【ブダペスト】ブダ城(王宮)の観光情報 – 行き方、入場料金

ブダペスト
ブダ城の景観

【様々な国の干渉を受け、破壊と再生を繰り替えしてきた歴史的な王宮】

王宮の丘に登って一番最初に目にする観光スポットが、このブダ城です。ブダ城は、13世紀に近隣列強諸国の侵略から自国を守るための要塞として築かれました。しかし、16世紀のオスマン帝国の侵攻よって、王宮は壊滅的な打撃を受け、建物は瓦礫と化しました。

18世紀になると、ハンガリー王国は、オーストリア女帝「マリア・テレジア」の王政下となります。マリア・テレジアは、王宮に新たに200以上もの部屋を加え、建物を再建させましたが、19世紀の3月革命によって、再び壊滅的な打撃を受けます。その後も何度か王宮は破壊と再建を繰り替えし、1980年代の修復工事によって、ようやく現在の姿となりました。

ブダ城は、数世紀に渡り破壊と再建が繰り替えされたため、ゴシックからバロックまで、多岐に渡る建築様式が用いられています。現在は城内に複数の博物館を擁し、中央に「国立美術館」南側に「ブダペスト歴史博物館」、その反対側が「セーチェ二国立図書館」になっています。また、城内の中庭には、マーチャーシュの噴水や、ハンガリーの偉人たちの彫像なども多数置かれています。

ブダ城内施設の観光情報

【国立美術館の基本情報】

ハンガリー建国以来の18世紀から19世紀の美術品を展示しています。元々は、国立博物館の美術部門が独立したもので、かつては別の場所にありました。1973年になり王宮内へと移転しました。館内のドーム部分にあるテラスからは絶景を楽しめるほか、カフェやギフトショップなども併設しています。展示品の数は莫大で、絵画が約6千点、彫刻が約2千点、全ての展示品を合計すると、2万点以上にも上ります。本気で見学しようとすると、半日は必要です。

  • ・営業時間:10:00~18:00 ※月曜休日、入場は17時まで
  • ・入場料金:1800HUF(約1,000円)

【歴史博物館の基本情報】

ブダとペスト時代、合併後のブダペスト時代まで、それらの歴史にまつわる様々な物品を展示しています。館内には、当時の写真や、家具、衣装、書籍、アート、土器、地元で発見された武具や装飾品など、ブダペストの歴史に関わるありとあらゆる物が展示されています。

  • ・営業時間:10:00~18:00(3月-10月)、10:00~16:00(11月-2月)※月曜休日
  • ・入場料金(ローシーズン/ハイシーズン):1800HUF/2000HUF(約1,000円/1,200円)

【セーチェ二国立図書館の基本情報】

セーチェ二が19世紀に設立したハンガリー最大の図書館です。彼が世界中を旅行して集めたハンガリー関連の書籍をはじめ、約1万5千冊の本と、2000冊の写本を所蔵しています。観光スポットとしてだけでなく、市民の図書館としても広く利用されています。

  • ・営業時間:09:00~20:00
  • ・入場料金:1200HUF(500円~600円)

ブダ城 ロケーションと行き方

「ブダ城(王宮)」は王宮の丘に位置していますので、まずは丘の上に登るために「王宮の丘」のたもとにアクセスする必要があります。

王宮の丘のたもとまでは、地下鉄2番(M2)で「Batthyány tér(バッチャーニ広場)」駅で下車後、徒歩10分~15分ほど。もしくは、バス系統 16,16A,116番に乗って「Disz ter(ディース・テール)」駅で下車後、徒歩4分ほどになります。最寄り駅と王宮の丘やブダ城との位置関係は以下の地図をご覧ください。

ブダペストの詳細地図

王宮の丘の袂(たもと)に到着したら、ケーブルカー、もしくは徒歩で丘の上に登る事ができます。

王宮の丘への行き方とケーブルカーの乗り方については、別記事の「王宮の丘への行き方とケーブルカーの乗り方」にて詳しく紹介しております。

ケーブルカーで王宮の丘に到着したら、すぐ左手に「ブダ城(王宮)」の入口が見えますので、そこから入場してください。

ブダの丘 観光マップ

ブダ城 入口の門ケーブルカーで王宮の丘に到着してすぐ左手には、ブダ城の入口の門が見えます。

王宮の丘に立つ衛兵ケーブルカーを降りてすぐ右手には、衛兵が立っています。