アンコールワットへの行き方から遺跡観光の流れまで徹底解説

(2019年2月1日 公開) (2019-02-07 最終更新) アンコールワットの景観
シェムリアップ 地元の女の子

カンボジアの世界遺産である「アンコールワット」は、近年日本人旅行者にも非常に人気が高い観光スポットとして知られています。

残念ながら、アンコールワットがあるカンボジアの「シェムリアップ」行きの日本からの直行便はありません。そのため、ベトナムやバンコクなどで最低でも1回の乗り継ぎが必要となります。

本記事では、これから「アンコールワット」へ行こうとお考えの方に向けて、日本からアンコールワットへの行き方はもちろん、空港到着からホテルまでの行き方、ホテルからアンコールワットを観光するまでの流れを詳しく解説致します。

アンコールワットの基本情報

アンコールワットの景観
名称アンコール・ワット
建築様式クメール建築(アンコール・ワット様式)
建築年1113年〜1143年
面積200ヘクタール(東西1500メートル、南北1300メートル)
所在国カンボジア
所在地(最寄り空港)シェムリアップ(シェムリアップ国際空港)
入場料大人:1日券37USドル、3日券62USドル、7日券72USドル、 12歳未満は入場無料
営業時間午前5時~17時30分
公式HP(英語)http://angkor.com.kh
その他世界遺産(文化遺産として1992年に登録)

カンボジア入国時に必要なもの

アンコールワットがあるカンボジアに入国するためには必ず「パスポート」「ビザ」「入国カード」の3点が必要になります。

① パスポート

パスポート

パスポートは言わずもがな誰もが準備されると思いますが、有効期限の日数にはくれぐれもご注意ください。カンボジアに入国して滞在するためには、カンボジア入国予定日から6か月以上の有効期限が残っているパスポートが必要となります。

② VISA(ビザ)

カンボジアのビザ

カンボジア入国には、滞在日数や目的に関係なく必ず「ビザ」の取得が必要となります。ビザはカンボジア到着時に空港で取得する事もできますが、複数のフライトが重なった時は混雑するのをはじめ、申請時にトラブルあった時の対応などが大変です。

以上を踏まえると、旅行前に日本で事前にビザを取得するのがお勧めです。日本でビザを取得する方法は大きく2つあります。一つはお近くのカンボジア大使館で直接申請する方法、もう一つはWEB経由でオンラインで申請する方法です。個人的には申し込んでから、早ければ数十分後にビザを取得できる「WEB経由のオンライン申請」がお勧めです。

VISAの申請の料金は、申請方法やVISAの種類によって料金が異なりますが、通常の旅行者の方が取得するであろう「観光査証 (T visa)」のシングルの申請料金は以下になります。

申請方法料金
WEBオンラインで申請30$ + 6$(システム手数料) = 36$
日本国内のカンボジア大使館・領事館で申請3,900円〜4,900円※申請料金は、申請を行う大使館や領事館によって料金が異なります。カンボジア大使館(東京 赤坂)で直接申請する場合は「3,900円」になります。また、郵送の場合は別途郵送料が必要です。
カンボジア到着時に空港で申請30$

カンボジアのビザの種類や取得方法に関する詳細は別記事の「カンボジア ビザとe-visa 申請・取得方法、料金、記入例まで徹底解説」にて詳しく解説しております。

③ 入国カードと税関申告書

入出国カードと税関申告書

入国審査時にはビザとパスポートの他に「入国カード」が必要です。入国カードの書類は、シェムリアップ空港行き(カンボジア空港行き)の飛行機内で「出国カード」と一枚綴りで配布されます。また、入出国カードの配布と同時に「税関申告書」も配布されます。税関申告書は入国審査後の「税関」で提出が必要となります。各書類の記入方法に関しては、本記事後半の「機内で必要書類を記入」にて詳しく解説しております。

アンコールワットのロケーションと観光までの流れ

アンコール・ワットの参道

冒頭でも触れましたが、「アンコールワット」があるのはカンボジアの「シェムリアップ」という都市になります。以下の地図は日本の成田空港と、カンボジアの「シェムリアップ国際空港」の位置関係を示したものです。

参考までに、日本からのフライトの所要時間の最短は、9時間20分です。しかし、この場合だと乗り継ぎ時間が1時間とちょっとしかない旅程になります。経由地での乗り継ぎ時間に余裕を持って、2時間〜5時間ぐらいあるフライトを利用した場合の所要は10時間〜14時間ぐらいが目安です。航空券を探す際にトータル所要時間が、10時間〜14時間ぐらいで、10万円以下のチケットなら割安、10万円台前半なら平均的、13万円を超えて来るとやや高めになります。もちろん、運賃は航空会社のランクによっても変わってきます。

日本からアンコールワット観光までの流れ

日本からシェムリアップ空港に到着して、実際にアンコールワットを観光するまでの大まかな流れは以下になります。

1

成田・羽田空港

シェムリアップ国際空港行きの便は成田国際空港と羽田国際空港、または関西国際空港などから発着しています。

飛行機で9時間20分~14時間(乗継ぎ1回)

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シェムリアップ国際空港

シェムリアップ空港から、アンコールワットまでは5km、ホテルなどがあるシェムリアップ市内までは9kmほど離れています。空港から直接アンコールワットに行く方は稀だと思いますので、まずはシェムリアップ市内のホテルに移動します。

車やトゥクトゥクで20分ほど

3

シェムリアップ市内の滞在ホテル

アンコールワットの営業時間は17時30分までになるので、午後到着の方は翌日の朝から観光スタート、午前に到着された方は荷物を置いたらすぐに観光スタートです。

車やトゥクトゥクで15分〜20分ほど

4

チケットセンターで入場チケット購入

アンコールワットのチケット「アンコール・パス」が購入できるのは、アンコールワットとは別の場所にある「チケットセンター」のみになります。そのため、アンコールワットの観光前に必ず立ち寄る必要があります。

車やトゥクトゥクで15分〜20分ほど

4

アンコールワット到着・観光スタート

以上が日本からアンコールワット到達までの流れになります。チケットセンターなどちょっとハードルが高そうだと感じた方もいるかもしれませんが、次項以降より順を追って詳しく説明致します。

日本からシェムリアップ国際空港へのフライトについて

シェムリアップ空港の景観

以下は日本からシェムリアップに行く際に利用可能な主な航空会社8社の経由空港と発着空港を表にしたものです。

航空会社発着空港経由空港
ベトナム航空成田、関空、名古屋、福岡ハノイ、ホーチミン
タイ国際航空成田、羽田、関西、名古屋、福岡バンコク
全日空(ANA)成田、羽田、関西、名古屋、福岡プノンペン、バンコク、ハノイ
日本航空(JAL)成田、羽田、関西、名古屋、福岡バンコク、ハノイ、ホーチミン
キャセパシフィック航空成田、羽田、関西香港
マレーシア航空成田、関西クアラルンプール
シンガポール航空成田、羽田、関西、名古屋、福岡シンガポール
香港エクスプレス成田、羽田、関西、名古屋、福岡香港

どの航空会社に乗るべきかは、実際にフライトを検索してみて、運賃や出発時間などを確認の上でご自身のニーズに合った航空会社のフライトを選べば良いと思います。

参考までに私がアンコールワットに行く際は、「ベトナム航空」か「タイ国際航空」を良く利用します。この2社は運賃も比較的リーズナブルな上、サービスや機内食も悪くないので重宝しています。

もちろん、ご予算に余裕がある方は、ランクの高い航空会社「シンガポール航空」や「全日空(ANA)」「日本航空(JAL)」などを選んだ方が、快適な空の旅になる事は間違いありません。ベトナム航空とタイ国際航空は比較的運賃がリーズナブルな割にそこそこサービスが良いという意味でお勧めです。この2つの航空会社の概要や特徴は以下を参照ください。

ベトナム航空

航空券の料金や航空会社としての質、運行便などのトータルバランスを踏まえると個人的にはこの「ベトナム航空」が最もお勧めです。乗り継ぎ地点は「ハノイ国際空港」や「タンソンニャット国際空港(ホーチミン)」の何れかになりますが、「ハノイ国際空港」の方が乗り継ぎ時間的に丁度いい便が多いのでお勧めです。

料金的にもANAやJALなどよりも安く、ピークシーズンで無ければ、7万円ぐらいからチケットを見つける事ができます。ANAやカンボジア・アンコール航空とのコードシェア便になる場合もあります。

タイ国際航空

航空会社の位置づけとしては、上で紹介した「ベトナム航空」よりも若干だけ上のランクに位置するのがこの「タイ国際航空」です。このタイ国際航空は運行本数も多く、機内食やサービスのレベルもそこそこ高いため、個人的には好んで利用するお勧めの航空会社の一つです。ただし、「シェムリアップ」行きの便で利用する際は一点だけ注意が必要です。

と言うのも、乗り継ぎ地の「スワンナプーム国際空港(バンコク)」から「シェムリアップ空港」に移動する際は、必ず別の航空会社である「バンコク・エアウェイズ」か「タイ・スマイル航空」の2種類の何れかに乗り継ぐ形なります。これは日本からシェムリアップまでの通しでチケットを購入した際も必ずです。

このうち「タイ・スマイル航空」は、格安航空会社(LCC)の位置づけとなり、非常に遅延が多い事でも知られています。私も2度(往復で乗車4回)ほど「タイ・スマイル航空」を利用しましたが、見事に4回共に遅延しました。そして1度はまさかの乗り継ぎ時間に間に合わずという最悪の自体に遭遇しました。

「タイ・スマイル航空」が必ず遅延する訳ではありませんが、「タイ国際航空」を利用して「シェムリアップ空港」を目指すなら、乗り継ぎ便が「バンコク・エアウェイズ」になっている航空券を選択する方が良いと思います。ただし「タイ・スマイル航空」に乗り継ぐチケットの方が2万円近く安く設定されており10万円以下で購入できる事が多々あります。ちなみに、バンコク・エアウェイズに乗り継ぐチケットだと、10万円台前半ぐらいが相場になると思います。

機内で必要書類を記入

日本から経由地を経て、シェムリアップ行きの便に乗った際に「入出国カード」と「税関申告書」が配布されます。この2つの書類はシェムリアップ空港到着時に、それぞれ、イミグレーションと税関で提出する必要があります。到着してからも記入は可能ですが、機内で記入しておくのがベストです。それぞれのカードの記入方法は以下を参考にしてください。

入出国カードの記入方法

入出国カードは左側「ARRIVAL CARD(入国カード)」と右側「DEPATURE CARD(出国カード)」の2枚綴りになっています。到着時に提出するのは左側の「ARRIVAL CARD」になりますが機内で両方記入してしまいます。

カンボジアの入出国カード
  1. ①「Family name(苗字)」苗字をローマ字で記入します。基本パスポートと同じ表記です。

  2. ②「Given name(名前)」名前をローマ字で記入します。

  3. ③「Date of birth(誕生日)」例えば1944年3月4日なら、04/03/1944 と記載します。

  4. ④「Nationarity(国籍)」国籍が日本なら「JAPAN」と記載します。

  5. ⑤「Passport No.(パスポート番号)」パスポート番号を記載します。

  6. ⑥「Sex(性別)」ご自身の性別にレ点でチェックを入れます。

カンボジアの入出国カード 記入例
  1. ⑦「Flight(フライト番号)」シェムリアップ行きの便のフライト番号を記載します。

  2. ⑦-b「Flight(フライト番号)」シェムリアップ発の便のフライト番号を記載します。

  3. ⑦-c「Final destination(最終目的地)」⑦-bで記載したシェムリアップ便の行先(経由地)を記載します。

  4. ⑧「From(出発地)」カンボジア入国前に滞在していた都市名を記入。「TOKYO」「BANGKOK」など、私はいつも「TOKYO」ではなく経由地を記載しています。

  5. ⑨「Visa No.(ビザ番号)」取得済みのビザの番号を記載。未取得の方は取得後に記載。

  6. ⑩「Place of issue(ビザの発給地)」ビザをどこで取得したか記載。東京なら「TOKYO」。

  7. ⑪「Purpose of visit(入国の目的)」観光なら「Sightseeing」、仕事なら「Business」と記載。

  8. ⑫「Length of stay(滞在日数)」カンボジアの滞在日数を記載。3日間なら「3days」。

カンボジアの入出国カード 記入例
  1. ⑬「Address of Cambodia(カンボジアでの住所)」滞在ホテルの名前をローマ字で表記。ホテルが決まってなくても宿泊予定のホテル名を必ず記載。

  2. ⑭「Signature(署名)」パスポートと同じ形式で署名をします。

  3. ⑮「Date(入国日)」シェムリアップ空港に入国する日を記載します。

  4. ⑮-b「Date(出国日)」シェムリアップ空港から出国する日を記載します。

税関申告書

カンボジアの税関申告書 記入例
  1. ①「Family name(苗字)」苗字をローマ字で記入します。基本パスポートと同じ表記です。

  2. ②「Given name(名前)」名前をローマ字で記入します。

  3. ③「Sex(性)」ご自身の性別にレ点でチェックを入れます。

  4. ④「Date of birth(誕生日)」例えば1944年3月4日なら、04/03/1944 と記載します。

  5. ⑤「Passport No.(パスポート番号)」パスポート番号を記載します。

  6. ⑥「Nationarity(国籍)」国籍が日本なら「JAPAN」と記載します。

  7. ⑦「Occupation(職業)」会社員なら「OFFICE WORKER」、専業主婦なら「HOUSEWIFE」、学生なら「STUDENT」、無職なら「NONE」

  8. ⑧「Flight.(フライト番号)」WE590などのフライト番号を記載。

  9. ⑨「From/To(出発地 / 到着地)」日本から経由地がバンコクでシェムリアップに行くなら「Bankok / Siemreap」。

  10. ⑩「Purpose of visa(ビザの種類)」観光目的のビザを取得している場合は一番左側の「tourism」に、商用であれば真ん中の「Business」に、それ以外の場合は一番右側の「Other」にレ点でチェクを入れてください。

  11. ⑪「Address in Cambodia(ホテル名)」ホテルの住所を書く蘭ですが、基本ホテル名で大丈夫です。決まってなくても滞在しようと思っているホテル名を必ず記入してください。

  12. ⑫「Goods to declear(申告の有無)」税関で申告するものがあれば左側に、無ければ右側にレ点でチェックを入れます。ほとんどの方が無いと思うので右側にチェックを入れます。

  13. ⑬「10,000USドル以上所持の有無」1万ドル以上の現金を所持している場合は左側に、所持していなければ右側にレ点でチェックを入れます。ほとんどの方が無いと思うので右側にチェックを入れます。

  14. ⑭「Signature(署名)」パスポートと同じ形式で署名をします。

  15. 裏面は、申告する物がある場合のみ記入します。⑮品名、⑯数量、⑰価格。

空港到着から入国までの流れ

シェムリアップ国際空港

シェムリアップ空港到着後、空港の建物(写真上)に入ったら以下の手順で入国してください。

1

ビザの取得

日本でビザを取得して来なかった方は、空港に入って少し進んだ右手側にビザの申告・取得カウンター(visa on arrival という標識が指すカウンター)があるので、そこでビザの申し込みと取得を行います。日本でビザを取得済みの方は立ち寄る必要はありませんので、イミグレーションに並んでください。

2

入国審査

空港に入って少し進んだ左手側にあるイミグレーションカウンター(immigration)で入国手続きを行います。「passport control」や「immigration」という標識が指しているカウンターが「イミグレーション」です。我々は「Foreigner(外国人)」と書かれた列に並びます。カンボジア人の方専用の列もあるのでお間違いない様に並んでください。

ここでパスポート、ビザ、入出国カードの提示・提出を行います。入出国カードは、入国カードのみ回収され、出国カードは返却されます。出国カードは、帰国日の出国審査で必要となるので大切に保管してください。

必要書類を提示・提出後、初めてカンボジアに入国する方は、顔写真の撮影と両手10本の指紋採取が行われます。入国審査官の指示に従って、右手から親指以外の4本、親指、次に左手の親指以外の4本、親指の順で指紋採取の機械に指を乗せていきます。

入国が2回目以降の場合は、片手の指紋採取だけだったり、出国時にのみ採取されたりとややばらつきがありますが、基本は入国審査官の指示に従えば大丈夫です。

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荷物の受け取り

イミグレーションを抜けてすぐの場所にバゲージクレームがあるので、預け手荷物がある方はここで荷物を受け取ります。

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税関

バゲージクレームを抜けると税関があります。税関で申告する荷物がある方は、ここで申告を行います。特に無ければ、申告なしのカウンターで「税関申告カード」を提出するだけでOKです。税関を抜け、その先の扉から空港の外に出ることができます。外に出てすぐの場所に、車やトゥクトゥクなどの運転手が待機しています。各種送迎を手配している場合はここがミートポイント(待ち合わせ場所)になります。

空港からシェムリアップ市内のホテル移動について

シェムリアップ周辺マップ

まずは上の「シェムリアップ周辺マップ」で空港とシェムリアップ中心地、アンコールワットと遺跡群の位置関係をご確認ください。距離的には、シェムリアップ空港からアンコールワットまでは5kmほど、シェムリアップ市内までは9kmほど離れています。いきなり遺跡を目指す方はいないと思いますので、まずはシェムリアップ中心地の滞在ホテルに移動します。空港からシェムリアップ市内までの所要時間は約20分ほどで、移動方法は主に以下の4種類があります。運賃は乗り物や時間帯によって異なってきます。

【空港から市内への移動手段】

  • ◼️ミニバン(MINI VAN)5人以上のグループの方で荷物の多い方はミニバンタイプの送迎車の利用がお勧めです。

  • ◼️タクシー(CAR)

    4人ぐらいまでのグループならこのタクシーの利用がお勧めです。
  • ◼️トゥクトゥク(REMOKE)トゥクトゥクはバイクに4人乗りの座席を取り付けた乗り物です。屋根もついているので涼しくて非常に快適です。旅行バックは足元に置く必要があるので、2人以下のグループの方にお勧めです。4人以上なら2台で行けば問題ないです。

  • ◼️バイタクシー(MOTOR)500ccのバイクの後部座席に乗る方法です。荷物などがある場合の利用は難しいと思います。安全の面から利用はあまりお勧めしません。

【各移動手段の運賃】

下記の料金は空港からシェムリアップ市内への料金になります。

乗り物料金(6:30~23:00)料金(23:00~6:30)
ミニバン(MINI VAN)15ドル(40,000リエル)20ドル(60,000リエル)
タクシー(CAR)10ドル(60,000リエル)15ドル(60,000リエル)
トゥクトゥク(REMOKE)9ドル(36,000リエル)14ドル(56,000リエル)
バイタクシー(MOTOR)9ドル(36,000リエル)14ドル(56,000リエル)

各種、移動手段の手配は、バゲージクレーム(荷物受け取り場)の先(税関の手前)にある「Tourist Transport」で行う事ができます。運賃はドル及び、カンボジアリエルで支払う事が可能です。

「Tourist Transport」の隣には両替所もあるので、そこで両替を行う事ができます。カンボジアは現地通貨であるカンボジアリエルよりも、ドルの方が流通しているので、日本から両替えして行くと便利です。カンボジアリエルは紙幣枚数が多くなるので非常に使いにくいと思います。

空港から市内への移動手段は事前手配がお勧め

シェムリアップ空港から市内までの移動手段は現地の空港で当日に手配するよりも、日本で事前に手配しておくのがお勧めです。

シェムリアップ市内には、行きの空港送迎を無料で行っているホテルが非常に多いです。シェムリアップ市内のホテル選びの際はこの点を踏まえてホテルを選ぶと、行きは安心のホテル送迎で空港から市内のホテルまで移動する事ができます。

空港の無料送迎があるお勧めホテルや、シェムリアップでホテルを選ぶ際のポイントなどは、別記事の「カンボジア シェムリアップ おすすめホテルと宿の選び方」で詳しく紹介しておりますので、良ければご参照ください。

チケットの購入と移動手段の手配

ホテル到着後、その日の午後に観光をスタートする場合でも、翌日の朝に観光をスタートする場合でも、遺跡の唯一の入場チケットである「アンコール・パス」の購入及び、遺跡を巡るための「移動手段」の手配が必要となります。

アンコール・パスについて

アンコール・パス

アンコールワットと周辺遺跡への入場は「アンコール・パス(Angkor Pass)」の購入が必要です。アンコール・パスは、アンコール・エンタープライズ(Angkor Enterprise)という機関が一律で販売・管理しており、シェムリアップに一箇所だけあるチケットオフィスでのみ購入が可能です。チケットは有効日数によって料金が異なり、以下の3種類からご自身の用途に合わせて購入する事ができます。

  • ◼️1日券37$(ドル) 購入日のみ有効な1日フリーパスチケット。

  • ◼️3日券62$(ドル)購入日から10日以内で任意の3日間で使用可能なフリーパスチケット。

  • ◼️7日券72$(ドル)購入日から1ヶ月の中で任意の7日以内で使用可能なフリーパスチケット。

アンコール・パスが購入できる「チケットセンター」と「シェムリアップ中心地」の位置関係は以下の地図を参照ください。丁度、シェムリアップからアンコールワットに向かう途中にあります。

アンコールワットと周辺遺跡群の地図

トゥクトゥクや車などを手配すると、かなりの確率で運転手が最初に「チケットは持っているか」と聞いてくるので「持ってない」と伝えれば、最初にチケットセンターに立ち寄ってくれます。

と言うのも、シェムリアップからアンコール遺跡群に向かう途中には必ず「チケット検査場(上地図参照)」があります。もし、チケットを持っていない場合、この検査場より先に進む事ができません。万が一通過できても遺跡を見学する事ができませんし、チケットなしで遺跡を見学すると罰金が課せられます。

現地の運転手にとっても「チケットセンター」で「アンコール・パス」を購入してから、アンコール遺跡に向かうのは定番の流れです。運転手がチケットについて尋ねてくるか心配な方は、最初にご自身から「I have no ticket(チケットを持っていない)」や「I would like to go to ticket center first(最初にチケットセンターに行きたい)」などと言えば立ち寄ってくれます。

チケットセンター

▲チケットセンターの外観

アンコール・パスの購入の流れやチケットセンターの詳細などは別記事の「アンコールワット 入場料金・チケットの買い方・オンライン予約まで徹底解説」にて詳しく解説しております。

遺跡巡りの移動手段について

トゥクトゥク

チケットオフィスへの移動及び、各遺跡を巡るための移動手段は大きく以下の4つの方法があります。

  • ◼️トゥクトゥクチケットオフィスに立ち寄って、アンコール・パスが有効な遺跡間の移動だけなら12ドル〜15ドルぐらいで手配が可能です。ただし、大回りコースと呼ばれる少し大回りのコース利用時の相場は15ドル〜18ドルほどになります。

  • ◼️カーチャーター(運転手付き)チケットオフィスに立ち寄って、アンコール・パスが有効な遺跡間の移動だけならドライバー付きで、35ドル〜ぐらいからで手配が可能です。基本はドライバーを除いて4人まで乗車が可能です。5人以上で乗車する場合は、車種によって料金が変わってきます。参考までは私が6人乗りのバンを運転手付きで1日貸し切った時は60ドルほどでした。

  • ◼️レンタサイクルレンタル料金は1日単位で1ドル~3ドルほどで、別途デポジットが20ドルぐらい必要な場合があります。どちらかと言えば、欧州の方々に人気の移動方法で、日本人でレンタサイクルをしている方は少ないです。また、遺跡周辺には駐輪場がないため、有料で土産物屋などで預かってもらうなど、ちょっと不安要素が多い移動方法です。チケットオフィスや各遺跡間、ホテルの往復移動距離などを踏まえると裕に30km以上はあるのであまりお勧めはしません。ただし、電動の自転車なら悪くないと思います。

  • ◼️バイタクシー2人~3人乗りのバイクで、チケットオフィスに立ち寄って、アンコール・パスが有効な遺跡間の移動だけなら10ドル前後が料金の目安です。こちらもトゥクトゥク同様に大回りのコース利用時は15ドル前後が相場になります。レンタサイクルの次にリーズナブルな移動手段です。

【お勧めの移動手段】

4つの移動手段の中では、屋根がついていて乗車中に両手が自由になる「トゥクトゥク」か「カーチャーター」が断然お勧めです。特に「トゥクトゥク」は涼しい風を切りながら遠い異国の空気を肌で感じる事ができます。乾季の時期などは湿気がほとんどないので、トゥクトゥクで疾走するのは本当に快適で気持ちが良いです。ただし、シェムリアップと遺跡付近は砂ぼこりが結構すごいので、マスクを準備したり、ハードコンタクトレンズの方は眼鏡やゴーグルをするなどした方が良いかもしれません。

【移動手段の手配と利用方法】

トゥクトゥクやカーチャーターなど移動手段の各種手配は滞在ホテルやゲストハウスの受付で行うのが最も安全な方法です。多少相場よりも料金が高くなる場合がありますが、無駄な値段交渉もしないで済みますし、何かあった時にホテルにクレームや相談ができます。余程英語力や交渉能力に自信がある方以外はこの手配方法がお勧めです。

レンタサイクルに関してはサービスを提供してないホテルも多いので、その場合は電動自転車のレンタルを行っている「Green e-bike」などを始めとする街中のレンタサイクルショップを利用する形になります。

観光の移動手段を決めたら、行きたい遺跡、ルートなどをホテルのフロントに伝えて、各種乗り物の手配を行ってもらいます。ホテルを通して手配すれば、ぼったくりなどはないと思いますが、念のためどのくらいの料金がかかるかは事前にしっかりと確認する様にしてください。大抵の場合は「小回りコース」「大回りコース」「遠方の遺跡移動」「市内とホテルの単純往復」などでおおよその料金が設定されていると思います(ホテルによって異なります)。

各遺跡の観光中は、運転手はガイドはではありませんので入口付近で待機しています。アンコールワットやアンコールトムなど、観光に数時間を要する巨大な遺跡観光時は、何時ぐらいに戻ってくるか聞かれる場合があるので、予め観光に要する所要時間は想定しておいた方がスムーズです。料金はその日の観光終了後、ホテルに到着した際に支払います。

また、ホテルの帰り際に「アンコールクッキー」や「スーパーマーケット」に立ち寄りたい場合などは、その旨を伝えれば臨機応変に対応してくれます。チップは必須ではありませんが、ある程度、柔軟に対応してくれた場合は1ドルぐらいでも渡すと非常に喜んでくれます。

アンコール・ワット遺跡の回り方と定番観光コース

アンコールワットの景観

トゥクトゥクなどの移動手段を手配して、アンコール・パスを購入したら、後はチケット検査場を通過して「アンコール・ワット」をはじめとするアンコール遺跡群の観光をスタートして行くだけです。チケット検査場ではアンコール・パスの提示を求められるので、車上から提示すればOKです。簡易的なチェックなので楽勝です。

チケット検査場の検察係

▲チケット検査場でアンコール・パスをチェックする係員

アンコール遺跡巡りは、「小回りコース」と呼ばれる超王道コースで観光するのが定番です。

また、「小回りコース」より外側のエリアにある遺跡を観光する「大回りコース」というコースもあります。こちらはどちらかと言えば少し王道を外した遺跡を巡るコースになりますので、滞在3日目や4日目のコースとしてお勧めです。

アンコール遺跡群の回り方や各遺跡の見どころについては、別記事の「アンコール・ワットと遺跡群の回り方 所要日数や見るべき遺跡も徹底解説」にて詳しく解説しております。

小回りコース(Small Course)

小回りコース、通称「Small Course(スモールコース)」と呼ばれるこのツアーは、アンコール遺跡を観光する最も王道のコースと言えます。この小回りコースのルートで可能すれば、アンコール三大遺跡「アンコール・ワット」「アンコール・トム」「タ・プローム」は全て網羅できるほか、夕日の絶景スポットである「プノン・バケン」にも足を運ぶ事ができます。

所要日数の項でも触れましたが、観光日数が限られる方は、どにかくこの「小回りコース」のルートで観光すれば1日でアンコール・ワット周辺の遺跡を網羅する事ができます。

【小回りコースの基本情報】
料金相場【トゥクトゥク利用時】
  • ・12〜15ドル
【カーチャーター時】
  • ・30ドル〜(4人乗り)
所要時間6〜7時間
【小回りコースの観光ルート】

小回りコースの観光ルートと訪問遺跡は以下のグーグルマップをご確認ください。❶から❼の順で遺跡を巡って行きます。

アンコール・ワット、、 プノン・バケン アンコール・トム タ・ケウ タ・プローム バンテアイ・クデイ タ・ケウ
トマノン チャウ・サイ・テヴォーダ プラサット・クラヴァン

上記のスポットのうち赤丸のまでは、小回りコースでほぼ確実に立ち寄る遺跡になります。一方、黒丸の❶〜❸は小さな遺跡なので、運転手やツアーに寄りますが、立ち寄らない場合がほとんどです。

大回りコース(Grand Course)

大回りコース、通称「Grand Course(グランドコース)」と呼ばれるこのツアーは、どちらかと言えば、カンボジア王国や遺跡の歴史、建築様式などに深い関心のある方向けのコースです。

大回りコースでは、アンコール三大遺跡は訪れず、小回りコースのやや北東側にある遺跡を中心に観光します。

大回りコースで回る遺跡は、小回りコースでも見た様な遺跡ばかりなので、このコースで遺跡を巡るなら「ロリュオス遺跡群」や「ベン・メリア」「バンデイ・アイスレイ」などの観光に時間を割いた方が遥かに有意義だと思います。

【大回りコースの基本情報】
料金相場【トゥクトゥク利用時】
  • ・15〜20ドル
【カーチャーター時】
  • ・45ドル〜(4人乗り)
所要時間4〜5時間
【大回りコースの観光ルート】

大回りコースの観光ルートと訪問遺跡は以下のグーグルマップをご確認ください。❶から❻の順で遺跡を巡って行きます。

プリヤ・カン ニャックポアン タ・ソム 東バライ 東メボン プレ・ループ

大回りのコースは小回りコースに比べると、立ち寄る遺跡が運転手やツアーによってまちまちです。もし確実に行きたい遺跡がある場合は、明確に予約時及び運転手に意思表示を行っておく必要があります。大回りコースの場合は最後に夕日の鑑賞スポットである「プレ・ループ」を訪れる様に回ると美しいサンセットを見る事ができます。

アンコール・ワットと周辺遺跡の営業時間

チケットオフィスの電光掲示板

アンコールワット周辺の遺跡の営業時間は、7:30〜17:30が基本ですが、アンコールワットやプノン・バケンなどのサンライズやサンセットスポットに限り、早朝から日没まで営業しています。

各遺跡の営業時間は以下を参照ください。

アンコールワット、スラ・スラン

午前5時~17時30分

プノン・バケン、プレ・ループ

午前5時~19時00分

上記以外の遺跡・寺院

午前7時30分~17時30分


アンコール・ワット観光のベストシーズン

アンコールワットは、乾季となる11月~5月頃までが観光のベストシーズンです。特に11月~1月頃は湿気もほとんどなくカラッとしています。そのため、例え気温が30度を超えていても非常に涼しく、トゥクトゥクで風を切りながら移動して観光するのは本当に気持ちいいです。

是非、カンボジアのベストシーズンの年末や、ギリギリ乾季のゴールデンウィークなどに旅行を計画してみてください。また、例え雨季でも、基本はスコールの様な雨が中心で、日本のように1日中雨が降り続くことは稀です。そう言った意味でも常夏のカンボジアは基本的に1年中観光が可能な場所と言えます。