【2026年乗船ブログ】セーヌ川クルーズ「バトー・パリジャン」はどんな感じ?船内・景色を写真付きレビュー
()
パリ
本記事では、2026年2月にパリのセーヌ川観光クルーズ「バトー・パリジャン(Bateaux Parisiens)」に実際に乗船した際の様子をご紹介します。
「セーヌ川クルーズってどんな感じ?」「船内の座席はどうなっている?」といった疑問に対して、乗船前の様子から船内の雰囲気、実際に見えた景色までを写真付きで詳しく解説します。
これからセーヌ川クルーズ、とくにバトー・パリジャンの利用を検討している方が、事前に雰囲気をイメージできるよう、混雑状況や座席選びのポイントなども含めて率直にレビューしていきます。
乗り場から観光クルーズ船に乗船

まずは、乗り場から「バトーパリジャン」の観光クルーズ船に乗船するまでの流れをご紹介します。
乗船チケットは、現地窓口や自動券売機でも購入可能ですが、筆者は事前に「GetYourGuide(日本語)」で購入(予約)して訪問しました。日本語ページから公式サイトと同額で購入できるため、英語ページに不安がある方には使いやすい選択肢です。
GetYourGuide版の乗船チケット

なお、予約方法やバトーバリジャンの基本情報については、以下の記事で詳しく解説しております。
この日は午前12時30分ごろにエッフェル塔の見学を終え、そのまま徒歩で北側の乗り場(GoogleMap)へ移動しました。

「バトーパリジャン」の乗り場は、エッフェル塔から徒歩5分〜7分ほどの距離にあります。エッフェル塔観光の直後にそのまま移動できるため、スケジュールを組みやすい立地です。
なお、バトーパリジャンの乗り場は「ディナークルーズ」「ランチクルーズ」「観光クルーズ」で発着場所が分かれています。今回利用する観光クルーズ船は3番乗り場(3.1)からの出航になります。

この日は出航の約20分前(12時40分ごろ)に到着しましたが、冬場のローシーズンということもあり、入場レーンには数人が並んでいる程度でした。

3番乗り場には「3.1」と「3.2」の二つの乗り場がありますが、個人旅行の観光クルーズは「3.1」から乗船します。
ハイシーズンや夕方以降の時間帯は混雑することもありますが、この日は特に足止めされることもなく、そのままレーンを奥へ進み、乗船口へ向かいます。

乗船直前には簡易的な改札が設置されており、ここでチケットの「QRコード」または「バーコード」を読み取り機にスキャンします。

紙チケットはもちろん、スマートフォン画面での提示でも問題ありません。
読み取りは一瞬で完了し、そのまま通路の奥に進んでようやく乗船です。

乗船後、迷わず2階席(テラス席)へ向かいます。

出発15分前(12時45分ごろ)の到着だった事もあり、既に2階の座席は6割ほど埋まっていました。観光クルーズは基本的に自由席のため、夏場などは2階の景観の良い席を確保するには、遅くとも出発の30分前には到着しておくのがおすすめです。
参考までに、こちらは同日16時ごろのクルーズ船の様子を橋の上から撮影したものです。

筆者が乗船した13時の回と比べると、明らかに乗客が増えていました。休憩がてらクルーズを利用する方も多いため、冬場は夕方ごろが混雑のピークになる傾向があります。
一方、日の長い夏場は夕方から夜にかけての時間帯が人気で、特にサンセット前後の便は混雑しやすい印象です。
2階のテラス席と景観をレポート - 見やすい座席は?
乗船後、2階席を一周しながら空いている席を探していたところ、進行方向の右手側に、なんとか見晴らしの良いポジションを確保できました。

どの座席に座っても、景観にそこまで大きな差はありませんが、強いて言えば進行方向に向かって右側(船着場側)の席がおすすめです。

理由は、セーヌ川クルーズ(エッフェル塔発着の定番ルート)では、往路・復路ともに主要観光名所が右岸側に位置しており、正面に近い角度で見える時間が長いためです。
なお、2階のテラス席は円形状に2段構造で配置されており、最前列はやや低い位置にあり、その後方に一段高い座席が並ぶ形です。

実際に前列・後列の両方に座って景観を確認してみましたが、写真撮影という観点では一段後ろの座席の方がやや撮りやすい印象でした。前列は視線がやや低く、手すりがフレームに入りやすくなるためです。
13時00分、エッフェル塔に見送られながら、いよいよクルーズ船が出発しました。

この時点で後方側(視界が開ける高い席)はほぼ埋まっていましたが、前方の低い座席にはまだ余裕がありました。座席は後方から埋まっていく傾向があるようです。
オーディオガイドについて
船内では、各所に掲示されている「QRコード」からオーディオガイドにアクセスできます。専用端末の貸し出しはなく、自身のスマートフォンでブラウザ再生する形式です。

日本語にも対応しており、操作は非常に簡単でした。イヤホンは持参しておくと快適です。なお、再生はストリーミング形式のため、利用にはネット環境への接続が必要です。
出発直後は大きな見どころはなく、セーヌ川沿いの穏やかな街並みをゆったりと眺める時間が続きます。

乗船時は2月だったため防寒対策を万全にしていましたが、この日は風も弱く、思いのほか快適に過ごせました。

ただしパリの冬は日によって体感温度の差が大きく、特にテラス席では風を受けやすいため、手袋やマフラーなどの防寒対策は必須です。
なお、船のスピードは思ったより早く感じましたが、揺れは非常に穏やかで、航行中もほとんど気になりませんでした。急旋回や大きな波もなく、船酔いが心配な方でも比較的安心して楽しめる印象です。
【アンヴァリッド】
クルーズ船で最初の見どころは、進行方向右手側に見える、ナポレオンの墓所があることで知られる「アンヴァリッド」です。

晴れた日にはドームが光を反射してきれいに輝いて見えますが、川からは少し奥に位置しているため、木々の間から金色のドーム部分がわずかに見える程度です。そのため、気付かないまま通り過ぎてしまう方も多い印象でした。
【グラン・パレ】
アンヴァリッドとほぼ同時に反対の右側に見えるのが、大きなガラス屋根が印象的な「グラン・パレ」です。1900年のパリ万博にあわせて建設された歴史的建造物で、川沿いからでもその巨大なガラス天井がよく分かります。

進行方向右手側に座った場合でも、復路では右手側に見えるため、無理に席を移動する必要はありません。クルーズは往復ルートなので、焦らず座席に座ったまま景観と写真撮影を楽しむのがおすすめです。
【ブルボン宮殿】
グラン・パレに続いて、進行方向右手側に見えてくるのが「ブルボン宮殿(国会議事堂)」です。現在はフランス国民議会の議事堂として使用されている歴史的建造物で、正面に並ぶコリント式の列柱が印象的です。

遠目からでも一目でそれと分かる重厚な外観は、クルーズ中盤の見どころのひとつです。
【コンコルド広場】
ブルボン宮殿とほぼ同じタイミングで、逆側に見えるのが「コンコルド広場」で、中央に立つオベリスク(四角柱)が目印です。

このタイミングでは、右手側のブルボン宮殿に視線が集まりやすく、特に映える景観でもないため、乗客のほとんどが、左手側のコンコルド広場には気がついていませんでした。
「コンコルド広場」を通り過ぎた直後に「コンコルド橋」の下を通過します。

橋の下をくぐる瞬間は、船上ならではの視点でパリの街を感じられるひとときです。
【オランジュリー美術館】
コンコルド橋を通過してすぐ、進行方向左手側に見えてくるのが、クロード・モネの《睡蓮》の展示場所として知られる「オランジュリー美術館」です。

川沿いに低く横に広がる建物なので、クルーズ中でも比較的見つけやすい存在です。
【オルセー美術館】
オランジュリー美術館を通過してまもなく、今度は進行方向右手側に大きく見えてくるのが「オルセー美術館」です。

巨大な時計が印象的で、川側からでもひと目で分かります。建物はもともと駅舎として使われていたもので、現在は印象派を中心とする名画を所蔵する美術館として知られています。
【ルーブル美術館】
オルセー美術館から橋を2つ抜けた先、進行方向左手に「ルーブル美術館」の建物が見えてきます。

世界最大級の美術館として知られるルーブルですが、クルーズから見えるのはセーヌ川沿いに伸びる一部の外観のみ。ガラスのピラミッドは川からは見えません。そのため、このタイミングでは乗船客に意外と大きなリアクションはなく、静かに通過していく印象でした。
【フランス学士院(アンスタン・ド・フランス)】
ルーブル美術館から少し進むと、今度は右手側に丸いドーム屋根が印象的な「フランス学士院」の建物が見えてきます。

川沿いからでも一目で分かる特徴的な外観で、ポン・デ・ザール付近のランドマークのひとつです。
【ポンヌフ橋】
フランス学士院を通過してすぐ正面に見えてくるのが「ポンヌフ橋」です。セーヌ川クルーズでは複数の橋を通過しますが、この橋はパリに現存する最古の橋として知られています。

「ヌフ(Neuf)」はフランス語で“新しい”という意味ですが、実は最古の橋という少し不思議な存在。シテ島の西端に架かり、パリ中心部の象徴的な景観のひとつとなっています。
【ノートルダム大聖堂】
ポンヌフ橋を抜けてしばらく進むと、進行方向左手に「ノートルダム大聖堂」の姿が見えてきます。遠目でもすぐに分かる双塔のシルエットが、セーヌ川の景観の中でひときわ存在感を放っています。

それまで会話を楽しんでいた乗客も、このタイミングでは一斉にカメラを構え始めます。セーヌ川クルーズの中でも、間違いなく最も盛り上がる瞬間のひとつです。
クルーズ船は大聖堂の前をゆっくりと通過するため、写真撮影の時間も十分にあります。座席を移動しなくても、落ち着いて撮影できる印象でした。
2026年2月の撮影時点では、南側の一部が改修工事中でしたが、建物全体の迫力や美しさは十分に感じられました。

なお、クルーズ船はこの先の「サン・ルイ島」を抜けたあたりでUターンとなります。
筆者は行きで2階テラス席からの景観を十分に満喫できたため、帰路は1階の船内席へ移動しました。

観光クルーズは自由席のため、座席が空いてれば、行きは開放感のある2階テラス席、帰りは風を避けられる1階の船内席といった使い分けも可能です。
1階船内席の様子と設備をレポート - 飲食販売やトイレは?
ここでは、復路で利用した1階船内席の設備やトイレなどについてご紹介します。

1階の船内席は、主に窓際に「4人掛け席(対面式のボックス型座席)」、中央通路沿いに折り畳み式の座席が配置されています。

窓際はガラス面が大きく取られており、屋内にいながらもセーヌ川沿いの景色を十分に楽しめる構造です。

筆者が利用した2026年2月は体感で、7割ぐらいの方が2階のテラス席を、残りの3割が1階の船内席を利用している感じでした。
窓際の先頭は2人用席になっていますが、位置的に景観が見えにくい構造です。

ボックス席の手前には、通路に沿ってベンチ席も配置されています。

見た目以上に座席数は多く、乗船人数にも上限がある点を踏まえると、全席が完全に埋まるという事はなさそうです。
なお「4人掛け席」は、家族やグループには使いやすい配置ですが、一人旅やカップルの方は混雑期に相席になる可能性が高いです。

また、窓際席はセーヌ川の景色を眺めるには良い位置ですが、ガラスへの光の反射や手すりがフレームに入りやすく、景色をきれいに撮影するのは難しいと感じました。

景観をしっかり写真に残したい場合は、やはり2階のテラス席の方がおすすめです。
船体側面の「船外デッキ」に出て撮影する事も可能ですが、視点もやや低くなる点や、通路のようなスペースで座席がないため、2階テラス席ほど利用している人は数人しかいませんでした。


ここまで1階席の様子や景観についてご紹介しましたが、続いて船内設備についても簡単に見ていきます。
まず、船内の中央付近には、スタッフが待機できる席もあり、航行中は船内アナウンスなどの案内が入ります。

また、1階の船内にはトイレや飲料の自動販売機など、観光クルーズ中に利用できる設備もいくつか設けられています。
まず、トイレは1階席の中央通路から階段を降りた下階に2ヶ所設けられています。

設備は比較的清潔に保たれており、観光クルーズとしては十分な水準と感じました。ただし、クルーズ後半になるにつれて1階へ移動する乗客が増えるため、タイミングによっては軽い列ができることもあります。
利用するなら出航前、もしくは筆者のように船が折り返した直後の比較的空いているタイミングがおすすめです。
船内には飲食カウンターはなく、ペットボトル飲料やホットドリンクを購入できる自動販売機が設置されています。

支払いは現金には対応しておらず、クレジットカード(タッチ決済対応)のみとなっていました。

試しにコカ・コーラゼロを購入してみました。

ただし、炭酸飲料を購入する場合は少し注意が必要です。ボトルが取り出し口に勢いよく落ちてくるため、開封した瞬間に炭酸が吹き出してしまいました。
購入直後は軽く振られている状態になりやすいようなので、炭酸飲料は少し時間を置いてから開けるのがおすすめです。
13時45分ごろ、クルーズ船は再びスタート地点の「エッフェル塔」近くまで戻ってきました。

筆者は1階席で休憩した後、途中で再び2階のテラス席に戻り、最後の景観撮影を楽しみました。
船は出発地点の船着場を一度通り過ぎ、その先の「イエナ橋」付近で向きを変え、ゆっくりと船着場へ戻って停船します。

この時点で2階のテラス席にいた乗客は一斉に1階の船内へと降り始めます。ご覧の通り、停船直前には2階席にはほとんど人がいなくなります。

出航から約1時間後、14時3分ごろにクルーズ船は出発地点の船着場へ戻ってきました。

途中何度か晴れ間も見えましたが、帰路の後半からは太陽が完全に隠れ、船着場に到着する頃には雨がポツポツと降り始めていました。
14時5分ごろ、完全に下船し、出口へと歩いて向かいます。

筆者は下船直前まで2階席にいたため、降りる際はほぼ最後尾でしたが、特に並ぶこともなくスムーズに下船できました。
出口に向かう際「ギフトショップ」を通過しますが、立ち寄る乗客は一人もいませんでした。

14時6分ごろ、出発地点の船着場付近に戻ってきました。

筆者はすでに「エッフェル塔」を見学済みだったため、この後はUBERで「アンヴァリッド」へ向かいました。もしこれから観光するのであれば、夕方16時ごろのクルーズに乗船し、その後にエッフェル塔へ向かう流れだと、夕方から夜にかけての景色を楽しめる理想的なコースだと思います。
また、夕方から夜にかけてエッフェル塔を観光した後に、セーヌ川のディナークルーズを楽しむのも観光効率の良いプランとしておすすめです。
バトー・パリジャンのクルーズはGetYourGuideでの予約がおすすめ

バトー・パリジャンの各種クルーズは、筆者も毎回利用している「GetYourGuide」からの予約がおすすめです。公式サイトの通常料金とほぼ同額で日本語ページから簡単に予約できるほか、24時間前までキャンセル無料なのも安心です。
予約完了後は、すぐにスマートフォン上で電子チケットとして利用できるため、当日に急遽乗船したい場合でもスムーズに利用できます。
なお、筆者はGetYourGuideで、観光クルーズだけでなくディナークルーズも予約し、別日に体験しました。その時の様子についても、後日、別記事で詳しくご紹介します。
バトーバリジャンの観光クルーズを体験してみた感想

実際に観光クルーズを利用してみた感想としては、パリの主要なモニュメントを外観中心ではあるものの、約1時間ほどで効率よく見て回れる点はとても良いと感じました。
筆者が利用した2026年2月は思っていたほど寒くなく、開放感のある2階のテラス席からパリの景観を十分に堪能することができました。
一方で、船から各モニュメントまでの距離はそれなりにあるため、クルーズ船から眺める景観としては十分に楽しめるものの、モニュメント自体を迫力ある構図で撮影したい場合は、やや物足りなさを感じるかもしれません。
また、混雑具合については、筆者が利用した13時ごろの便までは比較的ゆったりしていましたが、14時以降の便になると徐々に乗船客が増えてくる印象でした。やはりセーヌ川クルーズの醍醐味は、夕暮れから夜にかけての景観にあるため、その時間帯に向けて利用者が増えるのだと思います。
船内には1階の船内席と2階のテラス席がありますが、景観をしっかり楽しみたい方や写真撮影を重視する方には、やはり2階席がおすすめです。座席は船体に沿うような円形配置になっており、どの席からでも比較的景色が見やすい構造になっています。
一方で、1階席は空調が効いた屋内空間で、4人掛けのボックス席も多く配置されているため、家族旅行やグループでゆったりと景色を楽しみたい方にはこちらも快適に感じると思います。
なお、冬場などの比較的空いている時期であれば、予約なしでも当日現地窓口でチケットを購入してそのまま乗船できる場合もあります。ただし、夏のピークシーズンや夕方以降の人気時間帯は混雑しやすいため、事前に「公式HP(英語/フランス語)」や「GetYourGuide(日本語)」などでチケットを予約し、出発時間の30分ほど前には到着しておくのが安心だと感じました。
この記事をシェアする