アンコール遺跡群の回り方 – 小回り・大回りコース、観光日数など
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カンボジア
本記事では、アンコール・ワットとその周辺遺跡の観光をお考えの方に向けて、観光の所要日数および、遺跡を効率良く観光するためのモデルコースなどを紹介致します。
これからアンコール遺跡群の観光をお考えの方は、是非当サイトをご活用いただけますと幸いです。写真や地図を交えて可能な限り詳しく紹介させて頂きます。
観光所要日数
アンコール・ワットと周辺遺跡の観光所要日数は、ご自身の見たい遺跡の数によって異なってきますが、最低でも丸々2日間の観光日数を確保する事をお勧め致します。
フルで2日間の観光日数があれば、観光必須と言われているアンコールの三大遺跡「アンコール・ワット」「アンコール・トム」「タ・プローム」はもちろん、「プノン・バケン」でのサンセット鑑賞や、郊外の人気遺跡「ベン・メリア」や「バンデイ・アイスレイ」にも足を運ぶ事が可能です。
もし丸1日しか観光日数を確保できない場合は、流石に「ベン・メリア」などの郊外遺跡へ羽を伸ばすのは難しいですが、王道の観光コースと言われる「小回りコース(small course)」のルートで観光すれば、アンコール三大遺跡とその周辺の遺跡は網羅する事が可能です。
そして、もし丸3日間の観光日数が確保できるのであれば、アンコール・ワット周辺遺跡の網羅はもちろん、郊外遺跡の「ベン・メリア」「バンデイ・アイスレイ」「クバールスピアン」「ロリュオス遺跡群」、そして世界遺産の絶景スポット「プレアヴィヒア」まで観光範囲を広げる事が可能です。
以上の所要日数を踏まえ、次項以降ではアンコール遺跡や郊外の遺跡を効率良く観光できるモデルコースを紹介して行きます。
アンコール3大遺跡と夕焼け鑑賞コース

アンコール周辺遺跡観光の王道コースである「小回りコース」を更に効率良くアレンジした本モデルコースは、アンコール観光で絶対に外せない「アンコール・ワット」「アンコール・トム」「タ・プローム」の観光はもちろん、夕日の絶景スポットである「プノン・バケン」にもベストのタイミングで足を運ぶ事ができます。
通常の「小回りコース」のルートで観光すると、サンセットのタイミングで「プノン・バケン」には訪問する事ができないため、本コースではややアレンジを加えて、順路とは逆の反時計回りに観光して行きます。反時計回りの方が、午前と午後でハイライトの遺跡が分散されるほか、丁度夕暮れ時のタイミングで「プノン・バケン」を訪れる事ができます。観光日数が1日しか取れない方は、このモデルコースで観光すれば効率良く主要遺跡を網羅する事ができると思います。
まずは以下のグーグルマップの観光ルートをご覧ください。
◼️早朝アンコール・ワットのサンライズ ⇒ ホテルに戻って朝食
◼️午前(1)アンコール・ワット ⇒ (2)スラ・スラン ⇒ (3)バンテアイ・クデイ ⇒ (4)Tropical Rohal Village(レストラン)でランチ
◼️午後(5)タ・プローム ⇒ (6)タ・ケウ ⇒ トマノンとチャウ・サイ・テヴォーダ(時間次第) ⇒ (7)アンコール・トム ⇒ (8)プノン・バケン
◼️夜(9)クーレンレストランでアプサラダンス観賞とディナー
別の地図で、遺跡の位置関係を見ると以下の様な感じです。赤字で記載の遺跡を反時計回り観光していきます。

以下より、本コースで巡る観光スポットの見どころや営業時間をご紹介していきます。
アンコール・ワットのサンライズ
アンコール・ワットは絶好のサンライズスポットとして知られています。朝焼けをバックに、アンコール・ワットのシルエットが浮かび上がる景観は何とも言えない美しさです。
サンライズはアンコールワット遺跡巡りの中でも、多くの方が訪れる人気アクティビティです。非常に混雑するので、ベストスポットを確保したいなら、アンコール・ワットの開門時間である午前5時には到着している事をお勧めします。
アンコール・ワット

アンコール・ワットは東西に1040m、南北に820mの周壁と190mの幅を持つ塀によって囲まれ、約200ヘクタールに渡って広がっています。
寺院の中心部は、三重の回廊と中央祠堂、更にそれらに付属する複数の塔によって構成されています。
三重の回廊は内側になるほど高さが増して行き、最も内側の第3回廊の中央祠堂は高さ65mを誇ります。外周が最も長い第1回廊の距離は東西に215m、南北に180mもあり一周800mもの距離があります。
見学は、参道をアンコールワットの建物に向かって進んで行き、第1回廊、第2回廊、第3回廊の順で歩いて行きます。各回廊に彫り込まれた精巧なレリーフや。第3回廊から一望できる、アンコールワットの敷地内の景観など、見どころが満載です。
午前5時~17時30分
アンコールワット寺院の見どころについては、以下の記事にて詳しく解説しております。
スラ・スラン

「王の沐浴」を意味する「スラ・スラン」は、10世紀には基礎が築かれ、12世紀にジャヤヴァルマン7世によって完成されました。当時は王と王妃が実際にこの場所で沐浴をしていたと言われています。
スラ・スランは、東西に700m、南北に300mの大きさを誇る水深1m~2.5mほどの人造湖で、湖の周囲は砂岩で縁取られ、西側のテラスでは獅子神と7つの首を持つ蛇神ナーガの彫像を見る事ができます。
ラテライトの階段は湖の底まで続いており、底の部分にも石が敷き詰められています。湖の中央には、乾季に水が引いた時だけ目にする事ができる島があり、その上に崩れた神殿の瓦礫が残っています。
午前5時~17時30分
バンテアイ・クデイ

現在も多くの僧が暮らす「バンデアイ・クデイ」は、かつてクメール王朝の国王「ジャヤヴァルマン7世」の仏教の祈り場として使用されていました。寺院の建設は12世紀末〜13世紀の初期にかけて行われ、アンコール・ワット様式とバイヨン様式など複数の建築様式が混在しているのが特徴です。これは建設の途中で設計が変形されたという説や、単に「ジャヤヴァルマン7世」がヒンズー教様式の寺院を無理やり仏教徒の寺院に変更したためなど諸説あります。
また、建築素材には砂岩を多く利用しているため、強度的には非常にもろく他の遺跡と比べると建設の技術もかなり劣っています。そのため破損も多く、この遺跡に関する記述を記した石碑なども見つかっていません。しかしながら、デバター(踊り子たちの女性像)に関しては質が高く素晴らしいものが残っています。
「バンデアイ・クデイ」は、東西に700m、南北に500mと比較的小さな遺跡で、スラ・スランとは道路を挟んで対岸に位置しております。相互の遺跡は徒歩にて数分で行き来が可能です。
午前7時30分~17時30分
Tropical Rohal Villageでランチ
バンテアイ・クデイの観光後は、遺跡から800mほどの場所にあるレストランでランチタイムです。おすすめは、カンボジアのクメール料理を中心に提供しているこの「Tropical Rohal Village」です。料理は他にも洋食やタイ料理、韓国料理など幅広く提供しています。
この辺り(バンテアイ・クデイやスラ・スラン周辺)には数件のレストランがありますが、味も平均以上で、冷房が快適なこのレストランがおすすめです。是非、地元の味である「クメールカレー(7.5ドル)」を食して見てください。
料金的にはドリンクと食事で一人辺り10ドルほどで、明らかに観光客向けの価格設定になっていますが、この辺りのレストランはどこも同じ様な価格設定だと思います。ロケーション的にも次の観光スポット「タ・プローム」にも近いので、色んな意味でバランスが良いレストランだと思います。
タ・プローム

梵天の古老を意味する「タ・プローム」は、クメール王朝の国王「ジャヤヴァルマン7世」が母の冥福を祈るために1186年にアンコール・トムの東方に建設させた仏教寺院です。近年では映画「トゥームレイダー」の舞台になった事で知られ、日本人にも非常に人気の高い遺跡の一つです。
タ・プロームはほぼ発見当時の状態で残されており、自然の生命力が如何に凄まじいかを間近で感じる事ができる遺跡です。長い年月をかけて成長した太いカジュマルの樹木が遺跡に食い込むように一体化し、その景観は非常に神秘的でインパクトがあります。
東西1000m、南北600mの敷地内には、5000人近い僧侶と使用人、615人の踊り子を含め、1万2千人以上の人間がこの敷地内で暮らしていたと言われています。敷地内には60以上の塔堂が建ち並び、かつては無数の回廊が縦横に結ばれていましたが、自然の侵食などにより現在では回廊の7割以上が倒壊してしまいました。
午前7時30分~17時30分
タ・ケウ

「碧王の砦」「クリスタルの古老」を意味する「タ・ケウ」は、ピラミッド式の外観が特徴の寺院です。ジャヤヴァルマン5世の時代にシヴァ神を奉るための寺院として建設がスタートしました。しかし、王の死によって未完成のまま放置されたため、壁面にはほとんど装飾がありません。
寺院は2重の城壁に囲まれ、外側の周壁は東西120m、南北100mとそこまで大きな遺跡ではありません。また、通常は土台にのみ硬質な材料を使用しますが、このタ・ケウは土台から堂塔まで全て硬質な砂岩を使用し、外観はどこか威圧的で非常に重量感を感じます。
同じくピラミッド様式の寺院で、夕焼けスポットでもある「プレ・ループ」と外観が似ている事から二つの遺跡を混同する人が多いですが、こちらの方が後年に建設された寺院になります。
中央の急な階段を登って行くと堂塔の上方まで行く事ができますが、景観的には差ほど素晴らしくもないので無理に上る必要はないと思います。
午前7時30分~17時30分
トマノン

アンコール・トムの東側の入口「勝利の門」からわずか東に500mほどの場所に位置する小さな遺跡がこの「トマノン」です。この寺院はシヴァおよびヴィシュヌに捧げられています。
トマノンはスーリヤヴァルマン2世によって、アンコール・ワットとほぼ同時期の11世紀後半から12世紀前半にかけて建設されたヒンドゥー教の寺院です。
小ぶりな寺院ながら、周囲を一辺50mほどのラテライトの城壁に囲まれ、高さ2.5mほどの基壇の上に1つの塔と拝殿を持ち、塔門、経蔵、中央祠堂、東塔門に付属するテラスなど、正にアンコール様式のお手本とも言える建築物で、アンコール様式を知るには持って来いの寺院です。
1960年代にフランスの極東学院の手によって復元された事もあって、全体的に保存状態も非常に良く、中央祠堂には美しいと評判のデヴァターや、首のない大仏などが残されています。
チャウ・サイ・テヴォーダ

チャウ・サイ・テヴォーダは12世紀の中頃、スールヤヴァルマン2世の時代に建立されたヒンドゥー教の寺院です。道路を挟んで向かいにある「トマノン」とはほぼ同時期に建設されたため形的にも似ています。
しかし、建設時期に建築材料の石が不足していたため、この寺院より前に建設されたトマノンよりも完成度が低く、トマノンと比べると保存状態は決して良いとは言えません。寺院の一部にはトマノンに使用された石材なども使用されています。
2006年には中国政府の支援によって修復が行われたものの、塔門はくずれたままになっています。それでも寺院の壁面に施された掘りの深い美しいレリーフは健在なので、見る価値はあります。
アンコール・トム


アンコールワットの北側約1.5kmほどの場所に位置する「アンコール・トム」は、高さ8mの城壁と5つの城門を有する、アンコール王朝至上最大の都城です。総面積は約9k㎡を誇り、ほぼ正方形の敷地内には、バイヨン寺院をはじめ、ライ王のテラス、象のテラス、王宮跡など、建築様式の異なる複数の寺院や建築物が点在しています。
見学ポイントの多さは、アンコール遺跡群の中でも随一で、全部の主要スポットをじっくりと観光するなら最低でも2時間以上は必要です。
午前7時30分~17時30分
アンコール・トムの見どころについては、以下の記事にて詳しく解説しております。
プノン・バケン

アンコール遺跡群の中でも絶好のサンセット観賞スポットとして知られるのがこの「プノン・バケン」です。高さ70mほどの小高い丘の上に立つこのヒンズー教の寺院からは、ジャングルに埋もれたアンコールワットはもちろん、周辺の遺跡やトンレサップ湖まで視界に捉える事ができます。
プノン・バケンは9世紀末に、インドの王「ヤショーバルマン1世」よって建設されたバケン様式の寺院で、当時はこの場所を中心に一辺4kmの大都があったと言われています。
この場所でサンセットを見るために、夕方ごろには観光客が殺到しますが、丘の上には17時30分までに到着しないと入場する事ができません。また、時間前でも入場の人数制限があるので16時30分頃には到着しているのがベストです。
午前5時~19時00分
クーレンレストラン(Koulen Restaurant)

シェムリアップ市内には、「アプサラダンス」という舞踊を鑑賞しながらビュッフェ形式で食事ができるショーレストランが存在しています。
アプサラダンスはカンボジアの伝統的舞踊で、このショーを鑑賞するのは、アンコール観光における夜の定番アクティビティの一つになっています。
アプサラダンスを披露するレストランの中でも、会場の規模やロケーション、踊りや料理の質などのトータルバランスが良くてお勧めなのが、この「クーレンレストラン」です。
クーレンレストランは1998年にオープンした老舗のショーレストランで、ビュッフェ形式の料理の品数は80点以上と非常に多く評判も上々です。味に関しては所詮はビュッフェなので格段に美味しいと言う訳ではありませんが、合格点のクオリティは満たしていると思います。どちらにしても、アプサラダンスのショーレストランの料理の質はどこも似たりよったりなので、アプサラダンスを見るなら料理に拘るよりも、会場の規模や踊りの質などで選んだ方が良いです。
予約は「公式HP(英語)」からWEBで可能ですが、観光前日か当日にホテルを通して予約してもらっても問題ないと思います。
■ブュッフェ:18時30分〜20時30分
■ショー:19時30分〜20時30分
【料金(食事とショー鑑賞)】12ドル
郊外遺跡観光コースA
定番コースに続いてご紹介する「郊外遺跡観光コースA」では、郊外の遺跡の中でも特に人気の「ベン・メリア」や「プノン・クーレン」「バンテアイ・スレイ」を観光して行きます。そして夜は伝統的なカンボジア料理とナイトマーケットを満喫します。
◼️午前(1)ベン・メリア ⇒ (2)プノン・クーレン ⇒ ランチ
◼️午後(3)バンテアイ・スレイ ⇒ ホテルで休憩
◼️夜(4)チャンレイ ツリー レストラン(カンボジア料理)でディナー ⇒ (5)ナイトマーケット
以下より、本コース「郊外遺跡観光コースA」で巡る観光スポットの見どころや営業時間をご紹介していきます。
ベン・メリア

「花束の池」を意味する「ベン・メリア」はアンコール・ワットから東に50kmの場所にあるジャングルに埋もれた巨大遺跡です。三重の回廊や堂塔の配置がアンコールワットに似ている事や、建設もアンコール・ワットより前である事から、アンコール・ワットの練習台として建設された遺跡だと言われています。
現在は自然の侵食によって崩壊が進み、歩ける範囲も限られていますが、タ・プローム同様にカジュマルの大木が遺跡に絡みつき、緑のコケが遺跡を覆う景観はまるでジャングルの秘境の様です。
観光用のルートはやや足場が不安定ながら、まるで秘境の中を探検している様な気分で観光する事ができます。周囲には遺跡の瓦礫が散乱していますが、それが逆に秘境の雰囲気を高めています。また、あくまでも噂の域は超えませんが、あの天空の城ラピュタのモデルになったとも言われており、日本人にも非常に人気の高い遺跡として知られています。シェムリアップから1時間かけてでも来る価値は十分にあります。
午前6時~17時
プノン・クーレン

プノン・クーレンはアンコール・ワットから東に約50km(車で1時間半ほど)の場所にある川沿いの遺跡です。802年にアンコール王朝の建国の王である「ジャヤヴァルマン2世」がジャワ王国から独立果たした聖なる山として人々の信仰を集めている場所です。
プノン・クーレンの遺跡はアマゾンの様な密林の中に点在しています。自然豊かなプノンクーレンのエリア内には川が流れ、川底には「ヴィシュヌ神」や「ブラフマー神」などのレリーフが刻まれています。特に乾季に入りたての時期は水量も多く水が透き通っているためレリーフが一層美しく見えます。逆に雨季の真っ只中の時期だと水が濁ってしまうので、はっきりとレリーフが見えない場合があります。
また、この土地の砂岩から造ったプリア・アントンと言われる寝釈迦仏像も敷地内の寺院に安置されており、川底のレリーフや遺跡と共に見学するのが王道ルートになっています。敷地内にはわずかながら屋台や飲食店も営業しており、現地の人などは水着姿で滝に打たれたり泳いだりして楽しんでいます。
ただし、この周辺は治安も悪く、観光ルートから外れた場所には地雷も埋まっているので、観光時は必ずガイドをつけるか、ガイド付きのツアーに参加して見学する様にしてください。
午前6時~正午(料金所・チケットチェックポイントの閉門時間)
バンテアイ・スレイ


シェムリアップから約32キロほど離れた場所にあるバンテアイ・スレイは967年にヒンズー教の寺院として建設されました。建設がスタートしたのはラジェンドラ・ヴァルマン二世の時代でしたが、完成したのは彼の死後、息子のジャヤバルマン五世の時代になってからです。
この四方形の寺院の周囲はわずか400m程と、アンコール遺跡の中では非常に小規模です。しかし、美しい彫刻が良好な状態で保存され、建築品質のレベルも非常に高く、歴史的に見ても非常に価値の高い遺跡であると評価されています。
特に中央祠堂に刻まれたデヴァターは「東洋のモナ・リザ」と称され、このデヴァターの美しさに魅力された作家のアンドレ・マルローが像を盗もうとして逮捕された話は有名です。
バンテアイ・スレイは女の砦を意味するだけあって、全体的にどことなく丸みを帯びた柔らかな印象を受けます。また、建築材料には赤い砂岩とラテライト(赤土)が使用されており、全体的に赤びた色をしているのも特徴の1つです。
午前6時~17時
チャンレイ ツリー レストランでディナー

カンボジアのディナーやランチの店探しで迷ったらこの「チャンレイ ツリー レストラン」が一押しです。「チャンレイ ツリー レストラン」は、クメール料理にフランス料理のニュアンスを取り入れたオリジナル料理を提供するレストランです。店内はカンボジアらしさを残しながらも、非常にお洒落で高級感があります。
一見、店内の高級さから敷居が高そうにも思えますが、料金設定は意外なほどにリーズナブルです。そして何より肝心の料理が何を食べても絶品です。普通に飲んで食べても一人当たりの予算は10ドル〜20ドルほどで収まると思います。肉料理、カレー、パスタ、前菜、スープ、生春巻きなど、メニューの種類も豊富です。
ロケーション的にも「ナイトマーケット」の近くなので、ディナーの後に「ナイトマーケット」でショッピングという楽しみ方も可能です。
午前11時00分~14時30分、18時~22時30分
ナイトマーケット

ナイトマーケットは夕方18時ごろから開かれる観光客の土産物市場で、整った通り沿いには100件ほどの店が軒を連ねています。基本的には土産物店を中心に、雑貨や衣料品、カフェ、レストラン、マッサージ店、ドクターフィッシュの店なども営業しています。
扱っている品物は基本的にはオールドマーケットと大差はないので、既にオールドマーケットで買い物をした方は無理に行く必要はないと思います。ただし、夜の24時までやっているので、体力が余っている方にとっては絶好のナイトスポットだと思います。買い物をせずとも歩くだけで結構楽しめると思います。
18時~24時
郊外遺跡観光コースB
郊外遺跡観光コースBでは、世界遺産通や遺跡通の方以外はあまり訪れないアンコール東側の「ロリュオス遺跡群」と「コーケー遺跡」を訪れ、更にカンボジアで間違いなくNO1の絶景スポットで世界遺産の「プレアヴィヒア寺院」も訪問します。
◼️午前(1)〜(3)ロリュオス遺跡群(バコン、、ロレイ、プリア・コー) ⇒ (4)コーケー遺跡
◼️午後(5)世界遺産 プレアヴィヒア寺院 ⇒ ホテル
◼️夜(6)ザ スクエア24(カンボジア料理)でディナー
以下より、本コース「郊外遺跡観光コースB」で巡る観光スポットの見どころや営業時間をご紹介していきます。
バコン(ロリュオス遺跡群)

ロリュオス遺跡群の中でも最も大きく見ごたえのあるのがこの「バコン」で、東西に約900m、南北に700mの規模を誇ります。建設は881年、インドラバルマン1世によってシヴァ神に捧げる寺院として建てられました。ただし、遺跡の上部に関しては12世紀に入って増築されたものです。
この寺院は短い期間ながらかつての王都であった「ハリハラーヤ」の中心に位置していました。また、伽藍周囲に環濠を巡らした最初のピラミッド型の寺院としても有名です。
バコンはアンコール・ワットのひな型になったとも言われており、8基のレンガ造りの祠堂は、シヴァ神の8つの姿を現しています。
中央の階段を登って行くと、見晴らしの良い頂上から遮るものなしに周囲の景観を望む事ができます。
午前7時30分~17時30分
ロレイ(ロリュオス遺跡群)

ロレイは、983年にヤショヴァルマン1世が祖先を供養するために、巨大貯水池インドラタターカの人口の小島に建てた寺院です。かつての貯水池は地面に穴を掘るのではなく平地を塀で囲み、その塀の中に水を貯水していました。現在、貯水池は枯れており水はありません。
ロレイはロリュオス遺跡群の中でも美しいレリーフが残る寺院として知られ、このレリーフを見るためだけにこの場所を訪れる価値があると言われています。
ロレイは入口階段にあるライオン像が寺院を守り、レンガ造りの4基の祠堂は不規則に配置されています。美しいレリーフはこの祠堂の入口付近に刻まれています。
午前7時30分~17時30分
プリア・コー(ロリュオス遺跡群)

879年にインドラヴァルマン1世により建立された「プリア・コー」は、アンコール王朝最古の遺跡だと言われています。シヴァ神に捧げられたこの寺院の城壁の外周は東西に500m、南北に400mほどの大きさがあり、かつて寺院の背後にはラヴァルマン1世の王宮が存在していたと言われています。
一辺30mほどの基壇の上にはレンガで造られた6基の祠堂が前後に3基づつ並んでいます。そしてその祠堂の正面にはシヴァ神の乗り物と言われる「聖牛ナンディン」が置かれています。「プリア・コー」は聖なる牛を意味するため、寺院名はこの聖牛に由来すると言われています。
午前7時30分~17時30分
コーケー遺跡群

コーケー遺跡群は、アンコール・ワットの北東約120km、車で約2時間30分ほどの場所にあるプラサットトムという寺院を中心とした遺跡群です。長い間放置されていたため劣化は進み、かつては観光する事すらままならない状態でした。しかし、インフラが整備され、地雷撤去なども進んだため、近年では観光が可能となりました。
エリア内には大小約30以上の塔や祠堂が残っており、遺跡としての見応えは十分です。特にコーケー遺跡群を代表するプラサット・トムのエリア内にある高さ35mの7段型ピラミッド「プラン」は、コーケーのチケットやガイドブックにも必ず写真が掲載されるほど有名です。現在は手すりも整備され、ピラミッド型の遺跡の上からはパノラマビューの素晴らしい景観を望む事ができます。
コーケー遺跡は、かつて、時の権力者「ジャヤバルマン4世」によって王都と定められ、一時期はアンコール王朝の中心地でした。その後を継いだ息子の「ハルシャヴァルマン2世」もこの場所を王都と定めましたが、次の王「ラージェンドラヴァルマン王」が王都を再びアンコールに戻したため、コーケーがアンコール王朝の中心であったのは、928年から944年頃までの非常に短い期間でした。以降、コーケー遺跡群は人々の記憶から完全に忘れさられ、長い間放置される事を余儀無くされました。そういった経緯もあり、この遺跡の多くは今も謎に包まれています。それ故、このコーケー遺跡群は別名「幻の遺跡」と呼ばれています。
午前7時30分~17時30分
世界遺産 プレア・ヴィヒア
クメール語で「神聖な寺院」を意味する「プレア・ヴィヒア」は、シェムリアップから北東に170km、車で3時間程の場所にある世界遺産の遺跡です。
丁度タイとの国境付近に面し、以前は紛争の影響で立ち入る事は危険とされていましたが、現在では問題なく観光する事ができます。
プレア・ヴィヒアは他の多くのアンコール遺跡と同様に「シヴァ神」に捧げられたヒンドゥー教の寺院です。しかし、この寺院が他と一線を画すのが、雄大なカンボジア平原を見下ろす高さ547mの崖の上にある事です。この崖の上から望むカンボジア一帯の景観は正に絶景の一言につきます
1970年代から1993年頃まで続いたカンボジア内戦で多くの貴重な遺跡が被害を受ける中、この「プレア・ヴィヒア」は僻地にあったために破壊を免れ、現在も良質な保存状態が保たれています。遺跡に掘られたレリーフのクオリティも非常に高く、カンボジアの中でも非常に希少価値の高い遺跡となっています。2008年には世界遺産に登録されました。
午前7時30分~16時30分
ザ スクエア24でディナー

シェムリアップの隠れ家的レストランと言えばこの「スクエア24」です。ロケーションはオールドマーケットから450mほど、シェムリアップ川の東側に数百m程と、ほぼ街の中心部にありながら、店内はまるでシェムリアップの郊外にある様なのどかな雰囲気が漂っています。
外観はまるでカンボジア郊外の別荘の様で、塀に囲まれたレストランの門から入場すると緑豊かなテラスが広がっています。
店内の座席は、いわゆるオープンテラススタイルとなっており、落ち着いた自然の雰囲気の中で、優雅に食事を楽しむ事ができます。
肝心の料理は「クメール料理」をアレンジした創作料理となっていて、日本人にも非常に食べやすくファンも多い様です。
料金的には、ローカルなレストランよりはお高めになりますが、サラダで7.50ドル〜、メインの肉料理などは11ドル〜、カレーであれば9ドルぐらいから注文可能です。ディナーなら飲んで食べて、一人2,500円〜3,000円ぐらいが目安です。
午前11時30分~14時00分、18時~21時00分
スパとショピングコース
カンボジア観光の最終日にお勧めのコースです。お土産や雑貨が購入できるショップやマーケットを中心に周遊して行きます。更に日本人にも人気の「Lemongrass Garden Spa(レモングラスガーデンスパ)」でスパを堪能して、トンレサップ湖のサンセット鑑賞で締めくくります。
どちらかと言えば、女性の方にオススメのモデルプランです。
◼️早朝(1)アンコールバルーン(気球)で朝日観賞 ⇒ ホテルに戻って朝食
◼️午前(2)アンコールクッキーでショッピング ⇒ (3)T Galleria(T-ギャラリア)でショッピング ⇒ (4)アンコール・マーケットでお土産探し ⇒ ランチ
◼️午後(5)オールド・マーケットでショッピング ⇒ (6)Lemongrass Garden Spaでマッサージ ⇒ (7)トンレサップ湖にて夕焼け観賞
◼️夜(8)マリスレストラン(カンボジア料理)でディナー
アンコールバルーン

アンコールバルーンでは、高さ800mに上がった気球の上からアンコール遺跡群を見渡す事ができます。ただし、気球は遊覧飛行ではなく、地面とワイヤーでしっかりと固定された状態で周囲の景色を楽しむと言う感じになります。
そのため、アンコール・ワットは遠方に小さく見えるだけの感じになるので、通常の気球遊覧を期待して参加するとがっかりすると思います。
乗船時間は10分ほど、料金はサンライズとサンセットの時間帯が15ドル、それ以外の時間は7ドルになります。値段としてはそこまで高くはないと思いますので、普段は見る事のできない角度からアンコール遺跡群を鑑賞したい方は是非トライして見てください。
午前5時~19時
アンコールクッキー(Angkor Cookies)

カンボジアの人気お土産店と言えばこの「アンコールクッキー」です。日本人の方がオーナーをしているだけあって、お菓子の一つ一つが丁寧にビニールに梱包されており、会社などで配るお菓子をお探しの方には持ってこいの商品が揃っています。
料金に関しては、やや高めの設定ですが、商品の中身の一つ一つが梱包されている点を踏まえると納得の価格かと思います。カンボジアのお菓子土産で、中身の一つ一つが梱包されている商品は非常に少ないです。
他にもコスメや雑貨、飲料品など、センスの良いお土産品が揃っています。
午前9時30分~19時
T Galleria(T-ギャラリア)

アンコールクッキーと同じ通り沿い、南に700mほどの場所にあるのがこの免税店「T Galleria(T-ギャラリア)」です。T Galleriaは、シェムリアップ内にある免税店で、空港で販売されているお土産のほとんどをこの場所で購入する事ができます。店内はデパートや小型モールと言った感じの内観です。
T-ギャラリアは1階と2階に売り場があり、1階では高級ブランドの衣料品や時計などを中心に、2階ではアルコールやたばこ、菓子、雑貨など、各種お土産がずらりと並んでいます。もちろんアンコールクッキーもこの店で購入する事ができます。
購入時にはパスポートの提示と、帰りの便名を伝える必要がありますので、パスポートのご用意と搭乗便のメモなどは忘れない様にしてください。
午前9時~22時00分
アンコール・マーケット(Angkor Market)

アンコールマーケットは、シェムリアップ内にある2階建ての大型のスーパーマーケットです。日用品からインスタント商品、ドライフルーツ、スパイスなど、現地のローカル食品から土産物まで種類豊富な品々が店内に並んでいます。
アンコール・マーケットでお勧めの商品と言えばやはり「地ビール」です。日本のビールの何分の一の料金で、「アンコール・ビール」やカンボジア産のビールを購入する事ができます。持ち帰るのは大変かもしれませんが、6缶ケースの「アンコールビール」はお土産としては大変喜ばれると思います。
注意点としましては、「アンコール・マーケット」はシェムリアップ内に2件あります。今回お勧めしている方は、シェムリアップの中心部から見て西方の国道6号線沿いにある大型の店舗で、2018年にオープンしました。
一方、もう1店舗のオールドマーケットはラッキーマーケットの近くにある店舗で、通常のコンビニ程度の品揃えの小さなスーパーになります。トゥクトゥクの運転手によってに「アンコールマーケット」に行きたいと伝えると、こちらの小さい店舗に案内される場合があるのでグーグールマップでしっかりと位置を見せて確認さるか、「メモワール シェムリアップ ホテル」の近くの大型スーパーなどと伝えた方が良いと思います。
午前7時30分~22時00分
オールド・マーケット

T-シャツやキーホルダー、絵、アクセサリー、雑貨などの安価なバラマキ土産探しならこのオールマーケットがぴったりです。その他にも地元の人向けの生鮮食品なども販売されています。オールドマーケットの商品は基本的に高めに設定されているので交渉が基本です。
周辺にはスパや商品市場、レストラン・カフェなどもたくさんあるので、ランチのタイミングがてらに立ち寄ると観光効率が良いかもしれません。オールドマーケットはカンボジアのローカルな雰囲気満載の場所なので、ただ歩いているだけでも楽しめると思います。
午前7時00分~18時00分(土産物屋などは20時頃まで営業)
Lemongrass Garden Spaでスパとマッサージ

クメール式のマッサージを低価格(10ドルぐらい〜)で受ける事ができるスパ。ロケーション的にもオールドマーケットから徒歩5分ほどの場所に位置しているので、ショッピング後の休憩がてらに立ち寄るのがお勧めです。
施術師の方もしっかりとトレーニングされていて、全体的に非常にスキルも高くお勧めです。店内も清潔感があって、施術後はドリンクのサービスなどもあり、接客も丁寧です。
午前11時~23時00分
トンレサップ湖にて夕焼け観賞
シェムリアップから南に車で南に20km(1時間)ほどの場所に位置する東南アジア最大級の湖「トンレサップ湖」は、プノン・バケンやプレ・ループに並ぶ絶好の夕焼けスポットとして知られています。湖の面積は2500平方kmと、おおよそ琵琶湖の4倍の広さを誇り、水深は乾季だと1mほど、雨季には水深9mにまで達します。
湖の水は生活用水でもあるため、決して綺麗とは言えませんが、夕焼け時はそれも気にならないほどに美しい景観を望む事ができます。
また、トンレサップ湖は周辺住民の食料調達や漁業を行う上では欠かせない貴重な場所でもあります。水上には学校、商店などを作って集落を形成しており、水上マーケットなども開かれています。水上マーケットでは湖で取れた魚やワニなど、日本では信じられない様な物まで販売されています。
そのため、トンレサップ湖のクルーズに参加すれば、普段見る事のできない地元の人の生活空間を垣間見る事ができます。観光客の中には夕焼けよりも、こう言ったカンボジアのリアルな一面を見たくてトンレサップ湖を訪れる人も多いです。
■チョンクニア
午前7時~18時
■コンポン・プルック
午前5時〜18時
マリスレストラン(MARIS RESTAURANT)でディナー
プノンペンにも支店を持つ人気レストランで家庭的な味をコンセプトにしています。天井の高い店内はお洒落で高級な雰囲気が漂っており、特別な雰囲気の中でカンボジアの伝統的な家庭料理を味わう事ができます。
料金は、サラダ各種が5ドルぐらいから注文可能で、肉料理だと9ドル〜25ドルぐらいまで幅があり、カレーなら9ドルぐらいから注文可能です。
カンボジアという国の物価を考えると若干だけ高めの料金設定ですが、トリップアドバイザーなどではかなり高い評価を得ています。店内は日本の高級フランス料理店と同等ぐらいの高級感があるので、カンボジアで非日常空間の中でお洒落なディナーをしたい時はこのマリスレストランがお勧めです。
ロケーション的にも良好で、本記事で紹介している「チャンレイ ツリー レストラン」の隣に位置しています。ナイトマーケットなどのショッピングスポットも近くアクセスは良好です。朝6時から営業しているのもポイントが高いです。
午前6時~10時30分、午前11時~17時00分、18時~22時30分
小回りコースと大回りコース
本記事では、当サイトオリジナルのモデルコースを紹介しておりますが、念のため「小回りコース」と、もう一つの定番コースである「大回りコース」の基本情報やルートについても解説しておきます。現地発着のオプショナルツアーをはじめ、アンコールワット観光はこの「小回りコース」か「大回りコース」で観光するのが最もポピュラーとされています。
小回りコース(Small Course)
小回りコース、通称「Small Course(スモールコース)」と呼ばれるこのツアーは、アンコール遺跡を観光する最も王道のコースと言えます。この小回りコースのルートで可能すれば、アンコール三大遺跡「アンコール・ワット」「アンコール・トム」「タ・プローム」は全て網羅できるほか、夕日の絶景スポットである「プノン・バケン」にも足を運ぶ事ができます。
所要日数の項でも触れましたが、観光日数が限られる方は、どにかくこの「小回りコース」のルートで観光すれば1日でアンコール・ワット周辺の遺跡を網羅する事ができます。
【小回りコースの基本情報】料金相場 | 【トゥクトゥク利用時】
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所要時間 | 6〜7時間 |
小回りコースの観光ルートと訪問遺跡は以下のグーグルマップをご確認ください。❶から❼の順で遺跡を巡って行きます。
上記のスポットのうち赤丸の❶〜❼までは、小回りコースでほぼ確実に立ち寄る遺跡になります。一方、黒丸の❶〜❸は小さな遺跡なので、運転手やツアーに寄りますが、立ち寄らない場合がほとんどです。
大回りコース(Grand Course)
大回りコース、通称「Grand Course(グランドコース)」と呼ばれるこのツアーは、どちらかと言えば、カンボジア王国や遺跡の歴史、建築様式などに深い関心のある方向けのコースです。
大回りコースでは、アンコール三大遺跡は訪れず、小回りコースのやや北東側にある遺跡を中心に観光します。
大回りコースで回る遺跡は、小回りコースでも見た様な遺跡ばかりなので、このコースで遺跡を巡るなら「ロリュオス遺跡群」や「ベン・メリア」「バンデイ・アイスレイ」などの観光に時間を割いた方が遥かに有意義だと思います。
【大回りコースの基本情報】料金相場 | 【トゥクトゥク利用時】
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所要時間 | 4〜5時間 |
大回りコースの観光ルートと訪問遺跡は以下のグーグルマップをご確認ください。❶から❻の順で遺跡を巡って行きます。
大回りのコースは小回りコースに比べると、立ち寄る遺跡が運転手やツアーによってまちまちです。もし確実に行きたい遺跡がある場合は、明確に予約時及び運転手に意思表示を行っておく必要があります。大回りコースの場合は最後に夕日の鑑賞スポットである「プレ・ループ」を訪れる様に回ると美しいサンセットを見る事ができます。
アンコール遺跡群の入場チケットについて
アンコールワットと周辺遺跡の入場は「アンコール・パス」と呼ばれるフリーパスチケットの購入が必要となります。「アンコール・パス」はシェムリアップ内に一箇所だけある「チケットオフィス」で購入が可能です。
チケットの購入方法や料金に関しては別記事の「アンコールワットと周辺遺跡 チケット購入方法から料金まで徹底解説」にて詳しく解説しております。
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