【パリ】サン・ジェルマン・デ・プレ教会への行き方・入場料金・見どころなどを解説
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パリサン・ジェルマン・デ・プレ教会は、パリ王「ヒルデベルト1世」によって西暦543年に建設されたパリ最古の修道院が元になっています。教会は9世紀に一度破壊されますが、10世紀~11世紀にかけて再建されました。現在見る事ができる教会の原型はその当時に形づくられたものです。
その後、フランス革命時に、信仰や宗教は制限され、教会は工場や倉庫として利用されました。その時に教会内に保管していた火薬が大爆発を起こした事で、教会の大部分は深刻なダメージを受けます。
しかし、1803年になると信仰の復活と共に、サン・ジェルマン・デ・プレ教会は再び教会として利用される様になりました。そして、1821年より約30年間の大修復が行われ、現在に至っています。
サン・ジェルマン・デ・プレ教会は世紀をまたいで、修復や増改築が繰り替えされて来たため、ロマネスク様式やゴシック様式など、様々な建築様式が混在しているのが特徴です。
現在、サン・ジェルマン・デ・プレ教会は、内部を無料で見学できるほか、コンサートなども行われています。本記事では、このパリ最古の教会の一つである「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」への行き方や営業時間をはじめ、内部の見どころなども写真付きで解説致します。
営業時間・入場料金・休館日
営業時間 | 8.00〜20:00(月曜日は9:00~) |
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休館日 | 1月1日、5月1日、7月14日、8月15日、11月1日、11月11日、12月25日など |
入場料金 | 無料 |
行き方・ロケーション
「サン・シュルピス教会」はパリの6区、ルーブル美術館の南側約800mほどの場所に位置しております。近隣には「サン・シュルピス教会」や、有名なカフェレストラン「レ・ドゥ・マゴ」や「カフェ・ド・フロール」などもあるので、折角なら同時に観光するのがお勧めです。
【地下鉄での行き方】地下鉄ライン4番「サンジェルマン・デ・プレ駅(St-Germain des Pres )」で降りて徒歩1分(30m)、もしくは地下鉄ライン10番「マビヨン駅(Mabillon)」で降りて徒歩2分(150m)ほどです。
【徒歩での行き方】レ・ドゥ・マゴから:徒歩1分(90m)
サン・シュルピス教会から:徒歩5分(400m)
ルーブル美術館から:徒歩11分(800m)
ノートルダム大聖堂から:徒歩15分(1.2km)
オルセー美術館から:徒歩15分(1.2km)
教会の見どころと内部の景観
パリ最古のロマネスク様式の教会の一つである「サン・ジェルマン・デ・プレ教会」は、奥行き65m、幅21m、高さ19mと、ノートルダム大聖堂などと比較すると、かなり小規模な教会です。
その中でも特徴的な部分が教会正面の鐘塔で、ロマネスク様式の面影を強く残しています。正面の塔の上部は19世紀の大改修時に付け加えたものですが、鐘塔そのものはフランスで現存する最古のものだと言われています。
また、教会の塔は元々は3塔ありました(写真下)が、現在は正面の一つのみが残っています。
教会周囲の掘や壁は14世紀の百年戦争の際に防壁として建設されたもので、17世紀に取り壊されるまでは教会の周囲を囲んでいました。そこから推測すると、上の教会のイメージ図は14世紀~17世紀頃の教会を描いたものだと考えられます。
【教会の入口】塔の下部分が教会の入口(写真下)になっています。ロマネスク様式の建築はゴシック建築と比べると立体的な装飾が少なく非常にシンプルなのが特徴です。
教会の内部
サン・ジェルマン・デ・プレ教会の内部は、外観の簡素さからは想像がつき難いですが、天井や壁は青赤緑など様々な色の装飾が施され、フレスコ画も描かれています。
壁面のフレスコ画は画家の「ジャン=イポリット・フランドラン」によって制作され、旧約・新約聖書の数場面が描かれています。
教会の内陣部分(写真下)なども色調は鮮やかですが、窓が小さいため全体的には少々薄暗い感じです。しかしその暗さの中にわずかに入る光が、荘厳で神秘的な雰囲気を醸し出しています。
教会の至る所に金色の装飾が施されています。
教会内には日本でもお馴染の聖フランシスコ・ザビエル象も飾られています。こちらは18世紀のパリの彫刻家「ギヨーム・クストゥー」の作品です。
画像出典・引用:トリップアドバイザー ※画像をクリックするとトリップアドバイザーに移動します。観光の所要時間とまとめ
サン・ジェルマン・デ・プレ教会は非常に小さな教会なので、観光所要時間は15分〜20分もあれば十分です。また、教会自体はパリの他の観光スポットと比べると地味さは否めず、見た目のインパクトも薄く、あまり印象には残らないかもしれません。
しかし、ロマネスク様式の教会としては非常に歴史的価値のある建物で、教会内への入場も無料なので、近隣の「サン・シュルピス教会」や、老舗カフェの「レ・ドゥ・マゴ」、「カフェ・ド・フロール」などと一緒に是非観光コースに組み込んでみてください。
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