【パンテオン 観光情報】行き方・営業時間・関連情報を紹介

バチカン市国とコロッセオを線で結んだ中間あたりに位置し、ロトンダ広場の南側に面して建つのが、この「パンテオン」です。パンテオンは今から2000年近く前に建設されたにも関わらず、ローマ時代から残る建造物の中では最も保存状態が良いと言われています。
これはパンテオンが唯一、建築材料に現在のコンクリートに近いものを使用していたために、ローマ帝国衰退後も、バーバーリアンなどの異民族も、唯一このパンテオンだけは破壊できなかったのではないかと言われています。
以上の様な経緯もあり、パンテオンはその保存状態の良さと、見た目の大きさのインパクトから、ローマの中でも非常に人気の高い観光スポットとなっています。
本記事では、これから「パンテオン」観光をお考えの方に向けて、パンテオンへの行き方や営業時間などの観光情報を写真付きで詳しく紹介致します。
パンテオン 観光情報

パンテオンの観光情報は以下のとおりです。以前まで入場無料でしたが、2023年7月より有料化されました。
| 営業時間 | 9時〜19時(最終入場:18時45分) |
|---|---|
| チケット料金 | 5ユーロ / 1名 2023年7月より有料化 |
| 休館日 | 1月1日、8月15日、12月25日 |
| 所要時間 | 20〜30分ほど 上記所要時間にチケット購入列に並ぶ時間は含んでおりません。 |
| 注意事項 | 内部は神聖な場所なので、半パンやノースリーブなど極端に露出の多い服装では入場できません。 |
| 公式HP | パンテオン公式ページ(英語) |
有料化された「パンテオン」のチケットは「公式販売サイト(英語)」や「Tiqets(日本語)というサイト」「現地窓口」などで購入(または予約)可能となっています。
現地窓口での購入は行列必須なので、事前のオンライン予約がお勧めですが、現在のパンテオンの公式チケット販売サイトは、決済エラーが多発する上、サイトが重くて非常に使いにくいです。
以上を踏まえ「パンテオン」のチケットは、「Tiqets」というサイトの「ローマオーディオガイド付きパンテオン入場券」からの予約がお勧めです。手数料こそ発生しますが日本語ページからスムーズに予約でき、24時間前までキャンセル無料、年度末までのチケット予約(購入)が可能です。
行き方とロケーション
パンテオンの構造と内部の見どころ

パンテオンは主に大きな2つの建物で構成されています。古代ギリシャ様式で建設されポーチと呼ばれる屋根付きの前室の部分と、その奥にあるローマ様式で建造されたドームの部分です。

パンテオンのポーチ(33.1m x 13.6 m)と呼ばれる前室を支えるコリント式の16本の円柱は、1本の直径が1.5m、高さは11.8mもあります。

全てエジプトのアスワン周辺で採掘された赤色花崗岩(グラニット)でできています。

古代エジプトはローマ帝国にとって優れた石材の供給源であり、ローマ帝国はその資源を大量に利用していたそうです。
パンテオオンの正面ポーチ(ファサード)に目を向けると、ラテン語で刻まれた碑文があります。

この碑文「M(arcus) AGRIPPA L(ucii) F(ilius) COS(ul) Tertium Fecit」は、パンテオンが建てられた時代の由来を示す重要なメッセージです。和訳すると「マルクス・アグリッパ、ルキウスの子、3度目の執政官の時にこれを建設した」と言う意味になります。「マルクス・アグリッパ(Marcus Agrippa)」は、ローマ帝国初期の政治家であり、軍人であり、また建築家として数多くの建築プロジェクトを指揮しました。
この碑文が刻まれている建物正面のポーチをくぐり抜けると、目の前に現れるのが巨大な入口の扉です。

この扉はパンテオンが再建された2世紀当時のものだと言われており、2000年近くもの間、ほぼ原形を保ったまま現在に至っています。 その巨大な扉は高さが約7メートル、幅が約4.5メートルにも及び、訪れる人々に圧倒的な存在感を与えます。扉の前に立っている人たちの大きさと扉の大きさを比較して頂くと、その巨大さがわかると思います。
パンテオンの内部は高さと直径共に43.3mの広さがあり、足元には大理石の床が広がっています。

以下より、パンテオン内部の見どころをピックアップしてご紹介します。
天窓「オクルス (Oculus)」
入口からパンテオンに足を踏み入れた瞬間、訪問者の目を奪うのは、中央上部にある巨大な天窓から差し込む光の壮麗な光景です。

この天窓は「オクルス (Oculus)」と呼ばれ、直径8.8メートルもの大きさを誇り、パンテオン内部を照らす唯一の光源です。正午に近い時間帯には、光がまっすぐ垂直に降り注ぎ、中央部を明るく照らし出します。この景観は非常に神秘的です。

ただし、オクルスは、建物内に自然光を取り入れる役割を果たす一方で、雨が降るとそのまま建物内に雨水が入ってきてしまうと言うデメリットがあります。
オクルスの真下には、周囲の床と異なる色の大理石で作られた石板があります。この石板(大理石の円盤)は、オクルスから落ちてくる雨水を効率的に排水する役割を担っています。

パンテオンの床全体はごくわずかに傾斜がつけられており、雨水が自然にこの排水口に向かって流れるように設計されているそうです。
礼拝堂・祭壇・彫像
パンテオンの内部は、円形の構造に沿って複数の礼拝堂や祭壇、彫像が等間隔に配置されています。

壁面には大理石の装飾や宗教画、フレスコ画が施され、それぞれの礼拝堂は特定の聖人や宗教的な場面を象徴しています。
こちらは聖ヨセフと幼子イエスの祭壇と像です。

聖ヨセフが左手に幼子イエスを抱きながら、右手に花の枝を持つ姿が特徴的です。花の枝はヨセフの清廉さや純潔を象徴しています。
メロッツォ・ダ・フォルリのフレスコ画「受胎告知」
入口から入ってすぐに右手側(時計回りに進む場合)の最初の礼拝堂(小祭壇)の壁には「受胎告知」の壁画(フレスコ画)があります。

このフレスコ画は、バチカン美術館所蔵の絵画「リュートを奏でる天使たち」の作者として知られる「メロッツォ・ダ・フォルリ」の作品です。

ラファエロの墓
パンテオン内の中でも必見と言えるのが、左側の壁沿いにある「ラファエロの墓」です。

ラファエロは自身をパンテオンに埋葬する様に言い残して、わずか37年の人生に幕を閉じました。墓石にはラテン語の碑文で「ここに眠るのはラファエロ。彼が生きている間、偉大な自然は敗れることを恐れ、彼の死とともに自然も死んだ。」などと刻まれており、ラファエロの死を惜しみ、功績を称える内容となっています。
墓の上の聖母子像は、ラファエロの信仰心を象徴するもので、彼がキリスト教的テーマを多く描いたこととも関連しています。

中央祭壇
パンテオンの中央を飾る中央祭壇は、パンテオンが神殿(寺院)からキリスト教教会(サンタ・マリア・アッラ・ロトンダ教会)に転用された7世紀に設置されました。パンテオン内部の荘厳な雰囲気に調和するように設計されています。

美しい大理石を基調としたこの祭壇は、現在も現役として、カトリックのミサなどで利用されています。祭壇の左右には、聖人像や司教像が飾られ、それぞれの像が持つアイテムやポーズは、聖人の特性や役割を象徴的に表現しています。
祭壇の上部には「半円形のアーチ(アプス)」があり、鮮やかな金色と青色を基調としたモザイクが描かれています。

観光所要時間の目安
パンテオン観光の所要時間は30分〜40分ほどです。パンテオンは、その高さにこそ圧倒されますが、建物内部は直径40mほどなので、そこまで広くはありません。
ですので、パンテオン内部をさっと見学して、パンテオン前の噴水付近で建物をバックに記念撮影をしたり、休憩したりして所要時間はおおよそ30分ほど見ておけば間違いないと思います。
また、内部はピークシーズンなどは人でぎっしりですが、建物に入るまでに、そこまで並ぶことはないと思います。ピークシーズンでも並ばないで入場できる事が多いです。
パンテオン関連サイトへのリンク
パンテオン周辺のお勧めレストランや、周辺ホテルの予約ができるサイトをご紹介します。
周辺のレストラン
パンテオン周辺にはレストランやカフェなども多く、ランチをするには持ってこいの場所です。また、ローマの主要スポットの中では比較的中央に位置しているため、パンテオン観光を終える頃は丁度ランチタイムになるケースも多いと思います。
以下はパンテオン周辺のおすすめレストランです。リンクをクリックするとトリップアドバイザーの各レストランの紹介ページに移動します。
- ■Da Armando al PantheonイタリアンGoogle Map
老舗トラットリアの人気店。生パスタなど伝統的なイタリア料理が味わえます。
- ■Ristorante La Tavernetta 48イタリアンGoogle Map
安くて日本人にも評判のイタリアン料理店。カルボナーラが好評。
- ■ristorante antonio al pantheonイタリアンGoogle Map
日本人の方にはあまり知られていないイタリアン。素材を生かしたシンプルなパスタが人気。
ホテル予約サイト・口コミサイト
- パンテオン周辺の宿泊施設を探す>>Booking.comのサイトに移動します。
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