ウェストミンスター寺院 チケットの買い方から入場料金まで徹底解説【イギリス ロンドン】

ロンドン

本記事では、イギリスで最も神聖な場所の一つ「ウェストミンスター寺院」のチケット購入方法を中心に、入場料金や営業時間などの基本情報から、見どころまで徹底解説致します。

ロンドンには「ウェストミンスター宮殿」もありますが、本記事で紹介するのは「ウェストミンスター寺院」の方で、こちらの方が圧倒的に見応えがあります。

ウェストミンスター寺院とは

ウエストミンスター寺院のファサード

「ウェストミンスター寺院」は、イギリス国内で最も神聖かつ重要な場所で、1066年から40人の君主がこの場所で戴冠式を行い、多くの王室結婚式もこの場所で行われてきました。

歴代君主や偉人の墓標ともなっており、現在まで17人の君主が埋葬されているほか、2018年に亡くなった「スティーブン・ホーキング」の遺灰もこの場所に埋葬されています。

寺院内は装飾が美しい「レディチャペル」や「聖歌隊席」をはじめ、公式アプリでは、大小含めて全23カ所の見学ポイントが案内されています。全ての見学ポイントとじっくりと見学する場合は「1時間30分〜2時間」の見学時間が必要となります。

営業時間などの基本情報を表にまとめましたのでご覧ください。

営業時間
  • 午前9時〜17時30分(月〜土)

最終入場は「15時30分」となります。

休館日毎週日曜日
入場料金

29.0 £(一般大人)

5歳以下は入場無料

最寄駅とアクセス
  • 地下鉄「ウェストミンスター駅(Westminster)」から徒歩4分
見どころ
  • 無名戦士の墓
  • 聖歌隊席
  • 主祭壇とコスマティ舗装路
  • レディチャペルなど
その他 ロンドンパスの利用可能

「料金」「営業時間」「所要時間」「見どころ」などの情報は、この本記事内の中盤から後半でそれぞれ詳しく解説しております。

次項からは本記事の主題である「チケット購入方法」について解説します。

ウェストミンスター寺院のチケット購入方法を紹介

「ウェストミンスター寺院」のチケットは、公式サイトはもちろん、日本語ページがあるチケット手配サイトからも購入可能です。以下に4通りの購入方法をご紹介します。

  1. 公式サイトで予約する(英語) 料金:29.0ポンド

    ウェストミンスター寺院 公式サイトのチケット予約ページ

    ウェストミンスター寺院の入場チケットは、表示言語は英語となり、JCBのクレジットカードも使用できませんが「公式サイト」の「チケット予約ページ」から、入場日時を指定の上で事前購入(予約)が可能です。予約はおおよそ3ヶ月先の末日まで可能で、予約後のキャンセルはできません。事前にチケット予約しておく事で、当日は予約者専用の入口から指定時間にほとんど並ばずに入場できます。予約しないで訪問するとタイミングによっては30分以上並ぶ場合があります。チケット購入時は請求先として英語での住所入力が必要となります。

  2. Tiqetsから予約する(日本語)料金:29.0ポンド

    Tiqets ウェストミンスター寺院のチケット予約ページ

    チケット手配サイト「Tiqetsのウェストミンスター寺院: 入場券ページ」を利用すれば、「公式サイト」で購入した場合と同様に「優先入場口」から指定日時に入場できるチケットを定価(手数料なし)で予約(購入)できます。24時間前であればキャンセル可能なオプションがあり、万一の際は公式サイトよりも安心です。何よりページ言語が日本語なので、公式サイト予約で必須の英語の住所入力などもなく、数ステップで予約を完了できます。JCBのクレジットカードが利用できる点もありがたいです。

  3. ロンドンパスを購入する(日本語)料金:114ポンド〜

    ロンドンパスの公式ページ

    1枚で、ロンドン市内の人気スポット「ウェストミンスター寺院」「タワーブリッジ」「ロンドン塔」などに全て入場できる共通チケット「ロンドンパス」を購入しても「ウェストミンスター寺院」に入場する事ができます。アクティブにロンドン市内の観光スポットを見学する方は、各スポット毎のチケットを購入するよりも「ロンドンパス」を1枚購入した方が料金的にお得になる場合が多いです。ただし、ロンドンパスを「ウェストミンスター寺院」で利用する場合は、当日券購入者の行列に並んで窓口で「入場チケット」を受け取る必要があります。公式サイトや「Tiqets」で予約すれば混雑を確実に回避できますが、ロンドンパスで入場する場合だと、タイミングによって30分以上並ぶ場合がありますのでご注意ください。「ロンドンパス」の購入は「ロンドンパスの公式HP」より日本語で可能です。

  4. チケットオフィスで購入する(英語)料金:29.0ポンド

    ウェストミンスター寺院のチケット販売窓口

    現地のチケット販売窓口で、当日券を購入して「ウェストミンスター寺院」に入場する事も可能です。ただし、当日券購入者はチケット予約者入場の合間に数名づつ館内の窓口に案内される形となるため、ロンドンパスを利用する場合と同様に待ち時間が発生します。可能であれば「公式サイト」か「Tiqets」で事前にチケット予約して訪問する事をおすすめします。どうしても当日券を購入して訪問される方は、朝一番か最終入場の1時間30分ぐらい前を狙って訪問すれば、タイミングによってはスムーズに入場できます。

「ウェストミンスター寺院」は、ロンドン観光の中でもハイライトと言える場所なので、混雑必須です。公式や「Tiqets」で事前予約の上で訪問する事をお勧めします。事前予約さえしておけば「予約者の専用レーン」からほぼ並ばずに入場可能です。

チケットは日本語ページから手数料なしで予約できる「TIqets」経由がお勧めですが、「公式サイト(英語ページ)」の利用が安心という方は「公式サイトでのチケット購入方法」の項を参考にしてください。予約方法を詳細に解説しております。

ウェストミンスター寺院の入場料金

「ウエストミンスター寺院」の入場チケットは一種類のみなので、購入するチケット種によって見学範囲が変わる事はありません。ただし、「大人」「子供」「シニア」などによって料金は異なりますので、年齢に応じたチケットを購入ください。

ウェストミンスター寺院の入場料金
Adult
一般大人

29.00£(ポンド)

Child 6-17 Years
(子供 - 6歳〜17歳)

13.00£(ポンド)

1 Adult + 1 Child 6-17 years
大人1名+子供1名

29.00£(ポンド)

Senior 65+r
(65歳以上)

26.00£(ポンド)

Student
(学生)

26.00£(ポンド)

チケット料金には、現地で受け取る「マルチメディアガイド(日本語)」のレンタル料金も含まれています。

また、子連れの方は、家族構成に応じてセットチケット「1 Adult + 1 Child 6-17 years」を組み合わせるとお得な料金でチケット購入が可能です。例えば、大人1名と子供2名なら、セットチケット1枚と子供チケット1枚を購入すれば、大人1枚と子供2枚のチケットを購入するよりも「13ユーロ」お得です。

前項でも触れましたが「ウェストミンスター寺院」のチケットは「公式サイト」だけでなく、日本語のチケット手配サイト「Tiqets」からも手数料なしで購入する事ができます。

ウェストミンスター寺院 一般大人の入場チケット

公式サイト

29.0 £
(約5,712円)

Tiqets

29.0 £
(約5,712円)

ウェストミンスター寺院 公式サイトでのチケット購入方法

ウェストミンスター寺院の公式HP

本項では「ウェストミンスター寺院の公式ページ」からチケット購入(予約)する方法を解説します。チケット購入は3ヶ月先の末日まで可能です。

まずは「ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ」にアクセスします。ページが開いたら画面を下方にスクロールします。

サイトにアクセス後、ページ中頃あたりにある「Choose」ボタンをタップします。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ

予約日(訪問日)」の選択カレンダーが表示されるので、予約したい日付を直接タップして選択します。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ - 予約日の選択カレンダー

白丸の日付が選択可能で、予約月末までの日付が選択可能です。毎月日曜日はクローズとなります。

選択した日に応じて営業時間が表示されます。「Choose your visit time」 ボタンをタップします。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ - 選択した日に応じて営業時間が表示。

空き状況に応じて「予約時間(訪問時間)」の候補が表示されるので選択します。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ - 予約時間の選択項目

記載されている時間の範囲(30分間)が寺院への入場可能時間となります。予約時間の下の数字「259 tickets left」などは、その時間帯の残り予約可能枠数を示しています。

「予約時間」を選択すると確認画面が表示され「チケットはEメールで送信します。返金はできません。」と言った内容が記載されています。問題なければ「Accept」ボタンをタップします。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ - 予約日時やチケットの受け取り方法、返金に関する確認画面が表示されます。

続いて予約(購入)する「チケット枚数」を年齢などに応じて選択します。

ウェストミンスター寺院の公式チケット予約ページ - チケット枚数の選択項目

子連れの方は「」を購入した方がお得です。子供2名の場合も「1 Adult + 1 Child 6-17 years」を1枚、「Child 6-17 Years」を1名の様に上手く組み合わせてください。一応以下に各チケット枚数項目の概要を記載致します。

チケット枚数 選択項目の概要

  • 「Adult(大人)」29ポンド18歳〜64歳の方はこちらから枚数を選択。

  • 「1 Adult + 1 Child 6-17 years(大人1名 + 子供1名)」29ポンド大人(18-64才)1名と子供(6-17才)1名の家族の場合はこちらから枚数選択するとお得です。大人2名+子供2名の場合は、ここの枚数を「2」にすれば4人分のチケット購入ができます。

  • 「Child 6-17 Years(子供)」13ポンド子供(6-17才)の方はこちらから選択。基本は前の大人と子供のセットチケットを利用した方がお得ですが、大人よりも子供の人数が多い場合「例:大人2名 + 子供3名など」は、こちらからも枚数選択が必要です。

  • 「Senior 65+(シニア65才以上)」26ポンド65歳以上の方はこちらから枚数を選択。ただし、子連れの方はセットチケット「1 Adult + 1 Child 6-17 years」を購入した方が料金的に安くなります。

  • 「Student(学生)」26ポンド18才以上の学生は、こちらから枚数を選択。17才以下の方は子供やセットチケットを利用した方がお得です。

チケット枚数を選択したら、ページ下部付近の「Add to basket」ボタンをタップします。

ページ下部付近の「Add to basket」ボタンをタップ

途中にあるチェックボックスは寄付を募る任意選択の項目です。寄付しない場合はチェックを入れないでください。

少し下方付近に「Continue」ボタンが表示されるので、続けてタップします。

少し下方付近に「Continue」ボタンが表示されるので、続けてタップ

ページが切り替わり 有料オプションの選択項目「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」への入場を追加するかを選択します。

有料オプションの選択項目「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」への入場を追加するかを選択

追加しない場合は下部の「Continue」ボタンをタップ。追加する場合は「予約時間」と年齢に応じて「予約枚数」を選択し「Add to basket」ボタン、「Continue」ボタンの順でタップします。寺院への入場時間を「14:00-14:30」より遅い時間で設定した方は、このオプションは選択できません。

ギャラリー見学は追加すべき?

追加料金で見学できる「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」ですが、結論を言えば、無理に見学する必要はないと思います。

展示品は歴史的に見れば大変貴重な品々ばかりですが、目を見張るほど美しい宝飾品などはほとんどなく、「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」という名前の割に、展示内容は地味です。また、ギャラリー内は一切の写真撮影が禁止されているので、見学しても特に心に残るものは無いかなと思います。

「Continue」ボタンをタップすると、更に別の有料オプションを複数オファーするページに移動しますが、ほとんどが余計なオプションです。

オプションが必要ない方は、ページを下方にスクロール。

必要ない方は、ページを下方にスクロールし、「Continue」ボタンをタップします。

「Continue」ボタンをタップ

今度は「ガイドブック」の購入を進めてきますが、必要無ければページを下方にスクロールします。

「ガイドブック」の購入を進めてきますが、必要無ければページを下方にスクロール

「Continue」ボタンが見えたら、タップの上で次のページに進みます。

ページを下方にある「Continue」ボタンをタップします。

次のページでも「有料購入オプション」を進めてくる場合がありますが、同じ要領で都度「Continue」ボタンをタップして次のページに進んでください。結構しつこいです。

「Your Details」と言うタイトルページに移動したら「予約者情報」を入力していきます。

予約者情報の入力項目1 - 敬称、名前

「optional」と記載がある項目以外は必須項目です。一番上の「Select title」の項目から埋めていきます。

  • ①「Select title(敬称)」男性は「Mr」、女性は「Ms」を選択すればOKです。「Ms」は既婚と未婚のどちらでも利用できます。

  • ②「First Name(名前)」下の名前を半角ローマ字で入力。

  • ③「Last Name(苗字)」苗字を半角ローマ字で入力。

予約者情報の入力項目2 - 住所関連

  • ④「Select country(在住国)」日本にお住いの方は「Japan」を選択。

  • ⑤「Address line 1(住所 - 町名以下)」町名以下の住所を入力。「歌舞伎町 4-99-5」なら「4-99-5, Kabuki-cho」 の様に入力すれば大丈夫です。あくまでも領収用なので、必要なければある程度省略しても特に問題ありません。

  • ⑥「City / Town(市町村区)」市町村区を入力します。「新宿区」なら「Shinjuku-ku」です。都道府県に該当する項目がないので、気になる方は「Shinjuku-ku, Tokyo-to」の様に入力してもOKです。

  • ⑦「Postcode(郵便番号)」郵便番号を数字のみで入力します。

予約者情報の入力項目3 - メールアドレス、電話番号、規約の同意項目

  • ⑧「Email address(メールアドレス)」メールアドレスを入力します。このアドレスに「Eチケット」と予約完了メールが届きます。

  • ⑨「Confirm email address(メールアドレス - 確認用)」⑧と同じメールアドレスを入力します。

  • ⑩「I agree to the terms and conditions(規約への同意)」チェックを入れて規約に同意します。チケット予約時は必須です。

①〜⑩までの項目入力及び選択が完了したら、ページ最下部付近の「Pay now」ボタンをタップしてお支払い情報入力ページに移動します。

「Pay now」ボタンをタップしてお支払い情報入力ページに移動

「Please wait」と表示されるので、しばらく待機します。戻るボタンや余計な操作を行わずに待機です。

「Please wait」と表示されるので、しばらく待機

「クレジットカード会社」の選択ページが表示されたら、決済に使用するカードブランドを選択します。

決済に使用するカードブランドを選択

「VISA」の場合は、後ろに余計な記載がない「VISA」を選択します。

続いて「カード情報」を入力します。

クレジットカード情報を入力

上から「① カード名義」「② カード番号」「③ カード期限(月/年)」「④ セキュリティコード(カード裏面の3桁数字)」の順で入力してください。最後に確認ボタン「Confirm card details」をタップします。

予約内容の最終確認ページに移動するので、内容を確認しながら、ページを下方にスクロールします。

予約内容の最終確認ページに移動するので、内容を確認しながら、ページを下方にスクロール

「+」ボタンをタップすると、各項目に予約内容や支払い内容が確認できます。

予約(購入する)内容に問題が無ければ、ページ最下部付近のボタン「Pay 34.00 GBP NOW」をタップします。34.00の部分は皆さんのお支払い金額に応じて変動します。

ページ最下部付近のボタン「Pay 34.00 GBP NOW」をタップ

お支払い処理が開始され「Please wait」と表示されます。戻るボタンや余計な操作を行わずに待機してください。

お支払い処理が開始され「Please wait」の表示画面

決済処理が正常に完了すると「Confirmation」という見出しページに移動します。

予約完了ページ

このページが表示された時点で、予約は完了です。ページ上部の大きな数字が「予約番号」になるので、念のためこのページを画面キャプチャーして保存しておく事をお勧めします。

「Eチケット」となるPDFは、予約完了と同時にメールアドレス宛に「Westminster Abbey Online Ticketing Confirmatin …」という件名で送信されてきます。

ウェストミンスター寺院 公式HP予約時の予約完了メール

ご利用のメーラーによって表示形式は若干変わりますが、メールに添付されている「PDFファイル」をタップしてダウンロードします。

ウェストミンスター寺院 予約完了メールに添付されているPDFファイルをタップしてダウンロード

こちらが「ウェストミンスター寺院」の「Eチケット(予約書)」になります。

ウェストミンスター寺院のEチケット

「ウェストミンスター寺院」の見学当日は、この「Eチケット」をスマートフォンの画面上で提示しても、プリントアウトした用紙で提示しても利用できます。両方準備しておけば、スマートフォンが充電切れや故障した際の備えになります。

「チケット予約者」の当日の流れに関しては「チケット予約者の入場から見学開始までの流れ」の項で詳しく解説しております。

また参考までに「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」の見学オプションをつけた方は、PDFの2枚目が「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」の「Eチケット」となっております。

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」のEチケット

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」に入場する際は、こちらのチケットも必要になりますので、プリントアウトして持参する方などは必ずPDFの2ページ目のプリントアウトもお忘れなく。

「ギャラリー」の入口と入場の流れに関しては「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリーの入口と見学方法」の項で詳しく解説しております。

ウェストミンスター寺院 観光の基本情報

ウェストミンスター寺院の「営業時間」「ロケーション・行き方」などの基本情報は以下のとおりです。

営業時間

「ウエストミンスター寺院」は毎週日曜日が休館日です。それ以外の曜日は以下の時間帯でオープンしています。

  • 午前9時〜17時30分(月〜土)

最終入場は「15時30分」となります。

営業時間と休館日は、稀に変更になる場合があります。最新情報は公式HPの「Entry times and opening hours」で、カレンダーから訪問びを選択して確認可能です。

ロケーションと行き方

「ウェストミンスター寺院」はロンドン中心部の「ウエストミンスター地区」に位置しています。

最寄駅は地下鉄3線「サークル線」「ディストリクト線」「ジュビリー線」が走る【ウェストミンスター駅(Westminster)】となります。「ウェストミンスター駅」から「ウェストミンスター寺院」までは徒歩4分ほどです。

近場の観光スポットに「ウエストミンスター宮殿」「ビックベン」「ロンドン・アイ」「バッキンガム宮殿」などがあるので、同日に観光すると効率が良いです。駅や各観光スポットからのアクセス情報は以下の通りです。

  • 地下鉄「ウェストミンスター駅(Westminster)」から徒歩4分
  • 「ウエストミンスター宮殿」から徒歩3分
  • 「ビッグベン」から徒歩5分
  • 「ロンドン・アイ」から徒歩13分
  • 「バッキンガム宮殿」から徒歩15分

見学所要時間の目安

寺院内には大きく23カ所の見学ポイントが設けられていますので、一通り網羅する場合の所要時間は1時間30分ぐらいが目安です。どんなに時間がない場合も、最低60分程度の見学時間を確保の上で訪問する事をお勧めします。

また「有料オプション」で見学できる「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」にも入場する場合は、プラスで所要30分、トータルで2時間程度の見学時間は必要となります。

注意点として、上記の所要時間に、入場までの待ち時間は含まれておりません。当日券を購入する場合やロンドンパスを利用する場合などは、更にプラスで「20分〜45分」の所要時間が必要です。

チケット予約者の入場から見学開始までの流れ

「ウェストミンスター寺院」の見学当日、まずは建物の西側から敷地内に入場します。

ウェストミンスター寺院の西側ファサード

入口は「ウェストミンスター寺院」の「西側ファサード」に向かって、やや左手側にあります。

ウェストミンスター寺院 西側の入口

「チケット予約者」も「当日券購入者」も全員ここから入場します。この時点では敷地内に入るだけなので、チケット確認はありません。この入口前で人だかりが出来ている事がありますが、入場方法が分かってない方々なので気にせず、寺院の敷地内に入ってください。

そのまま敷地内を真っ直ぐ奥に歩いていきます。

ウェストミンスター寺院の敷地内を真っ直ぐ奥に進む

30メートルほど進むと「セキュリティチェック」があります。

ウェストミンスター寺院 入口に行く途中でセキュリティチェックを受ける

セキュリティチェックの列が分かれていますが、空いている方に並んで検査を受けてください。簡単な荷物検査のみです。

「セキュリティチェック」を抜けたら、更に奥に進みます。

ウェストミンスター寺院 入口に行く途中でセキュリティチェック抜けたら奥に進む

10mほど進むと、右手側に建物内部への入口があるので入場します。

ウェストミンスター寺院 建物内部への入口

最初に通過する手前側が公式サイトやTiqetsで「事前にチケット予約した方専用の入口」です。この入場の際にスタッフにチケット提示を求められるので、このタイミングで提示してください。一方、「当日券購入者」と「ロンドンパス利用者」の方は奥側の入口から入場します。口コミを見ると、当日券購入者は40分近く待つ場合もあるようです。

朝イチや予約時間前の訪問時は時間まで待機

事前にチケット予約の上で入場日時を指定した方は、基本的にほとんど並ぶ事はありません。

ウェストミンスター寺院 建物内部への入口

ただし、朝イチや予約した時間より早く到着し過ぎた場合は、手前のエリアで待機します。当日券購入者の列には並ばない様にご注意ください。

チケット予約者の方は「予約時間」以降に随時入場していきます。

ウェストミンスター寺院 チケット予約者が入場する様子

チケット予約者の方は「予約時間」前でも待機列がない場合は、ダメ元で予約者用の入口から入場してみてください。早めに通してもらえる場合もあります。

一方、奥の当日券購入の行列は、チケット予約者の合間で少しづつ入場していく形になります。訪問タイミングによっては長蛇の列です。

ウェストミンスター寺院 当日券購入者の行列

「ロンドンパス利用者の方」も同じ列に並んで入場する形になるので、行列を回避したい方は、事前のチケット予約一択です。

「チケット予約者の方」は寺院内に入場後、右手側のカウンターで「Eチケット」または「プリントアウトしたチケット」の何れかを提示して奥に進みます。

ウェストミンスター寺院内のチケット確認カウンターでチケットを提示

後は入口付近にある、カウンターで「マルチメディアガイド(オーディオガイド)」をレンタル(無料)して見学スタートです。

ウェストミンスター寺院内-カウンターで「マルチメディアガイド(オーディオガイド)」をレンタル(無料)して見学スタート

受け取りカウンターは複数の国旗のマークが目印です。

この像を正面にして右手側の細い通路(西側の側廊)から見学していくのが順路になります。

ウェストミンスター寺院内の像

館内マップで見ると、下のピンク線の矢印方向に進むイメージです。

ウェストミンスター寺院内の像

見学順路は絶対ではありませんが、人の流れもあるので順路に沿って見学した方が効率が良いと思います。

ロンドンパスを利用して入場する場合

「ロンドンパス」を利用して「ウェストミンスター寺院」に入場する場合は、基本的に当日券購入者と同じ列に並んで入場する形になります。

まずは、チケット予約者などと同様に寺院西側より敷地内に入ります。

ウェストミンスター寺院の西側ファサード

敷地内を少し進んだ奥の右手側にある「当日券購入者の入場列」に並んで入場します。

ウェストミンスター寺院 建物内部への入口

タイミングによっては行列が凄いので、「ロンドンパス」を利用する場合は朝一番で訪問するのがお勧めです。

入口から建物内に入場したら窓口があります。

ウェストミンスター寺院内のチケット窓口

この窓口でロンドンパスを提示すると「入場チケット」が発券されます。また、当日券購入者の方はこのタイミングでチケットを購入します。

こちらが「ウェストミンスター寺院」の入場チケットです。

ウェストミンスター寺院の入場チケット

後は順路に沿って自由に見学してください。入場後は予約者も非予約者も一切関係ありません。

ウエストミンスター寺院の見どころ

「ウエストミンスター寺院」の公式アプリでは、寺院内に大小含めて全23カ所の見学ポイントが案内されています。本項ではその中でも必見の見どころを8つだけ厳選してご紹介致します。

無名戦士の墓
(Tomb of the Unknown Warrior)

「ウエストミンスター寺院」で最初の見学ポイントとなるのが、身廊西端(出口扉付近)にある「無名戦士の墓」です。

無名戦士の墓(Tomb of the Unknown Warrior)

この墓には、1920年11月11 日にフランスから運ばれた「第一次世界大戦で犠牲となったイギリス兵の遺体」が、戦地であるフランスの土と共に埋葬されています。全ての犠牲者を代表して埋葬された遺体の数は4人、または6人とも言われています。

墓を覆っている黒い大理石の板は、ナミュール近郊の採石場で採れたベルギー産で、表面には勇敢な戦死者たちを讃える碑文が刻まれています。この碑文は司教であり学者でもあった「ハーバート・エドワード・ライル」によって記されたものです。

寺院内で直接上を歩く事ができない墓碑はこの「無名戦士の墓」だけです。

科学者のコーナー
(Scientists’ Corner)

クワイア(聖歌隊席)の入口手前には「科学者のコーナー」と呼ばれる、イギリスを代表する科学者たちの記念碑やお墓が集まるエリアがあります。

無名戦士の墓(Tomb of the Unknown Warrior)

「ウェストミンスター寺院」内の記念碑や墓碑は特定の分野ごとにグループ分けされているのが特徴です。

地球をモチーフにした記念碑は「アイザック・ニュートン」のもので、象の下の碑文には「アイザック・ニュートンの死すべきものはここにある」と刻まれています。

科学者のコーナー「アイザック・ニュートンの記念碑」

数式が刻まれている黒い正方形の墓碑は、2018年になくなった「スティーブン・ホーキング」のもので、中には彼の遺灰が埋葬されています。

科学者のコーナー「スティーブン・ホーキングの墓碑」

「種の起源」の著者である「チャールズ ダーウィンの墓」などもあるので、是非見つけてください。

聖歌隊席(Quire)

寺院の中央回廊(身廊)の奥に「聖歌隊席(クワイア)」と呼ばれるエリアがあります。聖歌隊は1000年以上にも渡り、ここから美しい歌声を届けてきました。

ウェストミンスター寺院の聖歌隊席(Quire)

世界中に生中継されるレベルの王室や国の重要行事なども執り行われ、エリザベス女王2世の国葬、チャールズ3世の戴冠式などもこの場所で行われました。

通路の左右の「聖歌隊席」は、19世紀に現在のものに置き換えられ、白と黒の大理石の床は1667年に造られたものです。

主祭壇とコスマティ舗装路
(High Altar and Cosmati Pavement)

「聖歌隊席」の最奥部には一際目をひく黄金の「主祭壇」と「コスマティ舗装路」があります。

ウェストミンスター寺院の「主祭壇」と「コスマティ舗装路」

この主祭壇は、イギリスの建築家「ジョージ ギルバート スコット」の設計で1867年に建造されました。中央には聖書の物語の一つ「最後の晩餐」が描かれています。

主祭壇の前には「ヘンリー3世」の命令で1268年に敷設された「コスマティ舗装路」があり、30,000 個以上のオニキス、斑岩、ガラスなどの素材が使用されています。

「コスマティ舗装路」

「コスマティ」とは、幾何学的なモザイク模様を得意とした職人一家の名前で、現在は特殊なモザイク柄を総称して「コスマティ」と呼ぶことがあります。古代ローマや初期の中世のモザイク柄とは異なる独特で抽象的な模様をしているのが特徴です。

歴代国王と女王の墓

寺院内の主祭壇より奥(東側)のエリアには、回廊に沿って11世紀〜17世紀の歴代国王と女王のお墓が複数あります。以下、見学順路に沿っていくつかご紹介致します。

エドワード1世の墓

ヘンリー3世の長男として生まれた13世紀国王「エドワード1世」のお墓。

13世紀国王「エドワード1世」のお墓

ヘンリー5世の墓

父「ヘンリー4世」の跡を継いで15世紀前半に国王となった「ヘンリー5世」は、1421年にこの場所に埋葬されました。

ヘンリー5世の墓

治世中はフランス侵攻に力を注ぎ、遠征中にパリ郊外のヴァンセンヌの森で崩御しました。

エリザベス1世の墓

エリザベス1世の壮麗なお墓の下には、彼女だけでなく、前女王の異母姉「メアリー1世」も埋葬されています。

エリザベス1世の墓

エリザベス1世は、多くの男性を魅了しましたが生涯独身でした。治世時代には「ウィリアム・シェイクスピア」などの作家が登場し文学が繁栄しました。

ヘンリー7世夫妻の墓

1503年に自らの墓所として巨額の資金を投じて建造した「レディチャペル」の東端には「ヘンリー7世夫妻の墓」があります。

ヘンリー7世夫妻の墓

上写真で手前側に見えるのが妻の「エリザベス・オブ・ヨーク」の像で、その隣に「ヘンリー7世」の像も横たわっています。この金銅の彫刻は、ルネサンス期に活躍したフィレンツェの彫刻家「ピエトロ・トリジャーノ」によって作られました。

「トリジャーノ」は「ミケランジェロ」と喧嘩した際に彼の鼻を折ってしまい、フィレンツェからイングランドに逃亡してきたと言われています。

寺院内には他にも多くのお墓があり、全部で3千人以上もの偉大なイギリス人が埋葬されています。

レディチャペル
(Lady Chapel)

寺院内の東端に位置し、内部で最も美しい場所と言えるこの「レディチャペル(聖母礼拝堂)」は、聖母マリアに捧げた礼拝堂です。

「レディチャペル」

1503年に「ヘンリー1世」が巨額の資金を投じて建設させたことから、「ヘンリー7世の聖母礼拝堂」と呼ばれる事もあります。

16世紀の歴史家の「ジョン・リーランド」は、この礼拝堂の美しさを称え「世界の驚異」と表現したそうです。

巨大な礼拝堂内には「エリザベス1世」「メアリー 1 世」「スコットランド女王メアリー」など、15人の歴代国王と女王が埋葬されています。

戴冠の椅子
(The Coronation Chair)

1308年の「エドワード2世」の即位以降、必ず戴冠式で使用されているのが、この椅子で、1296年に「エドワード1世」の命で造られました。

ウェストミンスター寺院の戴冠の椅子(The Coronation Chair)

元々は、金箔の地に鳥、葉、動物の模様が装飾されていましたが、現在はその面影を見ることができません。また、かつては座面の下部に、スコットランド王が戴冠時に使ったとされる重量152kgの「運命の石」がはめ込まれていました。「運命の石」は1996年にスコットランドに返却されましたが、戴冠式の時限定で再びこの椅子にはめ込まれるそうです。

「戴冠の椅子」は見学順路に沿った場合、一番最後の見どころになるので、うっかり見逃してしまわない様にご注意ください

クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー
(The Queen's Diamond Jubilee Galleries)

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー(The Queen's Diamond Jubilee Galleries)」は「ウェストミンスター寺院」の最上階に設けられた展示エリアです。

クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー<br>(The Queen's Diamond Jubilee Galleries)

英国千年の歴史を今に伝える宝飾品を約300点ほど展示しています。また、最上階から寺院全体を見渡す事ができる点も、このギャラリーのセールスポイントの一つになっています。

参考までに「クイーンズ・ダイヤモンド」というギャラリー名から、目を見張るばかりの美しい宝飾の展示品を期待される方も多いと思いますが、展示内容は結構地味です。写真撮影も一切禁止されています。

見学するか迷っている方は、公式サイトがアップしている動画「Visit the Queen's Diamond Jubilee Galleries at Westminster Abbey(YOU TUBE動画)」で、おおよそのイメージを確認できますので参考にしてください。

公式サイトの予約手順の中でも触れていますが、「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」の見学には、通常の入場チケットに加えて「5ポンド」の追加料金が必要(別途チケットが必要)となります。

クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリーの入口と見学方法

有料(別途5ポンド)オプションの見学エリアである「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー(The Queen's Diamond Jubilee Galleries)」を見学される方は、寺院内南側の「詩人のコーナー」あたりにある入口から入場する事ができます。

ウェストミンスター寺院内マップ - クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー(The Queen's Diamond Jubilee Galleries)

寺院に入場する際は北側(地図右手側)から入場しましたが、ギャラリーの入口は反対側の南側(地図左手側)にあります。

ギャラリーの入口付近に案内板もあるので、入口は簡単に見つけられると思います。

クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリーの入口

入口付近にスタッフがいるので「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」のチケット(QRコード)を提示して入場します。

公式サイトでオンライン予約した方(ギャラリー見学のオプションをつけた方)は、寺院の入場チケットと同じPDFの2ページ目に「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー入場用のQRコード(画像下)」があるはずです。

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」のEチケット

「ギャラリーの入場チケット」は、現地の当日券購入窓口でも購入できますが、予約入場する方が当日券購入窓口に立ち寄るのは本末転倒になるので、入場するのであれば事前予約がお勧めです。

チケットを提示して入場したら「エレベーター」で最上階の展示エリアまで一気に上がります。

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」行きのエレベーター

エレベーターを降りた奥に展示エリアがありますので、後はお好きなだけ見学ください。

「クイーンズ・ダイヤモンド・ジュビリー・ギャラリー」のフロア

残念ながらギャラリー内は一切の写真撮影が禁止されており、上から寺院内を撮影しても注意されます。

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