに「空港チケット」がチャージされた状態で発行されます。

以後は地下鉄やRERの乗車券も、同じNavigo Easyに追加チャージして利用できます。初回のみカードの発行手数料「2ユーロ」がかかるイメージです。
なお、筆者は出発前に日本で「Apple Wallet」経由で空港チケットを購入済みだったため、現地では列車の出発時刻だけ確認し、そのままRER B線のホームへ移動しました。アプリ経由で事前に購入しておくと、券売機に立ち寄る必要がなくスムーズです。
「Apple Wallet版」乗車チケットの表示例

アプリで購入すると初回の発行手数料「2ユーロ」がかからない分、料金的にお得です。
Navigo Easyの詳しい仕様や使い方、券売機の具体的な操作方法(買い方)については、以下の記事で詳しく解説しています。
乗車ホームを確認して改札を通過
列車の乗り場は、ホール上部にある「RER B」専用の電光掲示板を見つけて確認します。

右手側の画面に運行路線が表示さていますが、「via Paris」と記載されていれば、どの列車でもパリ市内(Gare du Nord=パリ北駅など)へ向かうことができます。
このとき、先発列車は1分後の発車だったため、余裕をもって9分後発の列車に乗車することにしました。掲示板に表示されたホーム番号「12番線」を確認し、「RER B」の案内表示に従って移動します。

画像のとおり「RER B」の表示は非常に分かりやすく、まず迷うことはありません。
案内に従って進むと、ホーム手前に自動改札があります。

改札機の右手側にある水色の四角い読み取りエリアに、「Navigo Easy」カードまたはスマートフォン(Apple Walletなど)をタッチします。

「ピッ」という音と共に、画面に「Passez」(お進みください)と表示されたら読み取り完了です。ゲートが自動で開くで改札を通過します。
改札機が反応しない場合は、カードを平らに当てるか、iPhoneの場合は「Apple Wallet」から該当チケットを選択した状態で再度タッチしてください。
乗車ホームからRER Bに乗車
RER B専用の改札を抜けてエスカレーターを降りると「11番」と「12番」の乗り場があります。

筆者がホームに到着した際は、すでに列車が入線していました。
この時点で先発が「11番ホーム」からの発車であることは確認済みでしたが、念のためホーム上の電光掲示板でも再確認しました。

モニターには、先発の「Robinson行き」が11番ホーム、次発の「Orsay-Ville行き」が12番ホームから発車すると表示されています。

どちらの列車も「Gare du Nord(パリ北駅)」「Saint-Michel-Notre-Dame」「Châtelet-Les Halles」など、パリ中心部の主要駅に停車します。そのため、市内中心部へ向かう場合は「Robinson行き」または「Orsay-Ville行き」のいずれに乗車しても問題ありません。
なお、路線図に関しては、以下の記事で見やすく整理しています。
午前7時ごろ モニターで列車を確認後、11番ホームからRER Bに乗車しました。

各駅よりも特急列車の方が安全?見分け方は?
治安面を考慮し、停車駅の少ない列車(いわゆる快速・特急タイプ)に乗った方が安心ではないかと考える方も多いです。
確かに停車回数が少なければ乗降の回数も減るため、理論上はリスク要因が減るとも言えます。
ただし、ホームや電光掲示板の表示だけで各駅停車か快速かを瞬時に判断するのは容易ではありません。列車番号や停車駅情報を確認する必要があります。
筆者は事前にSNCFアプリで発車時刻と停車駅を確認していますが、実際には発車タイミングが合えば各駅停車に乗る場合がほとんどです。空港〜市内区間においては、どちらを利用しても大きな差は感じませんでした。
SNCFアプリでの具体的な確認方法は、記事後半「RER Bの各駅と特急の見分け方(調べ方)」の項で詳しく紹介しています。
早朝にRER B乗車|車内の雰囲気をレポート スーツケース置き場は?
筆者が平日の早朝に「RER B(パリ市内方面行き)」に乗車した際は、車内の乗客はまばらで、座席にも十分な空きがありました。

車内の雰囲気や設備は、地下鉄と大きく変わりません。明らかに危険な空気が漂っているという印象はありませんでした。
基本として、ドア付近は乗降の動きが多く、スリ被害が起こりやすい場所でもあります。そのため筆者は、可能な限り車両中央の座席を選ぶようにしています。

既にビジネスマン風の利用者が数人着席していました。見た目だけで安全性は判断できませんので、何度も乗車している筆者も警戒は怠りません。
なお、RER Bの車両には専用の大型荷物置き場はありません。スーツケースは座席横に置くか、足元に確保する形になります。

ただし、ドア付近でスーツケースを持ったまま立つのは、安全面ではおすすめできません。スーツケースを持ち込むのであれば、可能な限り中央の座席に座って、自分の横に置くのが最善です。

乗車から20分ほど経過し、「Drancy(ドランシー)」付近で乗客が増え、筆者の周囲の座席も徐々に埋まってきました。

午前7時40分ごろ 乗車から約40分程度で、パリ中心部の「Châtelet-Les Halles 駅」に到着。

なお、空港から市内へ行く場合「Gare du Nord(パリ北駅)」は、「Châtelet-Les Halles 駅」より1つ手前になります。共に終点駅ではないので、目的地を通り過ぎないように注意してください。
電車を降りる際は、手動でボタンを押してドアを開きます。この辺りの仕様は地下鉄も同じです。

「Châtelet-Les Halles 駅」や「パリ北駅」など、パリ市内のどの駅で電車を降りた場合も、案内標識に従って「出口改札」へ向かうか、「地下鉄」や別の「RER」へ乗り換えます。RERと地下鉄の直結駅は広い場合が多いですが、M1・M14・M8やRER Aなどの表示に従って進めば、特に迷うことはないと思います。

参考までに、空港からパリ市内への移動に必要な「Airport Ticket(空港チケット)」は、改札を出ない限り、そのまま「地下鉄」の乗車チケットとして利用できます。改めて地下鉄の乗車チケットを買い直す必要はありません。
乗り換えないで、改札から外に出る場合は、行きの空港でタッチした要領で再びカード(またはスマートフォン)を改札機にタッチします。

RERと地下鉄の乗り方は基本同じですが、地下鉄の場合は改札を出る際にカードのタッチは必要ありません。改札を出る際にタッチが必要なのはRER乗車時のみです。
以上、CDG空港からパリ市内への「RER B」乗車レポートでした。
治安は大丈夫? 実際にRER B(パリ市内行き電車)に乗車した感想と結論

結論から申し上げます。「万が一」を避けたいのであれば、スーツケースなどの大型荷物がある場合は、RER B(空港〜パリ市内路線)の利用はできる限り控えることをおすすめします。特に夜間帯に利用する場合は、シャトルバスや送迎サービスなど、代替手段での移動の方が安心感は高いです。
今回の筆者は、車内の様子と治安検証のためにあえて乗車したため、持参した荷物は最小限でした。正直なところ、大型スーツケースがある状況であれば、筆者自身もRER Bは選びません。
一方で、2026年2月の早朝に空港からパリ市内へ移動した際の印象としては、車内に緊張感はなく、朝早いこともあり、落ち着いた雰囲気でした。

乗客は通勤利用者や空港利用者が中心で、スマートフォンを見ている方や眠っている方が多く見られました。ドア付近に立たない、荷物から目を離さない、スマートフォンに集中しすぎない——こうした基本的な注意を守れば、過度に恐れる必要はないとも感じました。筆者自身も「RER B」を10回以上利用していますが、危険や危うい雰囲気を感じたことは一度もありません。
ただし、RER Bの空港路線は時間帯や混雑状況によって車内の空気感が大きく変わる可能性があるのも事実です。
実際に、途中駅から複数人の若者グループが乗車し、大声で騒いだり、車内を歩き回るなど、他の乗客が不安を覚える状況になったという体験談も寄せられています。「明らかにトラブルになりそうな雰囲気だった」と感じたという声もありました。
スリや強盗といったトラブルは決して頻繁に起きているわけではありませんが、可能性はゼロではありません。過去に当サイトに「RER B」車内でスーツケースを強引に奪われたという報告が2件寄せられています。
特に家族連れや子連れの方、荷物が多い方は、「安心をお金で買う」という意味でも、送迎サービスやUber・G7などの配車アプリ、乗合シャトルバスの利用を検討する価値は十分にあると感じました。
最終的に、リスクをどの程度許容するかは人それぞれです。本記事の内容を踏まえたうえで、ご自身の旅行スタイルや荷物量、到着時間帯に応じて最適な移動手段を選択してください。
RER B(電車)の代替移動手段を紹介
ここでは「RER B」以外の「CDG空港」と「パリ市内」への移動手段をご紹介します。
なお、これまでは空港とオペラ座を結ぶ「ロワシーバス」が実用面とコスト面でお勧めでしたが、2026年2月いっぱいで廃止となります。公式情報では「ロワシーバス」の代替として「新バス9517」も案内されていますが、発着が市内中心部ではなく「Saint-Denis–Pleyel(サン=ドニ=プレイエル)」駅となるため実用的ではありません。以上からこのバスも候補から除外します。
おすすめの代替手段1 「TERRAVISION社」のバス 【8%割引クーポン有り】
ロワシーバス終了後の代替として、料金と利便性のバランスが良いのが「TERRAVISION社」が運行する乗合シャトルサービスです。

ロワシーバスの様に大型バスではなく、ミニバンタイプの少人数制シャトルのため、車内が過度に混雑する心配が少ないのが特徴です。

予約は以下の公式サイトより、利用空港に応じて可能です。
▶︎ TERRAVISION社 予約ページ(CDG空港〜パリ市内)
▶︎ TERRAVISION社 予約ページ(ORY空港〜パリ市内)
料金は、片道9〜16.89ユーロ程度となり、パリ・シャルル・ド・ゴール空港(CDG)とパリ市内「モンパルナス駅」を結びます。
当サイト限定「8%割引クーポン」
「 TERRAVISION社 予約ページ(CDG空港〜パリ市内)」から予約を進めた決済情報入力ページ上部にある「Have a promo code?」に
当サイト限定クーポンコード「AT8PARSTRV」を入力の上で「Apply」ボタンを押して頂くと8%の割引が適用されます。

利用条件は、当サイト経由で予約ページにアクセス頂く事のみなので、是非活用してください。
なお、民間のシャトルサービスとなるため、「Navigo easy」などのRATPのチケットは利用できません。利用する場合は事前に、上記ページからオンライン予約しておくと安心です。
以下「TERRAVISIONバス」の基本情報になります。
| 運行時間 | 9時〜23時台発ぐらいまで 日によって運行時間は変動 |
|---|---|
| 運行間隔 | 約60分間隔 |
| 料金 |
料金は時間帯によって記載の範囲内で変動 |
| 所要時間 |
乗合シャトルのため、同乗者のピックアップ状況や交通事情によっては所要時間が多少前後する場合があります。時間に余裕を持った利用がおすすめです。 |
| チケット購入方法 |
|
| 手荷物 | チケット料金に含まれる(追加料金なし) |
| 運行ルート |
|
料金は時間帯によって変動しますが、条件が合えばロワシーバス(14ユーロ)よりも安く移動できるケースもあります。
▶︎ TERRAVISION社 予約ページ(CDG空港〜パリ市内)
到着地となる「モンパルナス駅」は地下鉄4・6・12・13号線が乗り入れており、市内主要エリア(サンジェルマン、シテ島、シャンゼリゼ方面など)へも乗り換え1回以内でアクセス可能です。オペラ周辺ほどの観光密集エリアではありませんが、治安面・交通利便性のバランスが良く、滞在拠点として十分に候補になります。
筆者も以前はロワシーバス終点である「オペラ駅」周辺を拠点にしていましたが、今後はモンパルナス駅周辺も有力な滞在エリアとして検討しています。
モンパルナス駅周辺のホテルは以下より確認できます。
▶︎ モンパルナス駅周辺ホテルをBooking.comで探す
おすすめの代替手段2 プライベート送迎サービス

前述の「TERRAVISION社」のシャトルバスは、料金が安くコストパフォーマンスに優れていますが、運行時間が限られている点はデメリットです。
早朝や深夜に到着する場合は「RER B(電車)」も選択肢になります。ただし、RER Bは治安面で不安視されることも多く、特に大型スーツケースを持っての移動や、夜間帯の利用は慎重に判断したい路線です。
そこで有力なのが「プライベート送迎サービス」です。空港〜ホテル間をドア・トゥ・ドアで直行できるため、乗り換えや階段移動が不要。深夜便でもフライト到着にあわせてドライバーが待機してくれるので、到着後の移動をスムーズかつ安心して行えます。
▶ パリ:シャルル・ド・ゴール空港 プライベート送迎(日本語予約可)
「プライベート送迎サービス」は、公共交通機関が動いていない時間帯でも利用できるため、スケジュールに縛られず柔軟に行動できます。
料金が高額になる点がデメリットですが、例えば3名まで同料金で約80ユーロ前後。ロワシーバス3人分(14 € × 3 = 42 €)と比べても、荷物運搬の手間や移動時間の短縮を考えれば決して割高ではありません。グループや家族旅行の方には特におすすめです。4人目以降も「+10ユーロ / 1名」で追加可能です。
加えて、24時間前までなら無料キャンセルが可能なので、旅行計画の変更があっても安心して予約できます。日本語で事前予約できる点も大きな魅力で、現地でのやりとりに不安がある方でも安心して利用可能です。
おすすめの代替手段3 Uber・G7などの配車サービス
CDG空港からパリ市内(オペラ座周辺など)まで、最も手軽にドア・トゥ・ドアで移動できるのが「Uber」や「G7タクシー」などの配車サービスです。
料金の目安は以下の通りです。
- 公式タクシー(右岸エリア)… 56ユーロ(定額制)
- Uber(UberX)… 約45〜70ユーロ前後 ※時間帯・需要で変動
オペラ座周辺はセーヌ川の右岸エリアに該当するため、公式タクシーは右岸の定額料金(56ユーロ)が適用されます。渋滞に巻き込まれても料金が上がらないのが大きなメリットです。
公式タクシーを利用する場合は、各ターミナル到着ロビーを出た先にある「TAXI」表示の専用乗り場に並びます。事前予約は不要で、順番に案内されます。
Uberなどの配車サービスを利用する場合は、到着後にアプリで配車します。ターミナルごとに指定された「Ride App Pick-up」エリアがあり、アプリ上に表示される番号付きの乗車ポイントでドライバーと合流します。乗車場所はターミナルによって異なるため、必ずアプリの案内に従ってください。
所要時間は交通状況にもよりますが、約35〜50分前後が目安です。朝夕のラッシュ時間帯は60分近くかかる場合もあります。
料金面では、公式タクシーは価格が確定している一方、Uberは需要に応じて変動します。早朝・深夜・雨天時などは高くなることがありますが、空いている時間帯であればタクシーより安くなるケースもあります。
大きなスーツケースがある場合や、家族連れ・子連れの場合は、価格差以上に「安心感」と「体力消耗の軽減」というメリットが大きい移動手段です。
ただし、到着便が集中する時間帯はUberの価格が想定以上に上がることもあります。確実性や価格の安定性を重視するのであれば、前述の「TERRAVISION社」や「プライベート送迎」の方が計画は立てやすいでしょう。
RER Bと比較するとコストは高くなりますが、荷物が多い場合や夜間帯の移動では有力な選択肢のひとつと言えます。
特に空港到着時はフライト遅延のリスクがあるため、到着後にその場で手配できる「配車サービス」を利用し、帰国便の際はホテルで確実にピックアップしてもらえる「プライベート送迎」を選ぶなど、行きと帰りで使い分ける方法もおすすめです。
RER Bの各駅と特急の見分け方(調べ方)
「RER B」には各駅停車タイプと停車駅の少ない列車(いわゆる特急タイプ)があります。一般的には、停車駅が少ない列車の方が乗降回数が少ないため、その分リスク要因が減るのではないかという認識があります。
以上を踏まえ、筆者が実際に行っている「特急」と「各駅」の調べ方を2通りご紹介します。
Googleマップで検索する
最も手軽に「特急」か「各駅」かを確認できる方法がGoogleマップのルート検索です。
出発地に「CDG空港」、到着地を「パリ北駅」などに設定し、検索条件を「今すぐ出発」ではなく「出発時刻」に変更すると、指定時刻を基準にRER Bの空港路線を確認できます。

表示されたルートの「詳細」をタップし、停車駅を確認します。
停車駅が2〜5駅程度であれば特急タイプ、10駅前後停車する場合は各駅停車と判断できます。
注意点として、Googleマップの精度は比較的高いものの、突発的な運休やダイヤ変更が即時反映されない場合があります。より正確な情報を求める場合は、次に紹介するSNCF公式アプリの利用がおすすめです。
SNCFの公式アプリで検索する
まず利用端末に応じて公式アプリ「SNCF CONNECT」をダウンロードします。
アプリを起動後、トップ画面上部に入力フォームがあるので、まずは行き先を入力します。

目的地は、ざっくりと入力すれば十分です。正式名称をすべて入力する必要はありません。パリ北駅であれば、「paris nord」とだけ入力すれば、候補の最上部に「Paris Gare du Nord(パリ北駅)」が表示されるので選択できます。
続いて出発地の入力欄に「CDG」とだけ入力すれば、予測候補の最上部に「CDG ターミナル2駅」と「CDG ターミナル1駅」が表示されます。

利用ターミナルに合わせて選択してください。なお、ターミナル1・ターミナル2いずれを選択しても、パリ市内方面へ向かうRER Bの系統は共通です。
旅程一覧が表示されるので、必要があれば出発日時や表示交通機関などを調整(フィルタリング)してください。フィルター機能を使えば、バスを除外して鉄道のみ表示させることも可能です。

初期条件のままだと、バスや乗り換えを含むルートも同時に表示されます。フィルタリングを行わない場合は、まず所要時間を目安に確認してください。CDG空港〜パリ北駅の直通RER Bは、通常35〜40分前後が目安です。
「各駅」か「特急タイプ」かは、該当の路線をタップし、停車駅数(stops)で判断します。目安は以下の通りです。
・2〜5 stops → 特急タイプ(停車駅が少ない)
・9〜10 stops → 各駅停車
以上2通りの方法をご紹介しましたが、筆者自身も乗車前に「特急」か「各駅」かを確認することは多いものの、実際には到着タイミング次第で、最も早く出発する列車に乗るケースがほとんどです。
その理由はシンプルで、RER Bの特急タイプは各駅停車と比べて運行本数が多くありません。待ち時間を考慮すると、実際の所要時間に大きな差が出ないことも多いためです。
また、筆者の経験上、「特急=安全」「各駅=危険」といった単純な構図はあまり当てにならないと感じています。
一方で、パリ市内から空港へ向かう場合は出発時間をある程度コントロールできるため、利便性の観点から特急列車の発車時刻に合わせて移動することもあります。空港到着後は、入国審査や荷物受取の時間が読みにくいため、基本的には先発列車に乗車するというスタンスです。
CDG空港からパリ市内 RER B(電車)基本情報まとめ
シャルル・ド・ゴール空港からパリ市内へRER B(電車)で移動する場合、料金・所要時間・チケットの買い方など、事前に押さえておきたいポイントがいくつかあります。
ここでは、本文でご紹介した実体験の内容を踏まえつつ「RER B利用時の基本情報」を整理してまとめます。出発前の最終確認としてご活用ください。
チケット料金(CDG空港からパリ市内)
CDG空港からパリ市内(パリ北駅・シャトレ方面)へRER Bで移動する場合は、専用の「Airport Ticket(空港チケット)」が必要です。
料金は片道14ユーロとなっています。
ただし、パリの交通機関を初めて利用する場合、14ユーロ(チケット代) + 2ユーロ(カード発行手数料)でトータル 16ユーロ(2026年2月時点)となり、Navigo Easyというチャージ式カードの発行手数料が発生します。このカードは、これ以後も地下鉄やバスのチケットをチャージする際に必要となります。
パリ市内や郊外の移動で使用する通常のRER1回券(2.55ユーロ)とは異なり、空港を発着する区間では「空港チケット」の購入が必要です。
「Airport Ticket(空港チケット)」の基本情報をまとめると以下のとおりです。
| 料金 |
初回購入時は、別途「2ユーロ / 1人」のカード発行手数料が発生します。 |
|---|---|
| 有効期限 | 購入当日の片道1回のみ有効(時間制ではありません)。 |
| 乗車可能な 交通機関 |
|
| 乗り継ぎ | 空港⇔市内の移動であれば、途中のメトロ・RERでの乗り継ぎが可能。 ただし市内の途中駅で改札を出ると、その時点でチケットは無効となります。 |
CDG空港〜パリ市内(パリ北駅など)の所要時間
シャルル・ド・ゴール空港(CDG)からパリ市内中心部までRER B(電車)を利用した場合の所要時間は、約35分〜40分が目安です(時間帯や快速・各駅停車により多少前後します)。
RER Bは空港からパリ市内へ直通(乗り換えなし)で運行しており、市内の主要駅(パリ北駅など)で地下鉄や長距離列車へスムーズに乗り換えることができます。
特に利用頻度が高いのは、以下の駅です。
- Châtelet–Les Halles:メトロ各線への大型乗換拠点
- Saint-Michel–Notre-Dame:ノートルダム大聖堂周辺エリア
- Gare du Nord(パリ北駅):SNCFの長距離列車や国際列車への乗り換え拠点
RER Bの路線図と地下鉄への乗り換え案内
以下は、CDG空港から市内中心部(Saint-Michel–Notre-Dame)までの主な停車駅です。
- アエロポール・シャルル・ド・ゴール2=TGV駅(Aéroport Charles de Gaulle 2 – TGV)
- アエロポール・シャルル・ド・ゴール1駅(Aéroport Charles de Gaulle 1)
- パルク・デ・ゼクスポジシオン駅(Parc des Expositions)
- ヴィルパント駅(Villepinte)
- スヴラン=ボドット駅(Sevran – Beaudottes)
- オルネー=スー=ボワ駅(Aulnay-sous-Bois)
- ル・ブラン=メニル駅(Le Blanc-Mesnil)
- ドランシー駅(Drancy)
- ル・ブルジェ駅(Le Bourget)
- ラ・クールヌーヴ=オーベルヴィリエ駅(La Courneuve – Aubervilliers)
- ラ・プレーヌ=スタッド・ド・フランス駅(La Plaine – Stade de France)
- ガール・デュ・ノール駅(パリ北駅)(Gare du Nord)
- シャトレ=レ=アル駅(Châtelet – Les Halles)
- サン=ミシェル=ノートルダム駅(Saint-Michel – Notre-Dame)
- 次駅以降は省略
CDG空港から「Robinson行き」か「Orsay-Ville行き」に乗車すれば「パリ北駅」や「ノートルダム駅」方面に行く路線に乗車できます。
RER Bの全体像を把握したい方は、以下の路線図も参考にしてください。
路線図はスワイプ(横スクロール)で全体表示可能。
路線図をタップすると別タブで高解像度版が開きます。
RER Bの路線図と地下鉄への乗り換え案内
RER Bはパリ市内の主要駅で地下鉄(メトロ)や他のRER路線へ乗り換えることができます。特に利用頻度が高いのは以下の3駅です。
- Gare du Nord(パリ北駅)
・メトロ:4号線、5号線
・RER:D線、E線
・SNCF長距離列車、ユーロスターなど国際列車 - Châtelet–Les Halles
・メトロ:1号線、4号線、7号線、11号線、14号線
・RER:A線、D線
※パリ最大級の乗換拠点 - Saint-Michel–Notre-Dame
・メトロ:4号線、10号線
・RER:C線
※ノートルダム大聖堂・サントシャペル方面
空港〜パリ中心部の移動で購入する「Airport Ticket(空港チケット)」は、途中で改札を出なければ、RER Bから地下鉄へ乗り継いだ後の最終目的駅までそのまま利用できます。
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