ウィーン美術史美術館 観光情報 – 行き方、おすすめ作品、館内マップ、回り方、所要時間

(2019年11月4日 公開) (2019-11-09 最終更新) ウィーン美術史美術館の外観

1891年にウィーンに開設された「美術史美術館」は、ハプスブルク家が600年に渡り収集した莫大なコレクションが展示されています。かつて、コレクションの収集には、女帝マリア・テレジアの夫「フランツ1世」が、海外へ探索員を派遣したほどの力の入れようでした。

そのため、ハプスブルク帝国領土で生まれた絵画コレクションだけでなく、オーストリア国外の名作も多数展示されています。

5つのフロアで構成される館内は、大きく「絵画コレクション」「エジプト・オリエントコレクション」「古代ギリシャ・ローマ・コレクション」「美術工芸品コレクション」「コインコレクション」の5セクションに分かれ、展示品は、絵画から彫刻、コイン、古銭まで多岐にわたります。

特に絵画のコレクションに関しては名作揃いで、ブリューゲルの「バベルの塔」をはじめ、ラファエロの「草原の聖母」、フェルメールの「絵画芸術」など、美術至上でも貴重な作品ばかりです。

ブリューゲル作品の展示室フェルメール作品がある展示室

本記事では、この美術史美術館の営業時間や入場料金などの基本情報はもちろん、館内マップやおすすめ作品、所要時間、回り方まで徹底解説致します。

美術史美術館の基本情報

古代ギリシャ・ローマコレクション

営業時間と休館日

営業時間

  • 10時~18時(木曜は10時~21時)

休館日

  • 9月~5月の月曜日

チケット料金と種類

美術史美術館の入場チケットには大きく、単館入場と複数の美術館に入場できるチケットがあります。

美術史美術館 単館の入場チケット

  • ・ 16ユーロ(一般大人)
  • ・ 12ユーロ(65歳以上 or 25歳未満)
  • ・ 15ユーロ(一般大人でウィーンカード保有者)
  • ・ 無料(18歳未満 )

コンビネーションチケット

美術史美術館とウィーン王宮宝物館に1度づつ入場できる共通チケットで、購入日から1年間有効です。

  • ・22ユーロ(一般大人)

マスターチケット

美術史美術館とレオポルド美術館に1度づつ入場できる共通チケットで、購入日から1年間有効です。

  • ・24ユーロ(一般大人)

年間パスポート

美術史美術館を含む7つの美術館に、購入から1年以内は何度でも入場できる年間パスポート。

  • ・44ユーロ(一般大人)

年間パスポートの対象施設は「美術史美術館」「ウィーン王宮宝物館」「馬車博物館」「アンブラス城」「民族学博物館」「古楽器博物館」「劇場博物館」になります。


注意事項

  • ・館内での写真撮影は可能ですが、フラッシュや三脚、自撮り棒を使用した撮影は禁止されています。
  • ・飲食や喫煙、ペットの持ち込みは禁止です。
  • ・絵画や彫刻など、全ての美術品に触れることは禁止です。

行き方とロケーション

美術史美術館はウィーン市内の中心部、ホーフブルク宮殿の南西側約600m(徒歩6分)ほどの場所に位置しています。以下の地図上のマークの場所が「美術史美術館」になります。

ブルグリング駅(Burgring)、ミュージアムクォーター駅(Museumsquartier)、フォルクステアター駅(Volkstheater)

ウィーン自然史博物館、ホーフブルク王宮、国立オペラ座、オーストリア国立図書館、ミヒャエル広場

トラムでのアクセス

トラムを利用する場合、トラム1・2・D線に乗車の上「ブルグリング駅(Burgring)」下車で、美術史美術館までは徒歩2分ほどです。

地下鉄でのアクセス

地下鉄を利用する場合、地下鉄2号線「 ミュージアムクォーター駅(Museumsquartier)」下車で、美術史美術館までは徒歩2分ほどです。もしくは、地下鉄2・3号線「フォルクステアター駅(Volkstheater)」下車で徒歩4分ほどです。

徒歩でのアクセス

ウィーン市内の現在地によっては、電車やトラムを利用するよりも徒歩でアクセスした方が早い場合があります。近場の観光スポットから「美術史美術館」までの距離は以下を参考にしてください。

  • 自然史博物館から徒歩約3分(240m)
  • ホーフブルク宮殿から徒歩約7分(600m)
  • ミヒャエル広場から徒歩約8分(650m)
  • 国立オペラ座から徒歩約9分(700m)
  • オーストリア国立図書館から徒歩約10分(850m)

美術史美術館の入口とチケット売場

ウィーン美術史美術館周辺マップ

上の地図は北と南が逆さになっていますが「美術史美術館」と「自然史博物館」は、マリアテレジア広場を挟んで向かい合う様に建っています。マリア・テレジア像を正面にした場合、左手側に進むと「美術史美術館」、右手側に進むと「自然史博物館」です。

マリアテレジア広場のマリアテレジア像

参考までに、美術史美術館と自然史博物館の建物の外観は全く同じになります。左側が自然史博物館、右側が美術史美術館になります。

ウィーン美術史美術館と自然史博物館

上画像だと撮影日が異なるので、色味が違ってますが、実際の建物の外観は全く同じです。

とは言え、入り口左右の彫像やタペストリーを見れば、「自然史博物館」と「美術史美術館」の違いは明らかなので、間違える事はないと思います。

ウィーン美術史美術館と自然史博物館

下画像が美術史美術館の入り口の景観です。タペストリーは時期によって変更になりますが、「KUNST HISTORISCHES MUSIUM」と書かれていれば、美術史美術館で間違いありません。ドイツ語で歴史を意味する「HISTORISCHES」の単語があるので、すぐにわかると思います。

ウィーン美術史美術館の入口

自然史博物館の入口には、子供と母親が視線を合わす様な像が置かれています。

自然史博物館の入口

美術史美術館は、3つある扉のうち、真ん中以外の左右どちらからでも入場できます。

ウィーン美術史美術館の入口

どちらの入口から入場しても、中でつながっているので大差はありませんが、左側の入口から入場して、すぐ左手側のチケット売り場は必ず営業しているので、左側入口からの入場がお勧めです。

美術史美術館のチケット売り場

また、建物に入ってすぐ正面には、自動券売機も設置されており、この券売機でチケットを購入する事も可能です。

美術史美術館の自動券売機

自動券売機では、通常の入場チケット以外にも、コンビネーションチケットや年間パスポートの購入が可能です。操作は画面に直接タッチして行い、クレジットカードも使用する事ができます。

美術史美術館の自動券売機

こちら(下画像)が美術史美術館の入場チケット(写真下)です。デザインは時期によって変わると思います。

美術史美術館の入場チケット

チケットを購入したら、チケット売り場を背にして2~3メートル歩いた左手側にある入口(写真下)から、係員にチケットを提示して入場します。入場時には簡単な荷物検査があります。

美術史美術館 見学ゾーンへの入口

館内マップと各フロアの概要

絵画コレクションの展示室

美術史美術館は、-0.5階、0階、0.5階、1階、2階の全5フロアで構成されています。そのうち、展示が行われているのは上階3フロア(0.5階、1階、2階)で、その中で更にいくつかのセクションに分類されています。各フロアとセクションの詳細は以下を参照ください。

0階と-0.5階(コインロッカー、クロークルームなど)

美術史美術館 0階(地上階)と-0.5階(半地下階)

美術史美術館の地上階がこの0階になります。美術史美術館の建物に入場して正面の階段を登って行くと、0.5階や1階の絵画コレクションのフロアにアクセスする事ができます。下の画像は入口を背にした景観です。

0階 正面階段とインフォーメーション、オーディオガイドのレンタルカウンター

上画像の左右にも階段がありますが、1階の「絵画コレクション」から見学する場合は、正面の階段を登って行くのが最短ルートです。エレベーターを利用する場合は、インフォメーションとオーディオカウンターの奥にそれぞれ一台づつ設置されています。

インフォメーションセンター(0階)

入り口を背にして、正面階段の右手側にはインフォメーションセンターがあります。ここで日本語のフロマップ(無料)や、観光情報を入手できます。

0階のインフォメーション0階のインフォメーション

オーディオガイドカウンター(0階)

入り口を背にして正面階段の左手側には「オーディオガイドのレンタルカウンター」があります。オーディオガイドは、日本語、英語、ドイツ語、中国語、韓国語、ロシア語、スペイン語に対応しており、全作品の詳細な解説を聞く事ができます。オーディオガイドのレンタル料金は5ユーロになります。

0階 オーディオガイドのレンタルカウンター

コインロッカーとクロークルーム(−0.5階)

美術史美術館の建物に入ってすぐ左手の突き当たりに、-0.5階(半地下階)に降りる階段があります。

0階 半地下階への階段入口の説明画像-0.5階(半地下階)のミュージアムショップの入口-0.5階(半地下階)のコインロッカールームの入口

-0.5階(半地下階)に降りると、ロッカールームやクロークルーム、トイレなどがあります。コインロッカーの利用には、1〜2ユーロの硬貨が必要ですが、投入した硬貨は最終的に返却されます。また、無料で利用できるクロークルームは、衣服だけでなく、荷物を預ける事も可能です。細かい硬貨がない方は、クロークルームを利用してください。

-0.5階(半地下階)のロッカールーム

ミュージアムショップ(−0.5階)

入口を背にして、右手側の入口から書籍や雑貨を扱う「ミュージアムショップ」にアクセスする事ができます。このミュージアムショップは、館内配布の地図では-0.5階(半地下階)と案内されていますが、実質は地上階(0階)にあります。

-0.5階(半地下階)のミュージアムショップの入口

下画像は別角度から撮影した写真です。入り口とミュージアムショップの位置関係把握の参考にしてください。

-0.5階(半地下階)のミュージアムショップの入口

ミュージアムショップでは、アクセサリー、衣類、書籍、カタログ、雑貨など、作品やハプスブルク家に関連したグッズが販売されています。ミュージアムショップはこの-0.5階以外にも、正面のメイン階段を登り切った1階の右奥にもあります。

1階のミュージアムショップ入口

0.5階(美術収集室、古代ギリシャ・ローマ・エジプトコレクションなど)

地上階から半階分ほど階段を上がった最初の展示フロアがこの0.5階です。展示品は西側ウイングの「美術収集室」と、東側ウイングの「古代ギリシャ・ローマ・コレクション」「古代エジプト・オリエント・コレクション」の3セクションに分類されています。

美術史美術館 0.5階のフロアマップ
  • ① グリフィン形水差し
  • ② 食卓用塩入れ(サリエラ)/ ベンヴェヌート・チェッリーニ作
  • ③ ケンタウロスに乗るディアナの人形時計/ ハンス・ヤコブ I バッハマン作
  • ④ 飛翔するマーキュリー/ ジャンボローニャ作
  • ⑤ イボイノシシの牙付きサイの角の蓋付き酒盃/ ニコラス・パフ作
  • ⑥ サギの形の大型飾り鉢/ サラッキ工房作
  • ⑦ フリアのマイスターの象牙彫刻
  • ⑧ テセウス彫像/ アントニオ・カーノヴァ作
  • ⑨ カバの小像/ エジプト、中王国時代
  • ⑩ 実在人物頭部/ エジプト、古王国時代
  • ⑪ 歩くライオンの瓦礫レリーフ
  • ⑫ アマゾネスの石棺
  • ⑬ ブリュゴスの酒杯(アッティカ赤像式)
  • ⑭ アウグストゥスの宝玉
  • ⑮ ナギセントミコロスの円形(浮き彫り杯)

1階 絵画コレクション

1階は美術史美術館のメイン展示フロアで、15世紀から19世紀初期までの貴重な絵画のコレクションが展示されています。

絵画コレクションの展示は大きく、西側ウイングの「オランダ・フラマンおよびドイツ絵画」と、東側ウイングの「イタリア・スペインおよびフランス絵画」の2つに別れています。また、東側ウイングの一部では季節ごとに異なる「企画展」も開催されています。さらに、西と東ウイングの間には、お土産探しにもってこいの「ミュージアムショップ」や世界で最も美しいと言われる「カフェ」も営業しています。

美術史美術館 1階のフロアマップ
  • ⑯ ザクセンの三王女 / ルーカス・グラナッハ作
  • ⑰ サムソンとデリア / アンソニー・ファン・ダイク作
  • ⑱ 磔刑トリブティーク / ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作
  • ⑲ 毛皮をまとった妻 / ルーベンス作
  • ⑳ 絵画芸術 / フェルメール作
  • ㉑ バベルの塔 / ブリューゲル(父)作
  • ㉒ マクシミリアン1世 / アルブレヒト・デューラー作
  • ㉓ 階段の壁画 / クリムト作
  • ㉔ 凸面鏡での自画像 / パルミジャニーノ作
  • ㉕ 草原の聖母 / ラファエロ作
  • ㉖ ディアナとカリスト / ティチアーノ・ヴェチェッリオ作
  • ㉗ ロザリオの聖母 / カラヴァッジオ作
  • ㉘ ベルベデーレから見たウィーン / ベルナルド・ベッロット作

2階 コインコレクション

美術史美術館の最上階にあたるフロアがこの2階です。このフロアでは主に「コインコレクション」の展示が行われています。

美術史博物館 2階フロアマップ

㉙ 錬金術師の大メダル㉚ 二重ソリドゥス金貨㉛ グルデン貨㉜ シフスゲルト(銀貨)㉝ 半月形のクリッペ

コインコレクションの展示スペースは、フロア全体の一部で3室のみです。このフロアまで足を運ぶ人はそこまで多くないので、絵画コレクションと比べると、混雑はかなり緩やかなフロアです。

2階 コインコレクション

展示品のコインは約2千500点にものぼり、国家の紙幣の歴史なども伺い知る事ができます。

2階のコインコレクション 展示スペースの景観2階のコインコレクション 展示スペースの景観

フロアマップのダウンロード

ウィーン美術史美術館の公式サイトで配布している館内マップは以下よりダウンロードください。

美術史美術館のフロアマップ(126KB)

美術史美術館の見どころ

絵画コレクションの展示作品

ハウスブルク家の美術品が一堂に会する「美術史美術館」の建設は1871年にスタートしました。全体の設計はドイツの建築家「ゼンバー」が担当し、内装は、ウィーンの建築家「ハーゼナウアー」が担当しました。

建設にあたっては、予算の制限や期限は一切設けず、グスタフ・クリムト、ハンス・マカルト、フランツ・マッチュ、ミハーイ・ムンカーチなど、名だたる芸術家たちを集めました。彼らが手がけた彫刻や壁画、天井画で飾られた美術館内の内装は、まるで宮殿の様な豪華さです。

メイン階段ホールの装飾と美術品

入口から美術史美術館の建物に入って、最初の見どころが、「金の装飾」や「大理石の彫像」「天井画のフレスコ画」などで飾られた「大階段ホール」です。

美術史美術館の大階段ホール

大階段の正面を飾る彫像は、イタリア彫刻家アントニオ・カノーヴァ作「ケンタウロスと闘うテセウス」の大理石像(画像下)です。この像は、ウィーンの国民庭園にある「テセウスの神殿」に置かれていたのを運び込んだものです。

アントニオ・カノーヴァ作「ケンタウロスと闘うテセウス」

階段を少し登り、視線を天井に向けると、ハンガリー出身の画家ミハーイ・ムンカーチ作のフレスコ画「ルネサンスの賛歌」が飾られています。

ミハーイ・ムンカーチ作のフレスコ画「ルネサンスの賛歌」

豪華な装飾を堪能しながら、大階段を登って行くと、1階の絵画コレクションのフロアまで出る事ができます。

美術史美術館の大階段ホール

柱の間や上部の半円部分(ルネット)には、美しい壁画が描かれています。

美術美術館 大階段ホールの壁画と装飾

知らない方はスルーしてしまいがちですが、柱の間にはグスタフ・クリムト作の壁画がずらりと並んでいます。

グスタフ・クリムト作の壁画 女神パラス・アテナ(左)とエジプトの裸婦(右)グスタフ・クリムト作の壁画 女神パラス・アテナ(左)とエジプトの裸婦(右)

左から「タナグラの乙女」「女神パラス・アテナ」「ミイラ・エジプト」「青年・フィレンツェ」です。40枚のうち、クリムトは11枚の壁画を手がけています。是非、柱の間の壁画をぐるりと見渡して見てください。

グスタフ・クリムト作の壁画

大階段ホールの内装や美術品を存分に堪能したら、いよいよ美術史美術館のメインホールである1Fの「絵画コレクション」から見学して行きます。

1階 絵画コレクションの必見作品

1階絵画コレクション 展示室の様子

1階の絵画ギャラリーには、「ブリューゲル」や「フェルメール」「ラファエロ」「ルーベンス」「ティッツィアーノ」「カラヴァッジォ」など、世界中の名だたる画家の名作が一堂に介しています。特にブリューゲルの作品展示数に関しては、世界の美術館の中でも最大の規模を誇ります。以下より、必見の絶対に見るべきおすすめ作品を紹介致します。西ウイングの「オランダ・フラマンおよびドイツ絵画」セクションから時計回りに見学して行くのが順路です。

バベルの塔(ビーテル・ブリューゲル(父)作 / 1563年)

バベルの塔 ビーテル・ブリューゲル作

美術史美術館の中で最も有名な作品の一つがこの「バベルの塔」です。作者のブリューゲルは、この「バベルの塔」を通して、自らを課題評価する人間の傲慢と愚かさを表現しています。

ブリューゲル作 バベルの塔の左下部分

旧約聖書のバベル塔では、人類が天にも届く高さの塔を建てようとしたため、それに激怒した神が「言語の混乱」を起こしたとされています。これにより人類は意思疎通が困難となりました。作中で描かれている塔の後ろの風景は、フランダースの犬の舞台にもなったベルギーの都市「アントワープ」です。

ブリューゲル作 バベルの塔の一部分 アントワープの町並み

また、バベルの塔は、ローマのコロッセオがモデルとなっています。

ブリューゲル作 バベルの塔

バベルの塔の各入口部分をよく見てみると、塔の建設作業を行う人の姿が非常に細かく描かれているのが分かります。

ブリューゲル作 バベルの塔

暗い日(早春)(ビーテル・ブリューゲル作 / 1565年)

雪中の狩人 ビーテル・ブリューゲル

ブリューゲルは1年を12ヶ月ではなく、伝統に従って6つの季節に区切って絵画を描きました。そのうちの3作が美術史美術館に所蔵されており、この「暗い日」は6つの中で一番目の「早春」を表す作品だとされています。残念ながらこれに続く春を示す作品は紛失のため、もう目にする事はできません。

群の帰還(秋)(ビーテル・ブリューゲル作 / 1565年)

群の帰還 ビーテル・ブリューゲル作

ブリューゲルの6つの季節を描いた作品の中で、4番目の季節「秋」にあたるのがこの「群れの帰還」です。この一つ前の「晩夏」を示す絵画はニューヨークの「メトロポリタン美術館」に、2つ前の初夏を示す「千草の収穫」はプラハ近郊の「ネラホゼヴェス城」に所蔵されています。

雪中の狩人(冬)(ビーテル・ブリューゲル作 / 1565年)

雪中の狩人 ビーテル・ブリューゲル

ブリューゲルの6つの季節を示す絵画のトリを飾るのがこの「冬」を示す「雪中の狩人」です。ブリューゲルは1作目の「暗い日(早春)」からこの「雪中の狩人(冬)」までを全て同じ年に描きました。作中では、猟犬と共に帰路を急ぐ狩人の姿が描かれ、その右奥では、凍った池の上でスケートを楽しむ人々の姿が描かれています。

農民の婚礼(ビーテル・ブリューゲル作 / 1565年)

農民の婚礼 ビーテル・ブリューゲル作

作中では、納屋を舞台に婚礼の祝いに集まった農民の姿が描かれています。緑色の壁の前に座っているのが「花嫁」ですが、存在感が皆無です。花婿は結婚式初夜まで花嫁とは一緒になる事ができないため、作中には描かれていません。ブリューゲルはこういった農村を舞台とした作品を多く残しています。

子供の遊戯(ビーテル・ブリューゲル作 / 1560年)

子供の遊戯 ビーテル・ブリューゲル作

こちらもブリューゲルの作品で、250人以上の子供が80種類以上の遊びをする姿が描かれています。

ゴルゴタの丘への行進(ビーテル・ブリューゲル作 / 1564年)

ゴルゴタの丘への行進 ビーテル・ブリューゲル作

バベル塔の翌年にブリューゲルが手掛けた作品。絵画の前面から奥側まで詳細に人々の姿が描かれています。絵画の中央には非常に小さくですが、十字架を背負ったイエスキリストの姿が描かれています。この絵画が、ウォーリーを探せの原型になったと言う話は一切ありません。

農民の踊り(ビーテル・ブリューゲル作 / 1568年)

農民の踊り ビーテル・ブリューゲル作

「農民の踊り」は、教会の開基祭を祝うための縁日で、農民が浮かれて踊る姿を描いた作品です。

木製容器の花(ヤン・ブリューゲル作 / 1606~1607年)

木製容器の花 ヤン・ブリューゲル作

この作品の作者である「ヤン・ブリューゲル」は、「ピーターブリューゲル」の息子です。画風は父が農民や農村を題材に多くの作品を描いたのに対して、息子のヤンは花を多く描いた詳細な画風が特徴でした。これは父よりも、同じく画家だった母の影響を強く受けたためだと言われています。

絵画芸術(ヨハネス・フェルメール・ファン・デルフト作 / 1665~1666年)

絵画芸術 ヨハネス・フェルメール・ファン・デルフト作

この「絵画芸術」は、寡作の画家として知られるフェルメールの希少な作品の一つです。作中では、アトリエで黒い衣服を着た画家が、青い衣服の女性を描く姿が描かれています。右上の大部分を占めるのは、独立前の「ネーデルランド17州」の地図です。この作品の中心である青い衣服の女性は、月桂樹を被る歴史の女神「クリオ」だと言われており、歴史の女神の象徴であるラッパと本を手にしています。

絵画芸術 歴史の女神「クリオ」

草原の聖母(ラファエロ・サンティ作 / 1505~06年頃)

草原の聖母 ラファエロ・サンティ作

「草原の聖母」は、ラファエロが23歳の頃の作品です。作中では、「洗礼者ヨハネ」から十字架を受け取る「キリスト」の姿と、それを慈愛に満ちた表情で見つめる聖母マリアの姿が描かれています。作品の構図や柔らかな光の表現法などは、先輩画家のダヴィンチやミケランジェロに強い影響を受けたと言われています。また、聖母マリアの頭部を頂点とした三角構図は、ラファエロが全く同時期に描いた「ヒワの聖母(画像下)」にも見られる特徴です。現在、ヒワの聖母はフィレンツェのウフィツィ美術館に展示されています。

ヒワの聖母の構図

サムソンとデリア(アンソニー・ファン・ダイク作 / 1628~30年頃)

サムソンの監禁 アンソニー・ファン・ダイク作

サムソンとデリアは、バロック期のフランドル出身の画家「アンソニー・ファン・ダイク」の作品です。作中では、旧約聖書の登場人物で怪力の持ち主として知られる「サムソン」が捕らえられる姿が描かれています。

磔刑トリブティーク(三連祭壇画)(ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作 / 1440~45年頃)

磔刑トリブティーク(三連祭壇画) ロヒール・ファン・デル・ウェイデン作

中央の磔刑のキリストを中心に、十字架の左側には聖母マリアと聖ヨハネ、右側には祭壇画の寄進者夫妻が描かれています。

エレーヌ・フールマン「毛皮の女」(ビーテル・パウル・ルーベンス作 / 1635~40年頃)

エレーヌ・フールマン「毛皮をまとった妻」 ビーテル・パウル・ルーベンス作

ルーベンスが1630年に再婚した妻「エレーヌ・フールマン」が毛皮をまとった姿を描いた作品で、ルーベンスの代表作の一つ。

スザンナの水浴(ティントレット作 / 1555~60年)

スザンナの水浴 ティントレット作

このスザンナの水浴の作者「ティントレット」は、ティツィアーノの弟子で16世紀ヴェネツィア派代表する画家です。作中では、無防備に水浴をする「スザンナ」の陰で、その姿をのぞき見る2人の老人の姿が描かれています。これは旧約聖書のダニエル書に記された一場面を絵画で表現したものです。

諸聖人の祭壇画(聖三位一体の礼拝)(アルブレヒト・デューラー作 / 1511年)

諸聖人の祭壇画(聖三位一体の礼拝) アルブレヒト・デューラー作

「諸聖人の祭壇画」は、デューラーが40歳頃に手掛けた作品で、ドイツのニュルンベルクの礼拝堂を飾るために制作されました。絵画の中央にはキリストが描かれ、その下にはキリスト教徒たちが描かれています。また、絵の左側には聖母マリアを中心に聖女たち、右側には洗礼者ヨハネを中心に世俗の人々が描かれています。絵画の右下に小さく描かれているのはデューラー自身です。

十字架を担うキリスト(ヒエロニムス・ポス作 / 1480年)

十字架を担うキリスト / ヒエロニムス・ポス作

十字架を担うキリストは、謎多き天才画家と言われる「ヒエロニムス・ポス」の作品です。絵の左下の甲冑をまとった兵士の後ろの人物は「ポス」本人だと言われています。ポッスは、本作以外にも多くの謎めいた作品を残しています。

後援者から崇拝される聖ユスティーナ(モレット・ダ・ブレシア作 / 1530年)

後援者から崇拝される聖ユスティーナ / モレット・ダ・ブレシア作

聖ユスティーナは、古代ローマのティオクレアヌス帝による迫害で殉教者となった聖人です。その右手側にはユスティーナを崇拝する後援者、左下には一角獣が描かれています。聖ユスティーナはイタリアを中心に多くの画家のモチーフとして描かれています

レオポルト・ウィルヘルム大公の画廊(ダフィット・テニールス作 / 1651年頃)

レオポルト・ウィルヘルム大公の画廊 / ダフィット・テニールス作

レオポルト・ウィルヘルム大公の宮廷画家であった「ダフィット・テニールス」の作品です。理由はありませんが、個人的にバベルの塔の次にこの美術館で好きな作品です。

皇帝マクシミリアン1世(アルブレヒト・デューラー作 / 1519年)

マクシミリアン1世 アルブレヒト・デューラー作

作品のモデルとなっている「マクシミリアン1世」は、オーストリア大公であり、神聖ローマ帝国の皇帝でもあった偉大な人物です。作者のデューラーは、ハプスブルク家の歴史を伝えるための画家として、マクシミリアン1世に長年に渡り仕えました。しかし、この作品が完成した時には、マクシミリアンは既にこの世を去っていました。

アダムとイヴ(ルーカス・クラナッハ作 / 1528年)

アダムとイヴ ルーカス・クラナッハ作

ルネサンス期のドイツ画家「ルーカス・クラナッハ」による作品で、旧約聖書の「創世記」に登場する最初の人間「アダムとイヴ」を描いています。クラナッハは本作以外にも「アダムとイヴ」をテーマにした作品を複数描いています。

ピンクのドレスを着た3才の王女マルガリータ・テレサ(ディエゴ・ベラスケス作 / 1653~1654年)

薔薇色の衣装のマルガリータ王女 ディエゴ・ベラスケス作

この肖像画は、「フェリペ6世」の宮廷画家であった「ベラスケス」が17世紀の中頃に手掛けた作品です。マルガリータ王女は、スペイン国王「フェリペ6世」の娘です。

白いドレスドレスを着た5才の王女マルガリータ・テレサ(ディエゴ・ベラスケス作 / 1656年頃)

白いドレスドレスを着た5才の王女マルガリータ・テレ ディエゴ・ベラスケス作

マルガリータ王女が5歳の時の作品です。この10年後、王女が16歳の頃にハプスブルク家の皇帝「レオポルト1世」の元に嫁ぎました。白の衣装にリボンやカーテンの赤色が映えています。

ブルーのドレスを着た8才の王女マルガリータ・テレサ(ディエゴ・ベラスケス作 / 1659年)

ブルーのドレスを着た8才の王女マルガリータ・テレサ ディエゴ・ベラスケス作

王女が8歳の時の肖像画。背景には金のライオンや大時計が描かれています。3歳の頃の肖像画と比較すると、身長も伸びて顔立ちも大人びています。

若きヴェネチアの貴婦人(アルブレヒト・デューラー作 / 1505年)

若きヴェネチアの貴婦人 アルブレヒト・デューラー作

この「若きヴェネチアの貴婦人」は、ドイツのルネサンス期の画家「デューラー」が2度目のヴェネチア訪問時、34歳の頃に手掛けた肖像画です。

ユディト(ルーカス・クラナハ作 / 1530年頃)

ユディト ルーカス・クラナハ作

ユディトは、旧約聖書もしくは、旧約聖書外典の「ユディト記」に出てくるユダヤ人女性です。作中では、ユディトがユダヤ民族をアッシリア軍から救った際に、敵将の首をあげた姿が描かれています。クラナハは、このユディトを絵画のモデルとして何度も描いています。

(ジュゼッペ・アーチンボルド作 / 1566年頃)

火 / ジュゼッペ・アーチンボルド作

「火」は、イタリア・ミラノ出身でマニエリスムを代表する画家の1人「ジュゼッペ・アーチンボルド」が手掛けた作品です。人をベースに果実や動物などが融合されているのが特徴的です。この作品は「四大元素」と呼ばれる4連作になっています。四連作のうち、この「火」と「水」のみが美術史美術館が所蔵し展示されています。

(ジュゼッペ・アーチンボルド作 / 1566年頃)

水 / ジュゼッペ・アーチンボルド作

ウィーン美術史美術館が所蔵する連作「四大元素」の一つ「水」になります。

皇帝ルドルフ2世の肖像(ハンス・フォン・アーヘン作 / 1606~08年頃)

皇帝ルドルフ2世の肖像 / ハンス・フォン・アーヘン作

この肖像画は、神聖ローマ帝国の皇帝「ルドルフ2世」が、ドイツ画家である「アーヘン」をプラハに呼び寄せて描かせた作品で、実物に非常に忠実に描かれています。ルドルフ2世はプラハをヨーロッパにおける文化の中心地として発展させた偉人です。

白いカーテンの前の若者(ロレンツォ・ロット作 / 1508年頃)

白いカーテンの前の若者 / ロレンツォ・ロット作

ロレンツォ・ロットのキャリア初期の名作。ロレンツォはヴェネチア共和国の画家で、宗教画や肖像画家としても活躍しました。

聖イグナティウス・デ・ロヨラの奇跡(ペーテル・パウル・ルーベンス作 / 1615~16年頃)

聖イグナティウス・デ・ロヨラの奇跡 / ペーテル・パウル・ルーベンス作

イエズス会の依頼により「ルーベンス」が手掛けた大作。作中の主人物である「イグナチオ・デ・ロヨラ」は、カスティーリャ王国領バスク地方出身の修道士で、イエズス会の創立者の1人です。

豆の王様の祝宴(ヤーコブ・ヨルダーンス作 / 1640~45年頃)

豆の王様の祝宴 / ヤーコブ・ヨルダーンス作

作中では、パステーテの中に1粒の豆が入れられ、それを食べ当てた人が、祭りの王になるという祝日の宴が描かれています。パステーテは日本では馴染みがありませんが、パイ生地でできたドイツ料理です。

凸面鏡での自画像(パルミジャニーノ作 / 1523~24年)

凸面鏡での自画像 パルミジャニーノ作

凸面鏡での自画像は、マニエリスム初期を代表するイタリア画家「パルミジャニーノ」の作品で、当時としては画期的な作風でした。凸面鏡に写った自身の姿を見事に表現しています。パルミジャニーノは美形として知られていますが、確かにすごいイケメンです。

ディアナとカリスト(ティチアーノ・ヴェチェッリオ作)

ディアナとカリスト ティチアーノ・ヴェチェッリオ作

ローマ神話に登場する、月の女神「ダイアナ(ディアナ)」と、木星の第4衛星「カリスト」を題材にした作品。スコットランド国立美術館にも同作者の同タイトルで、少しだけ構図が異なる作品が展示されています。

ベルヴェデーレから見たウィーン(ベルナルド・ベッロット作 / 1759~60年)

ベルヴェデーレから見たウィーン ベルナルド・ベッロット作

イタリアの風景画家「ベルナルド・ベッロット 」の作品で、「美術史美術館」と並ぶ絵画の宝庫「ベルヴェデーレ宮殿」からの景観を描いたものです。元々「ベルヴェデーレ」は、イタリア語で美しい見晴らしを意味しており、宮殿の屋上などに設けられた見晴らしのための屋根つきのバルコニーや望楼の事を言います。

ベネデット・ヴァルキの肖像(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作 / 1540年頃)

ベネデット・ヴァルキの肖像 / ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作

ヴェネツィア派で最も重要な画家の一人とされる「ティツィアーノ」の作品。絵のモデルであるベネデット・ヴァルキは、フィレンツェの詩人で歴史家でもあった人物で、コジモ⼀世の⽂化政策などに深く関わっていた人物です。

妊婦と羊飼い(ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作 / 1570年頃)

妊婦と羊飼い / ティツィアーノ・ヴェチェッリオ作

この「妊婦と羊飼い」は「ティツィアーノ」が晩年に描いた名作です。作中の人物は、ローマ神話の人物であるなど諸説語られています。

ロザリオの聖母(カラヴァッジオ作 / 1606~07年)

ロザリオの聖母 カラヴァッジオ作

作品のタイトルである「ロザリオ」は、カトリック教徒が祈りに使う数珠(じゅず)の事です。かつて、キリスト教は、トルコ帝国の侵攻を受けましたが、ギリシャのレバントの海戦と呼ばれる戦いで、トルコ艦隊を撃破しました。この勝利は武力によるものではなく、ロザリオの祈りを聖母マリアに捧げたおかげだとされました。作品のタイトルはそういった解釈に由来しています。作中では、左手側の修道士が両手に数珠を持っています。

荊冠のキリスト(カラヴァッジョ作 / 1603〜04年)

荊冠のキリスト / カラヴァッジョ作

カラヴァッジオの作品は、この「荊冠のキリスト」の様に、写実的で暗く重いテーマーのものが大半を占めています。荊冠(けいかん)とは、キリストが磔刑を受ける時に被らされた、いばら冠の事です。二人の男に打たれるキリストが大変痛々しく描かれています。

ゴリアテの首を持つダヴィデ(カラヴァッジョ作 / 1606年)

ゴリアテの首を持つダヴィデ / カラヴァッジョ作

羊飼いから身をおこし、後にイスラエル王となる「ダヴィデ」の少年時代を描いた作品。敵軍の巨人ゴリアテを倒し、その切り落とした首を左手に持つ、旧約聖書のいち場面が描かれています。

世界一美しいカフェレストラン「カフェKHM」

1階の絵画コレクションの左ウイングと右ウイングを結ぶ中央の建物に、世界一美しいカフェレストラン「カフェKHM」があります。

メニューは、コーヒなどのホットドリンクが6〜8ユーロほど、ケーキやトーストなどが15〜20ユーロほどなので、軽食とドリンクで3,000円弱ぐらいのイメージです。少しお高めですが、世界一美しいと言われるほどのカフェなので、入館料込みと思えば安いものです。休憩がてらに是非立ち寄ってみてください。

0.5階の見どころ(美術収集室、古代ギリシャ・ローマ・エジプトコレクションなど)

1階の絵画コレクションやカフェの見学後、時間の余裕がある方は、階段を少し下りて、0.5階の「美術収集室」「古代ギリシャ・ローマ・コレクション」「古代エジプト・オリエント・コレクション」の3セクションも堪能してください。西側の「美術収集室」から時計回りに一周して見学するのが順路になります。

美術収集室(クンストカンマーウィーン)

0.5階の西側ウイング一帯を占有する「美術収集室」には、2,700㎡のエリア内に約2,200点もの美術品が展示されています。展示品は、ハプスブルク家の歴代皇帝や大公達が収集してきた「金細工品」「宝石容器」「彫刻群」「ブロンズ像」「時計」など多岐に渡ります。中でも金細工芸術の名品「食卓用塩入れ(サリエラ)」は必見です。

食卓用塩入れ(サリエラ)

サリエラは、ルネサンス期のイタリア画家「ベンヴェヌート・チェッリーニ」が、フランス王「フランソワ1世」のために1543年頃に制作した作品です。この豪華なオブジェクトが、塩や胡椒の入れ物として利用されていたのは驚きです。土台の上で向き合うのは、大地の女神テーラと海の神ポセイドンです。

古代ギリシャ・ローマコレクション

東側ウイングの3分の2ほどのエリアを占有する「古代ギリシャ・ローマコレクション」では、比類のない古美術品を通して、古代ギリシャ・ローマの世界を肌で感じることができます。展示作品は、必見の「アウグストゥスの宝玉」をはじめ、歴代ローマ皇帝たちが実際に手にした数々の貴重な美術品やギリシャの壺類、ローマの実在人物胸像群、民族大移動時代の発掘品など、多岐に渡ります。以下よりこのセクションの展示品をいくつかご紹介します。

アウグストゥスの宝玉

アウグストゥスの宝玉

歩くライオンの瓦礫レリーフ(バビロン)」

歩くライオンの瓦礫レリーフ

プトレマイオスのカメオ

プトレマイオスのカメオ

アマゾネスの石棺

アマゾネスの石棺

エウトロピオス

エウトロピオス

古代エジプト・オリエントコレクション

東側ウイングの3分の1ほどのエリア一帶を占める「古代エジプト・オリエントコレクション」では、古代エジプト様式の壁面装飾や、墳墓埋葬品、出土品、石棺、石像、レリーフ、パピルス文章など、古代エジプトに関連した貴重な資料や美術品が展示されています。

所要時間の目安

絵画コレクションの展示作品

美術史美術館の観光所要時間の目安は2時間〜2時間半ほどです。

上記の所要時間は、2階の「絵画コレクション」をじっくりと観光し、0.5階の「美術収集室」「古代ギリシャ・ローマ・コレクション」「古代エジプト・オリエント・コレクション」をさらっと見学した場合の所要時間目安です。

参考までに私は以下の時間配分で全セクションを2時間で見学しました。

  • 3階 コインコレクション:所要30分(さらっと見学)
  • 2階 絵画コレクション:所要1時間
  • 0.5階 美術収集室などの3セクション:所要30分(さらっと見学)

3階の「コインコレクション」と、0.5階の美術収集室などを含む3セクションも、じっくりと観光して、更に世界一美しいカフェで一休みしたい方などは、4時間~5時間ほどの所要は見ておいた方が良いと思います。逆に「絵画コレクション」だけで良いという方は、所要1時間~1時間30分ぐらいあれば十分に堪能する事ができます。

上記の所要時間はあくまでも目安です。ご自身の回り方次第で、いくらでも所要時間は調整可能かと思います。当日の状況で、随時調整しながら見学ください。

美術史美術館の回り方

絵画コレクションの展示室

美術史美術館のメイン展示は1階の「絵画コレクション」です。そのため、ある程度時間が限られた中で観光される方は、最初に1階から見学をスタートすると時間配分の調整がしやすいと思います。

絵画コレクションを思う存分観光し、残りの時間で0.5階の「美術収集室」「古代ギリシャ・ローマ・コレクション」「古代エジプト・オリエント・コレクション」の3セクションを、時間が余れば2階の「コインコレクション」も見学するという回り方がお勧めです。

一方、美術史美術館の全てをゆっくり観光するために、半日ぐらい時間を割いて訪問される方は、時間配分の心配はありません。最上階にあたる2階の「コインコレクション」から階段を降りながら、順番にじっくりと展示作品を堪能ください。また、1階の絵画コレクションの見学前後には、同階にある世界一美しいカフェ「カフェKHM」も立ち寄る事をお忘れなく。

美術史美術館のチケット予約・購入方法

美術史美術館の入場チケット

美術史美術館の入場チケットは以下のいずれかの方法で購入可能です。

  • ・現地のチケットオフィスか自動券売機で購入する現地の美術史美術館のチケットオフィスか自動券売機で入場チケットを購入する方法です。窓口は2つありますが、1つしか稼働してない事があるので、状況によっては20分ほど並ぶ場合もあります。

  • ・公式サイトでオンライン予約する(英語)美術史美術館の公式サイトでオンライン予約する方法です。サイト表示は英語になりますが、予約完了後に送られてくるPDFファイルをそのままチケットとして利用する事ができます。

  • ・GET YOUR GIDEでオンライン予約する(日本語)GET YOUR GIDEはヨーロッパを中心に現地ツアーやチケット予約の手配を行なっている会社です。GET YOUR GIDEの「ウィーン美術史美術館:1日入場チケット」ページ経由で予約すれば、手数料なしで予約完了まで日本語で行う事ができます。現地のインフォメーションでチケットを受け取る手間はありますが、チケットオフィスが混雑している場合などは、行列を横目に入場します。チケットは館内入場後にインフォメーションで受け取る形になります。英語の予約に抵抗のある方や、現地で絶対に並びたくない方におすすめの購入方法です。

まとめ

絵画コレクションの展示作品

ウィーンの美術史美術館は、ガイドブックなどでもそこまでプッシュされてないので、観光コースに含めない方も多いと思います。しかし、時間と予算に一切の制限を設けずに建設された美術館内部の装飾には一見の価値があります。

肝心の展示作品に関しても、フェルメールの「絵画芸術」、ブリューゲルの「バベルの塔」、ラファエロの「草原の聖母」をはじめ、名作ぞろいです。

加えて、世界一美しいカフェ「カフェKHM」も併設しているとなれば、立ち寄らない手はないです。個人的にはシシィミュージアムに行くなら、この美術史美術館を訪問した方が、見た目的なインパクトはもちろん、見どころも多いと思います。ロケーション的にもウィーンの中心部に位置しているので、立ち寄りやすくてお勧めです。是非足を運んでみてください。