【ブダペスト】くさり橋を徹底解説 見どころ、行き方、夜景の撮影ポイントなど
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ブダペスト地下鉄2番(M2)「Batthyány tér(バッチャーニ広場)」駅で降りて、国会議事堂を左手にドナウ川沿いに真っすぐ歩いて行くと、正面に一際目を引く巨大な橋「くさり橋」が見えてきます。
「くさり橋」はドナウ川を挟み、ブダ地区とペスト地区を結ぶ9本の橋の中でも、最初に両方の地区を結んだ石橋で、全長380m、幅14.8 mの大きさを誇ります。橋の正式名称は、この建設プロジェクトを進めた「セーチェ二伯爵」の名に因んで「セーチェーニ鎖橋」と言います。実際の建設に関しては、イギリス人建築家の「ウィリアム・ティアニー・クラーク」によって手がけられ、10年の歳月をかけて、1849年の11月20日に完成しました。首都である「ブダ地区」と商業の中心である「ペスト地区」がこのくさり橋により結ばれた事で、ブダペストの都市としての機能はより一層の発展を遂げました。
国会議事堂がハンガリー国民の誇りならば、この「くさり橋」はブダペストの象徴と言える場所で、ブダペストの観光で絶対に外せない観光スポットです。
完成当時のくさり橋は、レーゲンスブルク(ドイツ)の東側にある石橋としては最古のものでしたが、1945年の第二次世界大戦中に、ドイツ軍によって完全に破壊されてしまいました。そのため、現在私たちが見る事ができる「くさり橋」は第二次世界大戦以降の1949年に新たに建設されたものです。しかし、完成当時の外観に相違なく忠実に再現されているため、1849年の完成当時の姿を今でも目にする事ができます。
基本情報
正式名称 | Szechenyi Chain Bridge(セーチェーニ鎖橋) |
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建築家 | ウィリアム・ティアニー・クラーク |
完成年月日 | 1849年1月18日 |
全長(長さ×幅) | 380m×14.8m |
最寄り駅とアクセス方法 | メトロM1「Vörösmarty tér」駅から徒歩3分ほど |
建設と修復のあゆみ | ・建設期間:1839年〜1849年 ・改修工事:1913年〜1915年 ・1945年 第二次世界大戦中、ドイツ軍の爆撃によりほぼ倒壊 ・修復工事:1947年〜1949年 |
くさり橋への行き方
くさり橋の景観
ブダ側のくさり橋の入口です。左右には2体のライオン像が建っています。
空に向かって伸びる鎖の様な2つのレーン。まるで空がくさり橋を支えているようです。
くさり橋の中央には車用の道路、左右の欄干が歩道になっていて、ブダ地区とペスト地区を歩いて行ききする事ができます。端から端まで約350mほどです。
王宮の丘の高台から見る「くさり橋」の景観です。ここは夜景の絶景スポットの一つでもあります。
時間帯によっては、車道は歩行者天国となって歩く事もできます。奥に見えるのは「フォーシーズンホテル」です。ここに宿泊できたら最高ですね。
くさり橋の門の上に飛び出す様に飾られているライオンの紋章。これは、古いハンガリー民族の紋章です。共産党時代には、別の赤色の紋章が掲げられていた事もありました。
夜景の撮影ポイント
「くさり橋」が最も美しく輝くのは夜です。夜になると橋に連ねた電球に一斉に明かりが灯り、その様子がまるで鎖の様に見える事が「くさり橋」の名前の由来です。本項ではおすすめの鎖橋の夜景撮影ポイントを紹介致します。
【王宮の丘からの夜景】▲上の写真は王宮の丘の上から撮影した「くさり橋」の夜景です。奥には「聖イシュトバーン大聖堂」もそびえ建っています。王宮の丘は絶景の夜景撮影スポットの一つです。
【くさり橋のたもとからの夜景(ペスト地区側)】▲くさり橋をペスト側の橋の袂から撮影した夜景。この場所はくさり橋の背後にそびえるブダ城も同じアングルで撮影できます。アクセス的にも、メトロM1「Vörösmarty tér(ヴルシュマルティー駅)」で降りて徒歩3分ほどの位置なので、夜でもアクセスしやすい場所です。
【くさり橋のたもとからの夜景(ブダ地区側)】▲上の写真は、ブダ側の橋の袂から「くさり橋」を撮影したものです。橋を支えるレーンに付いた電球が光る様子が、まるで、くさりの様である事から「くさり橋」と呼ばれる様になりました。この場所も絶好の撮影スポットとして知られ、やや斜めから橋の全景をとらえる事ができます。
【ゲッレールトの丘からの夜景】▲ゲッレールトの丘の上から撮影したくさり橋の夜景。くさり橋だけでなく国会議事堂の夜景も同じアングルで撮影する事ができます。
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